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最終章 黒い羽と青のそら
にっちもさっちも 3
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ライラは、かなり苛立っていた。
レイモンド・ウィリュアートン公爵が、早言葉に応じようとしないからだ。
(また、誰かとベッドの中ってわけね)
レイモンドが、誰とどこにいようと、ライラは気にしない。
好きにしろ、と思っている。
だが、自分からの呼び出しには応じるべきなのだ。
何をさて置いても。
(たいしたことないなんて……よく言えたものだわ……あんな……)
化け物と、心で思っただけで、呪われそうな気がする。
それほど、大公は恐ろしい人物だった。
ライラは、今年、20歳になったばかりで、戦争を知らない世代だ。
もちろん大公の「偉業」については、文献で読んでいる。
さりとて、どこまでが真実なのか、疑わしいと思ってもいた。
当時、ジョシュア・ローエルハイドは、魔術騎士の隊を率いており、どちらかといえば王族寄りの立場をとっている。
それは、ジョシュア・ローエルハイドが、爵位を持ったままだったからだ。
魔術師になる際、本来、爵位は捨てなければならない。
例外は、今もって、大公ただ1人。
『爵位を捨てよというのなら、魔術師にはならない』
大公は、そう言い、王宮を去ろうとしたものの、彼の力を惜しいと感じた当時の国王が「爵位持ち」を許容したという逸話が残されている。
つまり、ジョシュア・ローエルハイドだけは、ほかの爵位を持たない魔術師たちとは違い、貴族から下に見られずにすむ存在だった、ということ。
当然、その発言力、影響力ともに大きい。
貴族に対しても、毅然とした態度が取れるからだ。
貴族で構成されている王宮の重臣も、ローエルハイド公爵家は無視できない。
結果、ローエルハイド公爵家は、王族の後ろ盾として見られている。
面白くないのは、貴族連中だった。
宰相であるアイザック・ローエルハイドに対しての風当たりは、とても強い。
かと言って、追い出すまでには至れず、いよいよ鬱憤が溜まっている。
貴族というものは、体裁を気にするものだ。
常に、ほかの者より上にいたい、と考える。
自らが下に見られるのを嫌い、己が家を大きくすることに注力していた。
上級貴族になればなるほど、その傾向は強い。
レイモンド・ウィリュアートンも、その1人だ。
3年前、レイモンドの父が急死したため、その跡を継いでいる。
彼は、24歳という若き当主だった。
ライラと同じく、ぎりぎり戦争を知らない世代でもある。
元は焦げ茶色の髪を、いつも金髪にしていた。
おかかえ魔術師に、色を整えさせている。
切れ長の目にある瞳も髪と同じく焦げ茶色だが、これも緑に変えていた。
剣や武術の腕が「そこそこ」なのは、筋肉がつき過ぎることを避けるため。
おかげで、すらりと見えて、かつ、ひ弱さも感じない体つきになっている。
レイモンドは、自己愛のとても強い性格なのだ。
確かに、顔立ちが整っているので、彼に恋慕をいだく者は多い。
さりとて、ライラは知っている。
レイモンドが、独特の嗜好の持ち主だということを。
彼は、少し前に投獄された、アンバス侯爵のような好色家ではなかった。
ただ、男女の区別をしないという点は、共通している。
そこに独特の嗜好を挟み、選り好みしているだけだ。
ライラは、レイモンドに「選り」好まれたことを、たいして喜んでもいない。
強い後ろ盾がいることで、魔術師長にさえ逆らえる力を持てているのは、喜ばしいと思う。
だが、正しく魔術の腕を認めてもらえるのなら、レイモンドなど必要ない、とも思っている。
あの忌々しいサイラスがいなくなった今、次の魔術師長になるのは自分だ。
正しい評価がされれば、当然に、そうなる。
正直、ライラとしては、ユージーンでもザカリーでも、どちらが即位してもかまわなかった。
自分を魔術師長に任じてくれさえすればいい。
そこに、こだわっているのは、レイモンドなのだ。
ユージーンが即位すれば、ウィリュアートンは、より大きな権力を、握ることができる。
そのためにこそ、ユージーンを、ずっと後押ししてきたに違いない。
ここ十年来のウィリュアートン公爵家の悲願。
『ローエルハイドを下に置く』
国王自体がウィリュアートンの操り人形となれば、それも可能だろう。
ローエルハイドが、王族の後ろ盾である必要すらなくなるのだから。
その悲願が達成間近で、台無しにされている。
