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第64話
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「驚いたよ。まさか二人の見せ場奪っちゃうなんて」
エメリック様が、関心したようにレオンス様に言えば、レオンス様はどや顔。
「まあね。上手くいったなぁ」
凄く嬉しそう。
してやったりって感じよね。
私は、ランチタイムになり皿とフォークを手に一目散に向かう。
「まったく。それこの世界でもデザートだぞ」
ケーキの前に立った私に、レオンス様は呆れた様に後ろから言う。
知ってます。
けど今日は、これ以外おなかに入りそうもないのよね!
「全制覇なり!」
「待て待て。10種類あるぞ」
「本当は、2個ずつ食べたいけど、今ですら苦しくて」
「あのな」
あーだこーだと言いつつ、皿に5個ケーキを乗せてくれた。
もう一つのレオンス様のお皿にも違うケーキが5個乗っている。
「いただきま~す」
小声で言ってパクリとケーキに食らいつく。
「もう、その顔、俺以外に見せるなよ」
「うん? これ、凄くおいしい!」
「はいはい。お腹壊すなよ」
って、なぜニマニマしているのよ。
「な、なに?」
「いや、子供にしか見えないなって」
「……ケーキを食べられるのなら一生子供でいい」
「それだと俺が困るんだけど」
ケーキをパクパク食べている私を周りは凝視している。
レオンス様は、次期生徒会長と言われているだけあって、知らない人はいない。
その隣に、変な女がいるっていう目で見られているんだろうな。
あっという間に、私の皿のケーキはお腹の中へと消えて行った。
これなら次の5個も行けそうだわ。
「本当にこっちも食べる気か」
「うん。あぁ、おいしい」
「ダンス中に、戻すなよ」
そうだった。これからダンスもあるんだったわ。
でも大丈夫よ……。
「おい、顔色悪いけど大丈夫かよ」
あれ、なんだかムカムカしてきた。
「まだ全部食べてないのに、胸やけが……」
「ったく。もう今日はそれぐらいにしておけ。あ、すみません。ちょっと体調悪くなったようなので、休ませたいのですが」
「こちらから出た所にある階段を上がった二階のすぐの部屋をお使い下さい」
「ありがとう」
「ご、ごめんなさい」
「言わんこっちゃない」
私達は、始まったばかりのランチタイムから抜け出し、二階の部屋へと向かう。
「ほら座って」
ふかふかのソファーに腰かける。
さすが、王宮よね。生徒用でも凄いわ。
それにしても苦しい。
緩めたい! でもこのドレス、自分では無理なのよね。
「あの、レオンス様」
「どうした? お腹痛いか?」
「痛くないけど苦しいの。緩めたい」
「ゆ、緩めたいって……。あぁ、わかった。俺では無理だから。さっきのメイド、呼んでくるわ」
「うん……」
レオンス様が、呼びに出て行った。
……まずいわ。このままだと吐く!
トイレ!
部屋を出てトイレに駆け込む。
――何とか、ドレスを汚さずにすんだわ。
あ、いけない。
レオンス様が心配するわ。
慌てて部屋に戻るもまだレオンス様は来ていなかった。
「よかったぁ」
ぽすんと、ソファーに座る。
そして、コテンと横になった。
だいぶ楽になったけど、やっぱり緩めたいわ。
ガチャ。
あ、戻って来た。
「大丈夫ですか」
うん? 聞き覚えがある声。
「苦しいのなら上着をお脱ぎになって」
何ですとぉ!
フロール嬢。やっぱりレオンス様を諦めていなかったの!
「え……」
立ち上がって驚いた。
フロール嬢が話しかけていた相手は、レオンス様ではなかった。
「ファビア嬢!?」
「ルイス様!?」
私達は驚きの声を上げた。
「どうしてあなたがここにいるのよ」
「どうしてって、体調が悪くなって……」
「だとしても、ここは公爵家が使う部屋よ」
「え……」
そうなの?
あ、もしかして私、部屋間違えた?
