19 / 19
第19章|目撃――灯りの下の二人
しおりを挟む
夜の王宮は、灯りの数だけ秘密がある。
廊下に点るランプは、光を与えるためではなく、影を作るためにあるのだとレイヴンは知っていた。
人は明るい場所で正義を語り、暗い場所で本音を吐く。
そして王宮は、その両方を飲み込む器だ。
執務を終えたレイヴンは、外套の襟を正し、回廊へ出た。
足音は一定。背筋は真っ直ぐ。視線は前。
――王太子として、完璧に。
なのに胸の奥は、昼からずっと灼けている。
(……また、だ)
嫉妬。
醜い感情。
自分が持ってはいけない感情。
それでも芽が出たものは、簡単には枯れない。
むしろ抑え込むほど、根が深くなる。
ガイルが一歩後ろを歩いていた。
近衛隊長の足音は静かで、しかし気配は確かにそこにある。
「殿下の危うさ」を測るための、距離。
「本日の侍女区画の噂は、一旦落ち着きました」
ガイルが低い声で報告する。
落ち着いた、ではない。表に出ない形に押し込めた、という意味だ。
レイヴンは頷きもしない。
「……根は残る」
「はい。特に“護衛騎士と侍女”は、噂が好む構図です」
ガイルの言葉に、レイヴンの胸が鈍く鳴った。
構図。
物語。
王宮はいつだって、誰かを主役にし、誰かを悪役にする。
(セシリアを、もう二度と悪役にするな)
心の中でそう命じる。
けれど現実は、命令では動かない。
回廊を曲がると、空気が少し温かくなった。
厨房が近い。パンの香ばしい匂い、スープの湯気の匂い、薪の匂い。
働く者の匂いは、王宮の中で唯一、嘘を混ぜにくい。
その匂いの中で、レイヴンは足を止めた。
――笑い声がしたからだ。
小さな声。
弾むような声。
聞き覚えのある声。
(……セシリア?)
名を呼ぶ前に、胸が痛む。
痛みが熱に変わり、血が逆流するような感覚がした。
レイヴンは物陰に身を寄せた。
王太子が“覗き見”など、本来あり得ない。
だが今夜のレイヴンは、王太子の仮面を被ったまま、ただの男になっている。
回廊の先――休憩室の扉が半開きになっていた。
そこから灯りが漏れ、床に四角い光が落ちている。
灯りの中に、二人がいた。
セシリア。
侍女服のまま、簡素な椅子に腰掛け、両手で温かい飲み物のカップを包んでいる。
淡い蜂蜜色の髪が灯りを吸い、頬に薄い赤みが差していた。
泣いた夜を越えた、少しだけ落ち着いた顔。
そして、その向かいにアデル。
護衛騎士の軽装。肩の装具。剣。
彼は身体を前に傾け、セシリアの話を聞いている。
優しく、真剣に。
まるで――彼女だけが世界の中心であるかのように。
レイヴンの胸が、焼けた。
炎ではない。
鉄を焼く炉の熱だ。
静かで、逃げ道がなく、骨の奥まで浸透する熱。
(……何を、そんな顔で見ている)
言葉にならない。
喉の奥で、獣の唸りみたいな音が鳴りかける。
セシリアが、ふっと笑った。
ほんの小さな笑み。
声のない笑い。
でも、それは確かに“笑い”だった。
レイヴンの指先が、右鎖骨の古傷を押さえた。
癖。感情を押さえつける癖。
だが指先は震えたままだ。
休憩室の中で、アデルが何か言ったらしい。
セシリアが肩をすくめ、口元を押さえる。
笑いを噛み殺す仕草。
――その仕草は、かつて自分の前でも見たことがあった気がした。
だが思い出せない。
彼女が忘れているのだから、当然だ。
忘れられているのだから、当然だ。
(……俺の前では、泣いたくせに)
醜い思考が浮かぶ。
自分でも嫌になるほど、醜い。
違う。
泣かせたのは俺だ。
守るために捨てたのは俺だ。
なのに。
灯りの下で笑う彼女を見て、安堵ではなく怒りが湧く。
生きていてよかった、ではなく、奪われた、と感じる。
(……奪われた?)
