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第十六話 春の訪れは近いか?
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情報屋トーテンの機転によって聖なる神水とアダ
マンタイト鉱石を手に入れた俺たちはモンドに聖
剣を打ってもらったのだった。
俺も杖が馴染むほど、魔法の訓練に明け暮れた。
毎日ダンジョンへ潜ってはレベル上げをした。
実際にはレベルという概念があるかは不明だったが
戦っている時に、急に身体が軽く感じて、力が溢れ
る事があった。
多分、それがレベルが上がった時なのだろう。
回復職のメンバーを探す為に、ギルドで何人かとパ
ーティーを組むことがあった。
「今日もダメだな……」
「………」
「………」
モンドと誠治は頷くだけで、うんざりしていた。
その理由が、戦闘中に回復職の女性がいきなり誠治
に抱きついたのが原因だった。
「あれはない!魔物との戦闘時に何をしているんだ」
「僕のせいじゃっ……」
「だが、実際に足手纏い以外に役立たずとしか思え
ないだろ?」
「それは……」
庇う要素が一切なかった。
『キャァーー、こわーい!勇者様~守って~』
そう言って抱きついたのだった。
目の前に迫って来る脅威を無視ししてイチャイチャ
とはいい度胸だった。
流石のモンドも怒りで拳を握っていた。
ギルドから紹介された神官は誰も彼もが誠治の気
を引こうとしてしまう。
「なぁ~誠治って魅了でも持ってるのか?」
「そんなものあるわけないよ!あるんだったらと
っくにかけてるよ!」
「おい、誰にかけるつもりだ、誰に?」
「勿論、陸に決まってるだろ?僕はいつだって陸
の事が大好きなんだからさ」
「はいはい。冗談もここまで来ると清々しいな」
「………」
モンドは黙ったままだったが、俺はそのまま受け流
すと、回復職が居ないという問題について悩んでい
たのだった。
数日後、ギルドへ行くと別の回復職の女性神官を
紹介されたのだった。
「紹介に預かったアウラです。よろしくお願いし
ます」
礼儀正しそうな子だった。
「俺が魔術師の陸だ、よろしく」
「勇者の誠治だ。よろしくね」
「俺は前衛の剣士で、鍛治職人のモンドだ。よろ
しくな」
紹介を終えると、ダンジョンへと向かう。
今日もポンコツでなければいいと願うばかりだっ
た。
「そっち行ったぞ!」
「まかせろ!うおりゃーー!」
力任せの攻撃だが、魔物には効果的だ。
「では、ヒールかけます」
戦闘中のヒールは魔物のタゲをとってしまうので、
普通はしないのだが、後衛に俺のような魔術師が
いる場合は別だった。
防御魔法も、攻撃魔法もどちらも使えるので、問
題なく前衛が力を発揮できるのだった。
「勇者様のパーティーはすごいです。時に魔術師
の陸さんは、本当に強くて素敵です!」
「えっ……ほんと?だろ?俺だって、このくらい
簡単だぜ」
アウラは事あるごとに俺を褒めてくれた。
まさか俺の惚れた?
俺にも春の訪れが来たか?
その時の俺は、少し有頂天になっていたのかもしれ
なかった。
マンタイト鉱石を手に入れた俺たちはモンドに聖
剣を打ってもらったのだった。
俺も杖が馴染むほど、魔法の訓練に明け暮れた。
毎日ダンジョンへ潜ってはレベル上げをした。
実際にはレベルという概念があるかは不明だったが
戦っている時に、急に身体が軽く感じて、力が溢れ
る事があった。
多分、それがレベルが上がった時なのだろう。
回復職のメンバーを探す為に、ギルドで何人かとパ
ーティーを組むことがあった。
「今日もダメだな……」
「………」
「………」
モンドと誠治は頷くだけで、うんざりしていた。
その理由が、戦闘中に回復職の女性がいきなり誠治
に抱きついたのが原因だった。
「あれはない!魔物との戦闘時に何をしているんだ」
「僕のせいじゃっ……」
「だが、実際に足手纏い以外に役立たずとしか思え
ないだろ?」
「それは……」
庇う要素が一切なかった。
『キャァーー、こわーい!勇者様~守って~』
そう言って抱きついたのだった。
目の前に迫って来る脅威を無視ししてイチャイチャ
とはいい度胸だった。
流石のモンドも怒りで拳を握っていた。
ギルドから紹介された神官は誰も彼もが誠治の気
を引こうとしてしまう。
「なぁ~誠治って魅了でも持ってるのか?」
「そんなものあるわけないよ!あるんだったらと
っくにかけてるよ!」
「おい、誰にかけるつもりだ、誰に?」
「勿論、陸に決まってるだろ?僕はいつだって陸
の事が大好きなんだからさ」
「はいはい。冗談もここまで来ると清々しいな」
「………」
モンドは黙ったままだったが、俺はそのまま受け流
すと、回復職が居ないという問題について悩んでい
たのだった。
数日後、ギルドへ行くと別の回復職の女性神官を
紹介されたのだった。
「紹介に預かったアウラです。よろしくお願いし
ます」
礼儀正しそうな子だった。
「俺が魔術師の陸だ、よろしく」
「勇者の誠治だ。よろしくね」
「俺は前衛の剣士で、鍛治職人のモンドだ。よろ
しくな」
紹介を終えると、ダンジョンへと向かう。
今日もポンコツでなければいいと願うばかりだっ
た。
「そっち行ったぞ!」
「まかせろ!うおりゃーー!」
力任せの攻撃だが、魔物には効果的だ。
「では、ヒールかけます」
戦闘中のヒールは魔物のタゲをとってしまうので、
普通はしないのだが、後衛に俺のような魔術師が
いる場合は別だった。
防御魔法も、攻撃魔法もどちらも使えるので、問
題なく前衛が力を発揮できるのだった。
「勇者様のパーティーはすごいです。時に魔術師
の陸さんは、本当に強くて素敵です!」
「えっ……ほんと?だろ?俺だって、このくらい
簡単だぜ」
アウラは事あるごとに俺を褒めてくれた。
まさか俺の惚れた?
俺にも春の訪れが来たか?
その時の俺は、少し有頂天になっていたのかもしれ
なかった。
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