Ωの愛なんて幻だ

相音仔

文字の大きさ
7 / 23
本編

変われない自分

しおりを挟む
 
 リュミエールと暮らし始めて、3週間が経とうとしていた。
 彼は最初の1週間仕事を休んでくれていたらしい。
 まだずっと一緒にいたいと、仕事に行くのを随分と、渋っていた。
 こんな出来た人でも仕事に行きたくないって言うのかと、少し可笑しかった。
 彼の仕事は政府役人らしかった。数年前から、大事な議会の補佐についたりもしているらしい。

 この国には、王様のような国の1番上の象徴的存在はいないそうだ。
 40人からなる最高議会の決議で国が回っている。
 一応最高議会の議長が、代表として他国との話し合いに出向くらしいが、任期は1年だそうだ。そのため、その人個人が代表という認識は薄いらしい。
 彼のお父さんも、1年した事があると言われて、びっくりした。
 彼は、だからそんなに大それた存在じゃないと言いたかったみたいだけど、俺はやっぱり良い所の子だったんだなぁと、実感した。


 彼が仕事に行く前日に、明日のお昼から、食事と掃除に来てくれる人を頼んだと言ってきた。
 パンを温めるくらいできるからそれで良いのにと言ったら、君はたださえ食が細いんだからちゃんと食べないとダメだと窘められた。

 来てくれた人は、前保護されていた施設で見た事がある女性だった。
 中心的に、俺に関わってくれていた人ような気がする。
「本日より、邸宅の掃除と食事のお世話させて頂きます。エンデと申します。よろしくお願いします」
「こんにちは。私はエクレです。お世話になります」
 この国の言葉でそう返事をした。リュミエールに発音もみてもらっているから、間違いなく伝わったはずだ。
 エンデさんは、目を丸くして驚いた。
「エクレ様、お名前を聞けて嬉しいです」
「言葉、だいぶ分かるようになった」
「それは何よりです。リュミエール様からも、言語の学習を頑張っているとお聞きしています」
 ぎこちなくても、会話はできる程度になってきた。彼はどんどん話した方が良いと、二人の時も言語統一薬は使わなくなってきている。
「料理、掃除、私にも教えてほしい」
 この人がいつまで来てくれるか、分からないけれど、俺も出来た方が良いだろう。
「ご希望なさるなら、勿論お教え致します。でも、無理に覚える必要もないのですよ」
 保護観察期間の間は様子を見るとの名目で、国が派遣してくれているが、そもそも一般家庭でも、家政婦を雇っている家庭も多いそうだ。別に出来なくても問題ないとの事。
 それでも、俺は教えてもらう事にした。
 他に特にやりたい事も無かったし、この家を追い出される事がないとも言えない。
 このままずっとここでリュミエールと暮らせると楽観的に思える性格じゃなかった。

 俺は家事が一段落したらエンデさんとお茶をしながら話した。
 たどたどしい俺の発音でも彼女はちゃんと聞き取ろうとしてくれたし、ゆっくり簡単な言葉でこの国の事を教えてくれた。

 話をするうちに分かったことだが、やはり俺のいた国とは随分とΩの扱いが違う。
 原因は少子化もそうだが、Ωの数が極端に少ないせいだろう。
 絶滅が危惧される動物を手厚く保護するのに似ている気がした。
 Ωが繁殖に特化している特徴をもっているためか、落ちてきている子どもを授かる確率も高い事が、とても評価されているそうだ。
 子どもか……。俺もいずれは、誰かと番って産むことを求められるのだろうか。