誰に。
何を。
答えは、痛いほど単純だった。
“彼女の笑顔”を、あの男に渡している。
それを許せない。
レイヴンは一歩、踏み出しかけた。
靴音が床を鳴らす寸前で、ガイルの手がレイヴンの外套の端を掴んだ。
強くない。
だが止めるには十分な圧。
「殿下」
低い囁き。
懇願に近い。
レイヴンは振り返らない。
振り返ったら、自分がどれだけ壊れているか露呈する。
レイヴンの声は、氷のように冷たかった。
「……放せ」
「ここで出れば、噂が確定します」
ガイルの言葉が、現実の刃だった。
王太子が、侍女の休憩室を覗き、護衛騎士と談笑する侍女を止める。
それだけで物語が完成する。
“王太子はまだ彼女を手放していない”。
“婚約破棄は演出だった”。
“聖女候補は邪魔者”。
――火が上がる。
そして火は、セシリアを焼く。
レイヴンの喉が鳴った。
唾を飲む音が、やけに大きく感じる。
(……出るな)
理性が言う。
出れば守れなくなる。
出れば、思い出させてしまうかもしれない。
出れば、封印が揺れる。
それでも足が動く。
止められない。
胸の中の獣が、檻を蹴っている。
休憩室の中で、セシリアがカップを置いた。
指先が少し赤い。冷えた指を温めていたのだろう。
アデルが何かを差し出す。小さな布。ハンカチかもしれない。
セシリアは少し困った顔をして、それから受け取った。
その瞬間。
レイヴンの視界が、一瞬だけ暗くなった。
(触れるな)
喉の奥で叫びが暴れる。
声にしたら終わる。
声にしたら、王太子の仮面が割れる。
レイヴンは拳を握りしめた。
関節が白くなる。爪が掌に食い込む。
痛みで、理性を繋ぎ止める。
ガイルが、もう一段低い声で言った。
「殿下。……あなたが守りたいのは“彼女の命”でしょう」
レイヴンの胸が、ぎくりと鳴る。
命。
そうだ。
それだけだ。
それだけのために、彼は婚約を捨てた。
レイヴンは歯を食いしばった。
休憩室の灯りが、セシリアの横顔を照らす。
灰青の瞳が少し潤んでいるのが見える。
泣いているわけじゃない。
でも、感情が動いている。生きている。
――その感情が、自分のものでなくなっていくように見える。
レイヴンは心の中で、自分に言い聞かせた。
(いい。笑え。生きろ。……俺がいなくても)
そう言うたびに、胸が裂ける。
裂けながらも、言い聞かせる。
セシリアが笑った。
今度は声が漏れた。
小さな笑い声。
それが決定打だった。
レイヴンの呼吸が、乱れた。
怒りではない。
悲しみでもない。
もっと恥ずかしい、もっと原始的な痛み。
“欲しい”。
守るために捨てたはずのものを、まだ欲しい。
ガイルの手が、外套を掴んだまま動かない。
止め続けている。
止め続けながら、ガイルはレイヴンの顔を見ない。
見れば殿下の崩壊を直視することになるから。
レイヴンはようやく、息を吐いた。
吐いた息が白いわけではないのに、冷たく感じた。
「……帰る」
その一言は命令ではなく、撤退だった。
ガイルの手が外套から離れる。
レイヴンは踵を返した。
足音が、王太子の足音に戻る。
歩きながら、レイヴンは自分の中の熱を押し込めた。
胸の奥の獣を、深い場所へ沈めた。
――だが沈めても、消えない。
嫉妬は芽だ。
芽は土の中で根を伸ばす。
根はやがて、地面を割る。
レイヴンは回廊の暗がりの中で、低く呟いた。
「……アデル」
名を呼ぶ声が、怒りに震える。
守るために近づくな、と命じたはずの男。
それなのに彼は、灯りの下で彼女を笑わせた。
レイヴンは自分の醜さを認めたくなくて、さらに低く続けた。
「……奪うな」
誰に向けた言葉か分からない。
アデルか。セシリアか。自分自身か。
ただひとつ確かなのは、今夜、王太子の胸の中で何かが決定的に変わったことだった。
――守るだけでは足りない。
