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閑話 エヴァに変身事情
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「ロデじい!リコ!ルイルイをよろしく!」
「イヴァーノ様どこへ参られる!」
「ちょっとだけ待ってて!フラヴィオは僕がなんとかする。だから余計な真似はしないで隠れてて!」
「ですが…!」
「いいから任せて!ほら、あっちの屋台でお茶でも飲んどいで!そうだエルモ!」
「は、はい!」
「貴族街の入り口で「あのエヴァちゃんが青空広場に現れたー!」って叫んできて。出来る?」
「で、できます!」
「よし!各自スタンバイ!ゴー!ハリアップ!」
これで良し。
あのヤンキーたちは本気で捕まるほどのことはしていない。ただニヤニヤといやらしくフラヴィオに付きまとっているだけだ。気分は悪いだろうが身体的害はない。多分そのあたりもギリギリを見極めたニコラの指示なんだろう。
自分を袖にしたフラヴィオに嫌がらせをし、貧乏を連呼してビアジョッティ伯爵夫人、つまりイヴァーノの評判をも下落させる…一粒で二度美味しい、小知恵の回るニコラらしいやり方だ。だがみみっちい!
「まったくもう…、おばさーん!これとこれとこれ貰うね!」チャリン
「毎度あり!今お釣りを」
「お釣りはとっといて!代わりに裏貸して!」
「良いんですか?どーぞどーぞ」
店主が休憩していたであろうそこは、冬の寒さを避けるための小さなテント。なんて好都合!
さて、メイクも毎日してれば手際良くなるものだ。コスメイクと違ってキャラ寄せしなくていいからね。十分程度の慣れた手順で手早く目細工…ぬりぬりぬり…
「うん、突貫だけど上出来!」
安定のサイズ1.5割増し。ぱっちりお目めのたれ目ちゃん、エヴァ参上!
そしていまさっき買ったばかりのエプロンワンピース。
この国では肌の露出は慎みが無いとされている。
そのためワンピースも裾は全て床丈だし首回りも詰襟、もしくは胸元の開いたワンピースにレースのストールを合わせて鎖骨封印、というのが一般的だ。
僕の買ったのは胸元の開いたタイプね。
別に首を出したら違法!と言う訳では無いのだ。はしたない、ってだけで。だから僕は敢えての!備え付けのストールで首元を隠さない着こなしで。そしてワンピースの上からそのストールを胸元で交差させるとカシュクールワンピースの出来上がりってわけ。
代わりにスースーする首元には買ってあったリボンをチョーカー風に。リボンの中央にはブローチをぶら下げて、少し重いけど可愛いんじゃない?
そうしたらスカートの裾をちょっぴりたくしあげて、チ・ラ・リ・ズ・ム。
おっと忘れちゃいけない!
「うーん…、念のためもう一枚追加しとくか…」
胸の詰め物はやや増量で。
で、綺麗な色の端切れ布を三角巾みたいにかぶれば…
じゃじゃーん。エヴァちゃん普段着バージョンの出来上がり!
テントの出入り口は人気のない裏路地側だ。
キョロキョロキョロ
「右ヨシ、左ヨシ、オッケー!」
いざ尋常にモテモテ勝負だ!
「イヴァーノ様どこへ参られる!」
「ちょっとだけ待ってて!フラヴィオは僕がなんとかする。だから余計な真似はしないで隠れてて!」
「ですが…!」
「いいから任せて!ほら、あっちの屋台でお茶でも飲んどいで!そうだエルモ!」
「は、はい!」
「貴族街の入り口で「あのエヴァちゃんが青空広場に現れたー!」って叫んできて。出来る?」
「で、できます!」
「よし!各自スタンバイ!ゴー!ハリアップ!」
これで良し。
あのヤンキーたちは本気で捕まるほどのことはしていない。ただニヤニヤといやらしくフラヴィオに付きまとっているだけだ。気分は悪いだろうが身体的害はない。多分そのあたりもギリギリを見極めたニコラの指示なんだろう。
自分を袖にしたフラヴィオに嫌がらせをし、貧乏を連呼してビアジョッティ伯爵夫人、つまりイヴァーノの評判をも下落させる…一粒で二度美味しい、小知恵の回るニコラらしいやり方だ。だがみみっちい!
「まったくもう…、おばさーん!これとこれとこれ貰うね!」チャリン
「毎度あり!今お釣りを」
「お釣りはとっといて!代わりに裏貸して!」
「良いんですか?どーぞどーぞ」
店主が休憩していたであろうそこは、冬の寒さを避けるための小さなテント。なんて好都合!
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「うん、突貫だけど上出来!」
安定のサイズ1.5割増し。ぱっちりお目めのたれ目ちゃん、エヴァ参上!
そしていまさっき買ったばかりのエプロンワンピース。
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そのためワンピースも裾は全て床丈だし首回りも詰襟、もしくは胸元の開いたワンピースにレースのストールを合わせて鎖骨封印、というのが一般的だ。
僕の買ったのは胸元の開いたタイプね。
別に首を出したら違法!と言う訳では無いのだ。はしたない、ってだけで。だから僕は敢えての!備え付けのストールで首元を隠さない着こなしで。そしてワンピースの上からそのストールを胸元で交差させるとカシュクールワンピースの出来上がりってわけ。
代わりにスースーする首元には買ってあったリボンをチョーカー風に。リボンの中央にはブローチをぶら下げて、少し重いけど可愛いんじゃない?
そうしたらスカートの裾をちょっぴりたくしあげて、チ・ラ・リ・ズ・ム。
おっと忘れちゃいけない!
「うーん…、念のためもう一枚追加しとくか…」
胸の詰め物はやや増量で。
で、綺麗な色の端切れ布を三角巾みたいにかぶれば…
じゃじゃーん。エヴァちゃん普段着バージョンの出来上がり!
テントの出入り口は人気のない裏路地側だ。
キョロキョロキョロ
「右ヨシ、左ヨシ、オッケー!」
いざ尋常にモテモテ勝負だ!
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