「元気そうで、良かったよ。やはりリュミエールさんと一緒だからかな。数値はだいぶ安定している」
 施設を出る時に、週一で様子をみにくるといっていた医師が診察にきた。
「あの、毎週、みに来るほど、悪いですか?」
 怪我はとっくに完治していた。正直、この診察の意味が俺にはわからない。
「君の身体は長期的に診察する必要があると、この国の医者なら言うよ。常用していた薬が良いものでは無かった自覚はあるかい?」
「あーーー、あんまり無い、です」
 店でもらっていた発情期の誘発剤のことだろう。
 サプリみたいなもんだとか言って渡されていたけれど、やっぱり良く無かったのか。
「擬似的に発情期を誘発する薬という自覚はあった? 飲んでたのは自分の意思?」
「……効果、知ってた。仕事で必要で、飲んで、ました」
 俺の言葉に医者は難しい顔をした。
「君の国の事や、これまでの事情については追求しない。ただ知っておくべきだ。君のフェロモンの数値は、通常のΩの平常値とは大きく異なっていた。推移の仕方もめちゃくちゃだ。いかにその関連臓器がダメージを受けていたかが、うかがえる。通常の発情期が来るまで回復するのにどれくらいの時間を要することか……」
 それから、医師は長々とこの手のクスリの危険性を教えてくれた。
 発情期の周期を歪める事で出る様々な身体の不調。
 頭痛や倦怠感は勿論、身体の発育にも関わるらしい。
 俺の年齢を考慮するなら、もっと成熟していないといけない臓器の数値が低いとも言われた。
 年齢を低く予想されていたのはそのためらしい。
「飲んでた期間はどのくらいだった?」
「……4年、15から」
「4年か……。気長に行こう。同じくらいの時間をかければ、回復がみこめる可能性もある。何より、君には相性の良いアルファが居る」
「リュミエールの、事です?」
「医師の私からは数値的な相性の事しか言えないが、極めて良かったよ。君のフェロモンは他のアルファには、悲しくなるくらい無反応だった」
 俺は通常のフェロモンの値が薄すぎて、検査しなければβと思うほどだ。
 また他のアルファのフェロモンにも反応しない。
 そのほとんど死んでいるみたいな器官が反応をみせた相手がリュミエールだったらしい。
 なるほど、彼が保護先に選ばれたのはそう言う理由もあったのか。
「相性が良いαといる、治りやすい?」
「研究データではそうなってる。またα側にも良い効果が見込める。基本的にαはΩが隣にいた方が、パフォーマンスが上がる。相性が良い相手なら尚のことだ」
 俺の国でも、なぜαが、様々なハンデがあるΩを結婚相手に選ぶのか不思議だったが、そういう事情があるのか。
 子どもにαが生まれやすいのもあるのだろうけど。
「私とリュミエール、一緒にいる。お互いに、良い?」
「そうなる。でも、これは強制では無いよ。君が嫌になったり、怖い事があったり、離れたくなったらすぐ言う事、これはエンデさんにも口うるさく言われてるかな」
 確かにエンデさんにも、ここでの暮らしについて色々聞かれた。
 話を聞き終わると、とりあえずは不満はなさそうですねと呟いていたのはそう言うことか。
「なるべく健やかにエクレ君が、過ごせるように見守るのが我々の機関の仕事だ」
 言葉がある程度分かるようになってから繰り返し言われている事だった。
 決して、管理したり強要したりしたい訳じゃないと。
 俺がこの国の常識とか規則とかちゃんと覚えて、ある程度自立するまで見てくれているらしい。
 中央区では少ないらしいが、Ωは犯罪にも巻き込まれやすいらしいし。
「なので、食事についても些か言っておきたい事があるかな」
 この国基準だと保護した時の俺の状態は、かなりの栄養失調だったらしい。
 そんな馬鹿な。
 俺ぐらいの体格な奴はいっぱいいたんだが。
 見た目もさることながら、血液検査の結果が悪かった。
 まぁ良いもの食べてたかって言われると、手軽にパッと食べられて安いものばかりだったから、当然か。
 食育というものだろうか。
 こういうバランスで食べないといけないとか、量が少ないのは仕方ないから質を上げていこうと、色々と提案された。






「もし、君が嫌じゃなければ今度の休みに俺の実家に行かないか?」
「目的? 何?」
「今は会える人間に限りもあるだろう。他の人間と話すのも悪く無い」

 保護観察期間はトラブルがあった時のために、以前渡された緊急装置が会話を記録しているそうだ。
 問題が起きなければ使うことはないが、私生活で記録をとられて良い気分の人はいないだろう。
 まだ俺の所在が定まらないうちは、会う人は限られる。
 リュミエールのご両親はそれを承知で会っても良いということか。
「それに母はΩだから、聞きやすい事もあるだろうと思って」
「……会って、みたい」
 話に聞くだけで、俺は今までαとβの人しか会ったことが無かった。
 親というものにあまり良いイメージがないけれど、彼の両親はきっと違うのだろう。
 普通の家庭ってどんなものなのだろうか。

 その週末、俺はリュミエールと一緒に、彼の実家に行った。
 家は中央区にあるらしくて、徒歩でいける程の近さだった。
 綺麗な庭園がある、大きな邸宅だった。国の運営に携わっている人の家なのだから、これくらい立派じゃないと駄目なのかもしれない。