ユージーン自らが王太子を辞するなどという予測不可能な事態によって、だ。
だから、レイモンドは躍起になっている。
どうしてもユージーンを元の席に座らせようとしていた。
(だからって、私を巻き込まないでほしいものね)
レイモンドも、大公の「逸話」の数々を疑わしいものと捉えていて、ベッドの中で、よくこう話す。
『そりゃあ、多少は優れた魔術師だったかもしれないさ。でも、たった1人で、戦争を終結させたなんて、信じられるわけがないだろう? 民からの支持を保ちたかった、王族の作り話に決まっているよ』
ライラも同感だった。
ついさっきまでは。
わずかに思い出しただけで、体が震える。
大公は「多少は優れた魔術師」どころではない。
もとより「魔術師」という枠で括れるのかも、わからなかった。
あれを「脅威」とわからないならば、魔術師などやめてしまったほうがいい。
そう思えるくらい、桁違いの存在だったのだ。
あんなものと事をかまえるなんて、どうかしている。
戦争に駆り出されたほうが、まだしも生き延びる機会はあるだろう。
ライラは、無意識に喉にふれた。
あと少しでも力を加えられていたら、頭から足先まで骨は砕かれ、ぺしゃんこになっていたに違いない。
文字通り「ぺしゃんこ」だ。
折り畳まれた自分を想像して、ゾッとする。
『ローエルハイドとやるというのなら、滅びが、どのようなものか教えてやろう』
耳に、大公の声がこびりついていた。
あれほど、なんでもなさそうに、穏やかな口調だったにもかかわらず、恐ろしくてたまらない。
(冗談ではないわ……あんなものと、やりあえるわけないわよ……)
絶対に殺される。
いや、殺されないかもしれない。
逆に、それが怖いと感じるくらいだ。
漆黒の髪と瞳。
そこには、闇しかなかった。
ほんのわずか覗き込んだだけで、引きずりこまれる。
恐怖に、ライラは打ちのめされていた。
あの屋敷の連中は、頭のおかしな者しかいないのか。
あんなものの側にいて平然としているなんて、ライラには考えられない。
(遅くなったね)
唐突な声に、びくっとする。
繰り返しの呼びかけに、ようやくレイモンドが応じたようだ。
気づいて、少し安堵する。
早く言づてをレイモンドに渡し、この役目は降りさせてもらうつもりだった。
(大公からの言づてよ)
本当は、思い出したくなくて、言づてを口にするのも嫌だ。
けれど、伝えないわけにもいかない。
ライラは、大公の言葉を口にする。
それで、レイモンドが諦めると思ったからだ。
(ふぅん。大公が、そんなことをね。あちらも、やる気ということか)
(よしてよ、レイモンド。大公を、これ以上、怒らせないほうがいいと思うわ)
本気で言った。
が、直接、大公にふれていないレイモンドには、わからなかったらしい。
(僕は、夜会で大公に会っているのだよ、ライラ。ずっと軽口をたたいていてさ。威厳も何も感じなかったね。それに、あの真っ黒な髪ときたら……見ているだけで不快だったな)
(レイモンド……本当に、やめて。あなたがどうしようと、それは、好きにすればいいけれど、私は降りるわね……)
(きみは、虚仮威しに引っ掛けられているだけさ。だいたい、降りるなんて、僕が許すと思っているのか? どうしてもと言うなら、きみにつぎ込んだ金貨をすべて僕に返済してからにしろ)
黙り込むライラに、レイモンドが冷たく笑う。
返せるアテなどないと知っているからだ。
が、レイモンドが返済を要求してくるとは、ライラは思っていなかった。
貴族は体裁を気にする。
貸した金ならともかく、女性に与えたはずの金の返済を迫るなんて、外聞が悪いことなのだ。
(とは言えね、きみがそれほど怯えているのなら、大公と直接やりあえとは言わないよ。あの同じ髪の色をした……不愉快な孫娘か……もしくは、菓子職人だったか。第2王子の正妃候補、そのどちらかを消してくれればいい)
簡単だろうと言わんばかりの口調に、腹が立つ。
とはいえ、言い返すことはできなかった。
(孫娘は魔術が使えないそうだし、菓子職人なんて、それこそ、たかが使用人だろう? 待っていれば、買い出しにでも出かけて行くさ)
(ええ……そうね……屋敷には近づけないから、外に出る機会を待つわ)
(外に出るようなら連絡をくれ。僕も少しは手助けができると思うからね、愛しいきみ)
レイモンドに愛されていると感じたことは、1度もない。
愛されたいと思ったことも、1度もなかった。
2人の関係は、利害によるものに過ぎないからだ。
