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最終章 黒い羽と青のそら
にっちもさっちも 2
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ユージーンは、仕事を終えて、部屋に戻っていた。
勤め人の風呂は、交代制となっている。
それまで、部屋で過ごしたり、休憩室で談笑したりすることが、多いらしい。
が、ユージーンは、少し違っていた。
たいていグレイを呼びつけ、あれこれと説明を求めている。
「なんだ、グレイ。今日は、まだ呼んでおらんのに来るとは、感心ではないか」
「昼間の話について、もう少し、聞いておきたかったから来たんだ。お前の質問に答えるためじゃない」
ユージーンは、書き物机の前にある、背もたれ付きのイスを引き出した。
座って、両腕を組む。
グレイにイスを勧める、との発想はなかった。
そういう習慣がないせいもあるが、グレイは座りたければ、勝手に座るのだ。
勤め人同士の場合は、勧めるまでもないのだろうと、解釈していた。
とはいえ、今は、なぜか、グレイは丸イスに座ろうとはせず、立っている。
グレイを見上げて、ユージーンは言った。
「そうなのか。俺も聞きたいことがあるのだがな」
「後にしろ」
「だが、夕食後は、大公も交えて話をすることになっているだろ?」
どうせ、そこで話すのだから、2度手間になる。
せっかちは身を亡ぼす、と思ってはいても、時間は有限なのだ。
できるだけ、無駄な時間は費やしたくない。
日々、グレイがユージーンのために、いかに、無駄な時間を費やしているかは、考えに入っていなかった。
ユージーンにとっての無駄かどうかが、重要だからだ。
「その前に聞いておきたいんだよ。ジョーが、どの程度、危険なのか」
「かなり危険だな。あの女は国王付であった。魔術の腕は確かだ」
心の中でだけ「サイラス以下ではあるが」と付け足す。
ユージーンにとって、サイラス以上の魔術師は、大公以外にいないのだ。
少なくとも、あの女魔術師は、サイラスならば、絶対にしないことをした。
なんの策もなく、見通しも立っていない状態で、大公に喧嘩を吹っ掛けるなど、愚かとしか言いようがない。
「ジョーは、外に出ることもある」
「それはそうだが、街では、魔術の使用が制限されているじゃないか」
「グレイ、本気か?」
グレイが、ムッとした顔をする。
本気ではないのだろうが、一応、言ってみた、というところなのだろう。
確かに街中での魔術は、制限されている。
とくに、攻撃系統の魔術の使用は、基本的に許されていない。
さりとて「基本的」というのが、曲者なのだ。
自己防衛のため、誰かを守るためであれば、許容されることもある。
王宮魔術師は、なんとでも口実が作れる立場だった。
「だが、それならレティシア様にとっても、危険なことに代わりないじゃないか」
「本気で言っているのなら、お前は頭がどうかしている」
「お前にだけは、言われたくない」
どうやら、これは「確認」のようだ。
どこまで大公を巻き込むつもりなのかを、グレイは知りたがっている。
それならそうと、はっきり聞けばいい、とは思ったけれども。
(グレイめ、俺を試しているのだな。小癪な奴だ)
グレイの意図を察し、ふんっと鼻を鳴らした。
理屈は、ユージーンの得意とするところなのだ。
「あれのことは、大公がいれば問題なかろう。安全が担保されているようなものだ。対して、ジョーは、どうであろうな。お前、国王付に勝てる自信はあるか? 俺には、ない」
もとよりユージーンにとって、魔術師は分が悪い。
グレイは元魔術騎士だが、近接戦に持ち込まない限り、勝ち目はないだろう。
自覚があるらしく、グレイは返事をしなかった。
「レティシアとジョーにかかる危険が、同じとは言えん。ジョーのほうが、何倍、いや何百倍も危うい。守ってやれる者がおらんのだからな」
ふう…と、溜め息をついてから、グレイが、ようやく丸イスに腰をおろす。
囮役をレティシアとする理由には、納得がいったのだろう。
全面的に大公を巻き込むことに、賛同するかはともかくとしても、だ。
「しかし、意外だよ。お前が、それほど、ジョーのことを心配するとはな」