いや正解よ。今度のターゲットは、彼みたいだからね。
「ルイス様をどうする気?」
「さあね。あ、そうだ。彼には破滅してもらいましょう」
「破滅って!」
フロール嬢がにやりとする。何か悪い事を思いついたようね。
「ルイス様! しっかりして!」
「……う」
フロール嬢の傍に居るルイス様に呼びかけるも、何か薬でも飲ませたのか朦朧としているようね。
「な、何?」
突然、フロール嬢が近づいてくる。
逃げようと背を向けると、グイっと引っ張られた。
「え? ちょっと!」
あぁ。楽になった。
ふう。緩めてくれたのね。
じゃなくて、なんで?
「じゃ、ごゆっくり」
まさか、私達が逢引きしていたように、偽装する為?
まずいわ。彼女が出て行って、二人っきりになったら言い訳ができない!
ルイス様は、脱いだ上着を着ればいいけど、私は直せないもの。
「え? 開かない」
「開かないわよ。カギかけたから」
「え? どうやって!」
実際は、風魔法でドアを開かない様にしているだけですけどね。
フロール嬢が、キッと私を睨みつけた。
彼に破滅してもらうって言ったけど、ルイス様の事ではないわね。
ノーモノミヤ公爵ならどうにかするでしょう。
それに元々、フロール嬢と逢引きしていた事にする予定のようだったし。
だとすれば、破滅してもらう相手はレオンス様よね。
ベビット殿下の時の様に、レオンス様が切れて手を出すようにって事よね。
させないわ。そんな事!
「レオンス様が何をしたと言うのよ。アマート様が最下位の普通クラスなのはレオンス様のせいではないわ」
「何を言うのよ! 彼が魔法学園に行ったからこうなったのよ! こうなっていると知っていれば、私だって魔法学園に通っていたわよ」
どういう意味かしら。魔法学園に行ったからこうなったの?
「それってどういう意味?」
「あなたも転生者なのよね。でないと、10歳から魔法学園に行こうなどと思わないもの。レオンス様と同じくね」
「だったら何? 私はあなたの邪魔をする気はないわ」
「邪魔ね。今しているじゃない」
「それはあなたが今度は、ルイス様を逆恨みで嵌めようとしたからでしょう」
「それ、私ではないわ」
ガムン公爵の命令って事よね。でも同じ事でしょう!
エメリック様が、関心したようにレオンス様に言えば、レオンス様はどや顔。
「まあね。上手くいったなぁ」
凄く嬉しそう。
してやったりって感じよね。
私は、ランチタイムになり皿とフォークを手に一目散に向かう。
「まったく。それこの世界でもデザートだぞ」
ケーキの前に立った私に、レオンス様は呆れた様に後ろから言う。
知ってます。
けど今日は、これ以外おなかに入りそうもないのよね!
「全制覇なり!」
「待て待て。10種類あるぞ」
「本当は、2個ずつ食べたいけど、今ですら苦しくて」
「あのな」
あーだこーだと言いつつ、皿に5個ケーキを乗せてくれた。
もう一つのレオンス様のお皿にも違うケーキが5個乗っている。
「いただきま~す」
小声で言ってパクリとケーキに食らいつく。
「もう、その顔、俺以外に見せるなよ」
「うん? これ、凄くおいしい!」
「はいはい。お腹壊すなよ」
って、なぜニマニマしているのよ。
「な、なに?」
「いや、子供にしか見えないなって」
「……ケーキを食べられるのなら一生子供でいい」
「それだと俺が困るんだけど」
ケーキをパクパク食べている私を周りは凝視している。
レオンス様は、次期生徒会長と言われているだけあって、知らない人はいない。
その隣に、変な女がいるっていう目で見られているんだろうな。
あっという間に、私の皿のケーキはお腹の中へと消えて行った。
これなら次の5個も行けそうだわ。
「本当にこっちも食べる気か」
「うん。あぁ、おいしい」
「ダンス中に、戻すなよ」
そうだった。これからダンスもあるんだったわ。
でも大丈夫よ……。
「おい、顔色悪いけど大丈夫かよ」
あれ、なんだかムカムカしてきた。
「まだ全部食べてないのに、胸やけが……」
「ったく。もう今日はそれぐらいにしておけ。あ、すみません。ちょっと体調悪くなったようなので、休ませたいのですが」
「こちらから出た所にある階段を上がった二階のすぐの部屋をお使い下さい」
「ありがとう」
「ご、ごめんなさい」
「言わんこっちゃない」
私達は、始まったばかりのランチタイムから抜け出し、二階の部屋へと向かう。
「ほら座って」
ふかふかのソファーに腰かける。
さすが、王宮よね。生徒用でも凄いわ。
それにしても苦しい。
緩めたい! でもこのドレス、自分では無理なのよね。
「あの、レオンス様」
「どうした? お腹痛いか?」
「痛くないけど苦しいの。緩めたい」
「ゆ、緩めたいって……。あぁ、わかった。俺では無理だから。さっきのメイド、呼んでくるわ」
「うん……」
レオンス様が、呼びに出て行った。
……まずいわ。このままだと吐く!