レイモンドの頭にこそ、炎の球を落としてやりたかったが、それを隠して言う。
(頼りにしているわよ、麗しのウィリュアートン公爵様)
レイモンド・ウィリュアートン公爵が、早言葉に応じようとしないからだ。
(また、誰かとベッドの中ってわけね)
レイモンドが、誰とどこにいようと、ライラは気にしない。
好きにしろ、と思っている。
だが、自分からの呼び出しには応じるべきなのだ。
何をさて置いても。
(たいしたことないなんて……よく言えたものだわ……あんな……)
化け物と、心で思っただけで、呪われそうな気がする。
それほど、大公は恐ろしい人物だった。
ライラは、今年、20歳になったばかりで、戦争を知らない世代だ。
もちろん大公の「偉業」については、文献で読んでいる。
さりとて、どこまでが真実なのか、疑わしいと思ってもいた。
当時、ジョシュア・ローエルハイドは、魔術騎士の隊を率いており、どちらかといえば王族寄りの立場をとっている。
それは、ジョシュア・ローエルハイドが、爵位を持ったままだったからだ。
魔術師になる際、本来、爵位は捨てなければならない。
例外は、今もって、大公ただ1人。
『爵位を捨てよというのなら、魔術師にはならない』
大公は、そう言い、王宮を去ろうとしたものの、彼の力を惜しいと感じた当時の国王が「爵位持ち」を許容したという逸話が残されている。
つまり、ジョシュア・ローエルハイドだけは、ほかの爵位を持たない魔術師たちとは違い、貴族から下に見られずにすむ存在だった、ということ。
当然、その発言力、影響力ともに大きい。
貴族に対しても、毅然とした態度が取れるからだ。
貴族で構成されている王宮の重臣も、ローエルハイド公爵家は無視できない。
結果、ローエルハイド公爵家は、王族の後ろ盾として見られている。
面白くないのは、貴族連中だった。
宰相であるアイザック・ローエルハイドに対しての風当たりは、とても強い。
かと言って、追い出すまでには至れず、いよいよ鬱憤が溜まっている。
貴族というものは、体裁を気にするものだ。
常に、ほかの者より上にいたい、と考える。
自らが下に見られるのを嫌い、己が家を大きくすることに注力していた。
上級貴族になればなるほど、その傾向は強い。
レイモンド・ウィリュアートンも、その1人だ。
3年前、レイモンドの父が急死したため、その跡を継いでいる。
彼は、24歳という若き当主だった。
ライラと同じく、ぎりぎり戦争を知らない世代でもある。
元は焦げ茶色の髪を、いつも金髪にしていた。
おかかえ魔術師に、色を整えさせている。
切れ長の目にある瞳も髪と同じく焦げ茶色だが、これも緑に変えていた。
剣や武術の腕が「そこそこ」なのは、筋肉がつき過ぎることを避けるため。
おかげで、すらりと見えて、かつ、ひ弱さも感じない体つきになっている。
レイモンドは、自己愛のとても強い性格なのだ。
確かに、顔立ちが整っているので、彼に恋慕をいだく者は多い。
さりとて、ライラは知っている。
レイモンドが、独特の嗜好の持ち主だということを。
彼は、少し前に投獄された、アンバス侯爵のような好色家ではなかった。
ただ、男女の区別をしないという点は、共通している。
そこに独特の嗜好を挟み、選り好みしているだけだ。
ライラは、レイモンドに「選り」好まれたことを、たいして喜んでもいない。
強い後ろ盾がいることで、魔術師長にさえ逆らえる力を持てているのは、喜ばしいと思う。
だが、正しく魔術の腕を認めてもらえるのなら、レイモンドなど必要ない、とも思っている。
あの忌々しいサイラスがいなくなった今、次の魔術師長になるのは自分だ。
正しい評価がされれば、当然に、そうなる。
正直、ライラとしては、ユージーンでもザカリーでも、どちらが即位してもかまわなかった。
自分を魔術師長に任じてくれさえすればいい。
そこに、こだわっているのは、レイモンドなのだ。
ユージーンが即位すれば、ウィリュアートンは、より大きな権力を、握ることができる。
そのためにこそ、ユージーンを、ずっと後押ししてきたに違いない。
ここ十年来のウィリュアートン公爵家の悲願。
『ローエルハイドを下に置く』
国王自体がウィリュアートンの操り人形となれば、それも可能だろう。
ローエルハイドが、王族の後ろ盾である必要すらなくなるのだから。
その悲願が達成間近で、台無しにされている。
ユージーン自らが王太子を辞するなどという予測不可能な事態によって、だ。
だから、レイモンドは躍起になっている。
どうしてもユージーンを元の席に座らせようとしていた。