「何を言うか。ジョーは、正妃となる女ぞ。ジョーが、まかり間違って殺されでもしてみろ。ザカリーは悲嘆にくれて、即位どころではなくなるではないか。最悪なのは、貴族どもの思惑通り、俺が王太子に戻らねばならなくなることだ」
なにやら、グレイは、とても間が抜けた顔をしていた。
実は呆れられているだけだったのだけれど、それはともかく。
「お前……いや……お前らしいというべきか……」
「なんだ? なにも、おかしなことは言っておらんぞ」
「そうだな。おかしくはないさ。いつものお前だ」
レティシアもそうなのだが、どうも屋敷の連中も、すぐに、ユージーンの「頭がおかしくなった」と勘違いをする。
ユージーンの中では理屈が通っているので、なぜそうも勘違いされるのか、理解できなかった。
「しかし、大公様は、良い顔はなさらないぞ?」
「わかっている。下手をすれば、俺は、丸焦げにされるやもしれん」
「そこまでは…………」
しない、とは言い切れなかったらしい。
グレイも、相応に大公のことを知っている。
が、ユージーンは、それ以上に、大公の恐ろしさを知っていた。
サイラスを、すんなり逝かせてくれたことに、感謝したくなるほどには。
「だがな、俺が、あれに話したのは、ジョーに何かあった時に、恨まれたくはないからだ。予測していたにもかかわらず、黙っていたとなれば、間違いなく、俺は、あれに恨まれる」
「だろうな……それには同感だ」
なぜ言わなかったと、後から責められても、時間は戻せない。
ユージーンは、レティシアに恨まれたくはなかったし、恨まれた時点で嫌われることにもなる。
ならば、たとえ大公に丸焦げにされる危険があっても、話すほうを選ぶ。
大公にだけ話すということも考えはしたが、結果、同じになる気がしたからだ。
レティシアは、大公だけが手を汚すことを嫌っている。
サイラスに放った言葉の数々を、ユージーンは、ちゃんと覚えていた。
レティシアに自分を好きにさせる方法は、まだ見つかっていない。
だからこそ、確実に嫌われるような真似は、避けるべきなのだ。
「そう言えば、お前は、レティシア様を正妃にしたくて粘着していたんだろう? もう正妃など関係ないのに、なぜレティシア様に、こだわる?」
「俺が、レティシアを好いているからだ」
「え…………?……」
グレイは、なにか魂が抜けたような表情をしている。
ユージーンのあたり前と、グレイのそれが違うことを、ユージーンは知らない。
ユージーンにとって、レティシアは「好きな女性」だった。
もう、あたり前に、そう自覚している。
レティシア本人に言わずにいるのは、現状、勤め人として忙しいこと、そして「見込み薄」であることが理由だ。
が、レティシア以外に言う必要もないので、周囲には明かしていなかった。
ガッターンッ!
間を置いて、グレイが、イスから転がり落ちた。
床に、ひっくり返っている。
「丸イスは、これだからな。背もたれがないのが、いかん」
グレイは、背もたれがあるイスのつもりで、後ろに体重をかけたに違いない。
と、ユージーンは思っていた。
だから、慌てもしないし、驚きもしない。
もちろん、床に転がっているグレイを、心配したりもしない。
「俺も、初日は、ひっくり返りそうになったのだ。背もたれのないイスになど腰かけたことがなかったのでな。お前も、気をつけたほうがよいぞ」
言いながら、ユージーンは窓の外に視線を向ける。
すっかり暗くなっていた。
この時期は、陽が落ちるのも早いのだ。
「む。そろそろ交代の時間だ。俺は、湯に浸かってくる」
勤め人として4日目の夜。
交代制の風呂にも、少しだけ慣れ始めている。
イスから立ち上がり、着替えを手に持った。
部屋を出ようとして、立ち止まる。
「グレイ、お前は、どうする? ここにいたければ、いてもかまわぬが」
「わ、私は……しばらく、このままで……」
「打ちどころが悪かったのだろ。ここの床は、硬いのでな。あまり痛むようなら、サリーを呼ぶぞ」
グレイが転がったまま、手を横に振った。
不要、ということだろう。
「私のことは……放っておいてくれ……」
「そうか。わかった」
ユージーンは、あっさりグレイを放置して、部屋を出る。
風呂を、早くすませてしまいたかった。
