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最終決戦
光魔法
しおりを挟む何でアメーリアの隠しキャラは猫耳の吸血鬼なんだ?と思った事もありました。ハウライトとオブシディアンは双子のはずなのに、聖獣となるべく生まれてきたはずなのに、公式のゲームは無表情のハウライトだけだった。
(ゲームをしていた時は、違和感を感じることはなかったけど。突っ込みはしてたけどな)
無表情のハウライトとは色が違うから、関係ないとは思ってた。そうじゃなくてもモフモフの隠しキャラだしテンションあがる!と、アズライト様を攻略できない事を残念と思いつつも、期待していたのに。アメーリアの隠しキャラは、掴まってしまうと完全にバッドエンドなんです。
『ドウシテ、私をミトメヌ!?』
「我が強いですわねー…可愛くない」
「アリア、そういう問題じゃないよ」
「というか、どうしてもう始めてるの?囲い込んで様子をみるんじゃなかったの?」
ジャスパー様にお姫様抱っこされてやってきたリィ様の背後には、ハシビロ母がしっかりと着いてきていた。え、もしかして、アズラがハシビロ母を使ったの!?目を丸くしてアズラを凝視した私に、照れて頬を赤くしたアズラがすばやく視線を外した。
「だ、だって、ハシビロ母しかいなくて…。アリアを一人には出来ないし。オブシディアン様もハウライト様も変に動けないだろうし…」
「克服、しましたの?」
「獣騎隊の騎獣より、怖くない…っ」
微かに涙目なのは気付いていない振りをします。アズラが可愛い、頑張ったアズラ偉い可愛い。可愛すぎて溜まんない。ぎゅっと抱き締めて頭撫で撫では後で絶対にやります!
「アズライト、アリアを下ろせ」
「で、ですが…ルミエール様がアリアを狙ってますので」
「僕がアリアを守るから。そのままだと術が出来ない」
「は、はい」
渋々と私を下ろして、リモナイト殿下が私に近付いてくる。光の壁は少し強化をしていますが、今にも破って来そうです。かなり煽りすぎましたかね?というか、私も冷静じゃなかったのです。ごめんなさい。
「アリア、手を」
「はい、リモナイト殿下」
「むー…そうじゃないでしょ?光魔法をあわせるのは、お互いの信頼が一番大事なんだからね?」
「分かりましたわ、リィ様」
両手を合わせて額をあわせて、お互いの魔力を循環させていく。ルチルの魔を祓った時から、こうやって訓練をする前に光の魔力の巡廻をさせていたけど、すんなり巡らせる事が出来ていると思う。
本当は長い詠唱をすれば確実に高い効果を得られるとおもうけど、今は其れを言ってる場合じゃない。怒らせたのは本当に悪かった。反省してます。
「ハウライト、行きますわよ!」
「はい」
「リィ様、私の魔力を捧げます」
「アリアの魔力に僕の魔力を乗せて、魔を祓う力を我らに与えよ」
『彼のものを戒めし魔を祓えマージナルリヒト!!』
目の前が真っ白になるくらいに光り輝いて、全てが光の中へと消えてしまう。目を閉じていなければ何も見えなくて、光の壁で囲い込んでいたとはいえ、ルミエール様の姿が確認出来ないのが心配だったりもします。
だけど、この光魔法の力なら、魔に逃げる隙はないと確信できる。
(綺麗な綺麗なお人形さんになってしまうかもしれないけど)
ルチルレイルートでのルミエール様を思うと、少しでも世界が貴方にとって優しくなるのなら。その捻くれた性格が魔の所為かもしれないと、少しだけですが、思っていてもいいでしょ?
(何も知らない王子には戻れませんが、せめて、大切にされていた事は思い出してください)
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