溺愛アルファの完璧なる巣作り

夕凪

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アルファは神を殺す

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「下にあった反物を見たか? 手触りだけで良物とわかる。あれはきっと王侯貴族へ納品されるものに違いない」

 突如声を張り上げてそんなことを言い出したユリウスを、ロンバードがぎょっとしたように見てきたが、ユリウスが目配せをすると心得たように頷き、
「ありゃあそのへんに転がってるようなもんじゃないですよね。しかも棚にぎっしり。すごい量じゃないですか」
 とドラ声を響かせた。

 ユリウスは側近の三文芝居を喉奥で笑ってから、また口を開く。

「僕が思うにあれらは盗品だ」
「盗品? なぜです?」
「あんな高級な布が、こんな場所に無造作に置かれているものか。大方、どこかの城へ納品される前に馬車ごと襲われて、積み荷を奪われたんだ」
「ってことはここは、盗っ人のアジトってことですか?」
「恐らくそうだろう。どうやら留守のようだが……しかし面倒だな。これが盗品であれば通報しなければならない。僕は先を急いでいるが……見つけた以上放っておくわけにもいかない」
「では通報しますか?」

 ロンバードの問いにユリウスはう~んと考えこむ間を挟んでから答えた。

「いや、通報はしない。面倒ごとに関わって、時間をとられるのは避けたい。……燃やすか・・・・
「は?」
「盗品の発見となれば我々も審問対象となるが、火事の通報であれば単なる通りすがりで済む。火をつけて証拠隠滅といこう」

 過激なユリウスの発言に泡を食ったのは、ロンバードだけではなかった。

「油を撒いて、火を放て。幸い、隣家とは距離がある。延焼は防げるだろう。僕たちはただ、通りがかった先の屋敷が燃えている、と警吏に報せるだけでいい」

 ユリウスが話す合間に、扉の内側からドタドタと物音が響いてきた。
 ユリウスは唇の端を持ち上げ、よく通る声で命じた。

「よし、いいぞ。燃やせ!」
「やめろっ!!」

 バタン! と勢いよくドアが開かれ、中から短刀を構えた男が飛び出してきた。
 待ち構えていたロンバードが、すぐさま男の手を払い、短刀を叩き落す。そのまま腕を捉えて後ろへと捻り、足払いをかけて体を引き倒した。

 ドン、と鈍い振動が床を伝った。
 腹這いの形で倒され、さらに上からロンバードにのし掛かられた男が、じたばたともがいている。無様な羽虫のような動きを見せる男の前にユリウスは長靴ちょうかの足先を置いた。

 しなやかな革靴のラインを辿って、男が視線を上げる。
 黒い瞳が、ユリウスの新緑色の目とぶつかった。

「まさかあんな陳腐な手に引っかかるとは」

 嘲笑を交えて、ユリウスは吐き捨てた。

「自分で陳腐とか言わんでくださいよ」

 男を抑え込む手をわずかも緩めずに、ロンバードが突っ込んでくる。
 それを無視してユリウスは、眇めた目で男を睥睨した。

「……教皇、ヨハネス」

 囁きの音で、名を呼ぶ。

 ロンバードの腕の下で、男の体がビクリと跳ねた。
 まさかとは思ったが、当たりのようだ。

 ロンバードがユリウスと男を見比べて、
「え? こいつが? 教皇?」
 と俄かには信じがたい声を漏らした。

 それはそうだろう。
 床に伏している男は、その辺の町民と変わらぬ地味な服装をしており、教皇という呼び名にはまったくそぐわない出で立ちであった。

「…………何者だ」

 低く、呻くように男……教皇ヨハネスが言った。
 年の頃は四十前後、恐らくは兄たちと同年代だろう。

 ユリウスの想像の中の教皇は、利益を独占しおのれの欲に溺れた、でっぷりと肥えた狒狒爺ひひじじいであったが、実際に対面した彼は痩身で、精悍といって良い顔つきをしていた。
 だが、隠しきれぬ卑しさが黒い双眸に見え隠れしている。

 ユリウスは無言でヨハネスを値踏みした。
 この男が、ユリウスのオメガをとことんまで追い詰めた元凶。

「貴様に名乗るような名は、あいにく持ち合わせていない」

 冷えた声で言い放ち、ユリウスはロンバードへと軽く顎を動かした。
 ユリウスの意図を察して、ロンバードがヨハネスを後ろ手に拘束したまま、立ち上がらせた。
 身長はユリウスよりもやや低いぐらいだ。

 ロンバードは帯剣している方とは反対側の腰に下げている袋から縄を取り出し、手早くヨハネスの手首を縛り上げた。
 ヨハネスは身じろぎをしたが、足掻いても無駄と悟ったのか抵抗は示さなかった。彼は暴れる代わりにしずかな声でユリウスを問いただした。

「では、名もなき御方にお尋ねする。貴殿は誰のゆるしを得てこの屋敷へ立ち入ったのか」

 ヨハネスの声は、朗と響いた。
 なるほど、教皇と呼ばれる地位に居る男なだけはある。

 男の声音にヒリリと尖る威圧を感じ、ユリウスは目を細めた。

「僕にゆるしなど必要ない。そして貴様には誰も弾劾することなどできない」
「ひとの屋敷へ無断で乗り込んで、おかしなことを仰る。ここは私の家であり私の敷地だ。即刻出ていきたまえ」
「おや。教皇というのは、ひとの話を聞く耳は持たないのか」

