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13.再会③
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予め書いておきますが、ファンタジーかつ全年齢対象で書いているため、グロ描写などが入る予定はございませんので、そっち系の描写が苦手な方もご安心を!
********
「王子は――エスト様は魔力を身体能力などの生命力に変換する特異魔法の持ち主なのではありませんか?」
「……その資料にも書いている通り、エスト様の特異魔法は『姿隠し』です。ご存じの通り、特異魔法はどんな人間でも1つしか所持できません」
「後天的なもの、とは考えられませんか?」
「私の事を馬鹿にしているのですか?そういう魔法に関する特殊能力が後天的に備わる事などないという事は、今時医師の卵でも知っている筈の常識でしょう?」
ルーネストに対するマルタの空気が一気に冷たくなる。眼鏡のレンズ一枚越しと言っても、それを物理で突き破って割られるのではないかと思う程に向けられる空気が痛い。
彼女がかなり怒っていることが察せられた。先程ケントに向けられたものよりも数段圧力が強くなったソレに対して、内心動揺してしまうが、ここで負けるわけにはいかなかった。
そもそも特異魔法とは、その人間が産まれた瞬間から備え持っているその人間固有の魔法の事である。基本的にそれらは共通して特殊な性質を持つ種類の魔法であることが多く、持って産まれる人間自体も少ないというものである。
その中でもとりわけ希少性が高い、魔力を生命力に変換することが出来る『魔力変換』と呼ばれるその特殊能力。
これは普段は使おうと意志を発動させない限りは鳴りを潜めているが、命の危機に瀕した際に自然と発揮されるタイプの特殊能力である。その性質と希少さから、選ばれた者のみが持つ特別な能力だと言われている。国によっては”神の愛し子”と崇められるほどだ。
それにエストがもしもこの能力を持っていると仮定したら、それは後天的に身に着けたということになる。普通ではあり得ない二つ目の能力を後天的に身に着ける。
普通ではそんなあり得ない事尽くめを二つも掛け合わせた可能性など視野にも入れないだろう。
しかしクレアはこの能力の片鱗を、以前エストが毒を受けた際に感じ取っていた。毒の進行が通常の人間よりもほんの少しだが遅かったのだ。その時は急いでいたのもあり、疑問に思うことはなかったが、考えれば考えるほどにあの状態はおかしかった。
その時は本当に微少なものだった故に、なんとなくそう思った程度の事だったが、もしもこの能力がエストに備わっているのであれば、その時も身体能力を向上させることで毒に対する耐性を一時的に強化した故に進行が遅かったという風に考察出来るし、それに今現在のエストが魔道具を取り上げた後も魔力が削り取られて続けてしまっていたことも説明できる。
話からして精神的にも肉体的にも限界を迎え、魔力生成器官が傷付きながらもエストが約一カ月もの間無理を通しても生きていたのはこの能力のおかげ。
しかし現在も限界を迎えている臓器を修復しようと魔力が変換され続け、マルタが修復する傍から魔力生成器官とその傷ついた魔力生成器官から漏れだした魔力によって周辺の臓器が傷付き続けているのはこの能力が原因。
その仮説を信じて、マルタの冷たい視線を正面から受け続けた。そんなどちらも譲らない様子の二人に割って入ってくる声があった。ケントだ。
「マルタ様。そんな真っ向からあり得ないという固定観念に囚われて、可能性を否定し続けては見えてくる筈のものも見えてきませんよ」
「っそれ、は――」
「今は原因の一端すら捉えられていないのですから、調べてみて損はないでしょう?」
これで意見は2対1。流石に分が悪いと感じたのだろう、マルタも先程までの攻撃的な空気を一時的に引っ込める。こうしてケントのこの言葉が鶴の一声となり、エストの身体をもう一度調べ直すことになったのだった。
***
特異魔法検査。基本的に産まれた直後には行われるが、それ以降は行われることのない検査である。
なにせ魔法特性などのその人間の本質に関わるものは産まれて以降は変わることはほぼあり得ないのだ。だから実施されない。
部屋に戻ったマルタがエストの青白い小指の端に針のような特殊な医療器具を刺し、鑑定用の魔道具に血を少量たらす。