――守りながら、欲しい。
――手放したのに、取り戻したい。
その矛盾が、次の破滅の匂いを連れてくることを、レイヴンはまだ認めない。
認めないまま、王太子の歩みで闇を進んだ。
廊下に点るランプは、光を与えるためではなく、影を作るためにあるのだとレイヴンは知っていた。
人は明るい場所で正義を語り、暗い場所で本音を吐く。
そして王宮は、その両方を飲み込む器だ。
執務を終えたレイヴンは、外套の襟を正し、回廊へ出た。
足音は一定。背筋は真っ直ぐ。視線は前。
――王太子として、完璧に。
なのに胸の奥は、昼からずっと灼けている。
(……また、だ)
嫉妬。
醜い感情。
自分が持ってはいけない感情。
それでも芽が出たものは、簡単には枯れない。
むしろ抑え込むほど、根が深くなる。
ガイルが一歩後ろを歩いていた。
近衛隊長の足音は静かで、しかし気配は確かにそこにある。
「殿下の危うさ」を測るための、距離。
「本日の侍女区画の噂は、一旦落ち着きました」
ガイルが低い声で報告する。
落ち着いた、ではない。表に出ない形に押し込めた、という意味だ。
レイヴンは頷きもしない。
「……根は残る」
「はい。特に“護衛騎士と侍女”は、噂が好む構図です」
ガイルの言葉に、レイヴンの胸が鈍く鳴った。
構図。
物語。
王宮はいつだって、誰かを主役にし、誰かを悪役にする。
(セシリアを、もう二度と悪役にするな)
心の中でそう命じる。
けれど現実は、命令では動かない。
回廊を曲がると、空気が少し温かくなった。
厨房が近い。パンの香ばしい匂い、スープの湯気の匂い、薪の匂い。
働く者の匂いは、王宮の中で唯一、嘘を混ぜにくい。
その匂いの中で、レイヴンは足を止めた。
――笑い声がしたからだ。
小さな声。
弾むような声。
聞き覚えのある声。
(……セシリア?)
名を呼ぶ前に、胸が痛む。
痛みが熱に変わり、血が逆流するような感覚がした。
レイヴンは物陰に身を寄せた。
王太子が“覗き見”など、本来あり得ない。
だが今夜のレイヴンは、王太子の仮面を被ったまま、ただの男になっている。
回廊の先――休憩室の扉が半開きになっていた。
そこから灯りが漏れ、床に四角い光が落ちている。
灯りの中に、二人がいた。
セシリア。
侍女服のまま、簡素な椅子に腰掛け、両手で温かい飲み物のカップを包んでいる。
淡い蜂蜜色の髪が灯りを吸い、頬に薄い赤みが差していた。
泣いた夜を越えた、少しだけ落ち着いた顔。
そして、その向かいにアデル。
護衛騎士の軽装。肩の装具。剣。
彼は身体を前に傾け、セシリアの話を聞いている。
優しく、真剣に。
まるで――彼女だけが世界の中心であるかのように。
レイヴンの胸が、焼けた。
炎ではない。
鉄を焼く炉の熱だ。
静かで、逃げ道がなく、骨の奥まで浸透する熱。
(……何を、そんな顔で見ている)
言葉にならない。
喉の奥で、獣の唸りみたいな音が鳴りかける。
セシリアが、ふっと笑った。
ほんの小さな笑み。
声のない笑い。
でも、それは確かに“笑い”だった。
レイヴンの指先が、右鎖骨の古傷を押さえた。
癖。感情を押さえつける癖。
だが指先は震えたままだ。
休憩室の中で、アデルが何か言ったらしい。
セシリアが肩をすくめ、口元を押さえる。
笑いを噛み殺す仕草。
――その仕草は、かつて自分の前でも見たことがあった気がした。
だが思い出せない。
彼女が忘れているのだから、当然だ。
忘れられているのだから、当然だ。
(……俺の前では、泣いたくせに)
醜い思考が浮かぶ。
自分でも嫌になるほど、醜い。
違う。
泣かせたのは俺だ。
守るために捨てたのは俺だ。
なのに。
灯りの下で笑う彼女を見て、安堵ではなく怒りが湧く。
生きていてよかった、ではなく、奪われた、と感じる。
(……奪われた?)
