涙袋 ~現代居酒屋千夜一夜物語~

与四季団地

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第2章・この世界の片隅で

   第121夜・『セカンド・ラブ(イブ)』

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 のんびりと過ごしました。
 お店の方も、さほどは混まず、さりとて、無難な稼ぎを残しました。
 私が結びつけた若いカップルがいるのだが、今日は、私の店を待ち合わせ場所にして、イブの夜に消えていった。
 と、思いきや、私が店を閉めようとした時間に、店にちょっと戻ってきた。
 今夜は健全に終えるようだが、二人とも、楽しい時間を過ごしたらしく、表情が柔らかく、そして、アルコールで頬を上気させていた。
 この先、つきあいが深まるのかも知れない。
 二人とも、それぞれ、過去、恋に破れていた。
 男の子の方は、飲んでいるとき、私と、男女の関係について話すと、温和な彼らしくなく、「女ってのはいつもずるい!」と激しい口調になった。
 女の子の方は、今年の三月には婚約までしていた男がいたそうだが、浮気されたそうで破談に至っていた。
 だが、二人とも、異性と知り合いたがっていた。
 二人とも、イケメンとイイ女であった。
 なので、私が出会いをセッティングした。
 二人は、「セカンド・ラブ」な関係となったようだ。

 その女の子は可愛い。
 なのに、「なんでアンタ、ちょっかいを出さないの?」と言う質問が、皆さん、ござろう?
 私も、なんでその子に、恋愛感情(好意)が向かないのかを考えた。
 どうやら、その子が「食べ物の好き嫌いが激しいからだ」との答えに至った。
 食べ物の好き嫌いがあると、二人で行動するときに制限が出来てしまうのが、どうにも窮屈と、私は考えるかららしい。
 おかげで交際が順調そうな二人に、私は、心からの祝福の思いが向けられるってものだった^^v
                      ・・・(2013/12/24)
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