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第二十二話 素っ気ない態度
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旅立ちは呆気なかった。
朝起きて、普通に朝食を取って。
荷物をまとめると同居人の誠治と一緒に屋敷を
出る。
宿屋に泊まっていた時と、何も変わらない。
もっと何か、感動的な引き留めるシーンとかあ
るだろ?
って思っていたのだが、いつも行く飯処でも、
素っ気ない態度だった。
荷物は最低限で、金貨は各自自分の腰の簡易
鞄に突っ込んだ。
こう言う時にゲームみたいなアイテムボック
スなどがあるとありがたいのだが、ここには
そんな都合のいいものはない。
自分で持つしかないのだ。
俺は、窃盗を防止する為に、金貨は腰の鞄で
はなく腹に布を巻いてそこに幾つかのポケッ
トを縫い付けて巻きつけている。
金貨の腹巻き状態だ。
ちょっと動きにくいが、攻撃されてもガード
できるのでいざという時に安全とも言えた。
まぁ、腹に攻撃を受けた事はないから意味が
ないと言えばそれまでだが。
替えの服1着と下着数枚。
剣を研ぐ砥石と、あとは食事くらいだった。
荷物といっても、現代で暮らしているわけで
はないので少ないのだった。
武器や防具と違って日用品は、とにかく安い
のだ。
濡れれば、魔法で乾かせるし、汚れても同じ
なのだ。
本当に便利な世界だった。
問題は移動手段くらいだ。
荷馬車か、徒歩か。
どちらを取っても、長い旅になりそうだった。
旅の友として、戦士のモンドが同行してくれた。
おまけとして聖女もついて来ている。
「何よ?そのおまけでも見る目は?大体貴方が
逃すからこうなったんでしょ?」
「はぁ?それを言うなら、初めっから気づけよ?
聖女だろ?だったら平和になったかどうか信託
とやらで占えよ!」
「それは………今はできませんわ。だって…仕方
がないじゃないですか…信託を聞けるのは無垢
な乙女だけなんですもの」
「……はぁ?」
「なんと…レイネ殿は乙女ではなかったのか?」
「モンド、それは違うと思うよ?そっちじゃなく
て。無垢じゃないって方だと思う」
「なるほど。」
互いに言いたい事はあったが、無垢ではない事
だけは分かる
「そりゃなぁ~その性格は無垢な乙女なんて
言えねーわな」
俺はとっさに思った事を口に出していた。
最初に会った時にも思った事ではあった。
まぁ、人間欲はあるし、他人を蹴落としても自分
が有利に働くようにしようという願望がないはず
はないのだ。
それがどんな欲であろうとだ。
「欲丸出しだったもんな~」
ぷるぷると震えるレイネに、俺はやめなかった。
「その方が人間らしくていいだろ?」
「なっ…私は聖女なのです。そこらの庶民と一緒
にしないでっ!」
「そうだね、レイネは聖女様だもんね。僕らとは
違うんだよね」
誠治が言うと、レイネは取り繕うように慌てた。
「ち…違いますのよ。勇者様は特別というか……」
「そんな事はないよ。僕は陸と何も変わらないよ
むしろ、欲にまみれているかもね。僕は大事な
子の事に対しては許容範囲が狭いからね」
誠治がサラッと言った言葉が、レイネを激しく
動揺させたのだった。
まるで自分にでも言われたと勘違いしたに違い
ない。
本当にどこか抜けている聖女なのだった。
恋は人を盲目にすると言うが、本当に目が腐って
いるようだ。
朝起きて、普通に朝食を取って。
荷物をまとめると同居人の誠治と一緒に屋敷を
出る。
宿屋に泊まっていた時と、何も変わらない。
もっと何か、感動的な引き留めるシーンとかあ
るだろ?
って思っていたのだが、いつも行く飯処でも、
素っ気ない態度だった。
荷物は最低限で、金貨は各自自分の腰の簡易
鞄に突っ込んだ。
こう言う時にゲームみたいなアイテムボック
スなどがあるとありがたいのだが、ここには
そんな都合のいいものはない。
自分で持つしかないのだ。
俺は、窃盗を防止する為に、金貨は腰の鞄で
はなく腹に布を巻いてそこに幾つかのポケッ
トを縫い付けて巻きつけている。
金貨の腹巻き状態だ。
ちょっと動きにくいが、攻撃されてもガード
できるのでいざという時に安全とも言えた。
まぁ、腹に攻撃を受けた事はないから意味が
ないと言えばそれまでだが。
替えの服1着と下着数枚。
剣を研ぐ砥石と、あとは食事くらいだった。
荷物といっても、現代で暮らしているわけで
はないので少ないのだった。
武器や防具と違って日用品は、とにかく安い
のだ。
濡れれば、魔法で乾かせるし、汚れても同じ
なのだ。
本当に便利な世界だった。
問題は移動手段くらいだ。
荷馬車か、徒歩か。
どちらを取っても、長い旅になりそうだった。
旅の友として、戦士のモンドが同行してくれた。
おまけとして聖女もついて来ている。
「何よ?そのおまけでも見る目は?大体貴方が
逃すからこうなったんでしょ?」
「はぁ?それを言うなら、初めっから気づけよ?
聖女だろ?だったら平和になったかどうか信託
とやらで占えよ!」
「それは………今はできませんわ。だって…仕方
がないじゃないですか…信託を聞けるのは無垢
な乙女だけなんですもの」
「……はぁ?」
「なんと…レイネ殿は乙女ではなかったのか?」
「モンド、それは違うと思うよ?そっちじゃなく
て。無垢じゃないって方だと思う」
「なるほど。」
互いに言いたい事はあったが、無垢ではない事
だけは分かる
「そりゃなぁ~その性格は無垢な乙女なんて
言えねーわな」
俺はとっさに思った事を口に出していた。
最初に会った時にも思った事ではあった。
まぁ、人間欲はあるし、他人を蹴落としても自分
が有利に働くようにしようという願望がないはず
はないのだ。
それがどんな欲であろうとだ。
「欲丸出しだったもんな~」
ぷるぷると震えるレイネに、俺はやめなかった。
「その方が人間らしくていいだろ?」
「なっ…私は聖女なのです。そこらの庶民と一緒
にしないでっ!」
「そうだね、レイネは聖女様だもんね。僕らとは
違うんだよね」
誠治が言うと、レイネは取り繕うように慌てた。
「ち…違いますのよ。勇者様は特別というか……」
「そんな事はないよ。僕は陸と何も変わらないよ
むしろ、欲にまみれているかもね。僕は大事な
子の事に対しては許容範囲が狭いからね」
誠治がサラッと言った言葉が、レイネを激しく
動揺させたのだった。
まるで自分にでも言われたと勘違いしたに違い
ない。
本当にどこか抜けている聖女なのだった。
恋は人を盲目にすると言うが、本当に目が腐って
いるようだ。
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