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第63話
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学園舞踏会当日を迎えた。
舞踏会と言えば夜だけど学校行事である為、昼間に行われる。
生徒会長であるサルバドル様が挨拶をした。
打ち合わせの時に、どこかで見掛けた事があると思っていたら、入学式よね。
どうやら二年生の時のトップは彼だったようで、サルバドル様が生徒会長になった。
二年生の終わりにクラス替えの試験が行われるそうで、そこでトップが入れ替わったみたいね。
という事は、ベビット殿下達がいなくなったので、来年は新しいクラスメイトが二人増える予定って事よね。
いや、ボケーっとしていたら優良クラスから脱落もあり得る!
まあ一番焦っているのは、ルイス様だろうけど。
今日は、生徒全員が着飾っているので、ホールが華やかだ。
会場は、私達が楽団の練習をした王宮内の学生専用ホール。
私の今日のドレスは、青紫を基調した金の刺繍が入っているドレス。
一般的には、婚約者の瞳の色か髪色を基調とするけど、レオンス様は、両方とも金なんだもん。
前世の記憶がある私には、金を基調としたドレスなど着れません。
レオンス様もそれはわかってくれたので、私の瞳の色に合わせた。レオンス様も私の瞳の色に合わせ、青紫色のテールコート。そして、黒色のタイ。
カッコイイ。
凄く大人っぽく見える。
よくよく考えたら、前世でこれぐらいの男の子がこの様な恰好などしないものね。
それにしても苦しいわ。
ローレットが『太りました?』などと失礼な事を言いながら締め付けてくれたのよね。
そうそう。先ほど、イルデフォンソ殿下が婚約者のファニタ嬢をご紹介下さった。
なんと辺境伯の一人娘らしい。なので、彼女が貴族学園を卒業後に、辺境伯に婿に行く予定だとか。
ファニタ嬢は、茶色髪をまとめてトップでお団子を作っていた。こげ茶色の瞳がクリっとしてかわいらしい。
イルデフォンソ殿下の髪と瞳と同じ紫色のドレスに髪のリボンも紫。
年齢はやはり私の一つ下。
イルデフォンソ殿下は、彼女の瞳と同じこげ茶色のテールコート。
お似合いの二人だわ。
マルシアール殿下は、式典などでは黒のテールコートを着るらしく婚約者もいらしていないから、今日はフロール嬢をエスコートしたのよね。
流石に驚いたわ。
彼女は、紫色のドレスを着ていた。
もうレオンス様は狙ってはいないみたいね。
そして、ルイス様の隣には、彼が来ているテールコートと同じミッドナイトブルーのストレートの髪でブルーの瞳の令嬢。
私的には、日本人っぽい髪色と外人の瞳に違和感があるけど、めちゃ美人。
大人っぽいのに一つ下だと言うのだから驚きよね。
そしてお名前が、キャロライン嬢。名前を聞くとフロール嬢より彼女の方が、ヒロインっぽいわよね。
これから普通クラスCから催しを披露する。
普通クラスC組は、1年生の普通クラス5,6と2,3年生の普通クラス3の組。アマート様はこの組。
次は、普通クラスB組、A組と続き、私達優良クラスは最後。
立食形式のランチの後に、ダンス。
これは、3年生から踊る。
私は、レオンス様が2年生なので、その時に踊る事になる。
婚約者がいない人は、声を掛けて踊ってもらう事が可能なのよね。
お目当ての子がいれば、チャンスっていう訳。
また、何度も踊ってよいので、声を掛けられればどの方とも踊れるとか。
普通クラスC組は、歌だった。コーラスになっていて、思ったより上手だわ。
「家で練習していた」
ボソッとレオンス様が、私に呟いた。
練習を頑張っていたみたいね。
普通クラスB組は、ちょっとした劇だった。
ただ、衣装は特段劇に合わせていないので、何となく物足りない。
着替えるのが大変だから仕方ないのかもしれないけどね。
普通クラスA組は、ダンス。
他国のダンスを披露。これも衣装がね……。
そして、ラストは私達優良クラス。
カーテンで仕切っていた場所がお披露目になると、始まる前から拍手が起こった。
す、すごく期待されてない?
