Ωの愛なんて幻だ

相音仔

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本編

私の運命

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 面談をする時には、リストの項目に添って話をしてほしいと説明は受けていた。
 二カ月かけて、彼と職員が作ってきたリストらしい。
 子どもが成長していく絵と共に、上には数字が書いてある。そして、私には読めるが、「貴方の年齢は? 」という文章が書いてあった。
 1から100までの数字の対応表もあった。私は、青年くらいの年頃の絵を指さし、数字の表から28という数字を選んだ。
 彼は頷くと、私を指さして同じように28の所に指を置いた。
 私は、彼の事を指さしてから、貴方の年齢は? という文章を指示してみた。
 彼は首をかしげると、答えてはくれなかった。
 自分の事を話してくれない。職員が言っていた通りだった。
 
 次に家族の絵がたくさん描いてある絵を見せられた。3人家族、4人家族、5人家族、組み合わせも親一人に子どもが3人など、様々な絵が用意されていた。
 文章は「家族構成を教えてください」
 両親と子どもが4人の絵を示したあと、自分を指さして、一番小柄な子どもの絵を選んだ。末の子だと伝わっただろうか?

 様々な職種のが見せられて、自分の職業も聞かれた。
 彼は途中で何度か首をかしげていた。やはりこれでは話せることに限界もあるなと感じる。
 あぁ、はやく彼の言いたいことの全てが分かるようになりたい。
 
 好きな色を聞かれたとき、私はこれまで好きだった白と、彼の髪に似た色を指さした。瞳の色も本当にきれいだと思う。
 無理かなと思いつつ、彼の事を指さして、「貴方の好きな色は?」 という文章を指さしてみた。
 彼は少しだけ考えたあとに、黄色を指さした。
 そして、私をみて少しだけ微笑んだのだ。

 答えてくれたことが本当に嬉しかったし、その色が私の髪と似ていることにも感激した。彼と対面していて、目に入る色が嫌いな色よりずっといいだろう。
 
  あっという間に時間面談の時間は終わってしまった。私はすぐに次はいつにしたらいいかと、職員に尋ねた
 数日後を挙げられて、予定を確認することなく頷く。
 今、何よりも優先すべき事だった。



 三度目の面談を終えた時の事だ。職員から少し時間を良いかと声をかけられた。
「あの部屋の測定器の数値は、面談の度に高値を示しています」
 フェロモンを測定する装置の技術躍進は目覚ましい。その場の数値を測れる装置もあるのだろう。
「あの方の反応をみても、貴方に好感を持っていることは間違いないでしょう。リュミエールさん、あの方を迎え入れる気持ちはありますか?」
「勿論です! 本当はいつでも一緒に帰りたいと思っています」
 離れている時間もずっと、彼の事を考えている。
「貴方の身辺調査も終わりましたので。お父様は、最高議会に出席できる政府の高官、貴方自身の勤務先での評価も高い。人格、経済力的に問題はなさそうです。何より、ご家族の皆様は、全員お相手の番を大切になさっている。良きお手本、相談相手になりえるでしょう」
「あぁ、こんなに早く彼と住めるなんて。私は何をすればいいですか?」
 そこからまた、沢山の資料と契約書をみせられた。
 まず、家は国から用意される。中心街に位置する防犯のしっかりした区域の住所だった。
 彼に健康状態の確認に、週に一回は医師が診察にくる。これは、あの時の医師だろう。
 あくまで保護なので、番関係を結ぶのはまだ駄目だそうだ。
 言語統一薬によって、彼の年齢や意思がはっきりしてから、その話は進めるとのことだった。
 私は全てに同意をした。彼と共に暮らせるなら当然の事だった。

 色々と準備をしなければ。
 家は国が用意してくれるが、中の家具はこちらの自由だ。今住んでいる家から持っていけるものもあるが、二人で住むとなれば新調した方がいいものもある。
 彼と一緒に買いに行きたいところだが、意思疎通出来てからの方がいいだろう。
 
