姑が勝手に連れてきた第二夫人が身籠ったようですが、夫は恐らく……

泉花ゆき

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蘭珠ランジュがいうと、魅音ミオンも心得たように頷きました。

「換金所のことね」

持参金とは、何も直接の通貨のみを指すものではありません。
もちろん単純に金銭を示すこともあるのですが……場合によっては土地であったり、宝石であったり、その花嫁の側の所有物だという証拠を携えた価値のあるもの……をも含めて、持参金と呼んでいるのです。

……蘭珠ランジュは凌家に嫁ぐ際に、その通貨ではない持参金も多く含ませて凌家へと渡しました。
そして、思い起こされるのは彼女が嫁いでからのこと……
明らかに凌家では高価な調度品や家具の買い替えが進められていました。

魅音ミオンとしても、凌家と交流のある商人などにそれとなく探りを入れてみましたが……
時期は蘭珠ランジュとの婚姻が始まってからのこと。間違いなく、彼女の支度金が元手になっているものだと……そう感じられる結果となっていました。

決定的には、今回蘭珠ランジュが問い合わせた……銀行と換金所が表明してきた答えです。
こちらは、持参金の返還……国の法がかかわっているため、どの機関としても虚偽を出すのは文字通りの御法度。

魅音ミオンは、蘭珠ランジュへと微笑みかけます。

が世間でどんな扱いを受けているのか、あちらは全く知らないんでしょう?」

「ええ。……少なくとも、単純な値段以上のことはご存じないみたいだったから」

蘭珠ランジュも、魅音ミオンへと笑みを見せました。これから起こることがどう動いていくのか、彼女たちには分かったのです。

「きっと、相当驚くと思うわ」
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