誰に。
何を。
答えは、痛いほど単純だった。
“彼女の笑顔”を、あの男に渡している。
それを許せない。
レイヴンは一歩、踏み出しかけた。
靴音が床を鳴らす寸前で、ガイルの手がレイヴンの外套の端を掴んだ。
強くない。
だが止めるには十分な圧。
「殿下」
低い囁き。
懇願に近い。
レイヴンは振り返らない。
振り返ったら、自分がどれだけ壊れているか露呈する。
レイヴンの声は、氷のように冷たかった。
「……放せ」
「ここで出れば、噂が確定します」
ガイルの言葉が、現実の刃だった。
王太子が、侍女の休憩室を覗き、護衛騎士と談笑する侍女を止める。
それだけで物語が完成する。
“王太子はまだ彼女を手放していない”。
“婚約破棄は演出だった”。
“聖女候補は邪魔者”。
――火が上がる。
そして火は、セシリアを焼く。
レイヴンの喉が鳴った。
唾を飲む音が、やけに大きく感じる。
(……出るな)
理性が言う。
出れば守れなくなる。
出れば、思い出させてしまうかもしれない。
出れば、封印が揺れる。
それでも足が動く。
止められない。
胸の中の獣が、檻を蹴っている。
休憩室の中で、セシリアがカップを置いた。
指先が少し赤い。冷えた指を温めていたのだろう。
アデルが何かを差し出す。小さな布。ハンカチかもしれない。
セシリアは少し困った顔をして、それから受け取った。
その瞬間。
レイヴンの視界が、一瞬だけ暗くなった。
(触れるな)
喉の奥で叫びが暴れる。
声にしたら終わる。
声にしたら、王太子の仮面が割れる。
レイヴンは拳を握りしめた。
関節が白くなる。爪が掌に食い込む。
痛みで、理性を繋ぎ止める。
ガイルが、もう一段低い声で言った。
「殿下。……あなたが守りたいのは“彼女の命”でしょう」
レイヴンの胸が、ぎくりと鳴る。
命。
そうだ。
それだけだ。
それだけのために、彼は婚約を捨てた。
レイヴンは歯を食いしばった。
休憩室の灯りが、セシリアの横顔を照らす。
灰青の瞳が少し潤んでいるのが見える。
泣いているわけじゃない。
でも、感情が動いている。生きている。
――その感情が、自分のものでなくなっていくように見える。
レイヴンは心の中で、自分に言い聞かせた。
(いい。笑え。生きろ。……俺がいなくても)
そう言うたびに、胸が裂ける。
裂けながらも、言い聞かせる。
セシリアが笑った。
今度は声が漏れた。
小さな笑い声。
それが決定打だった。
レイヴンの呼吸が、乱れた。
怒りではない。
悲しみでもない。
もっと恥ずかしい、もっと原始的な痛み。
“欲しい”。
守るために捨てたはずのものを、まだ欲しい。
ガイルの手が、外套を掴んだまま動かない。
止め続けている。
止め続けながら、ガイルはレイヴンの顔を見ない。
見れば殿下の崩壊を直視することになるから。
レイヴンはようやく、息を吐いた。
吐いた息が白いわけではないのに、冷たく感じた。
「……帰る」
その一言は命令ではなく、撤退だった。
ガイルの手が外套から離れる。
レイヴンは踵を返した。
足音が、王太子の足音に戻る。
歩きながら、レイヴンは自分の中の熱を押し込めた。
胸の奥の獣を、深い場所へ沈めた。
――だが沈めても、消えない。
嫉妬は芽だ。
芽は土の中で根を伸ばす。
根はやがて、地面を割る。
レイヴンは回廊の暗がりの中で、低く呟いた。
「……アデル」
名を呼ぶ声が、怒りに震える。
守るために近づくな、と命じたはずの男。
それなのに彼は、灯りの下で彼女を笑わせた。
レイヴンは自分の醜さを認めたくなくて、さらに低く続けた。
「……奪うな」
誰に向けた言葉か分からない。
アデルか。セシリアか。自分自身か。
