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第45話 ついに僕の学校生活が始まります #2
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初めての授業は歴史。
この先生の喋り方は普通。だよね、やっぱりおかしいのはあの先生だけだよね。ああそうだ、あの先生の名前、後で誰かに聞いとかなきゃ。
歴史の授業の内容は――うん、ベルベルさんから教わった内容の復習だね。
次の授業は数学。
モリスさんから聞いたんだけど、魔道具開発とかでも数学はいろんな所でよく使うんだって。例えば空間座標の指定や相対位置の求め方、あと範囲内の体積とかも。
――と、そんな感じで午前中の授業は終了した。
「カルアもお昼は食堂だよね?」
「うん、そのつもりだけど」
「よし! 座席確保班、カルアの席も追加よ。食券確保班、予定通り全員日替りB。こちらもカルア分追加よ。両班とも出撃! 他の連中に負けるんじゃないわよ!」
「「「「おう!!」」」」
「ええっと、今のは?」
「ふふん、あれはね、かつてバーサクフェアリーピノ様が編み出した『昼食フォーメーション』よ。個人戦であるはずの食堂の座席争奪戦に組織力を導入し、以後ひとりも昼食難民を出す事が無かったという伝説の戦術。ピノ先輩の卒業とともに失われていたその戦術を、私がお祖母様から聞き出して復活させたのよ」
――ええっと。
『バーサクフェアリーピノ様』って、間違いなくピノさんの事だよね、見学の時のあの校長先生の様子からしても。
ピノさん、学校に何の爪痕を残してるんですか……
「さあ、そろそろ私達も行きましょうか。今出ればちょうど座席も昼食も用意出来た頃に到着するわ」
食堂に到着すると、アーシュさんの言った通り人数分の座席が用意され昼食が並んでいた。
「みんな! 他の人達の迷惑にならないよう、さっさと食べて撤収するわよ」
「「「「「いただきます!」」」」」
組織力、恐るべし……
昼食を終えて教室に戻ると、どうやらさっき中断していた僕への質問タイムが始まるみたい。
「はいはーい、じゃあカルアに質問がある人はここに一列に並んで。質問は一人一つよ。複数の質問がある人は、一つ質問したら列の後ろに並び直す事。あと質問の前にはみんな必ず自分の名前を言いなさいよ。じゃないと後でカルアに『○○の質問をした人』なんて呼び方されるからね」
そんな呼び方はしないけど――いや、名前を知らなきゃそうなっちゃうか。
「俺はネッガー、得意なのは【身体強化】だ。カルア、お前の得意な魔法は何だ?」
一番手は筋肉の人。体でか。
「時空間魔法が得意かな。あとは錬成とか」
「そうか。これからよろしくな!」
魔法クラスなのにいかにも物理特化な感じの人だけど……魔力を使った身体強化だからこのクラスなのかな?
「ワルツ。氷が得意。全部凍らせる。空気も。どんな魔物を倒した?」
「ええっと、ラビットとかバットとかウルフとか色々と」
「今度詳しく教えて」
小柄な女の子。物静かな感じ――とは違うみたい。口数が少ないのに不思議と感じる圧は強いし。
「僕はノルトだよ、よろしく。得意なのは土魔法。カルア君って僕達と同い年だよね? いつから冒険者やってたの?」
「冒険者は10歳から。今13歳でもう少ししたら14歳になるから、同い年って事になると思うよ」
「そうなんだ。話し易そうな人で安心したよ。よろしくね」
ノルトか。話し方とかちょっと安心するタイプ。仲良く出来そうだ。
「ちょっとノルト! 今のって質問二つじゃないの!? 気を付けなさいよ」
「あれ、そうだった? ごめん気をつけるよ」
アーシュ監督官のチェックが厳しい。
あれ? 何か書いてるけど、もしかして一問一答全部メモしてるとか? いやまさかね。
「私はアイよ。あなたヒトツメギルドの冒険者だったらピノ様の事は当然知ってるわよね。普段どんな事を話してるのかしら?」
「えっ?」
「ちょっとアイ! あなた冒険者クラスじゃない。何故ここにいるのよ」
「別にいちゃいけない訳じゃないでしょ? ピノ様のいるヒトツメから冒険者が来た。それは私が来るのに十分な理由になるでしょう?」
「はぁ……まったくもう! カルア、こいつは冒険者クラスのアイよ。ピノ先輩の熱烈なファンでね、ピノ先輩はもう卒業してて直接会った事も無いっていうのに、未だに現会長としてファンクラブを存続させてる困った奴なのよ」
「何よアーシュ、あなただって今でも会員じゃない」
「ばばばば、馬鹿言ってんじゃないわよ。あたしはだってそんな――」
「全く……隠す事なんてないのに」
「だだだだって、ピノ先輩って――」
「何が『ピノ先輩』よ、ちょっと前まで『ピノ様』って呼んでたじゃない」
「っもう! あたしの話はいいでしょ! それで結局何? アイ、あんたカルアに何か質問をしに来たって事なの?」
「質問というか……実は少し前の事なんだけど、王都でピノ様の目撃情報があったのよ」
「なっ!?」
「それでファンクラブの草たちに調べさせたんだけど、目撃情報は大きく2種類に集約されたの。ひとつはロベリー先輩とカフェでお茶、そしてもうひとつが……男の子と二人でデート」
「でっ、デート!?」
ってその前に凄く気になるワードがあったよね!
誰も突っ込まないけど『ファンクラブの草』って何!? ファンクラブに諜報部隊とかがあるの!?
「――それでピノ様がその相手の男の子の事を『カルア君』と呼んでいたと」
「なっ!」
「「「「「なんだとーーーーーっ!!!!」」」」」
まさかの全方位――いや全包囲から!?
