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最終章 黒い羽と青のそら
目指せ薪割り職人 3
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レティシアは、夕食後、グレイに声をかけてみることにした。
ユージーンとは、顔を合わせずにすませたいところだが、そうも言ってはいられない。
朝から、ものすごくグレイは疲れていたようだし。
「あの人、どんな感じ?」
とたんグレイが、苦笑いを浮かべる。
その表情だけで、苦労が偲ばれた。
「着替えは……できるようになったと思います……」
「えっ?! そこからっ?!」
「布靴など履いたことがない、と言っていましたから……」
「そ、そっか……」
ユージーンに靴の履き方を教えるグレイ。
なんとも痛々しい姿が、想像できる。
(でも、そっかぁ……そりゃそうなんだけど……そこからかぁ……)
3歳弱の幼児でも、靴くらい自分で履こうとするものだ。
ナイフやフォークは、あれほど器用に使えるのだから、不器用が原因ではないのだろう。
(知らないって、コワイわ~……私も、サリーに着替え手伝ってもらってるけどさ。基本は押さえてるから、いざとなれば、自分で出来ると思うんだよなぁ)
できない、と、しない。
ユージーンは、両方に違いないと思った。
しないから、できない、なのだ。
王宮が、どのようなところなのか、レティシアには、わからない。
とはいえ、ユージーンを見ていると「至れり尽くせり」過ぎなのは、わかる。
おそらくユージーンの場合、やらなくてすんだという以上に「知らない」ことも多いのではなかろうか。
たとえば、皿は洗わなければ、勝手に綺麗になったりはしない、だとか。
「ですが、グレイも悪いのですよ」
サリーが言う。
きっと「あれ」に、ハマってしまったに違いない。
「やっちゃったの?」
「……はい」
グレイが、しょんぼりと肩を落とした。
そこからの展開は、簡単に予測がつく。
「……それはなんだ、どういう意味だ、なぜそうなる、と……それはもう、しつこくてしつこくて……どう言っても諦めようとせず……」
「なに話してるか、わかんなくなっちゃうよね」
「そうなのです。その上、彼自身が話を元に戻すので……」
無限ルーブ。
昨夜、グレイは、眠れなかったのかもしれない。
少なくとも、遅くまでつきあわされたのは、間違いなかった。
グレイは有能なので、眠そうな態度をとったりはしないけれども。
「わかるよ、グレイ。すーごい食いついてくるよね」
「ええ……」
「でもって、離してくれない」
「その通りです」
レティシアは、それで何度もブチ切れている。
協調という基礎がないせいで、言葉の通りが、めちゃくちゃ悪いのだ。
わかろうという姿勢は悪くないものの、ほどというものがある。
「グレイは、もう助けようがありませんわ」
サリーが、あっさりとそう言った。
グレイは、恨みがましそうにサリーを見ている。
おそらくサリーは、グレイを見捨てたのだろう。
気持ちは、わかる。
つきあいきれない。
「先輩、後輩を教えた時点でチェックメイト。“詰んで”います」
「あ~……グレイは先輩なんだから、わからないことは、とりあえずグレイに聞けばいいって思われてるね、それ」
グレイには気の毒だが、ユージーンの思い込みは激しいのだ。
かなりズレてはいても、間違っているとも言えないところが、痛い。
サリーの言う通り、グレイは「詰んで」いる。
助けようとすれば、二重遭難間違いなし。
逃げるが勝ち、と判断したサリーは正しい。
「それで? あの人、今どうしてんの?」
今日は、薪割りをしているはずだった。
わからないこともあっただろうし、早速にグレイを捕まえに来ていても、おかしくない。
「そういえば……まだ帰っていませんね」
「もしかして、庭で迷っているのではないの、グレイ?」
「いや、私に聞かれても……」
相手は大人なのだ、一応。
グレイも保育園の先生ではないのだし。
さりとて、ここには迷子センターはない。
アナウンスが流れたりはしないのだから、探すしかなかった。
レティシアは、溜め息をつきながら、立ち上がる。
「しかたないなぁ。探しに行こっか」
「いえ、レティシア様は、こちらでお待ちください」
「そうです。私たちが探しますわ」
「そういうわけにもいかないよ。一応、責任があるからね」
言いつつ、3人で玄関ホールに向かった。
庭で迷子だなんて、本当に5歳児だな、と思う。
あんなに広い王宮で暮らしていても、道を覚える必要さえなかったのだろう。
「それでは、私はガゼボのほうを探してまいります」
「私は門のほうにまいりますね」
グレイとサリーが、間違えそうなほうを、受け持ってくれた。
レティシアは、可能性は薄いが、念のため、薪割り場に向かう。
近づくに連れ、何か音が聞こえてきた。
もしや、まさか。
薄曇りの月明りの中、人影が見える。
レティシアは、慌てて駆け寄った。
「ちょ……っ……まだやってたのっ?!」
「なんだ、レティシアか。どうした?」
「どうした、じゃないわ! 薪割り過ぎだわ! もう夜だよっ?」
「そうか。だが、俺は、まだガドのように、うまく薪割りができんのでな」
平然と言い放つ、ユージーンに、クラッと来る。
初めからうまくできる人なんていない、ということを、彼は知らないのだ。
「ガドが、この仕事を何年やってると思ってんのっ? すぐに、できるようになれるわけないじゃん! いいから、もう帰る!」
放っておいたら朝まで、いや、できるようになるまで続けそうで怖い。
実力行使あるのみとばかり、ぐいっと、手を引っ張る。
にゅる。
「え……?」
手が滑っていた。
レティシアは、己の手を見てみる。
血塗れだった。
「ぅっぎゃぁあああ~ッ!」
思わず、叫ぶ。
叫ばずにはいられなかった。
「レティシア! どうしたっ! 手が血塗れではないかっ!! 怪我をしているのかっ?! どこだっ? 俺に見せてみろ!」
アホか、お前の血だよ! そして、お前に見せたって、どうにもならんわ!
