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17章 アルヴィの秘密
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アルヴィの過去。
「お前のおかげでタイストも立派に成長したよ。本当に感謝しているぞアルヴィ。タイストも久し振りにお前に会えてすっかり上機嫌だったぞ」
応接間でグラスを傾けながら酒を酌み交わしていた兄はそう言うと、一気にグラスの中身を飲み干した。
「俺も久し振りにタイストに会えて楽しいですよ。物覚えが良いだけでなく、ちゃんとそこから派生した考え方が出来る子でしたから、質問攻めで教え甲斐があると家庭教師が言っていました。騎士団長も領地に戻らず騎士団に入るように勧めていたくらいですからね。兄上飲み過ぎではありませんか?」
次の酒を注ごうとしてぐらついたその手を止めた。
「トルスティを呼んできますから暫しお待ちを」
「まだ大丈夫だ! だからここに座っていてくれアルヴィ」
腰を浮かしていたアルヴィは手首を捕まれ、心配しながらもソファに座り直した。
「タイストは本当に優秀なんだ。それは親の欲目ではなく事実だ。王都から戻り今は領地経営を学ばせているが、タイストなら問題なくキュトラ領を繁栄させていく事だろう。お前もそう思うだろう?」
「はいはいそうですね。兄上はもう飲み過ぎです。さあもう休んで下さい」
その瞬間、兄は勢いよく抱き締めてきた。
「だが私は子をタイスト以外には設けなかった。何故だか分かるか?」
「さあ? 兄弟間の争いを起こさない為でしょうか?」
「子を作れアルヴィ。別に結婚しなくてもいい。お前の血を引いた子がいれば、もしタイストに何かあった時にはお前の子が当主だ。いいな、アルヴィ」
抱き締めていた体を少しだけ離され、間近で目が合う。その瞳は真剣そのものだった。
「失礼します旦那様。先程大旦那様のお屋敷から……」
中に入ってきたトルスティは一瞬こちらを見て言葉を止め、そして続けた。
「ご歓談中に失礼致します。先程大旦那様の意識が戻られたとご連絡が入りました。別邸へ至急向かわれますか?」
「いやいや兄上は危険です。かなり酔っておられるので先に俺が様子を伺ってきます」
「大丈夫だ。私も行くぞ、ととッ」
立ち上がろうとした兄を支えたアルヴィはトルスティにそのまま預けた。
「馬を借りるぞ」
「外は雨ですのでくれぐれもお気を付け下さい。馬車の方が宜しいのではありませんか?」
「急ぎたいから馬で大丈夫だ。それにしてもお風邪を召された後の体調不良で心配していたが、無事目を覚まされて良かった」
「まだまだお元気でいて頂きたいですからね」
「全くだ。兄上は寝てしまったようだな。宜しく頼むぞ」
「行ってらっしゃいませ、アルヴィ様」
「今なんと? 父上?」
外では雷が鳴っている。雨足は強くなり、静まり返った父親の部屋の中は雷の光で時折明るくなっていた。
ここに来た時から父親の意識は朦朧としているらしく、この姿を見て兄の名を呼んだ。昔から兄しか求められていない事は分かっていた。それでも父親として大事に思っていた。
「アルヴィが兄? どういう事ですか」
「……あれはな、子が出来ない妻に変わり、スラッカ家の娘を妾にして出来た子だ。悔しい事にお前が出来たのはその半年後だった。だからお前とアルヴィの出生届けを逆にしたのだ」
「それなら、ア、アルヴィが、本当の当主なのですか?」
しかし父親は意識が沈んでいく。それを浮上させるように肩を揺すった。
「起きて下さい! 起きろ! ちゃんと言うんだ! 私が当主だと!」
その瞬間、父親は目を見開き、そして発作を起こした。
「大旦那様!? アルヴィ様お下がり下さいませ! 只今医師を呼んで参ります! お待ち下さい。アルヴィ様!?」
侍女の声にも足を止めずアルヴィは大股で廊下を歩き、馬に飛び乗った。
城に戻りふと、庭に植えられた紫陽花の花が目に入る。強い雨に打たれて小さな花弁は幾つも地面に落ちていた。夜と雨の気配に隠された大きなキュトラ城を見上げる。広い領地に大きな城、気の良い使用人達に、忠誠を誓った一族。そして良く出来た非の打ち所のない息子。アルヴィは拳を握り締めると紫陽花の毟り取った。
✳✳✳✳✳
ベッドの際に座り、タイストはポツリポツリと話し始めた。湯浴みを済ませた髪の先からは雫が落ちていた。