まあ衣装がと言っていたけど、私達もそうなのよね。
それぞれ立ち位置に立つと、わざわざ脇からレオンス様が登場し、中央に立って観客に礼をする。
そして、観客に背を向け構えた。
総練習の成果があって、きれいなスタート。
一曲目の途中で、イルデフォンソ殿下のドラムのソロがある。
初めは、ドラムを叩くイルデフォンソ殿下に驚いていた生徒達も、聞くだけではなく彼のドラムを叩く姿に釘付け。
二曲目は、マルシアール殿下のフルートのソロ。
みんなうっとりよ。
三曲目は、イルデフォンソ殿下とマルシアール殿下のデュオ。
なのに、立ち上がるはずのマルシアール殿下が立ち上がらない。というか、吹いていない?
ではこの音はどこから?
フルートではないわ。これってハーモニカ!?
よく見ると、レオンス様が私達に背を向けている。
そして、左手で指揮棒を振りながら器用に右手でハーモニカを持って吹いていた。
どうなっているの!?
何事もなかったようにレオンス様がこちらを向き、少し皆慌てた様子だけど、最後まで遅れずに続けることができた。
ちょっと待って。私にも内緒ってどういう事よ!
演奏が終わると、拍手喝采。大成功よ。
チラッとフロール嬢を見れば、ジド―とした視線をレオンス様に送っていた。
レオンス様が言う通り、フロール嬢は絶対にレオンス様に惚れてなどいないわね。
総練習の時に、イルデフォンソ殿下がレオンス様から指揮者だと聞いているって言っていたけど、自分のソロパートをお願いしたのかもしれないわね。
二人のデュオを奪うなんて凄すぎる。
しかし、この世界ってハーモニカあったのね。
舞踏会と言えば夜だけど学校行事である為、昼間に行われる。
生徒会長であるサルバドル様が挨拶をした。
打ち合わせの時に、どこかで見掛けた事があると思っていたら、入学式よね。
どうやら二年生の時のトップは彼だったようで、サルバドル様が生徒会長になった。
二年生の終わりにクラス替えの試験が行われるそうで、そこでトップが入れ替わったみたいね。
という事は、ベビット殿下達がいなくなったので、来年は新しいクラスメイトが二人増える予定って事よね。
いや、ボケーっとしていたら優良クラスから脱落もあり得る!
まあ一番焦っているのは、ルイス様だろうけど。
今日は、生徒全員が着飾っているので、ホールが華やかだ。
会場は、私達が楽団の練習をした王宮内の学生専用ホール。
私の今日のドレスは、青紫を基調した金の刺繍が入っているドレス。
一般的には、婚約者の瞳の色か髪色を基調とするけど、レオンス様は、両方とも金なんだもん。
前世の記憶がある私には、金を基調としたドレスなど着れません。
レオンス様もそれはわかってくれたので、私の瞳の色に合わせた。レオンス様も私の瞳の色に合わせ、青紫色のテールコート。そして、黒色のタイ。
カッコイイ。
凄く大人っぽく見える。
よくよく考えたら、前世でこれぐらいの男の子がこの様な恰好などしないものね。
それにしても苦しいわ。
ローレットが『太りました?』などと失礼な事を言いながら締め付けてくれたのよね。
そうそう。先ほど、イルデフォンソ殿下が婚約者のファニタ嬢をご紹介下さった。
なんと辺境伯の一人娘らしい。なので、彼女が貴族学園を卒業後に、辺境伯に婿に行く予定だとか。
ファニタ嬢は、茶色髪をまとめてトップでお団子を作っていた。こげ茶色の瞳がクリっとしてかわいらしい。
イルデフォンソ殿下の髪と瞳と同じ紫色のドレスに髪のリボンも紫。
年齢はやはり私の一つ下。
イルデフォンソ殿下は、彼女の瞳と同じこげ茶色のテールコート。
お似合いの二人だわ。