「よく来てくれた。ゆっくり過ごしてほしい」
「こんにちは。来てくれて嬉しいわ」
 彼の両親は、玄関まで出てきて歓迎してくれた。
 雰囲気か、空気感がどこか似ている。家族とはそういうものなのだろうか。
「父のスティークと、母のショーンだ」
 スティークさんは、リュミエールと同じくらい身長が高かった。髪の色も彼によくにているが、少しだけ暗めの金色だった。
 ショーンさんの髪はすこしブラウンよりの色だった。そして、その背は俺よりも少し高い。俺の体格はΩの女性にも負けるのか……。
「エクレです」
「エクレさん、会ってお話が出来る日を楽しみにしていたの」
 ふんわりと微笑まれて、落ち着かなかった。優しそうな雰囲気の女性だった。
 昼食を用意してくれたので、一緒に食事をした。
 家政婦と一緒に、ショーンさんも料理を作ったらしい。
「リュミエールは私の作るグラタンが好きでね。貴方のお口にも合うと良いんだけど」
「記念日にはよくリクエストしてきた。想い出の味だよ」
 母の味というものだろうか。なんとなく味付けがリュミエールが作る料理とにていた。
 家政婦の人もこの家に務めて長いらしく、家の味というものかもしれない。
 料理の種類と量には驚かされた。そして、ショーンさんも俺よりも沢山食べていた。
 なるほど、皆がこの量を食べるなら、俺が食べる量が少ないと言われるのは仕方ないだろう。
 リュミエールが先にあまり俺が食べないことを伝えていたので、無理に勧められることは無かった。
 
 食事の後はお茶しながら、少し話をした。
 幼い頃のリュミエールの話をきいていた。彼は2つ上のお兄さんと特に仲が良かったらしく、沢山遊んでいたらしい。
 同僚がお兄さんの結婚相手になった時、認めてはいたけれど一番面白くなさそうだったと聞かされた。
「あいつは良い奴だけど、兄さんはまだ家にいると思ってたんだ。急すぎて、なかなか納得できなかったんだよ」
「ルナールの相手を探すのは苦労すると思ったんだが、自分で運命を見つけていたからな。出会ってしまえば、止めることなど出来ないさ」
 また、運命か。この国の人は本当に信じているんだな。それに、自分でも分かるのか。
「お二人も、運命、ですか?」 
「ええ、そうよ。でも、面談で出会ったわけじゃないの。私の父が、昔この人の上司でね。仕事ぶりを気に入って家に呼んだのが、出会ったきっかけ」
「ショーンは一人娘で、とても大事にされていたからなぁ。結婚のお許しを頂くのには時間がかかった。だから、ルナールの時は、はやくに認めたのかもしれない」
 スティークさんの上司だったという事は、ショーンさんのご実家もかなり裕福だろう。
 予想はしていたけれど、あまりに俺の環境と違いすぎる。
「私たちは、相手を探すのに苦労しなかった。それはこの子の兄たちもそう。リュミエールに良い人が見つからなくて、本当に心配していたの。だから、エクレさん、ありがとうございます」
「え? 何がです?」
 突然、手をとられて、お礼を言われた。理由が分からない。
「貴方にとって、本意ではなかったでしょうけど、この世界に招かれてくれた事。これまでの生活すべてが奪われてご不安な時に、こんな事言ってごめんなさいね」
「元の国は、好きじゃなかった。ので、別に……」
 無くなって困るような生活でもなかったし、そこに関しては全く気にしていない。
「それに、私、喜ばれるような人、違います」
 俯きながら、そう呟いてしまった。
 話をするほどに、あまりに彼と、彼の家族とは、自分の生き方は違いすぎた。
 何も誇れるような事がない。大切な家族もいない。あるのはただこの身体だけだ。
「妻は知らないが、私は君の事情をある程度分かっている。すまない、議会で多少話にあがるのでな。それでも言いたい。私たちは君を歓迎している」
 スティークさんは穏やかな声でそう言ってくれた。最高会議に出るような人だと言っていた。招かれビトの現状の報告があがってくるのだろう。
「リュミエールに名前が欲しいと言ったそうだね?」
「……はい」
「なら、これまでの事は良いじゃないか。君はこの国で新たに生まれた。どうかこの先も、息子と仲良くしてやってくれ」

