涙袋 ～現代居酒屋千夜一夜物語～

第２章・この世界の片隅で

第１２０夜・『翼の折れた菜箸の捜索エンジェル』

　昨夜から今までも、くーっ！ 忙しかった。
　ただでさえ忙しく、夜中の１２時から、ライスコロッケの仕込みをはじめ、それを終え、「さあ帰るか、今日は遅すぎる・・・」と思って外を見たら、近所の飲み屋のチーママさんが、ガラス扉の向こうにお客さんを連れて立っていた。
　それから、更に一時間が加算され（チーママさんと、店の女の子一人とお客さんも、それぞれ翌日に仕事があるので、短い時間で済んだ＾＾；）、
　わたす、帰宅したらぁ、３ズ１５分ですたぁ・・・！
　この投稿をしたら、すぐ寝ます。
　いや、アダルトビデオを見るかもしれない、うん、やっぱり、オーロラ・プロジェクト・・・。
　　　◇
　ライスコロッケ（アランチーニ）の仕込みをしていた。
　ライスコロッケは、うちでは、先ず、具であるリゾット風を作る。

　　　　　

　私は、菜箸で鍋をかき回す。
　と、気が付くと、菜箸の先っちょが折れた。

　　　　　

　やばい、鍋の中のどこかだ。
　しかし、それを見つけるのは至難の技だろう。
　私は、全てを捨てるのを検討したり、
　それを口にしてしまった人には、「当たり」としてボトルを進呈するか？
　悩みつつ、鍋をかき回し続けていると、ふいに、その破片が、鍋の表面に顔を出した。
　もの凄い幸運である。
　私は、すぐに、その破片を舐めつつ回収するのだった。
　だって、リゾット風が破片にこびりついているんだもん。

　　　　　

　では、私、とりあえず、二時間 寝ます・・・。
　　　　　　　　　　　　　　　・・・（2013/10/02）