マルシアール殿下は、式典などでは黒のテールコートを着るらしく婚約者もいらしていないから、今日はフロール嬢をエスコートしたのよね。
流石に驚いたわ。
彼女は、紫色のドレスを着ていた。
もうレオンス様は狙ってはいないみたいね。
そして、ルイス様の隣には、彼が来ているテールコートと同じミッドナイトブルーのストレートの髪でブルーの瞳の令嬢。
私的には、日本人っぽい髪色と外人の瞳に違和感があるけど、めちゃ美人。
大人っぽいのに一つ下だと言うのだから驚きよね。
そしてお名前が、キャロライン嬢。名前を聞くとフロール嬢より彼女の方が、ヒロインっぽいわよね。
これから普通クラスCから催しを披露する。
普通クラスC組は、1年生の普通クラス5,6と2,3年生の普通クラス3の組。アマート様はこの組。
次は、普通クラスB組、A組と続き、私達優良クラスは最後。
立食形式のランチの後に、ダンス。
これは、3年生から踊る。
私は、レオンス様が2年生なので、その時に踊る事になる。
婚約者がいない人は、声を掛けて踊ってもらう事が可能なのよね。
お目当ての子がいれば、チャンスっていう訳。
また、何度も踊ってよいので、声を掛けられればどの方とも踊れるとか。
普通クラスC組は、歌だった。コーラスになっていて、思ったより上手だわ。
「家で練習していた」
ボソッとレオンス様が、私に呟いた。
練習を頑張っていたみたいね。
普通クラスB組は、ちょっとした劇だった。
ただ、衣装は特段劇に合わせていないので、何となく物足りない。
着替えるのが大変だから仕方ないのかもしれないけどね。
普通クラスA組は、ダンス。
他国のダンスを披露。これも衣装がね……。
そして、ラストは私達優良クラス。
カーテンで仕切っていた場所がお披露目になると、始まる前から拍手が起こった。
す、すごく期待されてない?
まあ衣装がと言っていたけど、私達もそうなのよね。
それぞれ立ち位置に立つと、わざわざ脇からレオンス様が登場し、中央に立って観客に礼をする。
そして、観客に背を向け構えた。
総練習の成果があって、きれいなスタート。
一曲目の途中で、イルデフォンソ殿下のドラムのソロがある。
初めは、ドラムを叩くイルデフォンソ殿下に驚いていた生徒達も、聞くだけではなく彼のドラムを叩く姿に釘付け。
二曲目は、マルシアール殿下のフルートのソロ。
みんなうっとりよ。
三曲目は、イルデフォンソ殿下とマルシアール殿下のデュオ。
なのに、立ち上がるはずのマルシアール殿下が立ち上がらない。というか、吹いていない?
ではこの音はどこから?
フルートではないわ。これってハーモニカ!?
よく見ると、レオンス様が私達に背を向けている。
そして、左手で指揮棒を振りながら器用に右手でハーモニカを持って吹いていた。
どうなっているの!?
何事もなかったようにレオンス様がこちらを向き、少し皆慌てた様子だけど、最後まで遅れずに続けることができた。
ちょっと待って。私にも内緒ってどういう事よ!
演奏が終わると、拍手喝采。大成功よ。
チラッとフロール嬢を見れば、ジド―とした視線をレオンス様に送っていた。
レオンス様が言う通り、フロール嬢は絶対にレオンス様に惚れてなどいないわね。
総練習の時に、イルデフォンソ殿下がレオンス様から指揮者だと聞いているって言っていたけど、自分のソロパートをお願いしたのかもしれないわね。
二人のデュオを奪うなんて凄すぎる。
しかし、この世界ってハーモニカあったのね。
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