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第45話 ついに僕の学校生活が始まります #3
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容疑者って……ちょっとみんな……目が……目が血走って!
くっ、このプレッシャーには覚えがある。これは――これは魔物部屋と同じ!!
ならばゆく道はひとつ、今は全力回避あるのみっ!!
今の僕とピノさんの関係、それは――
「ええっと、姉弟(みたいな関係)、です」
「はぁ? 姉弟?」
嘘はついてない。
だって、まだそこから進展してないし。
「あの日は王都とこの学校の見学に付き添ってくれてたんです」
ピノさんは『デート』って言ってたけど。
僕も途中からそのつもりだったけど。
「その後ピノさんはロベリーさんとカフェに行って、僕は知り合いと一緒にいたんです。帰りはもちろん一緒だったけど」
モリスさんの事は内緒。
だって絶対話がややこしくなるから。
「なあーんだ、そうだったの。取り敢えず安心したわ。でもカルア、あんた何でお姉さんの事を『ピノさん』なんて呼んでるのよ?」
「えーっと、昔からの習慣というか……『ピノさん』って呼んだり『ピノ姉さん』って呼んだりしてるんだけど」
逃げ切ったか?
次の突っ込みは無さそう……?
よし、何とか回避成功だ。
ピノさん……
この学校での僕は、あなたの弟になりました。
――僕の身の安全のために。
そうだ、後でベルベルさんと校長先生にも口裏合わせをお願いしなきゃ。
――僕の身の安全のために!
そんな大波乱の昼休みも何とか終わり、授業は午後の部へと突入。
午後はまず魔法の座学から。
理論とかはオートカさんから教えて貰った内容を薄めたような感じだったけど、魔法を使う為の実践的な内容については初めて聞くものが多かった。
『カルア君に中途半端な知識は危ない』とか言って誰も教えてくれなかったし。
そして今日最後の授業は……ついに来たよ、魔法の実技!
さあ、今こそ幻の全属性魔法師カルアへの第一歩だ!!
「そう言えばアーシュ、アーシュが使える属性って何?」
「ふふん、あたしは全属性使えるわよ」
――って、全属性魔法師は幻じゃなくってすぐ隣にいた!?
「って言うかカルア分かってる? あたしとあんたはライバル同士なんだからね」
「えっ、ライバル?」
「そう! あの『マリアベル・ベルマリア』の孫娘と弟子なのよ? まさに宿命のライバルと呼ぶに相応しい理想的な立ち位置じゃない! いいカルア? あんたの全力を持って掛かってきなさい。そしたら私も全力を持って返り討ちにしてやるわ」
おおー! 宿命のライバルっ! なんて……なんて熱い言葉なんだ!
「分かったよアーシュ。僕は僕の全力を持って、君に挑ませて貰うよ」
「よく言ったわカルア。それでこそあたしの宿命のライバルね。ならば勝負は今この瞬間、この授業から始まるのよっ!!」
「――はい、では宿命のライバル同士の話も無事まとまったようですので、これから授業を開始しまーす」
「「あ……」」
うわぁ……こっ、これは恥ずかしい。
隣でアーシュも……真っ赤になって俯いて……
「しょ、勝負開始だからね」
そんな涙目で…………
「はい、それでは属性ごとに分かれてそれぞれ属性に合った練習を行いますから、自分の伸ばしたい属性のところに移動して下さい。適性がある属性にいくのもいいですが、適性のない属性の練習をするのもいいですよ。魔力効率は良くないですが、練習次第で多少使えるようになる場合もありますからね」
えっ、そうなの?
