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転校生悪魔王子
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「みんな、おはよう~今日は転校生が来ます! 今、廊下で待ってるぞ!」
担任の小林先生が、元気に宣言するえ。
教室のみんなが、ワーッ!と騒いだ。
小林先生は、若い男の先生。
いつもジャージを着ていて、体育に気合いの入っている先生だ。
みんなは休み時間に、小林先生と鬼ごっこをするのが大好き。
普段なら転校生が来る事になったら、一週間前にはお知らせがくるはずなのに、今回は突然だ。
それも当然のこと。
だって悪魔王子が学校に来ることになったのは、昨日のことだ。
みんな、悪魔王子のさいみん術にかかっているからだ……と光は席で思う。
「彼は海外から帰ってきたばかりで、光の家でお世話になるそうだ」
そこで、更にみんなが騒ぎ出した。
「おい、光! まじかよ?」
光の隣の席の空太が、驚いて光に言う。
「う、うん……」
「聞いてないぞ!?」
「言ってないもん(さすがに空太にまでは、さいみん術はかかってなかった?)」
いくら悪魔王子でも、全ての人が納得できる魔術は、使えないのかも?
「お、お前なぁ~~!」
「だ、だって仕方ないの!」
細かく聞かれても、どう答えたらいいのかわからずに光はぶっきらぼうに答えてしまう。
「みんな親切にするように! それでは拍手でお出迎え~~!! どうぞ!」
みんなワーッと拍手をすると、戸を開けて麻那人が入ってきた。
「わぁ……」
「え……」
「おぉ……」
「ほえーー」
げんなりした顔の光。
……とは逆に、みんなが一瞬静まりかえって、ポワァアアっと麻那人を見た。
キラキラ……と輝く、芸能人のようなかっこいい風貌。
サラサラの黒髪に、茶色のような赤のような不思議に輝く大きな瞳。
鼻もスッとして、にっこり笑う唇はピンク色。
肌は白くてすべすべで、透き通るようだ。
着ている服も上品で、シャツに薄手のカーディガン。
ベルトを締めたズボン。
上履きも、革靴のスニーカーだ。
「皆さん、はじめまして。亜久麻那人です。日本は初めてなので、どうぞよろしくお願いします」
声もまた、うっとりする聞き心地のようキレイな声。
小林先生も、麻那人をずっと見つめてハッとなる。
「み、みんな拍手~!! みんなで仲良くしようなー!!」
「「「わーーー!! はーーい!!」」」
みんなもハッとなって拍手して、わーわー盛り上がる。
「空太! 光の隣に麻那人を座ってもらうからお前は、こっちの席にズレてくれ」
「はぁー!? なんで俺がっ」
「えっ(どういうことーーー!?)」
普段はこんな事には、ならないようにするはずだが。
やっぱりどこかでおかしな事にはなってしまうようだ。
「すまん!! 急な事でさ。空太、がまんしてくれな」
先生も謝るし、周りのみんなも『いーじゃん空太』と言う。
「ごめんね、ソラタ君」
「べ、別にいーけど……今、机動かすからっ」
「ありがとう」
空太がチラっと光を見た。
光は『手伝う?』と言った。
「ひっ一人でできるに決まってんだろ」
そう言って空太は机を自分で動かして、後ろに置いてあった机が光の隣に来た。
光、麻那人、空太で横並び。
「あらためて、よろしくね。光」
「あ、あはは、うん……よろしく……」
隣の席の麻那人は、ニコッと笑う。
後ろのロッカーに置かれたランドセルにはやっぱり、おまんじゅう悪魔おじさんが付いたまま。
「よーし! じゃあ五時間目は国語だったけど、麻那人の歓迎としてお楽しみ会にすることにしまーす!」
クラスが『やったー!』と盛り上がった。
「一体……どうなっちゃうの~?? でもお楽しみ会はめっちゃ楽しみ!!」
ガッツポーズをする光の横で麻那人もニコニコだ。
担任の小林先生が、元気に宣言するえ。
教室のみんなが、ワーッ!と騒いだ。
小林先生は、若い男の先生。
いつもジャージを着ていて、体育に気合いの入っている先生だ。
みんなは休み時間に、小林先生と鬼ごっこをするのが大好き。
普段なら転校生が来る事になったら、一週間前にはお知らせがくるはずなのに、今回は突然だ。
それも当然のこと。
だって悪魔王子が学校に来ることになったのは、昨日のことだ。
みんな、悪魔王子のさいみん術にかかっているからだ……と光は席で思う。
「彼は海外から帰ってきたばかりで、光の家でお世話になるそうだ」
そこで、更にみんなが騒ぎ出した。
「おい、光! まじかよ?」
光の隣の席の空太が、驚いて光に言う。
「う、うん……」
「聞いてないぞ!?」
「言ってないもん(さすがに空太にまでは、さいみん術はかかってなかった?)」
いくら悪魔王子でも、全ての人が納得できる魔術は、使えないのかも?