「さて、吐いてもらいましょうかカルア容疑者。――『あなたとピノ様の関係』は?」
この先生の喋り方は普通。だよね、やっぱりおかしいのはあの先生だけだよね。ああそうだ、あの先生の名前、後で誰かに聞いとかなきゃ。
歴史の授業の内容は――うん、ベルベルさんから教わった内容の復習だね。
次の授業は数学。
モリスさんから聞いたんだけど、魔道具開発とかでも数学はいろんな所でよく使うんだって。例えば空間座標の指定や相対位置の求め方、あと範囲内の体積とかも。
――と、そんな感じで午前中の授業は終了した。
「カルアもお昼は食堂だよね?」
「うん、そのつもりだけど」
「よし! 座席確保班、カルアの席も追加よ。食券確保班、予定通り全員日替りB。こちらもカルア分追加よ。両班とも出撃! 他の連中に負けるんじゃないわよ!」
「「「「おう!!」」」」
「ええっと、今のは?」
「ふふん、あれはね、かつてバーサクフェアリーピノ様が編み出した『昼食フォーメーション』よ。個人戦であるはずの食堂の座席争奪戦に組織力を導入し、以後ひとりも昼食難民を出す事が無かったという伝説の戦術。ピノ先輩の卒業とともに失われていたその戦術を、私がお祖母様から聞き出して復活させたのよ」
――ええっと。
『バーサクフェアリーピノ様』って、間違いなくピノさんの事だよね、見学の時のあの校長先生の様子からしても。
ピノさん、学校に何の爪痕を残してるんですか……
「さあ、そろそろ私達も行きましょうか。今出ればちょうど座席も昼食も用意出来た頃に到着するわ」
食堂に到着すると、アーシュさんの言った通り人数分の座席が用意され昼食が並んでいた。
「みんな! 他の人達の迷惑にならないよう、さっさと食べて撤収するわよ」
「「「「「いただきます!」」」」」
組織力、恐るべし……
昼食を終えて教室に戻ると、どうやらさっき中断していた僕への質問タイムが始まるみたい。
「はいはーい、じゃあカルアに質問がある人はここに一列に並んで。質問は一人一つよ。複数の質問がある人は、一つ質問したら列の後ろに並び直す事。あと質問の前にはみんな必ず自分の名前を言いなさいよ。じゃないと後でカルアに『○○の質問をした人』なんて呼び方されるからね」
そんな呼び方はしないけど――いや、名前を知らなきゃそうなっちゃうか。
「俺はネッガー、得意なのは【身体強化】だ。カルア、お前の得意な魔法は何だ?」
一番手は筋肉の人。体でか。
「時空間魔法が得意かな。あとは錬成とか」
「そうか。これからよろしくな!」
魔法クラスなのにいかにも物理特化な感じの人だけど……魔力を使った身体強化だからこのクラスなのかな?
「ワルツ。氷が得意。全部凍らせる。空気も。どんな魔物を倒した?」
「ええっと、ラビットとかバットとかウルフとか色々と」
「今度詳しく教えて」
小柄な女の子。物静かな感じ――とは違うみたい。口数が少ないのに不思議と感じる圧は強いし。
「僕はノルトだよ、よろしく。得意なのは土魔法。カルア君って僕達と同い年だよね? いつから冒険者やってたの?」
「冒険者は10歳から。今13歳でもう少ししたら14歳になるから、同い年って事になると思うよ」
「そうなんだ。話し易そうな人で安心したよ。よろしくね」
ノルトか。話し方とかちょっと安心するタイプ。仲良く出来そうだ。
「ちょっとノルト! 今のって質問二つじゃないの!? 気を付けなさいよ」
「あれ、そうだった? ごめん気をつけるよ」
アーシュ監督官のチェックが厳しい。
あれ? 何か書いてるけど、もしかして一問一答全部メモしてるとか? いやまさかね。
「私はアイよ。あなたヒトツメギルドの冒険者だったらピノ様の事は当然知ってるわよね。普段どんな事を話してるのかしら?」
「えっ?」
「ちょっとアイ! あなた冒険者クラスじゃない。何故ここにいるのよ」
「別にいちゃいけない訳じゃないでしょ? ピノ様のいるヒトツメから冒険者が来た。それは私が来るのに十分な理由になるでしょう?」
「はぁ……まったくもう! カルア、こいつは冒険者クラスのアイよ。ピノ先輩の熱烈なファンでね、ピノ先輩はもう卒業してて直接会った事も無いっていうのに、未だに現会長としてファンクラブを存続させてる困った奴なのよ」
「何よアーシュ、あなただって今でも会員じゃない」
「ばばばば、馬鹿言ってんじゃないわよ。あたしはだってそんな――」
「全く……隠す事なんてないのに」
「だだだだって、ピノ先輩って――」
「何が『ピノ先輩』よ、ちょっと前まで『ピノ様』って呼んでたじゃない」
「っもう! あたしの話はいいでしょ! それで結局何? アイ、あんたカルアに何か質問をしに来たって事なの?」
「質問というか……実は少し前の事なんだけど、王都でピノ様の目撃情報があったのよ」
「なっ!?」
「それでファンクラブの草たちに調べさせたんだけど、目撃情報は大きく2種類に集約されたの。ひとつはロベリー先輩とカフェでお茶、そしてもうひとつが……男の子と二人でデート」
「でっ、デート!?」
ってその前に凄く気になるワードがあったよね!
誰も突っ込まないけど『ファンクラブの草』って何!? ファンクラブに諜報部隊とかがあるの!?
「――それでピノ様がその相手の男の子の事を『カルア君』と呼んでいたと」
「なっ!」
「「「「「なんだとーーーーーっ!!!!」」」」」
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