 Ωと暮らすのだ、そのうえ相手は招かれビト。
 職員も言っていたが、先達に相談するのは大事なことに思えた。
 その日は自宅には帰らず、久しぶり実家に寄ることにした。
「運命の番、見つかったんですって?」
 急に帰ると言ったのに、母は喜んで迎え入れてくれた。
「そうなんだ! いや、私はそうだと確信してるが、彼がどう思ってるかはまだ分からなくて……」
「どういうこと? 面談をしたんじゃないの?」
「まぁ、ゆっくり話そうじゃないか。このタイミングということは、私が仲介した子が、そうだったのか?」
 父はそう尋ねると、リビングで話そうと、私を促した。 
「感謝してるよ。父さんからの紹介じゃなかったら、私の順番はもっと後だった」
 政府関係者のフリーのαから面談をしていると言っていた。上の年齢をどこで区切っているかは分からないが、300人はいるだろう。
「彼の事は会議の議題でも上がっている。招かれビトは丁重に扱うのが習わしだ。女神様が招いたのだから」
 国際問題かもしれない案件だ。最高会議の議題にもなるだろう。
 父は既に、彼の境遇をある程度知っているようだった。
「招かれビト? 国内に現れたの? 凄い!」
 招かれビトを題材にした劇や物語もある。観劇が好きな母は興味が引かれるのだろう。
「今日で三回目の相性面談だったんだ。彼の事を引き取る許しが出て。一緒に住めるなんて夢みたいだ」
「もう少し、様子をみるかと思ったが……。数値がよほど良かったのか、言語統一薬での調査を進めたいのか……。彼は、自分の事をほとんど話さないそうだな?」
「そうだな。重要な事ほど話さない気がする。飲んでる紅茶が好きだとか、好きな色とか、好きな音楽とか、そういう話なら答えてくれるけど」
 上手く質問の意図が伝わっていないという感じはなかった。あえて答えていない、分からないふりをしている雰囲気がある。
「警戒心が強いのかもしれないな。無理もないことだ。ずっと閉じ込めているのと同じだ。聞きわけがとても良いと報告をされているが、よく我慢しているものだと思う」
「ご家族もいないし、部屋からも出れないなんて、私だったら話したくなくなるわ。一緒に住むようになったら、外出もできるの?」
「中央区なら良いと言われたよ。その外は治安も悪いし、警備隊に許可が出ないと駄目らしい」
 中央区は、それ自体が城壁に囲まれて、人の出入りが管理されている。
 警備隊の巡回もおおく、治安も良い。
「そうよね。私もあまり外の区には行かないわ。家にも是非連れて来てね」
「保護観察期間に会わせた人には、会話とか記録に残るらしいけど、それでも良かったら連れてくるよ」
 一緒に住めるとはいえ、まだ彼の国からの保護観察は続く。適宜軽減されていくかもしれないが、正式な番関係を結ぶまで難しいかもしれない。
「招かれビトの中には、バース性が確立していない世界からくるものもいるらしい。そういう世界から来た、特に男性の場合は、Ωであることを戸惑うそうだ。色々聞けるようになったら、お互いの世界のすり合わせからするんだぞ」
 父は、招かれビトたちとの間に起こった認識の差からのトラブルについて話してくれた。
「きっと、世界を超えて貴方に会いに来てくれたのよ。慣れ親しんだ土地にもう帰れないなんて、不安だと思うわ。しっかり支えてあげないと」
 Ωとして何か困っていたら、いつでも相談にのるからと、母は言った。



 翌日出勤してから、上司に1週間ほど休みが欲しいと頼んだ。
 保護観察対象のΩと住むことになったと言えば、申請はすんなり通った。
 番休暇や結婚休暇のように、パートナーとのことで、休暇をとる者は多い。招かれビト以外にも、特殊な事情を持つΩはいる。国際結婚で、Ω側を国に迎えることになった場合もそうだ。
 そういうΩを迎える場合には準備休暇も認められていた。
 上司は、「ついにか! 頑張れよ!」と激励してくれた。
 私が、度々国外の相性面談に行くために休暇をとっても、嫌な顔一つしなかった。駄目だったたびに、飲みにでも行くか? と誘ってくれた人だ。
 急ぎの仕事を片づけて、長期の仕事は引き継ぎを頼んだりもした。
 休暇があけても、彼の事で休むこともあるかもしれないため、大きい案件は同僚に頼み込む。
 今までそういう仕事を肩代わりしてきたおかげか、皆、断らずに受けてくれた。仲の良い同僚には、番が見つかったのか? と直接聞かれもしたが、守秘義務もあるので、今度はっきりしたら話すよとしか言えなかった。
 
 四回目の面談のあとに、彼を引き取る日取りを正式に決めた。
 仕事はその前日から休みをもらった。
 引っ越したり、必要最低限の品を買ったりを一日で終わらすのは、なかなか大変だったが、彼といる時間を増やしたかった。



 迎えに行った日、彼はいつものように私と話をするつもりだったみたいで、違う様子に少し戸惑っているように見えた。
 施設から出られると言われたときに、少しだけ嬉しそうな表情をしていた。嫌な顔をされなくて、ほっとしている。
 職員から緊急連絡用の端末を渡されて、その説明を随分と長くされていた。
 送り出した先の家で、嫌なことをされたり、困ったことがあったりしたら鳴らせば、職員が様子を見に来るシステムだ。
 手首に付けられる端末で、半日以上彼から離されると、施設側に警告が行くらしい。取り上げられないように対策がなされていた。