毎日、食事が楽しみでならないのだ。
マルクの「賄い」は、ユージーンの明日の活力に繋がっている。
勤め人の風呂は、交代制となっている。
それまで、部屋で過ごしたり、休憩室で談笑したりすることが、多いらしい。
が、ユージーンは、少し違っていた。
たいていグレイを呼びつけ、あれこれと説明を求めている。
「なんだ、グレイ。今日は、まだ呼んでおらんのに来るとは、感心ではないか」
「昼間の話について、もう少し、聞いておきたかったから来たんだ。お前の質問に答えるためじゃない」
ユージーンは、書き物机の前にある、背もたれ付きのイスを引き出した。
座って、両腕を組む。
グレイにイスを勧める、との発想はなかった。
そういう習慣がないせいもあるが、グレイは座りたければ、勝手に座るのだ。
勤め人同士の場合は、勧めるまでもないのだろうと、解釈していた。
とはいえ、今は、なぜか、グレイは丸イスに座ろうとはせず、立っている。
グレイを見上げて、ユージーンは言った。
「そうなのか。俺も聞きたいことがあるのだがな」
「後にしろ」
「だが、夕食後は、大公も交えて話をすることになっているだろ?」
どうせ、そこで話すのだから、2度手間になる。
せっかちは身を亡ぼす、と思ってはいても、時間は有限なのだ。
できるだけ、無駄な時間は費やしたくない。
日々、グレイがユージーンのために、いかに、無駄な時間を費やしているかは、考えに入っていなかった。
ユージーンにとっての無駄かどうかが、重要だからだ。
「その前に聞いておきたいんだよ。ジョーが、どの程度、危険なのか」
「かなり危険だな。あの女は国王付であった。魔術の腕は確かだ」
心の中でだけ「サイラス以下ではあるが」と付け足す。
ユージーンにとって、サイラス以上の魔術師は、大公以外にいないのだ。
少なくとも、あの女魔術師は、サイラスならば、絶対にしないことをした。
なんの策もなく、見通しも立っていない状態で、大公に喧嘩を吹っ掛けるなど、愚かとしか言いようがない。
「ジョーは、外に出ることもある」
「それはそうだが、街では、魔術の使用が制限されているじゃないか」
「グレイ、本気か?」
グレイが、ムッとした顔をする。
本気ではないのだろうが、一応、言ってみた、というところなのだろう。
確かに街中での魔術は、制限されている。
とくに、攻撃系統の魔術の使用は、基本的に許されていない。
さりとて「基本的」というのが、曲者なのだ。
自己防衛のため、誰かを守るためであれば、許容されることもある。
王宮魔術師は、なんとでも口実が作れる立場だった。
「だが、それならレティシア様にとっても、危険なことに代わりないじゃないか」
「本気で言っているのなら、お前は頭がどうかしている」
「お前にだけは、言われたくない」
どうやら、これは「確認」のようだ。
どこまで大公を巻き込むつもりなのかを、グレイは知りたがっている。
それならそうと、はっきり聞けばいい、とは思ったけれども。
(グレイめ、俺を試しているのだな。小癪な奴だ)
グレイの意図を察し、ふんっと鼻を鳴らした。
理屈は、ユージーンの得意とするところなのだ。
「あれのことは、大公がいれば問題なかろう。安全が担保されているようなものだ。対して、ジョーは、どうであろうな。お前、国王付に勝てる自信はあるか? 俺には、ない」
もとよりユージーンにとって、魔術師は分が悪い。
グレイは元魔術騎士だが、近接戦に持ち込まない限り、勝ち目はないだろう。
自覚があるらしく、グレイは返事をしなかった。
「レティシアとジョーにかかる危険が、同じとは言えん。ジョーのほうが、何倍、いや何百倍も危うい。守ってやれる者がおらんのだからな」
ふう…と、溜め息をついてから、グレイが、ようやく丸イスに腰をおろす。
囮役をレティシアとする理由には、納得がいったのだろう。
全面的に大公を巻き込むことに、賛同するかはともかくとしても、だ。
「しかし、意外だよ。お前が、それほど、ジョーのことを心配するとはな」
「何を言うか。ジョーは、正妃となる女ぞ。ジョーが、まかり間違って殺されでもしてみろ。ザカリーは悲嘆にくれて、即位どころではなくなるではないか。最悪なのは、貴族どもの思惑通り、俺が王太子に戻らねばならなくなることだ」
