7 / 12
新しい国と亡ぶ国
しおりを挟む
さて、新国は【ウィンダリア】と名付けられた。
国王はウィリアム、王妃は未だに渋っているレイティアの予定
父より大まかな事は聞いていたが、ウィリアムの口からで無いことにレイティアは拗ねていた。
「まだ、怒ってるの?そろそろ機嫌治してくれない?」
「嫌です!まだ怒り足りないんです」
プンプン怒っているレイティアも可愛いと思っているが口には出さない。
「レイティア、ウィリアム様もお忙しいのだ。そろそろ素直になりなさい。でないと他の令嬢に取られるぞ」
「それは嫌!ウィリアム様は私のものです」
父に諭され、つい口を滑らせたレイティアは気まずそうにそっぽを向いている。
ウィリアムはそんなレイティアに
「私を独占する権利はレイティアにあげるよ」
嬉しそうに言っている。
「じゃあ、貰ってあげます」
「これ、レイティア不敬だぞ。いい加減にしなさい。その内、ウィリアム様に愛想をつかされるぞ」
「むぅ、すみません」
やっとお許しが出たので、新王国の誕生式典と結婚式の話が始まった頃、既に多くの家臣が国を出て、大変な事になっている。
まず、広い王宮には人がいない。
食事も今までの様にはいかない。
貴族の殆どが出ていった為、税金も徴収できず、あるだけのお金で遣り繰りしなければならないが、財務の人間も優秀な者は一人もいなかった。
今、この国にいるのは都合の言い連中だけになっている。
苦言を言う者は全て排除した結果そうなった。
騎士達も殆どいない空虚な王宮で国王とオフィーリア・マテウス達が憤慨していた。
「何故だ!わしは国王だぞ!何故わしの身の回りの世話をするものがいない。しかも、妃達までいなくなった。わしを愛していると言ったのは嘘なのか」
「どういう事なの。私のドレスが汚いし、食べる物も粗末なものばかり、なんで私は王太子の婚約者よ。未来の王妃なのよ
父や弟とも連絡が取れない。どういう事なの」
「どうしてだ、兄上がいなくなったからって、何故皆、国を捨てる。僕が王太子だぞ。次の国王は、僕なんだ。何故誰も彼も兄上に付き従うんだ」
そんな中、新しい国が誕生した噂を耳にした。
「なんだこれは、新しい国の国王はウィリアムで王妃はレイティアだと、どうなっているんだ。わしの立場はなんなんだ」
「どういう事、新しい国って、ウィリアム様が国王だなんて、何かの間違いよ」
「どういう事なんだ。兄上が国王?僕はまだ王太子なのに新しい国ってなんだ」
一週間後、新しい国の使者がやって来て
「新国ウィンダリアの国王陛下から隣国の国王陛下に式典への参加をお伺いに参りました」
やって来たのはオフィーリアの弟エドガーと父であるサントスだった。
二人はオフィーリアに真実を話した。
国王はウィリアム、王妃は未だに渋っているレイティアの予定
父より大まかな事は聞いていたが、ウィリアムの口からで無いことにレイティアは拗ねていた。
「まだ、怒ってるの?そろそろ機嫌治してくれない?」
「嫌です!まだ怒り足りないんです」
プンプン怒っているレイティアも可愛いと思っているが口には出さない。
「レイティア、ウィリアム様もお忙しいのだ。そろそろ素直になりなさい。でないと他の令嬢に取られるぞ」
「それは嫌!ウィリアム様は私のものです」
父に諭され、つい口を滑らせたレイティアは気まずそうにそっぽを向いている。
ウィリアムはそんなレイティアに
「私を独占する権利はレイティアにあげるよ」
嬉しそうに言っている。
「じゃあ、貰ってあげます」
「これ、レイティア不敬だぞ。いい加減にしなさい。その内、ウィリアム様に愛想をつかされるぞ」
「むぅ、すみません」
やっとお許しが出たので、新王国の誕生式典と結婚式の話が始まった頃、既に多くの家臣が国を出て、大変な事になっている。
まず、広い王宮には人がいない。
食事も今までの様にはいかない。
貴族の殆どが出ていった為、税金も徴収できず、あるだけのお金で遣り繰りしなければならないが、財務の人間も優秀な者は一人もいなかった。
今、この国にいるのは都合の言い連中だけになっている。
苦言を言う者は全て排除した結果そうなった。
騎士達も殆どいない空虚な王宮で国王とオフィーリア・マテウス達が憤慨していた。
「何故だ!わしは国王だぞ!何故わしの身の回りの世話をするものがいない。しかも、妃達までいなくなった。わしを愛していると言ったのは嘘なのか」
「どういう事なの。私のドレスが汚いし、食べる物も粗末なものばかり、なんで私は王太子の婚約者よ。未来の王妃なのよ
父や弟とも連絡が取れない。どういう事なの」
「どうしてだ、兄上がいなくなったからって、何故皆、国を捨てる。僕が王太子だぞ。次の国王は、僕なんだ。何故誰も彼も兄上に付き従うんだ」
そんな中、新しい国が誕生した噂を耳にした。
「なんだこれは、新しい国の国王はウィリアムで王妃はレイティアだと、どうなっているんだ。わしの立場はなんなんだ」
「どういう事、新しい国って、ウィリアム様が国王だなんて、何かの間違いよ」
「どういう事なんだ。兄上が国王?僕はまだ王太子なのに新しい国ってなんだ」
一週間後、新しい国の使者がやって来て
「新国ウィンダリアの国王陛下から隣国の国王陛下に式典への参加をお伺いに参りました」
やって来たのはオフィーリアの弟エドガーと父であるサントスだった。
二人はオフィーリアに真実を話した。
73
あなたにおすすめの小説
乙女ゲームの悪役令嬢の兄の婚約者に転生しましたが傷物になったので退場を希望します!