「お、お前なぁ~~!」
「だ、だって仕方ないの!」
細かく聞かれても、どう答えたらいいのかわからずに光はぶっきらぼうに答えてしまう。
「みんな親切にするように! それでは拍手でお出迎え~~!! どうぞ!」
みんなワーッと拍手をすると、戸を開けて麻那人が入ってきた。
「わぁ……」
「え……」
「おぉ……」
「ほえーー」
げんなりした顔の光。
……とは逆に、みんなが一瞬静まりかえって、ポワァアアっと麻那人を見た。
キラキラ……と輝く、芸能人のようなかっこいい風貌。
サラサラの黒髪に、茶色のような赤のような不思議に輝く大きな瞳。
鼻もスッとして、にっこり笑う唇はピンク色。
肌は白くてすべすべで、透き通るようだ。
着ている服も上品で、シャツに薄手のカーディガン。
ベルトを締めたズボン。
上履きも、革靴のスニーカーだ。
「皆さん、はじめまして。亜久麻那人です。日本は初めてなので、どうぞよろしくお願いします」
声もまた、うっとりする聞き心地のようキレイな声。
小林先生も、麻那人をずっと見つめてハッとなる。
「み、みんな拍手~!! みんなで仲良くしようなー!!」
「「「わーーー!! はーーい!!」」」
みんなもハッとなって拍手して、わーわー盛り上がる。
「空太! 光の隣に麻那人を座ってもらうからお前は、こっちの席にズレてくれ」
「はぁー!? なんで俺がっ」
「えっ(どういうことーーー!?)」
普段はこんな事には、ならないようにするはずだが。
やっぱりどこかでおかしな事にはなってしまうようだ。
「すまん!! 急な事でさ。空太、がまんしてくれな」
先生も謝るし、周りのみんなも『いーじゃん空太』と言う。
「ごめんね、ソラタ君」
「べ、別にいーけど……今、机動かすからっ」
「ありがとう」
空太がチラっと光を見た。
光は『手伝う?』と言った。
「ひっ一人でできるに決まってんだろ」
そう言って空太は机を自分で動かして、後ろに置いてあった机が光の隣に来た。
光、麻那人、空太で横並び。
「あらためて、よろしくね。光」
「あ、あはは、うん……よろしく……」
隣の席の麻那人は、ニコッと笑う。
後ろのロッカーに置かれたランドセルにはやっぱり、おまんじゅう悪魔おじさんが付いたまま。
「よーし! じゃあ五時間目は国語だったけど、麻那人の歓迎としてお楽しみ会にすることにしまーす!」
クラスが『やったー!』と盛り上がった。
「一体……どうなっちゃうの~?? でもお楽しみ会はめっちゃ楽しみ!!」
ガッツポーズをする光の横で麻那人もニコニコだ。
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