「へ……う、そでしょう?」
マルタの口から思わずというように漏れたその言葉。
それも無理はないだろう。魔道具に浮き上がったのはエストの元々の特異魔法である『姿隠し』それと『魔力変換』の文字だった――。
***
「まずは先程の無礼を謝罪します。ルーネストさん、あんな態度をとってしまい、申し訳ありませんでした」
「そんな、気にしないでください」
今までクレアとして対等な立場で会話していた彼女から本当に申し訳なさそうな態度で謝られた挙句、頭を下げ続けられるのは非常に気まずいものがあった。それ故にルーネストは顔を上げるようにジェスチャーして、彼女に顔を上げさせる。
マルタだって悪気はないのだ。全てはエストの身体を憂いての事だ。誰しも大切なことに対して、一見物事を考えていないような滅茶苦茶な意見を出されたら怒りを覚えるのは当然のことだろう。
「それにしても興味深いですね」
「は?」
「普通の人間が一つしか持っていない特異魔法。それをその身に二つも宿している殿下。どのようないつ経緯で備わったのか、非常に興味があります」
「……エスト様で何か実験をしたら、許しませんからね」
「あ――いや、そういうつもりではなくて、これは一人の医者としての興味ですよ。だからそんな怖い顔しないでください、マルタ様」
ケントは基本的に予定がない休みの日は魔法や医療に関する研究をしている変態的な人間なのだ。少し前も『研究していたら1日食事取ってなかった』などと笑いながら話していたことを思い出す。
けれど非人道的な事はしない。ルーネストからしたらその辺は信用を置けた……ケントを睨みつけているマルタからの信用は皆無なようだが。
「それで必要なのは魔力の補充をする役割に内臓および魔力生成器官に再生魔法をかける役割、『魔力変換』に割かれるエスト様の魔力を完全に遮断・魔力生成器官を隔絶する役割の人間ってところでしょうか」
原因が分かり、少しは進展したことでマルタも気が緩んだのだろう。会った時よりは表情が明るくなっていてケントもルーネストも安心する。しかし残されている時間は少ない。然るべき準備をしたら、すぐにでもエストの施術に取り掛からなければならないだろう。
確認を込めた提案にマルタとケントの二人は頷き、本格的な話し合いが始まった。
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「王子は――エスト様は魔力を身体能力などの生命力に変換する特異魔法の持ち主なのではありませんか?」
「……その資料にも書いている通り、エスト様の特異魔法は『姿隠し』です。ご存じの通り、特異魔法はどんな人間でも1つしか所持できません」
「後天的なもの、とは考えられませんか?」
「私の事を馬鹿にしているのですか?そういう魔法に関する特殊能力が後天的に備わる事などないという事は、今時医師の卵でも知っている筈の常識でしょう?」
ルーネストに対するマルタの空気が一気に冷たくなる。眼鏡のレンズ一枚越しと言っても、それを物理で突き破って割られるのではないかと思う程に向けられる空気が痛い。
彼女がかなり怒っていることが察せられた。先程ケントに向けられたものよりも数段圧力が強くなったソレに対して、内心動揺してしまうが、ここで負けるわけにはいかなかった。
そもそも特異魔法とは、その人間が産まれた瞬間から備え持っているその人間固有の魔法の事である。基本的にそれらは共通して特殊な性質を持つ種類の魔法であることが多く、持って産まれる人間自体も少ないというものである。
その中でもとりわけ希少性が高い、魔力を生命力に変換することが出来る『魔力変換』と呼ばれるその特殊能力。
これは普段は使おうと意志を発動させない限りは鳴りを潜めているが、命の危機に瀕した際に自然と発揮されるタイプの特殊能力である。その性質と希少さから、選ばれた者のみが持つ特別な能力だと言われている。国によっては”神の愛し子”と崇められるほどだ。
それにエストがもしもこの能力を持っていると仮定したら、それは後天的に身に着けたということになる。普通ではあり得ない二つ目の能力を後天的に身に着ける。
普通ではそんなあり得ない事尽くめを二つも掛け合わせた可能性など視野にも入れないだろう。
しかしクレアはこの能力の片鱗を、以前エストが毒を受けた際に感じ取っていた。毒の進行が通常の人間よりもほんの少しだが遅かったのだ。その時は急いでいたのもあり、疑問に思うことはなかったが、考えれば考えるほどにあの状態はおかしかった。