 ユリウスは肩を揺すって冷笑した。

「そんな貴様が、いったいどうやってハーゼの声を聞けるというのだろうな。僕は俄然、興味が湧いてきた」

 ハーゼ、という単語に、ヨハネスの目つきが鋭くなった。

「……貴殿は、何者だ」
「貴様に名乗る名はないと言ったはずだ。ヨハネス、この屋敷はおのれの物だと貴様は口述したが、それは誤りだ」
「……どういう意味だ」
「教皇ヨハネスは罪人として、すでに国際的に手配されている。貴様の私物はすべて没収されるだろう。これがその証拠だ」

 ユリウスは外套の隠しに入れていた書状を取り出し、男の目の前に広げてみせた。
 そこには、サーリークを始めデァモントを取り巻く各国の代表者の署名が入っている。

 表題は、『貿易秩序の重大な違反についての訴状』。

「山にこもり、神に祈ることしかしない貴様には想像もつかないことだろうけどね、金銭の授受を伴う商売に関しての規定は、細部にまで及んでいるんだよ。国をまたぐ貿易については言わずもがなだ。これはどの国でも共通の認識だよ、ヨハネス。ところが最近、どの国のものでもない反物が高額で出回っているというじゃないか。僕は立場上、貿易に関しても首を突っ込まざるを得ない。さて、ヨハネス。貴様がおのれの屋敷だと言ったここには、その反物が大量に保管されている。あれらが盗品でないとしたら、貴様が売り捌くために所持していた品物、ということになるがこれについて弁明は?」

 本来、どの国でも商売をするためには許可が要る。
 国境を跨いで品物を売り歩く商隊についても、厳しい審査の上、許可証が発行される。
 この許可証とは、どの国で申請しても同じ朱色の印が与えられるため、通称朱印状と呼ばれていた。

 ヨハネスは……ヨハネスの指示を受けたゲルトは、この朱印状が与えられている商隊に巧みに紛れ込み、反物を販売した。反物自体に販売許可が与えられたわけではないため、これは密輸に該当する。
 さらにどこで織られた生地なのか、と問われた際には、秘蔵の反物であるとしてうやむやに誤魔化した。これは産地偽装に相当した。

 密売も偽装も特段珍しいことではない。
 摘発目的で捜査をすれば、どの商隊も多かれ少なかれ後ろ暗いところはあるだろう。

 しかしデァモントの反物は、その商品価値の高さから、最初からターゲットが王侯貴族に絞られていた・・・・・・・・・・・
 つまり、国が許可していない密輸品を、高貴な身分の方々に売っていた、ということになる。

 ユリウスは各国がこの問題を無視できぬよう、そこを徹底的に突いた。

 戦争はしたくなかった。サーリークの騎士団がデァモントへ攻め込んだところで、犠牲になるのは強制労働で酷使され、飢えに苦しむ市井しせいの民だけだ。ヨハネスや中央教会の幹部たちは、混乱に乗じて逃げてしまうだろう。

 だから最初から、ユリウスはヨハネスだけを狙った。
 ヨハネスだけを捕らえる絶好の名目を、ゲルトが反物という形で所持していたからだ。

 そのため教皇ヨハネスを密売の黒幕として捕縛することの同意を、各国の代表者から順次得ていったわけである。

 ヨハネスの身柄はサーリーク王国が預かることに関しても同意を得ている。
 どの国も、デァモント教団に対しては関わり合いになりたくない、という姿勢であったが、周辺諸国にはサーリークの動きを認知してもらう必要があった。

 なぜならば、教皇ヨハネスを国際的な罪人として捕らえることで、十二年前と同じ……いや、それ以上の数の難民が派生する恐れがあるからだ。

 ヨハネスを失った信者たちがどのような行動に出るのか、誰にも予想ができない。
 それはいまもデァモントを信仰するゲルトや、過去に信仰していたヤンスにしても同じだった。

 リヒトは死んでいないから、現状デァモントには新たなハーゼは誕生していないことになる。
 そのうえで教皇までもが奪われたとなると、信者たちはいったいどうなってしまうのか。

 不安材料は尽きない。
 しかし信者たちの過酷な暮らし思えば、のちの混乱を覚悟してでもなお、この千載一遇の好機にゲルトは縋りたかったし、ユリウスはおのれのオメガのため、ヨハネスの身柄をなんとしても手に入れたかった。
 
 そしていまユリウスは、教皇ヨハネスの首に手をかけている。ようやく捕らえた。ぜったいに逃がさない。

 よしんばここでユリウスから逃げおおせたとしても、ヨハネスに退路はない。デァモントを囲む国々はすべて、ヨハネスの敵だ。

 ヨハネスは沈黙したまま、凄まじい形相でユリウスを睨みつけていた。

 ヨハネスから発される匂いがアルファのそれであることに、ユリウスは気づいていた。
 アルファとは、支配する性である。ベータよりもオメガよりも秀でた能力は、彼らをまもるため、導くためにある。だから国の要職にはアルファが多い。国という大きな群れを、アルファがけん引し、まもるために。

 そのアルファの能力を、信仰心を盾に無辜むこの信者を食い散らかすという、なんとくだらないことに利用したのか。
 ユリウスは目の前に立つこの男がひどく矮小なものに思え、憐憫も顕わに口を開いた。

「貴様に逃げ道はない。おとなしく僕に従え」

 ヨハネスは頬を震わせるようにして笑った。

「私になにをせよと言うのだ」

 男の嘲笑交じりの問いを、ユリウスは強い眼差しで切り捨てた。


「僕のオメガへの贖罪を」
 

 
     
 
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