と、言いたいが、あわあわしていて、言葉が出て来ない。
そこに、風に雲が流され、ふわっと、月が明るさを増した光を投げ落とす。
ユージーンの足元には、血に濡れた、斧が。
「ふぎゃあああ~っ!!」
まるで尻尾を踏んづけられた猫のような声で、レティシアは叫んだ。
なぜ薪割りで、こうなる。
ユージーンのこだわりは、仕事熱心の枠を遥かに超えていた。
(コワイコワイコワイ! なに? なんなの、これっ?)
手を血塗れにするほど薪を割り続けるなんて、1日で職人になる気か。
過労死最前線に突撃でもするつもりなのか。
「レティシア様、どうされましたっ?!」
サリーが、レティシアの声を聞きつけたらしく、慌てて駆け込んでくる。
そのサリーに、自分の血塗れの手を見せた。
「さ、サリー……」
怖いよう、助けて。
ガクブルしているレティシアの横から、ユージーンがサリーに声をかける。
「サリーか! よいところに来た! レティシアが怪我をしたようなのだ!」
そのユージーンの両手から、血が、ぼたぼたぼた。
「っきゃあああああ~ッ!!」
サリーも悲鳴を、上げた。
ユージーンとは、顔を合わせずにすませたいところだが、そうも言ってはいられない。
朝から、ものすごくグレイは疲れていたようだし。
「あの人、どんな感じ?」
とたんグレイが、苦笑いを浮かべる。
その表情だけで、苦労が偲ばれた。
「着替えは……できるようになったと思います……」
「えっ?! そこからっ?!」
「布靴など履いたことがない、と言っていましたから……」
「そ、そっか……」
ユージーンに靴の履き方を教えるグレイ。
なんとも痛々しい姿が、想像できる。
(でも、そっかぁ……そりゃそうなんだけど……そこからかぁ……)
3歳弱の幼児でも、靴くらい自分で履こうとするものだ。
ナイフやフォークは、あれほど器用に使えるのだから、不器用が原因ではないのだろう。
(知らないって、コワイわ~……私も、サリーに着替え手伝ってもらってるけどさ。基本は押さえてるから、いざとなれば、自分で出来ると思うんだよなぁ)
できない、と、しない。
ユージーンは、両方に違いないと思った。
しないから、できない、なのだ。
王宮が、どのようなところなのか、レティシアには、わからない。
とはいえ、ユージーンを見ていると「至れり尽くせり」過ぎなのは、わかる。
おそらくユージーンの場合、やらなくてすんだという以上に「知らない」ことも多いのではなかろうか。
たとえば、皿は洗わなければ、勝手に綺麗になったりはしない、だとか。
「ですが、グレイも悪いのですよ」
サリーが言う。
きっと「あれ」に、ハマってしまったに違いない。
「やっちゃったの?」
「……はい」
グレイが、しょんぼりと肩を落とした。
そこからの展開は、簡単に予測がつく。
「……それはなんだ、どういう意味だ、なぜそうなる、と……それはもう、しつこくてしつこくて……どう言っても諦めようとせず……」
「なに話してるか、わかんなくなっちゃうよね」
「そうなのです。その上、彼自身が話を元に戻すので……」
無限ルーブ。
昨夜、グレイは、眠れなかったのかもしれない。
少なくとも、遅くまでつきあわされたのは、間違いなかった。
グレイは有能なので、眠そうな態度をとったりはしないけれども。
「わかるよ、グレイ。すーごい食いついてくるよね」
「ええ……」
「でもって、離してくれない」
「その通りです」
レティシアは、それで何度もブチ切れている。
協調という基礎がないせいで、言葉の通りが、めちゃくちゃ悪いのだ。
わかろうという姿勢は悪くないものの、ほどというものがある。
「グレイは、もう助けようがありませんわ」
サリーが、あっさりとそう言った。
グレイは、恨みがましそうにサリーを見ている。
おそらくサリーは、グレイを見捨てたのだろう。
気持ちは、わかる。
つきあいきれない。
「先輩、後輩を教えた時点でチェックメイト。“詰んで”います」
「あ~……グレイは先輩なんだから、わからないことは、とりあえずグレイに聞けばいいって思われてるね、それ」
