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特設イベント会場での出来事
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ザワザワ…
「お、おいあれ!病院のエヴァちゃんじゃないか!」
「ま、マジか!病院以外では会えないって話じゃなかったのかよ!」
「こんなところで会えるとか…、ラッキーすぎんだろ!」
ここで解説しておこう。
なぜエヴァがここまで人気になったのか。その理由は単純明快。
顔の可愛いさ、この道徳観の強い世界でギリッギリまで攻めたチラリズム、そして何より…
やっぱり属性がナースだったこと。これに尽きる!
ナースを選んだ理由は他に比べて高給だったからであって、そんなつもりはさらさらなかったのだけど…よく考えたら至極当然。
だって人の好みは色々あれど、古今東西ナースの嫌いな男などほぼ皆無と言っていい。(看護師じゃなくてナースってとこがポイントね)
グラフにしたら
スゴク好き50パー
好き20パー
わりと好き20パー
分からない7パー
嫌い3パー
ぐらいの割合だろう(テキトー)。
「エヴァちゃーん!」
「ハァーイ♡」
庶民街からも貴族街からも徐々に人が集まり騒然となる青空広場内。
だって普通エヴァには、けっして安くはない診察費を払わなければ会えないんだから。そう。診察費は握手券の代わりなんだね!
そしてあそこは王立病院。無理に押しかけたり騒ぎを起こせば王への不敬とみなされ罰せられる。気をつけてね。出禁になるよ!
ついでに最近では私設ファンクラブにより、貢ぎモノの量によって治療の時間が制限されている。剥がしも居るよ!容赦ないよ!
行き帰りだって、ファンの数が増えてきた頃から気を回したセルジオとフランコ、または勤務明けの衛兵仲間が付き添ってくれている。うん!信頼のおけるボディーガードだね!
手の届かない高嶺の花。これぞまさにトップアイドルのあるべき姿!
あ、フラヴィオがこっち見た。
「あれは…イ…」
しー!言っちゃダメ!
「お、おい!あれもしかして噂のエヴァちゃんじゃないのか!なんでこんなとこにいんだよ!」
「ウソだろおい!俺会ってみたかったんだって。行こうぜ!こんなことしてる場合じゃねえ!」
よっしゃ、釣れた!おいで雑魚ども!つみれの具材にしてあげる!
「ち、ちょっと!」
フラヴィオの死角となる屋台付近で焦ってるニコラが見える。ニコラ…甘い言葉で頼んだんだろうけど…
いい?本物のアイドルとはファンに媚びたりしない。プロ意識を持ってお仕事をするだけでファンは勝手についてくるのだよ。
見るがいいニコラ!
「ハァーイみなさーん注目ー!お買い物楽しんでますかー?」
「エヴァちゃん!今日はどうしたの!」
声をかけてきたのは裕福な常連患者、いつも腹痛のマッティオさんだ。彼は僕がこれから突発イベントを始めるというと観客の取りまとめを自らかって出る、まさにファンの鑑だ。
「いいですかー?本日は〝エヴァと一緒に救急訓練”を行いまーす☆用意はいいですかー!」
「「「ウェーイ!」」」
「用意はいいですかー!」
「「「ウェェェェェイ!!!」」」
あ、ちょっと楽しい…
「まず緊急時における注意事項、良ーく聞いてくださいねー☆」
「「「ウェーイ!」」」
「誰かにケガ人役を…、あっ!そこのあなた!その屋台の向こうに隠れてるピンクブラウンの髪色をした可愛い人!」
噂のエヴァがどうしても気になったのだろう。ニコラ、せっかく隠れてたのに…そんなに身を乗り出しちゃモロ見えだよ?
「ぼ、僕ですかぁ!ち、ちょっと遠慮しようかなぁ…なんてぇ…」
「そんなこと言わないで!みんなも可愛い子がモデルの方がいいよねー?」
「うぇーい!」
「エヴァちゃんよりかわいい子なんていないよー!」
ヒクッ「……」
顔の引き攣るニコラ。ふっ!所詮ニコラは学院のアイドル、僕は登録者数2000人のインスタライブもこなしてたプロ(自称)レイヤー。格の違いを見せてやろうか?