ユウ
恋愛
平凡な伯爵令嬢のリネットは優しい婚約者と妹と穏やかで幸福な日々を送っていた。
相手は公爵家の嫡男であり第一王子殿下の側近で覚えもめでたく社交界の憧れの漆黒の騎士と呼ばれる貴族令息だった。
結婚式前夜、婚約者の妹に会いに学園に向かったが、そこで事件が起きる。
現在学園で騒動を起こしている第二王子とその友人達に勘違いから暴行を受け階段から落ちてしまう…
その時に前世の記憶を取り戻すのだった…
「悪役令嬢の兄の婚約者って…」
なんとも微妙なポジション。
しかも結婚前夜で傷物になる失態を犯してしまったリネットは婚約解消を望むのだが、悪役令嬢の義妹が王子に婚約破棄を突きつける事件に発展してしまう。
捨てられたなら 〜婚約破棄された私に出来ること〜
ちくわぶ(まるどらむぎ)
恋愛
長年の婚約者だった王太子殿下から婚約破棄を言い渡されたクリスティン。
彼女は婚約破棄を受け入れ、周りも処理に動き出します。
さて、どうなりますでしょうか……
別作品のボツネタ救済です(ヒロインの名前と設定のみ)。
突然のポイント数増加に驚いています。HOTランキングですか?
自分には縁のないものだと思っていたのでびっくりしました。
私の拙い作品をたくさんの方に読んでいただけて嬉しいです。
それに伴い、たくさんの方から感想をいただくようになりました。
ありがとうございます。
様々なご意見、真摯に受け止めさせていただきたいと思います。
ただ、皆様に楽しんでいただけたらと思いますので、中にはいただいたコメントを非公開とさせていただく場合がございます。
申し訳ありませんが、どうかご了承くださいませ。
もちろん、私は全て読ませていただきますし、削除はいたしません。
7/16 最終部がわかりにくいとのご指摘をいただき、訂正しました。
※この作品は小説家になろうさんでも公開しています。
【完結】夫は私に精霊の泉に身を投げろと言った
冬馬亮
恋愛
クロイセフ王国の王ジョーセフは、妻である正妃アリアドネに「精霊の泉に身を投げろ」と言った。
「そこまで頑なに無実を主張するのなら、精霊王の裁きに身を委ね、己の無実を証明してみせよ」と。
※精霊の泉での罪の判定方法は、魔女狩りで行われていた水審『水に沈めて生きていたら魔女として処刑、死んだら普通の人間とみなす』という逸話をモチーフにしています。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
虚弱で大人しい姉のことが、婚約者のあの方はお好きなようで……
くわっと
恋愛
21.05.23完結
ーー
「ごめんなさい、姉が私の帰りを待っていますのでーー」
差し伸べられた手をするりとかわす。
これが、公爵家令嬢リトアの婚約者『でも』あるカストリアの決まり文句である。
決まり文句、というだけで、その言葉には嘘偽りはない。
彼の最愛の姉であるイデアは本当に彼の帰りを待っているし、婚約者の一人でもあるリトアとの甘い時間を終わらせたくないのも本当である。
だが、本当であるからこそ、余計にタチが悪い。
地位も名誉も権力も。
武力も知力も財力も。
全て、とは言わないにしろ、そのほとんどを所有しているこの男のことが。
月並みに好きな自分が、ただただみっともない。
けれど、それでも。
一緒にいられるならば。
婚約者という、その他大勢とは違う立場にいられるならば。
それだけで良かった。
少なくとも、その時は。
貴方は何も知らない
富士山のぼり
恋愛
「アイラ、君との婚約は破棄させて欲しい」
「破棄、ですか?」
「ああ。君も薄々気が付いていただろう。私に君以外の愛する女性が居るという事に」
「はい」
「そんな気持ちのまま君と偽りの関係を続けていく事に耐えられないんだ」
「偽り……?」
婚約破棄されたので、もうあなたを想うのはやめます
藤原遊
恋愛
王城の舞踏会で、公爵令息から一方的に婚約破棄を告げられた令嬢。
彼の仕事を支えるため領地運営を担ってきたが、婚約者でなくなった以上、その役目を続ける理由はない。
去った先で彼女の能力を正当に評価したのは、軍事を握る王弟辺境伯だった。
想うことをやめた先で、彼女は“対等に必要とされる場所”を手に入れる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる