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誠也と美しい蝶
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ここ数日、自分でも驚くほど仕事に集中できている。
今回の作品は、いつになく気合が入っているのだ。先週までのスランプが嘘のようにペンのノリがいい。長時間描き続けていても、いつもより疲れを感じない。特にヒロインを描くときは、やたら丁寧で細部まで気持ちが籠っている。
あの日に撮った珠里の写真や描いたスケッチを元に誠也流の味付けをし、清楚かつ愛らしくも色っぽいヒロインが紙の上に現れた。
長年アダルト物を描いてきて、どうしても表現のマンネリや自分自身の飽きを否定できなかったが、今回はまるで初心に帰ったかのように新鮮な気持ちで取り組めている。
……珠里のおかげだな。
しみじみそう思う。今回、珠里は誠也にとって紛れもなく「ミューズ」だった。
もちろん、不純な欲とも呼べる熱は、いつ噴き出してもおかしくないほど腹の底で燻っている。
珠里に対してあんなふうに取り乱し、赤面したみっともない顔を晒したことを思い出すと情けなくて発狂しそうになる。あんな狼狽ぶりを見せてしまい、珠里はさぞかし呆れたことだろう。胸の奥にしまってきた珠里への抑えがたい感情も、ひょっとしたらもう見抜かれているかもしれない。
だが、今はそのことは置いておくしかない。とにかく今月のこの仕事を悔いなく完成させることが最優先だ。それが身体を張って誠也の力になってくれた珠里に応えることにもなる。
そして上手くすれば、来年から取り組めるかもしれない新しい仕事の可能性も見えてきた。
まだ具体的なことはまったくの白紙だから、正直どうなるか分からない。だが先の展開に備えるためにも、今できることに全力で取り組むのが何より大事だと自分に言い聞かせ、誠也はひたすら机に向かいペンを走らせた。
そうでもしないと、自分がどうなるか不安だったのだ。
気を抜くと、あの日の珠里の眩しい肢体が脳裏に蘇って呼吸が乱れる。生々しい肌の色や柔らかな身体のラインが思い出されて、不埒な感情が今にもあふれ出しそうになるのだ。
仕事として、スマートフォンで撮影した画像を見るのはまだ大丈夫だ。あくまで仕事用資料だと自分に言い聞かせ、極力冷静な眼で眺めるようにしているから。だが仕事を離れちょっとでも気を抜くと、渇望にも似たあさましい欲が内側から顔を出そうとする。
あの可憐な下着姿だけでも相当な衝撃だったのに。
なぜあんなハプニングが。
ブラジャーが、落ちて、珠里の胸が。
あの白い柔らかそうな、剥きたての桃のようなふくらみが忘れられない。あんな魅惑の果実を見せられて、いったい誰が平常心でいられると言うのか。
誠也はあの下着を我が家に持ち込んだ野村を恨んだ。と同時に心の裏で思い切り感謝していた。
そういう乱れまくった己の心に必死で蓋をし、ひたすら平静を装って仕事に打ち込んでいるのだ。珠里に対しても、どうにか普段の表情で接することができていると思う。
……珠里は、どうなのだろう。
あの夜はさすがにひどく恥ずかしそうにしていた。だが翌日から普段通り会社生活が始まったので、いつもと変わらぬ様子で日々を過ごしているように見える。
女の子の方が切り替えが早いのかもしれない。自分がこれほど動揺していると言うのに、珠里はさっさと頭を切り替えて忙しく毎日を過ごしているのではないか。
部屋に籠って仕事をしながら、会社にいる珠里の様子を想像してみる。が、想像にも限界がある。誠也はサラリーマンになったことがないし、用のある「会社」と言えば出版社くらいだ。
つくづく、自分は狭い世界で生きているのだと実感する。そんな自虐にも似た思いが、珠里に対する感情にブレーキをかけているのは否めない。
今週末は花火大会がある。珠里は浴衣を着て会社の連中と出掛けると言っていた。
「……青春、真っ只中だな」
ペンを置き、ぬるくなったコーヒーを喉に流し込みながら、珠里の21歳という年齢に今更ながら思いを馳せた。
自分に気を遣った物言いをしていたが、実際に仲間と一緒に過ごせば時間を忘れるほど楽しむことだろう。そういう年頃だ。年齢の近い男たちに言い寄られたら、珠里だって悪い気はしないはずだ。
淋しい子供時代を過ごした分、珠里にはなるべくたくさん楽しい経験をしてほしい。様々な人間と知り合って、いろいろな世界を知って、自由に好きなように生きてほしい。
そう思う反面、いつまでも自分のそばに置いておきたい気持ちがどうしようもなくある。我儘であり、その感情は決して清らかではない。欲望まみれだ。
35歳の保護者が、14も年下の身内に抱く感情としては間違っている。
分かっているが、分かりたくない気持ちが近頃どうしようもなく強まっている。だから誠也は毎夜、ひたすら途方に暮れながら眠れぬ時間を過ごしていた。
7月最後の土曜日、花火大会の日がやってきた。
夕方近くになると、誠也は適当なところで仕事を切り上げ出掛けるための支度を始めた。
久しぶりにクローゼットから夏物のジャケットを引っ張り出す。いつものデニムではなくよそゆきの黒いパンツに足を通したのは、カジュアルなパーティーとは言え一応まともなホテルが会場になっているからだ。
パーティーでは、来年創刊の新雑誌の編集長に挨拶することになっている。せめて好印象を抱いてもらいたいと思い、洗面所の鏡の前で髪にワックスを塗っていつもより念入りに形を整えた。
すると、慌ただしい物音と共に珠里が自室から出てくる気配がした。忙しない様子で洗面所にやってきて、誠也の姿を見て「あっ」と驚いた顔をする。
淡いピンクの地に百合の柄があしらわれた浴衣を着た珠里は、一瞬言葉を失うほどに綺麗だった。
髪をアップにしている。リボン型の髪飾りは帯と同じえんじ色で、大袈裟でない上品なデザインが珠里の雰囲気によく合っていた。
化粧はいつもよりやや濃いめか。唇が艶やかに光っていて、そのなまめかしい色合いに思わず見惚れてしまいそうになった。
「誠ちゃん、カッコイイね。素敵」
珠里が屈託なく微笑み、誠也のジャケットの襟元に手を伸ばしてきた。
距離が近づいてドキリとするが、珠里は澄ました顔で誠也の襟の歪みを直してくれる。かすかに甘い香り。今日は香水を付けているのか。
「おまえも、よく似合ってるな。……可愛いよ」
「えっ、そう……?」
珠里はちょっと驚いた顔になり、それからとても嬉しそうに笑った。薄く色づく頬が花びらのようで、無意識に手で触れそうになる自分を誠也は戒めた。
「……珠里の浴衣なんて、初めて見た」
「最近の浴衣ってすごいのね。素人でも結構簡単に着られるの。ね、後ろ、帯曲がってない?」
珠里がくるりと背を向けて見せる。誠也は帯の位置を少し直してやり、それから白く細いうなじをこっそり見下ろした。
「……今日は何人で集まるんだ?」
「えーとね、10人集まるかどうか。麻実ちゃんがお目当ての男の子とふたりになるかもだけど、後はみんなでワイワイ花火見る感じだと思う」
「そうか。……あんまり遅くならないように気を付けろよ」
いつものように、「変な男の誘いには乗るなよ」とはなぜか言えなかった。珠里が「うん、分かってる」と明るく答えたので、頭をポンと叩いて笑みを返した。
「あ、こんな時間!私もう行くね。麻実ちゃんと早めに待ち合わせして、先に腹ごしらえするの」
珠里は無邪気な笑みを浮かべ、じゃあね、と手を振って玄関へと姿を消した。
まるで蝶々みたいだ。ひらひらと舞いながら、自分の手の届かない場所へ飛んで行こうとしている美しい生き物。
ドアが閉まり、珠里が出て行ったのを確認する。誠也は鏡で自分の姿を再点検し、一つ息をついてから洗面所を出た。こちらのパーティーも花火の時間より早く始まる。そろそろ出た方がいいだろう。
そう言えば。珠里と一緒に花火を見ないのは、何年ぶりだろうか。
ここ数年はいつもベランダから一緒に眺めていた。だいたい誠也は途中で仕事部屋に戻り、珠里はアイスを食べながら最後まで飽きずに見ていた。やがてフィナーレの花火が盛大に上がり始めると、決まって珠里が「誠ちゃん、最後だよ!早く早く」と呼びに来るのが常だった。
