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ダークエルフの帰還
さわやかな遊歩道
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こちらが意見を伝えた後、クリストフが口を開いた。
足を止める理由もなく、それぞれに歩いたまま話をするような状態だった。
「マルクくんは興味深い。ランス王国ではそんなことが起こるなんて考えられないから、君はいい経験をしているようだね」
彼は感心しているような態度で笑顔を見せている。
クリストフに褒められて、少しうれしい気持ちになった。
「いえいえ、それほどでも。曖昧な情報しかない状況はどう思います?」
俺は改めて三人に問いかけた。
ラーニャはともかく、リリアとクリストフに対話の余地があるところはありがたい。
「私から話してもよいでしょうか?」
「俺は全然いいですけど」
歩いたままだと話しにくいことに気づいて足を止める。
俺に合わせるように三人も止まってくれた。
「クリストフも同じ価値観で動いていると思いますが、王城に寄せられる嘆願は漠然としていることも多いです。不審な人物を見かけたから調べてほしい。横柄な冒険者がいるから見回りを強化してほしいなどです。実際に調べたらどうということもないこともあります。しかし、実際に困っているようであれば、積極的に力を貸すべきだと考えています」
リリアは凛とした様子で宣言した。
曖昧であるかどうかは関係なく、困っている人がいれば助けるべきだということだ。
「まどろっこしい話は必要ない。とにかく、ツヌーク山を調べれば分かることなのではないか?」
意外にもラーニャが積極的な態度を見せた。
俺が思う以上に食事を気に入ったみたいだ。
「みんなで行くと決めたのに無粋でしたね。まずは現地を調べるのが先決でした。それに三人がいれば、よほどのことがない限り切り抜けるでしょうから」
「もちろん、頼りにしてくれていいんだよ」
クリストフがニコッと微笑んで見せてくれた。
自然とこちらも表情が緩む。
「足止めしてしまってすみません。では先を急ぎましょう」
俺たちは移動を再開した。
木々に囲まれた同じような道が続いた後、遊歩道に連なる分岐が見えた。
「地図の通りならこっちですね」
地図の写しを片手に遊歩道への道へと先導する。
街道は比較的整った道だが、遊歩道は自然のままの道といった感じだった。
人があまり来なくなって日が浅いようで、雑草はそこまで伸びていないようだ。
「少し道が歩きづらいですけど、これぐらいのペースでいいですか?」
自然と先頭を歩くかたちになり、仲間の状態を振り返って確認した。
日頃から鍛えているリリアとクリストフはもとより、ラーニャもペースを維持してついてきている。
地図の縮尺が正しければ肝心のツヌーク山まではさほど遠くはない。
冒険者時代の経験で大まかな距離と方角の読み方は心得ている。
おそらく、リリアたちにも可能かもしれないが、自分にできることで役に立とうと思っていた。
遊歩道に入ってからはさらに緑が濃くなり、より強く自然の気配を感じた。
フェルトライン王国に行った時は発展した街に驚いたものだが、こういった森が残されているのは大切なことだと思う。
この世界が地球のように発展したとしても、自然は残り続けてほしいところだ。
森の中を切り開いたような道は大人同士がすれ違うのがやっとの幅で、俺たちは縦一列で歩いていた。
時折移動しながら地図を確かめていると、折り返しを通過したことに気づいた。
仲間たちのそのことを伝えて少しした後、クリストフが足を止めた。
「ここまで順調に進んめているから、そろそろ休憩にしてもいいんじゃないかな」
「ちょうど近くに休憩場があるみたいなので、そこまで移動しましょう」
進行方向にテーブルと椅子が置かれたのが視界に入っていた。
四人でそこまで歩いた後、それぞれに腰を下ろした。
「マリオさんがくれた荷物の中に水筒だけじゃなく、食事もありますね。せっかくなので食べましょうか」
チーズとハム、それに新鮮な葉野菜が挟まれたサンドイッチだった。
新鮮な野菜はマリオが畑で育てたものかもしれない。
俺たちは水筒で水分補給をしながら、サンドイッチを食べ始めた。
それなりに動いた後ということもあり、四人とも短い時間で平らげてしまった。
「マルク殿、ここは素晴らしいところです。ランス王国の山間部でも、ここまで空気が澄んだところはなかなかありません」
食事を終えて一段落したところで、リリアが話し始めた。
俺も同意見だが、遊歩道周辺の自然に感心しているようだ。
「部下の兵士たちを連れてきたら、きっと喜びそうだよ。行軍の訓練というより、リフレッシュの時間になってしまうね」
今度はクリストフが楽しそうに言った。
どことなく緊張した空気が少し和らいだ気がした。
「マリオさんは説明する余裕がなさそうでしたけど、あのペンションはハイキング目的の宿泊客が多そうですね。それになおさら、ツヌーク山で危険なモンスターが出るとなると、一般のお客は近寄りがたいようになりそうです」
「私たちが解決すれば、今まで通りに戻るはずです。原因を究明して、この件を解決しましょう」
「そうだね」
「そうですね」
リリアの決意表明を受けて、自然と一致団結するような雰囲気になった。