グレイには気の毒だが、ユージーンの思い込みは激しいのだ。
かなりズレてはいても、間違っているとも言えないところが、痛い。
サリーの言う通り、グレイは「詰んで」いる。
助けようとすれば、二重遭難間違いなし。
逃げるが勝ち、と判断したサリーは正しい。
「それで? あの人、今どうしてんの?」
今日は、薪割りをしているはずだった。
わからないこともあっただろうし、早速にグレイを捕まえに来ていても、おかしくない。
「そういえば……まだ帰っていませんね」
「もしかして、庭で迷っているのではないの、グレイ?」
「いや、私に聞かれても……」
相手は大人なのだ、一応。
グレイも保育園の先生ではないのだし。
さりとて、ここには迷子センターはない。
アナウンスが流れたりはしないのだから、探すしかなかった。
レティシアは、溜め息をつきながら、立ち上がる。
「しかたないなぁ。探しに行こっか」
「いえ、レティシア様は、こちらでお待ちください」
「そうです。私たちが探しますわ」
「そういうわけにもいかないよ。一応、責任があるからね」
言いつつ、3人で玄関ホールに向かった。
庭で迷子だなんて、本当に5歳児だな、と思う。
あんなに広い王宮で暮らしていても、道を覚える必要さえなかったのだろう。
「それでは、私はガゼボのほうを探してまいります」
「私は門のほうにまいりますね」
グレイとサリーが、間違えそうなほうを、受け持ってくれた。
レティシアは、可能性は薄いが、念のため、薪割り場に向かう。
近づくに連れ、何か音が聞こえてきた。
もしや、まさか。
薄曇りの月明りの中、人影が見える。
レティシアは、慌てて駆け寄った。
「ちょ……っ……まだやってたのっ?!」
「なんだ、レティシアか。どうした?」
「どうした、じゃないわ! 薪割り過ぎだわ! もう夜だよっ?」
「そうか。だが、俺は、まだガドのように、うまく薪割りができんのでな」
平然と言い放つ、ユージーンに、クラッと来る。
初めからうまくできる人なんていない、ということを、彼は知らないのだ。
「ガドが、この仕事を何年やってると思ってんのっ? すぐに、できるようになれるわけないじゃん! いいから、もう帰る!」
放っておいたら朝まで、いや、できるようになるまで続けそうで怖い。
実力行使あるのみとばかり、ぐいっと、手を引っ張る。
にゅる。
「え……?」
手が滑っていた。
レティシアは、己の手を見てみる。
血塗れだった。
「ぅっぎゃぁあああ~ッ!」
思わず、叫ぶ。
叫ばずにはいられなかった。
「レティシア! どうしたっ! 手が血塗れではないかっ!! 怪我をしているのかっ?! どこだっ? 俺に見せてみろ!」
アホか、お前の血だよ! そして、お前に見せたって、どうにもならんわ!
と、言いたいが、あわあわしていて、言葉が出て来ない。
そこに、風に雲が流され、ふわっと、月が明るさを増した光を投げ落とす。
ユージーンの足元には、血に濡れた、斧が。
「ふぎゃあああ~っ!!」
まるで尻尾を踏んづけられた猫のような声で、レティシアは叫んだ。
なぜ薪割りで、こうなる。
ユージーンのこだわりは、仕事熱心の枠を遥かに超えていた。
(コワイコワイコワイ! なに? なんなの、これっ?)
手を血塗れにするほど薪を割り続けるなんて、1日で職人になる気か。
過労死最前線に突撃でもするつもりなのか。
「レティシア様、どうされましたっ?!」
サリーが、レティシアの声を聞きつけたらしく、慌てて駆け込んでくる。
そのサリーに、自分の血塗れの手を見せた。
「さ、サリー……」
怖いよう、助けて。
ガクブルしているレティシアの横から、ユージーンがサリーに声をかける。
「サリーか! よいところに来た! レティシアが怪我をしたようなのだ!」
そのユージーンの両手から、血が、ぼたぼたぼた。
「っきゃあああああ~ッ!!」
サリーも悲鳴を、上げた。
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