なにやら、グレイは、とても間が抜けた顔をしていた。
実は呆れられているだけだったのだけれど、それはともかく。
「お前……いや……お前らしいというべきか……」
「なんだ? なにも、おかしなことは言っておらんぞ」
「そうだな。おかしくはないさ。いつものお前だ」
レティシアもそうなのだが、どうも屋敷の連中も、すぐに、ユージーンの「頭がおかしくなった」と勘違いをする。
ユージーンの中では理屈が通っているので、なぜそうも勘違いされるのか、理解できなかった。
「しかし、大公様は、良い顔はなさらないぞ?」
「わかっている。下手をすれば、俺は、丸焦げにされるやもしれん」
「そこまでは…………」
しない、とは言い切れなかったらしい。
グレイも、相応に大公のことを知っている。
が、ユージーンは、それ以上に、大公の恐ろしさを知っていた。
サイラスを、すんなり逝かせてくれたことに、感謝したくなるほどには。
「だがな、俺が、あれに話したのは、ジョーに何かあった時に、恨まれたくはないからだ。予測していたにもかかわらず、黙っていたとなれば、間違いなく、俺は、あれに恨まれる」
「だろうな……それには同感だ」
なぜ言わなかったと、後から責められても、時間は戻せない。
ユージーンは、レティシアに恨まれたくはなかったし、恨まれた時点で嫌われることにもなる。
ならば、たとえ大公に丸焦げにされる危険があっても、話すほうを選ぶ。
大公にだけ話すということも考えはしたが、結果、同じになる気がしたからだ。
レティシアは、大公だけが手を汚すことを嫌っている。
サイラスに放った言葉の数々を、ユージーンは、ちゃんと覚えていた。
レティシアに自分を好きにさせる方法は、まだ見つかっていない。
だからこそ、確実に嫌われるような真似は、避けるべきなのだ。
「そう言えば、お前は、レティシア様を正妃にしたくて粘着していたんだろう? もう正妃など関係ないのに、なぜレティシア様に、こだわる?」
「俺が、レティシアを好いているからだ」
「え…………?……」
グレイは、なにか魂が抜けたような表情をしている。
ユージーンのあたり前と、グレイのそれが違うことを、ユージーンは知らない。
ユージーンにとって、レティシアは「好きな女性」だった。
もう、あたり前に、そう自覚している。
レティシア本人に言わずにいるのは、現状、勤め人として忙しいこと、そして「見込み薄」であることが理由だ。
が、レティシア以外に言う必要もないので、周囲には明かしていなかった。
ガッターンッ!
間を置いて、グレイが、イスから転がり落ちた。
床に、ひっくり返っている。
「丸イスは、これだからな。背もたれがないのが、いかん」
グレイは、背もたれがあるイスのつもりで、後ろに体重をかけたに違いない。
と、ユージーンは思っていた。
だから、慌てもしないし、驚きもしない。
もちろん、床に転がっているグレイを、心配したりもしない。
「俺も、初日は、ひっくり返りそうになったのだ。背もたれのないイスになど腰かけたことがなかったのでな。お前も、気をつけたほうがよいぞ」
言いながら、ユージーンは窓の外に視線を向ける。
すっかり暗くなっていた。
この時期は、陽が落ちるのも早いのだ。
「む。そろそろ交代の時間だ。俺は、湯に浸かってくる」
勤め人として4日目の夜。
交代制の風呂にも、少しだけ慣れ始めている。
イスから立ち上がり、着替えを手に持った。
部屋を出ようとして、立ち止まる。
「グレイ、お前は、どうする? ここにいたければ、いてもかまわぬが」
「わ、私は……しばらく、このままで……」
「打ちどころが悪かったのだろ。ここの床は、硬いのでな。あまり痛むようなら、サリーを呼ぶぞ」
グレイが転がったまま、手を横に振った。
不要、ということだろう。
「私のことは……放っておいてくれ……」
「そうか。わかった」
ユージーンは、あっさりグレイを放置して、部屋を出る。
風呂を、早くすませてしまいたかった。
毎日、食事が楽しみでならないのだ。
マルクの「賄い」は、ユージーンの明日の活力に繋がっている。
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