適性が無くても諦めなくていいんだ……
「それではいいですか。皆さんの前に並んでいるのが各属性の担当指導員です。左から順に『火』『水』『風』『光』『土』『氷』『時空間』ですので、希望する場所に移動して下さい。【身体強化】などの魔力操作系の人は私のところです」
「カルア、あんた何にするの?」
何って……
ここはもちろん『土』一択でしょう。『時空間』は学校でどんな練習をするのか興味はあるけどもう使えるし。『水』の一部や『風』は使えるかもって言われてるけど、まずは適性がある事がはっきりしている『土』からだよね。まだ錬成しか使えないし。
「僕は『土』だよ。適性はあるはずだけどまだ使い方を知らないから」
「そうなんだ。じゃああたしも『土』にしようっと。やっぱり勝負なんだから、お互い見える所にいないとね」
そんな感じで、今日はアーシュと一緒に『土』の属性の練習をする事になった。
アーシュと二人で土の担当指導員さんの前に移動すると、そこには知った顔がもう一人――
「やあ、君達も『土』を選んだんだ」
「ノルトか。そういえば土魔法が得意って言ってたね。もしかしてもう使えるの?」
「まあね。うちって昔から農園をやってるんだけどさ、その手伝いで土魔法を使って畑を耕したりとかしてたから」
「へえ、土魔法ってそんな使い方も出来るんだ。そう言えば『ゴブま』にも万能魔法って書いてあったっけ」
「へぇ、カルアってミレアさんの本読んだ事あったんだ」
「前にギルドでね。あの本が初めて読んだ魔法の本だったんだよ。アーシュもミレアさんを知ってるんだね」
「当たり前でしょ、ミレアさんはお祖母様の弟子だもの。それにレミア先生の妹だし」
「ん? レミア先生? ……って誰?」
「ああ、そう言えばあの人、さっきは自分の事に全く触れてなかったわね。レミア先生はうちの担任よ、ホームルームの時のあの人。信じられないだろうけど、あの人ってミレアさんのお姉さんなのよ」
嘘っ!?
だって見た目も雰囲気も、それに顔だって……あれ? 顔は……髪型をああしてこうしたら……わ、ミレアさんそっくり! 喋り方のインパクトが強烈すぎて全く気付かなかった。大体あの喋り方が――って、そう言えば初めて会った時の「うざミレアさん」の喋り方とちょっと似てるかも。
「まあそんな顔になるのも理解出来るわよ、あたしもそうだったから。でもショックは引き摺らないようにしなさいよ。私との勝負はもう始まってるんだからね!」
こうして僕の学校初日は――ってまだ終わってないから!
この学校、色々あり過ぎ。
一体どうなってるの……
▽▽▽▽▽▽
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作者に一言ツッコみたい方やモノ申したい方、「感想コメント」お気軽にどうぞ。
くっ、このプレッシャーには覚えがある。これは――これは魔物部屋と同じ!!
ならばゆく道はひとつ、今は全力回避あるのみっ!!
今の僕とピノさんの関係、それは――
「ええっと、姉弟(みたいな関係)、です」
「はぁ? 姉弟?」
嘘はついてない。
だって、まだそこから進展してないし。
「あの日は王都とこの学校の見学に付き添ってくれてたんです」
ピノさんは『デート』って言ってたけど。
僕も途中からそのつもりだったけど。
「その後ピノさんはロベリーさんとカフェに行って、僕は知り合いと一緒にいたんです。帰りはもちろん一緒だったけど」
モリスさんの事は内緒。
だって絶対話がややこしくなるから。
「なあーんだ、そうだったの。取り敢えず安心したわ。でもカルア、あんた何でお姉さんの事を『ピノさん』なんて呼んでるのよ?」
「えーっと、昔からの習慣というか……『ピノさん』って呼んだり『ピノ姉さん』って呼んだりしてるんだけど」
逃げ切ったか?
次の突っ込みは無さそう……?
よし、何とか回避成功だ。
ピノさん……
この学校での僕は、あなたの弟になりました。
――僕の身の安全のために。
そうだ、後でベルベルさんと校長先生にも口裏合わせをお願いしなきゃ。
――僕の身の安全のために!
そんな大波乱の昼休みも何とか終わり、授業は午後の部へと突入。
午後はまず魔法の座学から。
理論とかはオートカさんから教えて貰った内容を薄めたような感じだったけど、魔法を使う為の実践的な内容については初めて聞くものが多かった。
『カルア君に中途半端な知識は危ない』とか言って誰も教えてくれなかったし。
そして今日最後の授業は……ついに来たよ、魔法の実技!
さあ、今こそ幻の全属性魔法師カルアへの第一歩だ!!