その時は本当に微少なものだった故に、なんとなくそう思った程度の事だったが、もしもこの能力がエストに備わっているのであれば、その時も身体能力を向上させることで毒に対する耐性を一時的に強化した故に進行が遅かったという風に考察出来るし、それに今現在のエストが魔道具を取り上げた後も魔力が削り取られて続けてしまっていたことも説明できる。
話からして精神的にも肉体的にも限界を迎え、魔力生成器官が傷付きながらもエストが約一カ月もの間無理を通しても生きていたのはこの能力のおかげ。
しかし現在も限界を迎えている臓器を修復しようと魔力が変換され続け、マルタが修復する傍から魔力生成器官とその傷ついた魔力生成器官から漏れだした魔力によって周辺の臓器が傷付き続けているのはこの能力が原因。
その仮説を信じて、マルタの冷たい視線を正面から受け続けた。そんなどちらも譲らない様子の二人に割って入ってくる声があった。ケントだ。
「マルタ様。そんな真っ向からあり得ないという固定観念に囚われて、可能性を否定し続けては見えてくる筈のものも見えてきませんよ」
「っそれ、は――」
「今は原因の一端すら捉えられていないのですから、調べてみて損はないでしょう?」
これで意見は2対1。流石に分が悪いと感じたのだろう、マルタも先程までの攻撃的な空気を一時的に引っ込める。こうしてケントのこの言葉が鶴の一声となり、エストの身体をもう一度調べ直すことになったのだった。
***
特異魔法検査。基本的に産まれた直後には行われるが、それ以降は行われることのない検査である。
なにせ魔法特性などのその人間の本質に関わるものは産まれて以降は変わることはほぼあり得ないのだ。だから実施されない。
部屋に戻ったマルタがエストの青白い小指の端に針のような特殊な医療器具を刺し、鑑定用の魔道具に血を少量たらす。
「へ……う、そでしょう?」
マルタの口から思わずというように漏れたその言葉。
それも無理はないだろう。魔道具に浮き上がったのはエストの元々の特異魔法である『姿隠し』それと『魔力変換』の文字だった――。
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「まずは先程の無礼を謝罪します。ルーネストさん、あんな態度をとってしまい、申し訳ありませんでした」
「そんな、気にしないでください」
今までクレアとして対等な立場で会話していた彼女から本当に申し訳なさそうな態度で謝られた挙句、頭を下げ続けられるのは非常に気まずいものがあった。それ故にルーネストは顔を上げるようにジェスチャーして、彼女に顔を上げさせる。
マルタだって悪気はないのだ。全てはエストの身体を憂いての事だ。誰しも大切なことに対して、一見物事を考えていないような滅茶苦茶な意見を出されたら怒りを覚えるのは当然のことだろう。
「それにしても興味深いですね」
「は?」
「普通の人間が一つしか持っていない特異魔法。それをその身に二つも宿している殿下。どのようないつ経緯で備わったのか、非常に興味があります」
「……エスト様で何か実験をしたら、許しませんからね」
「あ――いや、そういうつもりではなくて、これは一人の医者としての興味ですよ。だからそんな怖い顔しないでください、マルタ様」
ケントは基本的に予定がない休みの日は魔法や医療に関する研究をしている変態的な人間なのだ。少し前も『研究していたら1日食事取ってなかった』などと笑いながら話していたことを思い出す。
けれど非人道的な事はしない。ルーネストからしたらその辺は信用を置けた……ケントを睨みつけているマルタからの信用は皆無なようだが。
「それで必要なのは魔力の補充をする役割に内臓および魔力生成器官に再生魔法をかける役割、『魔力変換』に割かれるエスト様の魔力を完全に遮断・魔力生成器官を隔絶する役割の人間ってところでしょうか」
原因が分かり、少しは進展したことでマルタも気が緩んだのだろう。会った時よりは表情が明るくなっていてケントもルーネストも安心する。しかし残されている時間は少ない。然るべき準備をしたら、すぐにでもエストの施術に取り掛からなければならないだろう。
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