「イレネが以前言ったように、ある時までアルヴィ・キュトラは私の父と言ってもよい程の存在でした。叔父は結婚していませんでしたし、その理由も何となく分かっていたんです」
「理由ですか? 一体どんな理由です?」
「私のせいです。我がキュトラ家には当主に仕える一族がいますが、イレネはもう何人かに会っていますね」
「スラッカ一族ですね。皆本当に旦那様がお好きなどだと伝わってきますもの。とても素敵な関係だと思います」
しかし血管の浮いた手が膝の上でギュッと握り締められた。
「当主の周囲はスラッカ子爵一族が固めている為、叔父上のような次男にはいる場所がなかったのだと思います。だから叔父上はお祖父様の持っていた爵位の一つを譲り受けて王都に行かれたのでしょう。とはいっても継承出来ない一代限りの爵位では立場は危うかったと思います。ですから外交を任されていると聞いた時にはとても嬉しかったんです」
「本気でキュトラ領やイオネスク領を狙ったりしたのでしょうか」
キュトラ領ならまだ分かる。それでもイオネスク領を狙うには理由が見えなかった。いくら広い大地が竜の降り立つ大地だと言われていたとして、住んでいたからこそ分かるがその片鱗は全く無く、国中にそのような場所はいくつかあるのだと、この一見で知った。それにイオネスク領には統制の取れていないドラッヘの民が送られ、とてもイオネスク領の兵士達に勝てるとは思えなかった。
「叔父上は最初からイオネスク領は狙っていなかったのかもしれません。恐らく狙っていたのはキュトラ領なのでしょう。もしくは私かも。……胸から腕に矢が逸れたのは、腕に巻いていたハンカチが風に煽られて外れるかと心配になって僅かに体を反らせた時でした」
濡れた髪の隙間から見つめられ、イレネはそっとタイストの右腕にしがみついた。
「あのハンカチが旦那様のお命を救ってくれたのですね。私の差し上げた物が役に立ってとても嬉しいです」
ベッドの中に移動し、タイストに包まれるようにしながら毛布の中で体を横にして鼓動に耳を付けた。もしかしたらタイストは今ここにいなかったかもしれない。そう思うととても怖くて寒気がしてしまう。ぶるりと震えてこれでもかという程に体温の高い体に擦り寄った。
「あまりそうされると、少し辛いのですが」
「お怪我に触ってしまいましたか!?」
そしてゴリッと硬い物が太腿に当たり、口を噤んだ。タイストはといえば耳まで真っ赤にして大きな手で顔を抑えている。その顔が無性に見てみたくなり、つい悪戯心が湧いてしまった。
「イレネッ!?」
毛布の中で手を動かし、腿に当たっていた部分をそっと手で触れた。びくりと跳ねたそれとタイストの表情にイレネは無性に触れたくなってしまった。
「旦那様は何もしないで下さいね。お怪我をしているので無理は禁物です」
そう言って毛布の中に潜り込んだ。はしたない事をしているのはよく分かっている。いつもなら恥ずかしくて絶対に出来ないだろうが、今は大変な思いをしてきたタイストを癒やしてあげたいという気持ちの方が勝っていた。はだけていたガウンの隙間にそっと手を伸ばし、タイストの熱く滾った物を手で掴むと一度大きくビクリと跳ねる。片手では掴み切る事は出来ないそれに、祈るような格好になりながら意を決して舌先を出した。つるりとした表面に触れた瞬間、ガバっと毛布の中から引き出されてしまった。
「旦那様? あの、私……」
そこには泣きそうなタイストの顔が目の前にあった。
「イレネの気持ちは十分に伝わりました。でもそれはいけません。あ、いや、駄目と言っている訳ではなく、私としてはいつかはぜひお願いしたいのですが……とにかく今は駄目です! ちゃんと二人で愛し合える時にお願いします」
「嫌ではありませんか?」
「嫌な訳がありません! 絶対にしてもらいたいです! あ、ええとイレネが良かったらですが……」
「はい、私も旦那様に触れたいです。まずはこの腕をお早く治して下さいね?」
「……ガンバリマス」
何故か片言なタイストの胸に飛び込むように再びその胸に耳を付けると、先程とは比べ物にならない程に心臓が激しく動いていた。
「旦那様、大丈夫ですか? 少し離れましょうか?」
「駄目です! 離れません。鼓動が早いのは仕方がありませんよ。愛する妻があんな事をしようとしたんですから落ち着くまでには暫く掛かりそうです」