 数ヶ月暮らした環境を離れることに少し不安もあるようだった。
 職員の一人一人が彼に声をかけていて、彼はその全てにありがとう、とゆっくり答えていた。
 彼の部屋で持ち出したいものがあれば、いくらでも持っていけたのだが、彼はそれを施設の備品と考えているようで、服以外は持ち出そうとしなかった。
 もし後で、本当は欲しかったものがあれば、引き取りに来ようと思う。音楽のデッキは随分と気に入ったように見えたが、何でも持っていけるよと言っても、首を振っていた。

 新しい家についてから、部屋を案内している時も、まるで見学者に職場を見せているような感覚だった。
 ここを自分の家だと思ってもらえるのには、時間がかかるかもしれない。

 一通り家の説明が終わってから、悩んだが一度試してみることにする。
 運命の番同士なら、薬の反応も良いかもしれないと言われていた。
 彼が私に心を開いてくれているかは分からないが、軽めの接触でも言葉は通じると良いのだが。
 私が先に、薬を飲んで見せると、彼は不思議そうにしながらも、同じように飲んでくれた。
 
 そっとその頭を抱えて、唇を寄せる。
 甘い良い香りがグッと強くなった。そのまま舌をいれて、もっと彼を感じたい。このまま全てを暴きたいという、気持ちも強くなったが、三回唇を食んで、離した。理性の勝利である。

(いきなり、不躾にすまない。私の言葉は分かるだろうか?)
(え、あ、はい。分かります。あれ? なんで?)
 戸惑った彼の声が聞こえてきて、ほっとした。無事に薬が使えたようだ。
(良かった。言語統一の薬品は色々あるが、どうしても身体的接触が必要になる。Ωの君には、許可なく使えない。それこそ、番でもなければ)
(これ、どれくらいもつんですか?)
(一回の服用で、一時間ほどかな。ただ薬の効力が残っていても、また触れる必要も出てくるけど)
 私は何度だってしたいけれど、彼はどうだろうか?
 彼は表情の変化が薄い、けれどこの答えには、パッと頬が色づいた。
 キスは彼の国でも特別なのだろうか?
(握手とか、ハグとかではだめなんですか?)
(それだと、ちょっと薄すぎるかな。私とキスするのは嫌かい?)
(そんな、事は無いんですけど……。いえ、普通に話せてるのが、嬉しいので、大丈夫です)
 これは、照れているととって大丈夫だろうか? 話せて嬉しいと言ってくれて、本当に良かった。

 それから、お互いの国の話をした。
 彼がいたモーヴェという国は、人口から考えると大国だ。それほどの国を知らないとは考えにくい。
 間違いないだろう。やはり彼は招かれビトだ。
 彼の国に、招かれビトのような存在はいないらしい。そう考えると、やはり彼も国に戻ることはできないだろう。
 それを伝えると彼は考え込むように、黙ってしまった。
(帰れないのは、残念だが。なるべく君が過ごしやすいように取り計らうつもりだ。こんなこと言われても、気は晴れないだろうが)
 もっと気の利いた事を言えたらいいのに、こんな当たり前の言葉しかかける事が出来ない。
 生まれ故郷に二度と帰れない。家族や友人に二度と会えない。そんな状況になれば、不安で仕方ないだろうに。
(それから、よかったら君の名前を教えて欲しい。施設でも君は名前を告げていなかったんだろ?)
 彼の名前を呼びたかった。もう呼べないであろう沢山の人の代わりに、私が何度でも彼の名前を呼ぶ。
(……貴方に付けて欲しい)
 黙って俯いていた彼は、何かを思いついたように顔を上げ、そう答えた。
(え? 私にかい?)
(そう、前の名前にいい思い出なんて無い。ここが別の世界だって言うんなら、この世界の名前を新しく付けてよ)
 まさか、そんな事を頼まれるなんて思ってもみなかった。
 彼は、どこか楽しそうな雰囲気でそう伝えてきた。プレゼントを待つ子どものような雰囲気があった。
 大切な人の名前を私が付ける?
 彼のこれから生きる名前を私に付けて欲しいと言っている!
(何か、希望は無いのかい? 元の名前の由来と同じが良いとか)
(この際、全然違うのがいいなぁ。元の名前は内緒。引っ張られて似たのになったらなんか嫌だし。希望ねぇ……、短い名前が良いかも)
 長くて難しい発音は自分で名乗り難いからと、笑っていた。

 考える時間が欲しいと言うと、彼は、何でもいいのにと軽い感じで言ってのける。
 名前は親から子どもへの最初の贈り物だと言われていた。大役だ、そんな簡単にじゃあこれで、なんて付けられない。




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