(だからって、私を巻き込まないでほしいものね)
レイモンドも、大公の「逸話」の数々を疑わしいものと捉えていて、ベッドの中で、よくこう話す。
『そりゃあ、多少は優れた魔術師だったかもしれないさ。でも、たった1人で、戦争を終結させたなんて、信じられるわけがないだろう? 民からの支持を保ちたかった、王族の作り話に決まっているよ』
ライラも同感だった。
ついさっきまでは。
わずかに思い出しただけで、体が震える。
大公は「多少は優れた魔術師」どころではない。
もとより「魔術師」という枠で括れるのかも、わからなかった。
あれを「脅威」とわからないならば、魔術師などやめてしまったほうがいい。
そう思えるくらい、桁違いの存在だったのだ。
あんなものと事をかまえるなんて、どうかしている。
戦争に駆り出されたほうが、まだしも生き延びる機会はあるだろう。
ライラは、無意識に喉にふれた。
あと少しでも力を加えられていたら、頭から足先まで骨は砕かれ、ぺしゃんこになっていたに違いない。
文字通り「ぺしゃんこ」だ。
折り畳まれた自分を想像して、ゾッとする。
『ローエルハイドとやるというのなら、滅びが、どのようなものか教えてやろう』
耳に、大公の声がこびりついていた。
あれほど、なんでもなさそうに、穏やかな口調だったにもかかわらず、恐ろしくてたまらない。
(冗談ではないわ……あんなものと、やりあえるわけないわよ……)
絶対に殺される。
いや、殺されないかもしれない。
逆に、それが怖いと感じるくらいだ。
漆黒の髪と瞳。
そこには、闇しかなかった。
ほんのわずか覗き込んだだけで、引きずりこまれる。
恐怖に、ライラは打ちのめされていた。
あの屋敷の連中は、頭のおかしな者しかいないのか。
あんなものの側にいて平然としているなんて、ライラには考えられない。
(遅くなったね)
唐突な声に、びくっとする。
繰り返しの呼びかけに、ようやくレイモンドが応じたようだ。
気づいて、少し安堵する。
早く言づてをレイモンドに渡し、この役目は降りさせてもらうつもりだった。
(大公からの言づてよ)
本当は、思い出したくなくて、言づてを口にするのも嫌だ。
けれど、伝えないわけにもいかない。
ライラは、大公の言葉を口にする。
それで、レイモンドが諦めると思ったからだ。
(ふぅん。大公が、そんなことをね。あちらも、やる気ということか)
(よしてよ、レイモンド。大公を、これ以上、怒らせないほうがいいと思うわ)
本気で言った。
が、直接、大公にふれていないレイモンドには、わからなかったらしい。
(僕は、夜会で大公に会っているのだよ、ライラ。ずっと軽口をたたいていてさ。威厳も何も感じなかったね。それに、あの真っ黒な髪ときたら……見ているだけで不快だったな)
(レイモンド……本当に、やめて。あなたがどうしようと、それは、好きにすればいいけれど、私は降りるわね……)
(きみは、虚仮威しに引っ掛けられているだけさ。だいたい、降りるなんて、僕が許すと思っているのか? どうしてもと言うなら、きみにつぎ込んだ金貨をすべて僕に返済してからにしろ)
黙り込むライラに、レイモンドが冷たく笑う。
返せるアテなどないと知っているからだ。
が、レイモンドが返済を要求してくるとは、ライラは思っていなかった。
貴族は体裁を気にする。
貸した金ならともかく、女性に与えたはずの金の返済を迫るなんて、外聞が悪いことなのだ。
(とは言えね、きみがそれほど怯えているのなら、大公と直接やりあえとは言わないよ。あの同じ髪の色をした……不愉快な孫娘か……もしくは、菓子職人だったか。第2王子の正妃候補、そのどちらかを消してくれればいい)
簡単だろうと言わんばかりの口調に、腹が立つ。
とはいえ、言い返すことはできなかった。
(孫娘は魔術が使えないそうだし、菓子職人なんて、それこそ、たかが使用人だろう? 待っていれば、買い出しにでも出かけて行くさ)
(ええ……そうね……屋敷には近づけないから、外に出る機会を待つわ)
(外に出るようなら連絡をくれ。僕も少しは手助けができると思うからね、愛しいきみ)
レイモンドに愛されていると感じたことは、1度もない。
愛されたいと思ったことも、1度もなかった。
2人の関係は、利害によるものに過ぎないからだ。
レイモンドの頭にこそ、炎の球を落としてやりたかったが、それを隠して言う。
(頼りにしているわよ、麗しのウィリュアートン公爵様)
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