この仲間たちがいれば、よほどのことがない限り成功しそうだと思った。
足を止める理由もなく、それぞれに歩いたまま話をするような状態だった。
「マルクくんは興味深い。ランス王国ではそんなことが起こるなんて考えられないから、君はいい経験をしているようだね」
彼は感心しているような態度で笑顔を見せている。
クリストフに褒められて、少しうれしい気持ちになった。
「いえいえ、それほどでも。曖昧な情報しかない状況はどう思います?」
俺は改めて三人に問いかけた。
ラーニャはともかく、リリアとクリストフに対話の余地があるところはありがたい。
「私から話してもよいでしょうか?」
「俺は全然いいですけど」
歩いたままだと話しにくいことに気づいて足を止める。
俺に合わせるように三人も止まってくれた。
「クリストフも同じ価値観で動いていると思いますが、王城に寄せられる嘆願は漠然としていることも多いです。不審な人物を見かけたから調べてほしい。横柄な冒険者がいるから見回りを強化してほしいなどです。実際に調べたらどうということもないこともあります。しかし、実際に困っているようであれば、積極的に力を貸すべきだと考えています」
リリアは凛とした様子で宣言した。
曖昧であるかどうかは関係なく、困っている人がいれば助けるべきだということだ。
「まどろっこしい話は必要ない。とにかく、ツヌーク山を調べれば分かることなのではないか?」
意外にもラーニャが積極的な態度を見せた。
俺が思う以上に食事を気に入ったみたいだ。
「みんなで行くと決めたのに無粋でしたね。まずは現地を調べるのが先決でした。それに三人がいれば、よほどのことがない限り切り抜けるでしょうから」
「もちろん、頼りにしてくれていいんだよ」
クリストフがニコッと微笑んで見せてくれた。
自然とこちらも表情が緩む。
「足止めしてしまってすみません。では先を急ぎましょう」
俺たちは移動を再開した。
木々に囲まれた同じような道が続いた後、遊歩道に連なる分岐が見えた。
「地図の通りならこっちですね」
地図の写しを片手に遊歩道への道へと先導する。
街道は比較的整った道だが、遊歩道は自然のままの道といった感じだった。
人があまり来なくなって日が浅いようで、雑草はそこまで伸びていないようだ。
「少し道が歩きづらいですけど、これぐらいのペースでいいですか?」
自然と先頭を歩くかたちになり、仲間の状態を振り返って確認した。
日頃から鍛えているリリアとクリストフはもとより、ラーニャもペースを維持してついてきている。
地図の縮尺が正しければ肝心のツヌーク山まではさほど遠くはない。
冒険者時代の経験で大まかな距離と方角の読み方は心得ている。
おそらく、リリアたちにも可能かもしれないが、自分にできることで役に立とうと思っていた。
遊歩道に入ってからはさらに緑が濃くなり、より強く自然の気配を感じた。
フェルトライン王国に行った時は発展した街に驚いたものだが、こういった森が残されているのは大切なことだと思う。
この世界が地球のように発展したとしても、自然は残り続けてほしいところだ。
森の中を切り開いたような道は大人同士がすれ違うのがやっとの幅で、俺たちは縦一列で歩いていた。
時折移動しながら地図を確かめていると、折り返しを通過したことに気づいた。
仲間たちのそのことを伝えて少しした後、クリストフが足を止めた。
「ここまで順調に進んめているから、そろそろ休憩にしてもいいんじゃないかな」
「ちょうど近くに休憩場があるみたいなので、そこまで移動しましょう」
進行方向にテーブルと椅子が置かれたのが視界に入っていた。
四人でそこまで歩いた後、それぞれに腰を下ろした。
「マリオさんがくれた荷物の中に水筒だけじゃなく、食事もありますね。せっかくなので食べましょうか」
チーズとハム、それに新鮮な葉野菜が挟まれたサンドイッチだった。
新鮮な野菜はマリオが畑で育てたものかもしれない。
俺たちは水筒で水分補給をしながら、サンドイッチを食べ始めた。
それなりに動いた後ということもあり、四人とも短い時間で平らげてしまった。
「マルク殿、ここは素晴らしいところです。ランス王国の山間部でも、ここまで空気が澄んだところはなかなかありません」
食事を終えて一段落したところで、リリアが話し始めた。
俺も同意見だが、遊歩道周辺の自然に感心しているようだ。
「部下の兵士たちを連れてきたら、きっと喜びそうだよ。行軍の訓練というより、リフレッシュの時間になってしまうね」
今度はクリストフが楽しそうに言った。
どことなく緊張した空気が少し和らいだ気がした。
「マリオさんは説明する余裕がなさそうでしたけど、あのペンションはハイキング目的の宿泊客が多そうですね。それになおさら、ツヌーク山で危険なモンスターが出るとなると、一般のお客は近寄りがたいようになりそうです」
「私たちが解決すれば、今まで通りに戻るはずです。原因を究明して、この件を解決しましょう」
「そうだね」
「そうですね」
リリアの決意表明を受けて、自然と一致団結するような雰囲気になった。
この仲間たちがいれば、よほどのことがない限り成功しそうだと思った。
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