「ほら、そこのお友達、彼を連れてきて!」
「えっ⁉ 」
「さっきお話してたでしょ。ほら早く☆」
見てないけど。
満面の笑みを振り撒くエヴァのお願いに、ヤンキーは二コラとの打ち合わせも忘れてすっかり有頂天だ。渋るニコラを引っ張り、ついにステージ(そんなの無い)まで連れ出した。
「可愛いお兄さんお名前は?」
「二、ニコラですぅ…」
「じゃあまずそこに横たわって!」
「はぁい…」シブシブ…
「じゃあみんな!まずは事故が起きた場合からね☆けが人まわりの安全を確認しまーす!」
「「「ウェーイ!」」」
「それからけが人の意識があるかどうか確認しまーす。みんなで名前を呼んであげて!」
「ニコラしっかりー」
「大丈夫かニコラー」
「おや?反応が無いようですねー。これは大変!人が居なければ大声で手助けを呼びますよー。せーの!」
「「「エヴァちゃーん!」」」
「うーん聞こえないなぁ。そんなもんですかー?みんなが僕を呼ぶ声はそんなもんですかー?」
「「「うぉぉぉ!エッヴァちゃーん!!!」」」
地鳴りのような野郎たちの大声援。あーあ、そんなに差付けちゃ可哀想でしょうが!おかげでニコラがただのしかばねのようだ。
「助けがきたらそのけが人をどこに運ぶかわかりますねー?はい、さっきのあなた方」
「び、病院?」
「エヴァちゃんのところ?」
「はい良く出来ましたー!正解☆」バチコン
「はぅぅ!」
チョロいな。
「そうしたら二本の棒で担架を…たん、ひゃっ!毛虫ー!ちょ、ちょ、誰か取って!」
ザワザワザワ…
「ウソだろ。血だらけの包帯でも平気なエヴァちゃんが…」
「か、カワユス…」
「見てないで取ってよー!もうっ!」プンプン!
しかし…とんだ毛虫だったが、これは棚からぼたもち。僕ってツイてる!
ナース好きの男が求めるのはまず第一に癒しと安らぎ。…身をゆだねて甘えられそう、と言う、ちょっとリード味を感じる部分だ。
つまり…男など大なり小なり程度の差あれどマザコン、どれ程屈強な男でも家に帰れば赤ちゃんみたいに甘えたい…そう思っている生き物だ。
けど強いだけではダメ、ここがさじ加減の難しいところで…
しっかり者のナースさんが自分の前でだけは弱みを見せる…、これこそが大事なポイント。赤ちゃんでありながらナイトでありたい。それが複雑な男心。かっこ笑い。
でももうわかったね。ギャップ萌え…それは常に沼の畔に落ちている。そして…
ヴィットーレを見てたら分かるでしょ?「あの子を理解できるのは自分だけだ!」とかなんとか。
これはいつもならニコラの得意技なんだけどね。テヘペロ☆本日の神様はこっちの味方みたい。
「はーい、そろそろ訓練も終了時間ですよー。みんなお疲れ様でしたー☆次の三つを守りながらお行儀よく僕にハイタッチして広場から退場しますね、出来るかなー?いくよー☆」
「「「うぇーい!」」」
「押さない!」パン
「走らない!」パン
「割り込みしない!」パン
「お前!順番守って後ろに並べ!」
「うるせー!」
「野郎はひっこめ!」
「あっ!あなたたちニコラさんのお友達ですね?もー!イケマセン!順番守れない人は怒りますよ!」
「えー、そんなこと言わないでよぉ」
「僕の患者さんならお利口に出来るはずです」
「エヴァちゃーん…」
「出・来・ま・す・ね」ジィィィ
「…後ろに並ぶね。だから怒らないでね」
「怒りませんよ大丈夫」ナデナデ「どれほど時間かかっても最後までちゃーんと待ってますから」ニッコリ
「あ、頭…俺の頭…ナ、ナデ…」
「エヴァちゃんマジ天使…」
完落ちご苦労様…っと☆
「お、おいあれ!病院のエヴァちゃんじゃないか!」
「ま、マジか!病院以外では会えないって話じゃなかったのかよ!」
「こんなところで会えるとか…、ラッキーすぎんだろ!」
ここで解説しておこう。
なぜエヴァがここまで人気になったのか。その理由は単純明快。
顔の可愛いさ、この道徳観の強い世界でギリッギリまで攻めたチラリズム、そして何より…
やっぱり属性がナースだったこと。これに尽きる!
ナースを選んだ理由は他に比べて高給だったからであって、そんなつもりはさらさらなかったのだけど…よく考えたら至極当然。
だって人の好みは色々あれど、古今東西ナースの嫌いな男などほぼ皆無と言っていい。(看護師じゃなくてナースってとこがポイントね)
グラフにしたら
スゴク好き50パー
好き20パー
わりと好き20パー
分からない7パー
嫌い3パー
ぐらいの割合だろう(テキトー)。
「エヴァちゃーん!」
「ハァーイ♡」
庶民街からも貴族街からも徐々に人が集まり騒然となる青空広場内。
だって普通エヴァには、けっして安くはない診察費を払わなければ会えないんだから。そう。診察費は握手券の代わりなんだね!
そしてあそこは王立病院。無理に押しかけたり騒ぎを起こせば王への不敬とみなされ罰せられる。気をつけてね。出禁になるよ!
ついでに最近では私設ファンクラブにより、貢ぎモノの量によって治療の時間が制限されている。剥がしも居るよ!容赦ないよ!
行き帰りだって、ファンの数が増えてきた頃から気を回したセルジオとフランコ、または勤務明けの衛兵仲間が付き添ってくれている。うん!信頼のおけるボディーガードだね!
手の届かない高嶺の花。これぞまさにトップアイドルのあるべき姿!
あ、フラヴィオがこっち見た。
「あれは…イ…」
しー!言っちゃダメ!