トイレ!
部屋を出てトイレに駆け込む。
――何とか、ドレスを汚さずにすんだわ。
あ、いけない。
レオンス様が心配するわ。
慌てて部屋に戻るもまだレオンス様は来ていなかった。
「よかったぁ」
ぽすんと、ソファーに座る。
そして、コテンと横になった。
だいぶ楽になったけど、やっぱり緩めたいわ。
ガチャ。
あ、戻って来た。
「大丈夫ですか」
うん? 聞き覚えがある声。
「苦しいのなら上着をお脱ぎになって」
何ですとぉ!
フロール嬢。やっぱりレオンス様を諦めていなかったの!
「え……」
立ち上がって驚いた。
フロール嬢が話しかけていた相手は、レオンス様ではなかった。
「ファビア嬢!?」
「ルイス様!?」
私達は驚きの声を上げた。
「どうしてあなたがここにいるのよ」
「どうしてって、体調が悪くなって……」
「だとしても、ここは公爵家が使う部屋よ」
「え……」
そうなの?
あ、もしかして私、部屋間違えた?
いや正解よ。今度のターゲットは、彼みたいだからね。
「ルイス様をどうする気?」
「さあね。あ、そうだ。彼には破滅してもらいましょう」
「破滅って!」
フロール嬢がにやりとする。何か悪い事を思いついたようね。
「ルイス様! しっかりして!」
「……う」
フロール嬢の傍に居るルイス様に呼びかけるも、何か薬でも飲ませたのか朦朧としているようね。
「な、何?」
突然、フロール嬢が近づいてくる。
逃げようと背を向けると、グイっと引っ張られた。
「え? ちょっと!」
あぁ。楽になった。
ふう。緩めてくれたのね。
じゃなくて、なんで?
「じゃ、ごゆっくり」
まさか、私達が逢引きしていたように、偽装する為?
まずいわ。彼女が出て行って、二人っきりになったら言い訳ができない!
ルイス様は、脱いだ上着を着ればいいけど、私は直せないもの。
「え? 開かない」
「開かないわよ。カギかけたから」
「え? どうやって!」
実際は、風魔法でドアを開かない様にしているだけですけどね。
フロール嬢が、キッと私を睨みつけた。
彼に破滅してもらうって言ったけど、ルイス様の事ではないわね。
ノーモノミヤ公爵ならどうにかするでしょう。
それに元々、フロール嬢と逢引きしていた事にする予定のようだったし。
だとすれば、破滅してもらう相手はレオンス様よね。
ベビット殿下の時の様に、レオンス様が切れて手を出すようにって事よね。
させないわ。そんな事!
「レオンス様が何をしたと言うのよ。アマート様が最下位の普通クラスなのはレオンス様のせいではないわ」
「何を言うのよ! 彼が魔法学園に行ったからこうなったのよ! こうなっていると知っていれば、私だって魔法学園に通っていたわよ」
どういう意味かしら。魔法学園に行ったからこうなったの?
「それってどういう意味?」
「あなたも転生者なのよね。でないと、10歳から魔法学園に行こうなどと思わないもの。レオンス様と同じくね」
「だったら何? 私はあなたの邪魔をする気はないわ」
「邪魔ね。今しているじゃない」
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