片腕でぎゅっと力一杯抱き締められれば不思議と不安な事は何も起きないように感じた。
「お前のおかげでタイストも立派に成長したよ。本当に感謝しているぞアルヴィ。タイストも久し振りにお前に会えてすっかり上機嫌だったぞ」
応接間でグラスを傾けながら酒を酌み交わしていた兄はそう言うと、一気にグラスの中身を飲み干した。
「俺も久し振りにタイストに会えて楽しいですよ。物覚えが良いだけでなく、ちゃんとそこから派生した考え方が出来る子でしたから、質問攻めで教え甲斐があると家庭教師が言っていました。騎士団長も領地に戻らず騎士団に入るように勧めていたくらいですからね。兄上飲み過ぎではありませんか?」
次の酒を注ごうとしてぐらついたその手を止めた。
「トルスティを呼んできますから暫しお待ちを」
「まだ大丈夫だ! だからここに座っていてくれアルヴィ」
腰を浮かしていたアルヴィは手首を捕まれ、心配しながらもソファに座り直した。
「タイストは本当に優秀なんだ。それは親の欲目ではなく事実だ。王都から戻り今は領地経営を学ばせているが、タイストなら問題なくキュトラ領を繁栄させていく事だろう。お前もそう思うだろう?」
「はいはいそうですね。兄上はもう飲み過ぎです。さあもう休んで下さい」
その瞬間、兄は勢いよく抱き締めてきた。
「だが私は子をタイスト以外には設けなかった。何故だか分かるか?」
「さあ? 兄弟間の争いを起こさない為でしょうか?」
「子を作れアルヴィ。別に結婚しなくてもいい。お前の血を引いた子がいれば、もしタイストに何かあった時にはお前の子が当主だ。いいな、アルヴィ」
抱き締めていた体を少しだけ離され、間近で目が合う。その瞳は真剣そのものだった。
「失礼します旦那様。先程大旦那様のお屋敷から……」
中に入ってきたトルスティは一瞬こちらを見て言葉を止め、そして続けた。
「ご歓談中に失礼致します。先程大旦那様の意識が戻られたとご連絡が入りました。別邸へ至急向かわれますか?」
「いやいや兄上は危険です。かなり酔っておられるので先に俺が様子を伺ってきます」
「大丈夫だ。私も行くぞ、ととッ」
立ち上がろうとした兄を支えたアルヴィはトルスティにそのまま預けた。
「馬を借りるぞ」
「外は雨ですのでくれぐれもお気を付け下さい。馬車の方が宜しいのではありませんか?」
「急ぎたいから馬で大丈夫だ。それにしてもお風邪を召された後の体調不良で心配していたが、無事目を覚まされて良かった」
「まだまだお元気でいて頂きたいですからね」
「全くだ。兄上は寝てしまったようだな。宜しく頼むぞ」
「行ってらっしゃいませ、アルヴィ様」
「今なんと? 父上?」
外では雷が鳴っている。雨足は強くなり、静まり返った父親の部屋の中は雷の光で時折明るくなっていた。
ここに来た時から父親の意識は朦朧としているらしく、この姿を見て兄の名を呼んだ。昔から兄しか求められていない事は分かっていた。それでも父親として大事に思っていた。
「アルヴィが兄? どういう事ですか」
「……あれはな、子が出来ない妻に変わり、スラッカ家の娘を妾にして出来た子だ。悔しい事にお前が出来たのはその半年後だった。だからお前とアルヴィの出生届けを逆にしたのだ」
「それなら、ア、アルヴィが、本当の当主なのですか?」
しかし父親は意識が沈んでいく。それを浮上させるように肩を揺すった。
「起きて下さい! 起きろ! ちゃんと言うんだ! 私が当主だと!」
その瞬間、父親は目を見開き、そして発作を起こした。
「大旦那様!? アルヴィ様お下がり下さいませ! 只今医師を呼んで参ります! お待ち下さい。アルヴィ様!?」
侍女の声にも足を止めずアルヴィは大股で廊下を歩き、馬に飛び乗った。
城に戻りふと、庭に植えられた紫陽花の花が目に入る。強い雨に打たれて小さな花弁は幾つも地面に落ちていた。夜と雨の気配に隠された大きなキュトラ城を見上げる。広い領地に大きな城、気の良い使用人達に、忠誠を誓った一族。そして良く出来た非の打ち所のない息子。アルヴィは拳を握り締めると紫陽花の毟り取った。
✳✳✳✳✳
ベッドの際に座り、タイストはポツリポツリと話し始めた。湯浴みを済ませた髪の先からは雫が落ちていた。
「イレネが以前言ったように、ある時までアルヴィ・キュトラは私の父と言ってもよい程の存在でした。叔父は結婚していませんでしたし、その理由も何となく分かっていたんです」
