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順調
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「自分でどうにかなることでしたらいいのですけど、そうではなかったら大変でしょう?事は国同士の話になったらどうしますの?」
「そ、それは……」
「国王陛下も、私の家族も私を手放すことはしないでしょう。そうなれば、関係は悪化しますのよ?」
フランアールの言うことは最もであった。
結婚していれば、そのようなことにはならないかもしれないが、条件を出されたり、脅されたりする可能性もある。
「他国の方がいると分かっているところには、行かないようにはしておりますの」
「そうだったのか」
フランアールは他国の方が来るようなパーティーには、常に不参加にしている。
「ですので、そういったパーティーは私は呼ばれませんので、伝えておりませんでしたわね。ごめんなさい。その際はお一人か別の方を連れて行ってください」
「いや、私もできるなら参加したくないから、不参加にすればいい」
魔術師として他国の方と会うことはあっても、わざわざパーティーに出席する理由はない。
「それはお好きにされてください」
「ああ」
「国内のことでしたら公爵家で駄目なら、国王陛下がどうにかしてくれますでしょう?」
「確かにそうだな」
国内のことならいくらお金があっても、地位があっても、公爵家でどうにもならないということはない。
「でも契約結婚ならいずれ終わるのですから、問題事が起きても最小限で済むかと思いまして」
「そうか、いや、どうしてなのだろうかと思ってしまったものだからな。聞いてみただけなんだ」
「そうですか。でも、お祖母様が何か話を付けていたのかもしれないわ」
祖父母も結婚式には参列していたが、ルジエールは挨拶をした程度で深く話をすることはできなかった。
それから契約結婚は順調に進んでいった。
ビードルトラン公爵邸には、マーガレットの笑い声が増え、猫の声も追加されていた。ルジエールもたまに猫とは遊んでおり、大変可愛いと思っている。
「フランアールは、今日も出掛けているのか?」
「はい、今日は孤児院へ行かれています」
執事であるブラストに訊ねると、ちゃんとどこへ行くかは毎回伝えてあり、エバンファストから聞いていたように孤児院や母子保護施設、最近増えて来た託児所などにも顔を出している。
「昨日は母子保護施設だったか?」
「はい」
サジューモア王国では、しばらく雨が降っていたが、ようやく上がるとフランアールは精力的に動き始めた。
「おそらく、長雨で何か不具合が起きていないかでしょう」
「そういうことか」
フランアールは兄であるケーシュアとミューリアに第一子である男の子、アーソルも誕生して、実家にもさらによく顔を出すようにもなっていた。
「子どもが好きなんだろうな……」
「そうだとは思います……」
それなのに契約結婚をしてしまい、申し訳ない気持ちになった。
「それでも、結婚したくないのだもな……」
「はい……」
結婚をしなければ子どもを授かれないことはないが、公爵令嬢という立場から結婚しないと子どもを産むことはできないだろう。
子どもが好きなのに、子どもを持てないことを、どう思っているのだろうか。
自分のできないことを他者の子どもたちで、埋めているのだろうか。
そんなことを考えてはしまったが、考えてもルジエールにはどうすることもできないために、考えないことにした。
それからも、フランアールもルジエールの生活は穏やかに過ぎていった。
「フランちゃん、友人の夜会に一緒に行かない?」
「どちらですか?」
「カヴェールア侯爵家よ」
「他国の方は来られませんよね?」
「ルジエールから聞いたわ。大丈夫。確認したら、国内の参加者だけだそうよ」
ジスラットとマーガレットもルジエールから、他国の方がいるような場所にはフランアールは行けないと、理由も含めて説明し、気を付けるという話になっていた。
「そ、それは……」
「国王陛下も、私の家族も私を手放すことはしないでしょう。そうなれば、関係は悪化しますのよ?」
フランアールの言うことは最もであった。
結婚していれば、そのようなことにはならないかもしれないが、条件を出されたり、脅されたりする可能性もある。
「他国の方がいると分かっているところには、行かないようにはしておりますの」
「そうだったのか」
フランアールは他国の方が来るようなパーティーには、常に不参加にしている。
「ですので、そういったパーティーは私は呼ばれませんので、伝えておりませんでしたわね。ごめんなさい。その際はお一人か別の方を連れて行ってください」
「いや、私もできるなら参加したくないから、不参加にすればいい」
魔術師として他国の方と会うことはあっても、わざわざパーティーに出席する理由はない。
「それはお好きにされてください」
「ああ」
「国内のことでしたら公爵家で駄目なら、国王陛下がどうにかしてくれますでしょう?」
「確かにそうだな」
国内のことならいくらお金があっても、地位があっても、公爵家でどうにもならないということはない。
「でも契約結婚ならいずれ終わるのですから、問題事が起きても最小限で済むかと思いまして」
「そうか、いや、どうしてなのだろうかと思ってしまったものだからな。聞いてみただけなんだ」
「そうですか。でも、お祖母様が何か話を付けていたのかもしれないわ」
祖父母も結婚式には参列していたが、ルジエールは挨拶をした程度で深く話をすることはできなかった。
それから契約結婚は順調に進んでいった。
ビードルトラン公爵邸には、マーガレットの笑い声が増え、猫の声も追加されていた。ルジエールもたまに猫とは遊んでおり、大変可愛いと思っている。
「フランアールは、今日も出掛けているのか?」
「はい、今日は孤児院へ行かれています」
執事であるブラストに訊ねると、ちゃんとどこへ行くかは毎回伝えてあり、エバンファストから聞いていたように孤児院や母子保護施設、最近増えて来た託児所などにも顔を出している。
「昨日は母子保護施設だったか?」
「はい」
サジューモア王国では、しばらく雨が降っていたが、ようやく上がるとフランアールは精力的に動き始めた。
「おそらく、長雨で何か不具合が起きていないかでしょう」
「そういうことか」
フランアールは兄であるケーシュアとミューリアに第一子である男の子、アーソルも誕生して、実家にもさらによく顔を出すようにもなっていた。
「子どもが好きなんだろうな……」
「そうだとは思います……」
それなのに契約結婚をしてしまい、申し訳ない気持ちになった。
「それでも、結婚したくないのだもな……」
「はい……」
結婚をしなければ子どもを授かれないことはないが、公爵令嬢という立場から結婚しないと子どもを産むことはできないだろう。
子どもが好きなのに、子どもを持てないことを、どう思っているのだろうか。
自分のできないことを他者の子どもたちで、埋めているのだろうか。
そんなことを考えてはしまったが、考えてもルジエールにはどうすることもできないために、考えないことにした。
それからも、フランアールもルジエールの生活は穏やかに過ぎていった。
「フランちゃん、友人の夜会に一緒に行かない?」
「どちらですか?」
「カヴェールア侯爵家よ」
「他国の方は来られませんよね?」
「ルジエールから聞いたわ。大丈夫。確認したら、国内の参加者だけだそうよ」
ジスラットとマーガレットもルジエールから、他国の方がいるような場所にはフランアールは行けないと、理由も含めて説明し、気を付けるという話になっていた。
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