 彼も、彼の家族も、この世界も。俺の事を否定しない。
 それはとても優しいけれど、なんだか自分が惨めにも思えた。



「すまない。緊張したかい? 途中から随分と口数が少なくなった」
 夕方になって帰路につく時、リュミエールがそう聞いてきた。
「まだ、話すの、いっぱい、難しい」
 途中からほとんど話さなくなった俺を、心配してくれたのだろう。
 家についてから、俺は珍しく彼に頼んだ。
「薬、使いたい」
 大事な話をする時は、まだ時々言語統一薬を使用していた。
 彼は頷くと、あの薄い青色の薬の瓶を持ってきてくれた。
 俺はそれを、一息に飲み干すと、彼の首に縋りついた。
 唇を深く合わせる。誘うように何度も、何度も舌を絡めた。
(どうしたんだい? 何か話したかったのだろう?)
 リュミエールは少し動揺していた。
(……俺と貴方って、αとΩとしての相性が良いんだよね?)
 エンデさんにも、医者にも言われたし、俺が彼に引き取られた理由だ。
(それは間違いない)
(この世界で言う、運命って奴なんでしょ?)
 はっきり言われなくても分かっていた。
 俺はこの国で、彼の運命のΩとしてあることを望まれている。
(そう、だと良いなと私は思っている)
(ねぇ、じゃあ確かめようよ。運命の番なら、身体の相性だっていいでしょ)
 俺は、もう一度彼と唇を合わせた。
 仕事以外で、初めて自分からαを誘っていた。
 緊張で、彼の首に回した手の先が少しだけ、震えていた。

 何でもよかったんだ。
 どうしようもなく、不安定な自分の立ち位置に、確固たる理由が欲しかった。
 それが、彼の番という立場なら、そういう風に振る舞うだけだ。

 ふと、仕事の後にみたニュースを思い出した。
 インタビューに答えていたΩの事を、俺は馬鹿にしたけれど、彼と何が違うのだろう。
 
 世界が変わっても、俺は何も変わっていない。αに媚びなければ、生きていけない。



しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

【完結】あなたのいない、この異世界で。

Mhiro
BL
「……僕、大人になったよ。だから……もう、───いいよね?」 最愛の人に先立たれて3年。今だ悲しみから立ち直れず、耐えられなくなった結(ゆい)はその生涯を終えようとする。しかし、次に目が覚めたのは、生命を見守る大樹がそびえ立つ異世界だった。 そこで亡き恋人の面影を持つ青年・ルークと出会う。 亡き恋人への想いを抱えながらも、優しく寄り添ってくれるルークに少しずつ惹かれていく結。そんなある日、ある出来事をきっかけに、彼から想いを告げられる。 「忘れる必要なんてない。誰かを想うユイを、俺はまるごと受け止めたい」 ルークの告白を受け入れ、幸せな日々を送る結だったが、それは突然終わりを迎える。 彼が成人を迎えたら一緒に村を出ようと約束を交わし、旅立つ準備を進めていた矢先、結は別の女性と口づけを交わすルークの姿を目撃してしまう。 悲しみの中で立ち止まっていた心が、異世界での出会いをきっかけに再び動き出す、救済の物語。 ※センシティブな表現のある回は「*」が付いてますので、閲覧にはご注意ください。   ストーリーはゆっくり展開していきます。ご興味のある方は、ぜひご覧ください。

世界が僕に優しくなったなら、

熾ジット
BL
「僕に番なんていない。僕を愛してくれる人なんて――いないんだよ」 一方的な番解消により、体をおかしくしてしまったオメガである主人公・湖川遥(こがわはる)。 フェロモンが安定しない体なため、一人で引きこもる日々を送っていたが、ある日、見たことのない場所――どこかの森で目を覚ます。 森の中で男に捕まってしまった遥は、男の欲のはけ口になるものの、男に拾われ、衣食住を与えられる。目を覚ました場所が異世界であると知り、行き場がない遥は男と共に生活することになった。 出会いは最悪だったにも関わらず、一緒に暮らしていると、次第に彼への見方が変わっていき……。 クズ男×愛されたがりの異世界BLストーリー。 【この小説は小説家になろうにも投稿しています】

溺愛アルファは運命の恋を離さない

リミル
BL
運命を受け入れたスパダリα(30)×運命の恋に拾われたΩ(27) ──愛してる。俺だけの運命。 婚約者に捨てられたオメガの千歳は、オメガ嫌いであるアルファのレグルシュの元で、一時期居候の身となる。そこでレグルシュの甥である、ユキのシッターとして働いていた。 ユキとの別れ、そして、レグルシュと運命の恋で結ばれ、千歳は子供を身籠った。 新しい家族の誕生。初めての育児に、甘い新婚生活。さらには、二人の仲にヤキモチを焼いたユキに──!? ※こちらは「愛人オメガは運命の恋に拾われる」(https://www.alphapolis.co.jp/novel/590151775/674683785)の続編になります。