「理由ですか? 一体どんな理由です?」
「私のせいです。我がキュトラ家には当主に仕える一族がいますが、イレネはもう何人かに会っていますね」
「スラッカ一族ですね。皆本当に旦那様がお好きなどだと伝わってきますもの。とても素敵な関係だと思います」
しかし血管の浮いた手が膝の上でギュッと握り締められた。
「当主の周囲はスラッカ子爵一族が固めている為、叔父上のような次男にはいる場所がなかったのだと思います。だから叔父上はお祖父様の持っていた爵位の一つを譲り受けて王都に行かれたのでしょう。とはいっても継承出来ない一代限りの爵位では立場は危うかったと思います。ですから外交を任されていると聞いた時にはとても嬉しかったんです」
「本気でキュトラ領やイオネスク領を狙ったりしたのでしょうか」
キュトラ領ならまだ分かる。それでもイオネスク領を狙うには理由が見えなかった。いくら広い大地が竜の降り立つ大地だと言われていたとして、住んでいたからこそ分かるがその片鱗は全く無く、国中にそのような場所はいくつかあるのだと、この一見で知った。それにイオネスク領には統制の取れていないドラッヘの民が送られ、とてもイオネスク領の兵士達に勝てるとは思えなかった。
「叔父上は最初からイオネスク領は狙っていなかったのかもしれません。恐らく狙っていたのはキュトラ領なのでしょう。もしくは私かも。……胸から腕に矢が逸れたのは、腕に巻いていたハンカチが風に煽られて外れるかと心配になって僅かに体を反らせた時でした」
濡れた髪の隙間から見つめられ、イレネはそっとタイストの右腕にしがみついた。
「あのハンカチが旦那様のお命を救ってくれたのですね。私の差し上げた物が役に立ってとても嬉しいです」
ベッドの中に移動し、タイストに包まれるようにしながら毛布の中で体を横にして鼓動に耳を付けた。もしかしたらタイストは今ここにいなかったかもしれない。そう思うととても怖くて寒気がしてしまう。ぶるりと震えてこれでもかという程に体温の高い体に擦り寄った。
「あまりそうされると、少し辛いのですが」
「お怪我に触ってしまいましたか!?」
そしてゴリッと硬い物が太腿に当たり、口を噤んだ。タイストはといえば耳まで真っ赤にして大きな手で顔を抑えている。その顔が無性に見てみたくなり、つい悪戯心が湧いてしまった。
「イレネッ!?」
毛布の中で手を動かし、腿に当たっていた部分をそっと手で触れた。びくりと跳ねたそれとタイストの表情にイレネは無性に触れたくなってしまった。
「旦那様は何もしないで下さいね。お怪我をしているので無理は禁物です」
そう言って毛布の中に潜り込んだ。はしたない事をしているのはよく分かっている。いつもなら恥ずかしくて絶対に出来ないだろうが、今は大変な思いをしてきたタイストを癒やしてあげたいという気持ちの方が勝っていた。はだけていたガウンの隙間にそっと手を伸ばし、タイストの熱く滾った物を手で掴むと一度大きくビクリと跳ねる。片手では掴み切る事は出来ないそれに、祈るような格好になりながら意を決して舌先を出した。つるりとした表面に触れた瞬間、ガバっと毛布の中から引き出されてしまった。
「旦那様? あの、私……」
そこには泣きそうなタイストの顔が目の前にあった。
「イレネの気持ちは十分に伝わりました。でもそれはいけません。あ、いや、駄目と言っている訳ではなく、私としてはいつかはぜひお願いしたいのですが……とにかく今は駄目です! ちゃんと二人で愛し合える時にお願いします」
「嫌ではありませんか?」
「嫌な訳がありません! 絶対にしてもらいたいです! あ、ええとイレネが良かったらですが……」
「はい、私も旦那様に触れたいです。まずはこの腕をお早く治して下さいね?」
「……ガンバリマス」
何故か片言なタイストの胸に飛び込むように再びその胸に耳を付けると、先程とは比べ物にならない程に心臓が激しく動いていた。
「旦那様、大丈夫ですか? 少し離れましょうか?」
「駄目です! 離れません。鼓動が早いのは仕方がありませんよ。愛する妻があんな事をしようとしたんですから落ち着くまでには暫く掛かりそうです」
片腕でぎゅっと力一杯抱き締められれば不思議と不安な事は何も起きないように感じた。
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