どうということもない夏の一コマ。当たり前のようでいて、ひどく貴重だったのだと今になって気づく。
来年はどうなるのだろう。この次の夏、珠里は誰と花火を見るのだろう。
今回の作品は、いつになく気合が入っているのだ。先週までのスランプが嘘のようにペンのノリがいい。長時間描き続けていても、いつもより疲れを感じない。特にヒロインを描くときは、やたら丁寧で細部まで気持ちが籠っている。
あの日に撮った珠里の写真や描いたスケッチを元に誠也流の味付けをし、清楚かつ愛らしくも色っぽいヒロインが紙の上に現れた。
長年アダルト物を描いてきて、どうしても表現のマンネリや自分自身の飽きを否定できなかったが、今回はまるで初心に帰ったかのように新鮮な気持ちで取り組めている。
……珠里のおかげだな。
しみじみそう思う。今回、珠里は誠也にとって紛れもなく「ミューズ」だった。
もちろん、不純な欲とも呼べる熱は、いつ噴き出してもおかしくないほど腹の底で燻っている。
珠里に対してあんなふうに取り乱し、赤面したみっともない顔を晒したことを思い出すと情けなくて発狂しそうになる。あんな狼狽ぶりを見せてしまい、珠里はさぞかし呆れたことだろう。胸の奥にしまってきた珠里への抑えがたい感情も、ひょっとしたらもう見抜かれているかもしれない。
だが、今はそのことは置いておくしかない。とにかく今月のこの仕事を悔いなく完成させることが最優先だ。それが身体を張って誠也の力になってくれた珠里に応えることにもなる。
そして上手くすれば、来年から取り組めるかもしれない新しい仕事の可能性も見えてきた。
まだ具体的なことはまったくの白紙だから、正直どうなるか分からない。だが先の展開に備えるためにも、今できることに全力で取り組むのが何より大事だと自分に言い聞かせ、誠也はひたすら机に向かいペンを走らせた。
そうでもしないと、自分がどうなるか不安だったのだ。
気を抜くと、あの日の珠里の眩しい肢体が脳裏に蘇って呼吸が乱れる。生々しい肌の色や柔らかな身体のラインが思い出されて、不埒な感情が今にもあふれ出しそうになるのだ。
仕事として、スマートフォンで撮影した画像を見るのはまだ大丈夫だ。あくまで仕事用資料だと自分に言い聞かせ、極力冷静な眼で眺めるようにしているから。だが仕事を離れちょっとでも気を抜くと、渇望にも似たあさましい欲が内側から顔を出そうとする。
あの可憐な下着姿だけでも相当な衝撃だったのに。
なぜあんなハプニングが。
ブラジャーが、落ちて、珠里の胸が。
あの白い柔らかそうな、剥きたての桃のようなふくらみが忘れられない。あんな魅惑の果実を見せられて、いったい誰が平常心でいられると言うのか。
誠也はあの下着を我が家に持ち込んだ野村を恨んだ。と同時に心の裏で思い切り感謝していた。
そういう乱れまくった己の心に必死で蓋をし、ひたすら平静を装って仕事に打ち込んでいるのだ。珠里に対しても、どうにか普段の表情で接することができていると思う。
……珠里は、どうなのだろう。
あの夜はさすがにひどく恥ずかしそうにしていた。だが翌日から普段通り会社生活が始まったので、いつもと変わらぬ様子で日々を過ごしているように見える。
女の子の方が切り替えが早いのかもしれない。自分がこれほど動揺していると言うのに、珠里はさっさと頭を切り替えて忙しく毎日を過ごしているのではないか。
部屋に籠って仕事をしながら、会社にいる珠里の様子を想像してみる。が、想像にも限界がある。誠也はサラリーマンになったことがないし、用のある「会社」と言えば出版社くらいだ。
つくづく、自分は狭い世界で生きているのだと実感する。そんな自虐にも似た思いが、珠里に対する感情にブレーキをかけているのは否めない。
今週末は花火大会がある。珠里は浴衣を着て会社の連中と出掛けると言っていた。
「……青春、真っ只中だな」
ペンを置き、ぬるくなったコーヒーを喉に流し込みながら、珠里の21歳という年齢に今更ながら思いを馳せた。
自分に気を遣った物言いをしていたが、実際に仲間と一緒に過ごせば時間を忘れるほど楽しむことだろう。そういう年頃だ。年齢の近い男たちに言い寄られたら、珠里だって悪い気はしないはずだ。