涯(はて)の楽園

栗木 妙
BL
平民の自分が、この身一つで栄達を望むのであれば、軍に入るのが最も手っ取り早い方法だった。ようやく軍の最高峰である近衛騎士団への入団が叶った矢先に左遷させられてしまった俺の、飛ばされた先は、『軍人の墓場』と名高いカンザリア要塞島。そして、そこを治める総督は、男嫌いと有名な、とんでもない色男で―――。  [架空の世界を舞台にした物語。あくまで恋愛が主軸ですが、シリアス&ダークな要素も有。苦手な方はご注意ください。全体を通して一人称で語られますが、章ごとに視点が変わります。]   ※同一世界を舞台にした他関連作品もございます。  https://www.alphapolis.co.jp/novel/index?tag_id=17966   ※当作品は別サイトでも公開しております。 (以後、更新ある場合は↓こちら↓にてさせていただきます)   https://novel18.syosetu.com/n5766bg/

【完結】恋愛経験ゼロ、モテ要素もないので恋愛はあきらめていたオメガ男性が運命の番に出会う話

十海 碧
BL
桐生蓮、オメガ男性は桜華学園というオメガのみの中高一貫に通っていたので恋愛経験ゼロ。好きなのは男性なのだけど、周囲のオメガ美少女には勝てないのはわかってる。高校卒業して、漫画家になり自立しようと頑張っている。蓮の父、桐生柊里、ベータ男性はイケメン恋愛小説家として活躍している。母はいないが、何か理由があるらしい。蓮が20歳になったら母のことを教えてくれる約束になっている。 ある日、沢渡優斗というアルファ男性に出会い、お互い運命の番ということに気付く。しかし、優斗は既に伊集院美月という恋人がいた。美月はIQ200の天才で美人なアルファ女性、大手出版社である伊集社の跡取り娘。かなわない恋なのかとあきらめたが……ハッピーエンドになります。 失恋した美月も運命の番に出会って幸せになります。 蓮の母は誰なのか、20歳の誕生日に柊里が説明します。柊里の過去の話をします。 初めての小説です。オメガバース、運命の番が好きで作品を書きました。業界話は取材せず空想で書いておりますので、現実とは異なることが多いと思います。空想の世界の話と許して下さい。

運命には抗えない〜第二幕〜

みこと
BL
レオナルドと無事結婚したルーファスは久しぶりにリトに会いに行く。しかし訪れたグリーンレイクは普段と様子が違っていて…。 ルーファスたちがまたもや不思議な事件に巻き込まれます。あの変態二人組もさらにパワーアップして戻ってきました♪ 運命には抗えない〜第一幕〜から読んで下さい。

うそつきΩのとりかえ話譚

沖弉 えぬ
BL
療養を終えた王子が都に帰還するのに合わせて開催される「番候補戦」。王子は国の将来を担うのに相応しいアルファであり番といえば当然オメガであるが、貧乏一家の財政難を救うべく、18歳のトキはアルファでありながらオメガのフリをして王子の「番候補戦」に参加する事を決める。一方王子にはとある秘密があって……。雪の積もった日に出会った紅梅色の髪の青年と都で再会を果たしたトキは、彼の助けもあってオメガたちによる候補戦に身を投じる。 舞台は和風×中華風の国セイシンで織りなす、同い年の青年たちによる旅と恋の話です。

春風のように君を包もう ~氷のアルファと健気なオメガ 二人の間に春風が吹いた~

大波小波
BL
 竜造寺 貴士(りゅうぞうじ たかし)は、名家の嫡男であるアルファ男性だ。  優秀な彼は、竜造寺グループのブライダルジュエリーを扱う企業を任されている。  申し分のないルックスと、品の良い立ち居振る舞いは彼を紳士に見せている。  しかし、冷静を過ぎた観察眼と、感情を表に出さない冷めた心に、社交界では『氷の貴公子』と呼ばれていた。  そんな貴士は、ある日父に見合いの席に座らされる。  相手は、九曜貴金属の子息・九曜 悠希(くよう ゆうき)だ。  しかしこの悠希、聞けば兄の代わりにここに来たと言う。  元々の見合い相手である兄は、貴士を恐れて恋人と駆け落ちしたのだ。  プライドを傷つけられた貴士だったが、その弟・悠希はこの縁談に乗り気だ。  傾きかけた御家を救うために、貴士との見合いを決意したためだった。  無邪気で無鉄砲な悠希を試す気もあり、貴士は彼を屋敷へ連れ帰る……。

処理中です...