「お、おい!あれもしかして噂のエヴァちゃんじゃないのか!なんでこんなとこにいんだよ!」
「ウソだろおい!俺会ってみたかったんだって。行こうぜ!こんなことしてる場合じゃねえ!」
よっしゃ、釣れた!おいで雑魚ども!つみれの具材にしてあげる!
「ち、ちょっと!」
フラヴィオの死角となる屋台付近で焦ってるニコラが見える。ニコラ…甘い言葉で頼んだんだろうけど…
いい?本物のアイドルとはファンに媚びたりしない。プロ意識を持ってお仕事をするだけでファンは勝手についてくるのだよ。
見るがいいニコラ!
「ハァーイみなさーん注目ー!お買い物楽しんでますかー?」
「エヴァちゃん!今日はどうしたの!」
声をかけてきたのは裕福な常連患者、いつも腹痛のマッティオさんだ。彼は僕がこれから突発イベントを始めるというと観客の取りまとめを自らかって出る、まさにファンの鑑だ。
「いいですかー?本日は〝エヴァと一緒に救急訓練”を行いまーす☆用意はいいですかー!」
「「「ウェーイ!」」」
「用意はいいですかー!」
「「「ウェェェェェイ!!!」」」
あ、ちょっと楽しい…
「まず緊急時における注意事項、良ーく聞いてくださいねー☆」
「「「ウェーイ!」」」
「誰かにケガ人役を…、あっ!そこのあなた!その屋台の向こうに隠れてるピンクブラウンの髪色をした可愛い人!」
噂のエヴァがどうしても気になったのだろう。ニコラ、せっかく隠れてたのに…そんなに身を乗り出しちゃモロ見えだよ?
「ぼ、僕ですかぁ!ち、ちょっと遠慮しようかなぁ…なんてぇ…」
「そんなこと言わないで!みんなも可愛い子がモデルの方がいいよねー?」
「うぇーい!」
「エヴァちゃんよりかわいい子なんていないよー!」
ヒクッ「……」
顔の引き攣るニコラ。ふっ!所詮ニコラは学院のアイドル、僕は登録者数2000人のインスタライブもこなしてたプロ(自称)レイヤー。格の違いを見せてやろうか?
「ほら、そこのお友達、彼を連れてきて!」
「えっ⁉ 」
「さっきお話してたでしょ。ほら早く☆」
見てないけど。
満面の笑みを振り撒くエヴァのお願いに、ヤンキーは二コラとの打ち合わせも忘れてすっかり有頂天だ。渋るニコラを引っ張り、ついにステージ(そんなの無い)まで連れ出した。
「可愛いお兄さんお名前は?」
「二、ニコラですぅ…」
「じゃあまずそこに横たわって!」
「はぁい…」シブシブ…
「じゃあみんな!まずは事故が起きた場合からね☆けが人まわりの安全を確認しまーす!」
「「「ウェーイ!」」」
「それからけが人の意識があるかどうか確認しまーす。みんなで名前を呼んであげて!」
「ニコラしっかりー」
「大丈夫かニコラー」
「おや?反応が無いようですねー。これは大変!人が居なければ大声で手助けを呼びますよー。せーの!」
「「「エヴァちゃーん!」」」
「うーん聞こえないなぁ。そんなもんですかー?みんなが僕を呼ぶ声はそんなもんですかー?」
「「「うぉぉぉ!エッヴァちゃーん!!!」」」
地鳴りのような野郎たちの大声援。あーあ、そんなに差付けちゃ可哀想でしょうが!おかげでニコラがただのしかばねのようだ。
「助けがきたらそのけが人をどこに運ぶかわかりますねー?はい、さっきのあなた方」
「び、病院?」
「エヴァちゃんのところ?」
「はい良く出来ましたー!正解☆」バチコン
「はぅぅ!」
チョロいな。
「そうしたら二本の棒で担架を…たん、ひゃっ!毛虫ー!ちょ、ちょ、誰か取って!」
ザワザワザワ…
「ウソだろ。血だらけの包帯でも平気なエヴァちゃんが…」
「か、カワユス…」
「見てないで取ってよー!もうっ!」プンプン!
しかし…とんだ毛虫だったが、これは棚からぼたもち。僕ってツイてる!
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「「「うぇーい!」」」
「押さない!」パン
「走らない!」パン
「割り込みしない!」パン
「お前!順番守って後ろに並べ!」
「うるせー!」
「野郎はひっこめ!」
「あっ!あなたたちニコラさんのお友達ですね?もー!イケマセン!順番守れない人は怒りますよ!」
「えー、そんなこと言わないでよぉ」
「僕の患者さんならお利口に出来るはずです」
「エヴァちゃーん…」
「出・来・ま・す・ね」ジィィィ
「…後ろに並ぶね。だから怒らないでね」
「怒りませんよ大丈夫」ナデナデ「どれほど時間かかっても最後までちゃーんと待ってますから」ニッコリ
「あ、頭…俺の頭…ナ、ナデ…」
「エヴァちゃんマジ天使…」
完落ちご苦労様…っと☆
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ご拝読頂きありがとうございます!
コメント、エール、いいねお待ちしております♡
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連載続いておりますので、そちらもぜひ♡
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