「そう言えばアーシュ、アーシュが使える属性って何?」
「ふふん、あたしは全属性使えるわよ」
――って、全属性魔法師は幻じゃなくってすぐ隣にいた!?
「って言うかカルア分かってる? あたしとあんたはライバル同士なんだからね」
「えっ、ライバル?」
「そう! あの『マリアベル・ベルマリア』の孫娘と弟子なのよ? まさに宿命のライバルと呼ぶに相応しい理想的な立ち位置じゃない! いいカルア? あんたの全力を持って掛かってきなさい。そしたら私も全力を持って返り討ちにしてやるわ」
おおー! 宿命のライバルっ! なんて……なんて熱い言葉なんだ!
「分かったよアーシュ。僕は僕の全力を持って、君に挑ませて貰うよ」
「よく言ったわカルア。それでこそあたしの宿命のライバルね。ならば勝負は今この瞬間、この授業から始まるのよっ!!」
「――はい、では宿命のライバル同士の話も無事まとまったようですので、これから授業を開始しまーす」
「「あ……」」
うわぁ……こっ、これは恥ずかしい。
隣でアーシュも……真っ赤になって俯いて……
「しょ、勝負開始だからね」
そんな涙目で…………
「はい、それでは属性ごとに分かれてそれぞれ属性に合った練習を行いますから、自分の伸ばしたい属性のところに移動して下さい。適性がある属性にいくのもいいですが、適性のない属性の練習をするのもいいですよ。魔力効率は良くないですが、練習次第で多少使えるようになる場合もありますからね」
えっ、そうなの?
適性が無くても諦めなくていいんだ……
「それではいいですか。皆さんの前に並んでいるのが各属性の担当指導員です。左から順に『火』『水』『風』『光』『土』『氷』『時空間』ですので、希望する場所に移動して下さい。【身体強化】などの魔力操作系の人は私のところです」
「カルア、あんた何にするの?」
何って……
ここはもちろん『土』一択でしょう。『時空間』は学校でどんな練習をするのか興味はあるけどもう使えるし。『水』の一部や『風』は使えるかもって言われてるけど、まずは適性がある事がはっきりしている『土』からだよね。まだ錬成しか使えないし。
「僕は『土』だよ。適性はあるはずだけどまだ使い方を知らないから」
「そうなんだ。じゃああたしも『土』にしようっと。やっぱり勝負なんだから、お互い見える所にいないとね」
そんな感じで、今日はアーシュと一緒に『土』の属性の練習をする事になった。
アーシュと二人で土の担当指導員さんの前に移動すると、そこには知った顔がもう一人――
「やあ、君達も『土』を選んだんだ」
「ノルトか。そういえば土魔法が得意って言ってたね。もしかしてもう使えるの?」
「まあね。うちって昔から農園をやってるんだけどさ、その手伝いで土魔法を使って畑を耕したりとかしてたから」
「へえ、土魔法ってそんな使い方も出来るんだ。そう言えば『ゴブま』にも万能魔法って書いてあったっけ」
「へぇ、カルアってミレアさんの本読んだ事あったんだ」
「前にギルドでね。あの本が初めて読んだ魔法の本だったんだよ。アーシュもミレアさんを知ってるんだね」
「当たり前でしょ、ミレアさんはお祖母様の弟子だもの。それにレミア先生の妹だし」
「ん? レミア先生? ……って誰?」
「ああ、そう言えばあの人、さっきは自分の事に全く触れてなかったわね。レミア先生はうちの担任よ、ホームルームの時のあの人。信じられないだろうけど、あの人ってミレアさんのお姉さんなのよ」
嘘っ!?
だって見た目も雰囲気も、それに顔だって……あれ? 顔は……髪型をああしてこうしたら……わ、ミレアさんそっくり! 喋り方のインパクトが強烈すぎて全く気付かなかった。大体あの喋り方が――って、そう言えば初めて会った時の「うざミレアさん」の喋り方とちょっと似てるかも。
「まあそんな顔になるのも理解出来るわよ、あたしもそうだったから。でもショックは引き摺らないようにしなさいよ。私との勝負はもう始まってるんだからね!」
こうして僕の学校初日は――ってまだ終わってないから!
この学校、色々あり過ぎ。
一体どうなってるの……
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