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ついに当日
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「いつもしなくても出来ていたのです。それで、大丈夫だと思っていたら…こんな点数で申し訳ございません」
「いや、怒るつもりはないのだが、いつもは出来ていたんだな?」
「はい、いつも試験勉強をしなくても、平均点以上でした」
ある意味、天才というのはそういうものなのかと思ったが、それは点数がいい場合であって、いや、試験勉強をせずにこの点数は良い方なのだろうかと、グルダイヤ侯爵には分からなかった。
「ですが、今回は解読の授業や勉強もしていたので、時間もなかったのです」
アリナにも5日後に解読を、王家の前で行うことは知らされており、留学も良くしてくれているのも、そのためだと理解していたことであった。
だからアリナもルスデン王国でも、解読を教えてくれる教師も良く出来ていると言ってくれていたが、きちんと授業も、復習も、さらに与えられた勉強もしていた。
ゆえに、他がおざなりになっていたとも言える。
「そうか」
グルダイヤ侯爵も元より叱る気はなかったが、そう言われれば、何も言えなくなってしまった。
「解読は大丈夫かい?」
「はい、ギリギリまで勉強して挑もうと思っています」
「ああ、頼む。期待しているからな」
「はい、頑張ります」
グルダイヤ侯爵も試験の結果に不安にはなったものの、解読は出来ているという事実は聞くだけではなく、自身の目でも確かめており、来るべき日を待ち侘びていた。
嫁にと思っていた息子とも楽しそうに会話をしており、関係性も悪くない。
その前に解読の実力を見せなければならない、だがどんな風に行うのかは王家が担っており、そう簡単に出来るものではない。
王家からは長い文を用意する気はない、いくつかの文を用意すると言われており、解読に必要な物は持ち込んで貰って構わないと言われている。
手に入る古代語の本は全て取り寄せて、アリナに渡していた。
侯爵はこれまで通り、自分は何もしないのだが、グルダイヤ侯爵家はこれから重宝されるのだと、気合を入れていた。
そして、当日。
観覧席には高位貴族や学者、そしてファミラとなぜかオマリー・トドックもいた。王宮に立ち入り禁止とまではなっていないので、誘いたい人がいたら誘っていいと言われていたアリナが、オマリーを誘っていたのである。
ホールには王族席、中央に大きな机が置かれ、両横側には関係者席があり、後ろは観覧席と裁判と同じ形なっている。
入場が終わると、王族席にダズベルト国王陛下、オーバン王妃陛下、ローレル王太子殿下、エルドール王子殿下、メイラン王女殿下が登場し、その横に宰相であるジルファンド侯爵と護衛が控えた。
全員出席としたのは、皆が見届けたことを示すためである。
オマリーは正直、アリナが解読が出来ると聞いて信じられない思いだったが、問題集から問題を出してみると合っていて驚いた。
問題集を見ても、オマリーにはやはり一切分からないままであった。
あの日の悔しさが蘇ったが、試しにアリナにどうやって解くのかを聞いても、覚えるだけですと言われて、これが聖女と呼ばれる存在なのだと思った。
試験結果を聞いた時は本当に大丈夫なのかと思ったが、解読のことがあったので、試験勉強が出来なかったと聞き、確かにそれもそうかと思った。
そして、今日は間違いなくエルドールに会えるだろうと、やって来た。しかもローレル王太子殿下も、近くで見るのも初めてで、浮足立っていた。
ファミラはいつもと変わらない様子で、静かに座っていた。
観覧席に座ろうとした学園長は、オマリーを見付け、関係ないだろうと報告していなかったので、慌てて入場前の王家へと事情を説明する羽目になり、問題を起こしたわけではないから、追い返すことはしないとなった。
ルスデン王国からは、前回のミソオ王子ではなく、ラリオ王太子殿下と外交大臣が来ていた。
「いや、怒るつもりはないのだが、いつもは出来ていたんだな?」
「はい、いつも試験勉強をしなくても、平均点以上でした」
ある意味、天才というのはそういうものなのかと思ったが、それは点数がいい場合であって、いや、試験勉強をせずにこの点数は良い方なのだろうかと、グルダイヤ侯爵には分からなかった。
「ですが、今回は解読の授業や勉強もしていたので、時間もなかったのです」
アリナにも5日後に解読を、王家の前で行うことは知らされており、留学も良くしてくれているのも、そのためだと理解していたことであった。
だからアリナもルスデン王国でも、解読を教えてくれる教師も良く出来ていると言ってくれていたが、きちんと授業も、復習も、さらに与えられた勉強もしていた。
ゆえに、他がおざなりになっていたとも言える。
「そうか」
グルダイヤ侯爵も元より叱る気はなかったが、そう言われれば、何も言えなくなってしまった。
「解読は大丈夫かい?」
「はい、ギリギリまで勉強して挑もうと思っています」
「ああ、頼む。期待しているからな」
「はい、頑張ります」
グルダイヤ侯爵も試験の結果に不安にはなったものの、解読は出来ているという事実は聞くだけではなく、自身の目でも確かめており、来るべき日を待ち侘びていた。
嫁にと思っていた息子とも楽しそうに会話をしており、関係性も悪くない。
その前に解読の実力を見せなければならない、だがどんな風に行うのかは王家が担っており、そう簡単に出来るものではない。
王家からは長い文を用意する気はない、いくつかの文を用意すると言われており、解読に必要な物は持ち込んで貰って構わないと言われている。
手に入る古代語の本は全て取り寄せて、アリナに渡していた。
侯爵はこれまで通り、自分は何もしないのだが、グルダイヤ侯爵家はこれから重宝されるのだと、気合を入れていた。
そして、当日。
観覧席には高位貴族や学者、そしてファミラとなぜかオマリー・トドックもいた。王宮に立ち入り禁止とまではなっていないので、誘いたい人がいたら誘っていいと言われていたアリナが、オマリーを誘っていたのである。
ホールには王族席、中央に大きな机が置かれ、両横側には関係者席があり、後ろは観覧席と裁判と同じ形なっている。
入場が終わると、王族席にダズベルト国王陛下、オーバン王妃陛下、ローレル王太子殿下、エルドール王子殿下、メイラン王女殿下が登場し、その横に宰相であるジルファンド侯爵と護衛が控えた。
全員出席としたのは、皆が見届けたことを示すためである。
オマリーは正直、アリナが解読が出来ると聞いて信じられない思いだったが、問題集から問題を出してみると合っていて驚いた。
問題集を見ても、オマリーにはやはり一切分からないままであった。
あの日の悔しさが蘇ったが、試しにアリナにどうやって解くのかを聞いても、覚えるだけですと言われて、これが聖女と呼ばれる存在なのだと思った。
試験結果を聞いた時は本当に大丈夫なのかと思ったが、解読のことがあったので、試験勉強が出来なかったと聞き、確かにそれもそうかと思った。
そして、今日は間違いなくエルドールに会えるだろうと、やって来た。しかもローレル王太子殿下も、近くで見るのも初めてで、浮足立っていた。
ファミラはいつもと変わらない様子で、静かに座っていた。
観覧席に座ろうとした学園長は、オマリーを見付け、関係ないだろうと報告していなかったので、慌てて入場前の王家へと事情を説明する羽目になり、問題を起こしたわけではないから、追い返すことはしないとなった。
ルスデン王国からは、前回のミソオ王子ではなく、ラリオ王太子殿下と外交大臣が来ていた。
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