淋しい子供時代を過ごした分、珠里にはなるべくたくさん楽しい経験をしてほしい。様々な人間と知り合って、いろいろな世界を知って、自由に好きなように生きてほしい。
そう思う反面、いつまでも自分のそばに置いておきたい気持ちがどうしようもなくある。我儘であり、その感情は決して清らかではない。欲望まみれだ。
35歳の保護者が、14も年下の身内に抱く感情としては間違っている。
分かっているが、分かりたくない気持ちが近頃どうしようもなく強まっている。だから誠也は毎夜、ひたすら途方に暮れながら眠れぬ時間を過ごしていた。
7月最後の土曜日、花火大会の日がやってきた。
夕方近くになると、誠也は適当なところで仕事を切り上げ出掛けるための支度を始めた。
久しぶりにクローゼットから夏物のジャケットを引っ張り出す。いつものデニムではなくよそゆきの黒いパンツに足を通したのは、カジュアルなパーティーとは言え一応まともなホテルが会場になっているからだ。
パーティーでは、来年創刊の新雑誌の編集長に挨拶することになっている。せめて好印象を抱いてもらいたいと思い、洗面所の鏡の前で髪にワックスを塗っていつもより念入りに形を整えた。
すると、慌ただしい物音と共に珠里が自室から出てくる気配がした。忙しない様子で洗面所にやってきて、誠也の姿を見て「あっ」と驚いた顔をする。
淡いピンクの地に百合の柄があしらわれた浴衣を着た珠里は、一瞬言葉を失うほどに綺麗だった。
髪をアップにしている。リボン型の髪飾りは帯と同じえんじ色で、大袈裟でない上品なデザインが珠里の雰囲気によく合っていた。
化粧はいつもよりやや濃いめか。唇が艶やかに光っていて、そのなまめかしい色合いに思わず見惚れてしまいそうになった。
「誠ちゃん、カッコイイね。素敵」
珠里が屈託なく微笑み、誠也のジャケットの襟元に手を伸ばしてきた。
距離が近づいてドキリとするが、珠里は澄ました顔で誠也の襟の歪みを直してくれる。かすかに甘い香り。今日は香水を付けているのか。
「おまえも、よく似合ってるな。……可愛いよ」
「えっ、そう……?」
珠里はちょっと驚いた顔になり、それからとても嬉しそうに笑った。薄く色づく頬が花びらのようで、無意識に手で触れそうになる自分を誠也は戒めた。
「……珠里の浴衣なんて、初めて見た」
「最近の浴衣ってすごいのね。素人でも結構簡単に着られるの。ね、後ろ、帯曲がってない?」
珠里がくるりと背を向けて見せる。誠也は帯の位置を少し直してやり、それから白く細いうなじをこっそり見下ろした。
「……今日は何人で集まるんだ?」
「えーとね、10人集まるかどうか。麻実ちゃんがお目当ての男の子とふたりになるかもだけど、後はみんなでワイワイ花火見る感じだと思う」
「そうか。……あんまり遅くならないように気を付けろよ」
いつものように、「変な男の誘いには乗るなよ」とはなぜか言えなかった。珠里が「うん、分かってる」と明るく答えたので、頭をポンと叩いて笑みを返した。
「あ、こんな時間!私もう行くね。麻実ちゃんと早めに待ち合わせして、先に腹ごしらえするの」
珠里は無邪気な笑みを浮かべ、じゃあね、と手を振って玄関へと姿を消した。
まるで蝶々みたいだ。ひらひらと舞いながら、自分の手の届かない場所へ飛んで行こうとしている美しい生き物。
ドアが閉まり、珠里が出て行ったのを確認する。誠也は鏡で自分の姿を再点検し、一つ息をついてから洗面所を出た。こちらのパーティーも花火の時間より早く始まる。そろそろ出た方がいいだろう。
そう言えば。珠里と一緒に花火を見ないのは、何年ぶりだろうか。
ここ数年はいつもベランダから一緒に眺めていた。だいたい誠也は途中で仕事部屋に戻り、珠里はアイスを食べながら最後まで飽きずに見ていた。やがてフィナーレの花火が盛大に上がり始めると、決まって珠里が「誠ちゃん、最後だよ!早く早く」と呼びに来るのが常だった。
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