ただひとつ確かなのは、今夜、王太子の胸の中で何かが決定的に変わったことだった。
――守るだけでは足りない。
――守りながら、欲しい。
――手放したのに、取り戻したい。
その矛盾が、次の破滅の匂いを連れてくることを、レイヴンはまだ認めない。
認めないまま、王太子の歩みで闇を進んだ。
38
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
私たちの離婚幸福論
桔梗
ファンタジー
ヴェルディア帝国の皇后として、順風満帆な人生を歩んでいたルシェル。
しかし、彼女の平穏な日々は、ノアの突然の記憶喪失によって崩れ去る。
彼はルシェルとの記憶だけを失い、代わりに”愛する女性”としてイザベルを迎え入れたのだった。
信じていた愛が消え、冷たく突き放されるルシェル。
だがそこに、隣国アンダルシア王国の皇太子ゼノンが現れ、驚くべき提案を持ちかける。
それは救済か、あるいは——
真実を覆う闇の中、ルシェルの新たな運命が幕を開ける。
素敵な人が私の婚約者ですか?すみません、他に好きな人がいる婚約者様とは将来を約束出来ませんので婚約破棄をお願いします。
クロユキ
恋愛
「あの…貴方は誰ですか?」
森の中で倒れていた私は婚約者のアレン様を私は覚えていません、記憶喪失だそうです。彼には別に好きな人がいたようなのです。私、マリーナ・クレールは婚約破棄をしました。
彼の事は覚えていませんので私の事は気にしないで下さい。
誤字脱字があります。更新が不定期ですがよろしくお願いします。
殿下の婚約者は、記憶喪失です。
有沢真尋
恋愛
王太子の婚約者である公爵令嬢アメリアは、いつも微笑みの影に疲労を蓄えているように見えた。
王太子リチャードは、アメリアがその献身を止めたら烈火の如く怒り狂うのは想像に難くない。自分の行動にアメリアが口を出すのも絶対に許さない。たとえば結婚前に派手な女遊びはやめて欲しい、という願いでさえも。
たとえ王太子妃になれるとしても、幸せとは無縁そうに見えたアメリア。
彼女は高熱にうなされた後、すべてを忘れてしまっていた。
※ざまあ要素はありません。
※表紙はかんたん表紙メーカーさま
私は彼に選ばれなかった令嬢。なら、自分の思う通りに生きますわ
みゅー
恋愛
私の名前はアレクサンドラ・デュカス。
婚約者の座は得たのに、愛されたのは別の令嬢。社交界の噂に翻弄され、命の危険にさらされ絶望の淵で私は前世の記憶を思い出した。
これは、誰かに決められた物語。ならば私は、自分の手で運命を変える。
愛も権力も裏切りも、すべて巻き込み、私は私の道を生きてみせる。
毎日20時30分に投稿
[完結]「私が婚約者だったはずなのに」愛する人が別の人と婚約するとしたら〜恋する二人を切り裂く政略結婚の行方は〜
h.h
恋愛
王子グレンの婚約者候補であったはずのルーラ。互いに想いあう二人だったが、政略結婚によりグレンは隣国の王女と結婚することになる。そしてルーラもまた別の人と婚約することに……。「将来僕のお嫁さんになって」そんな約束を記憶の奥にしまいこんで、二人は国のために自らの心を犠牲にしようとしていた。ある日、隣国の王女に関する重大な秘密を知ってしまったルーラは、一人真実を解明するために動き出す。「国のためと言いながら、本当はグレン様を取られたくなだけなのかもしれないの」「国のためと言いながら、彼女を俺のものにしたくて抗っているみたいだ」
二人は再び手を取り合うことができるのか……。
全23話で完結(すでに完結済みで投稿しています)
婚約破棄をしておけば
あんど もあ
ファンタジー
王太子アントワーヌの婚約者のレアリゼは、アントワーヌに嫌われていた。男を立てぬ女らしくないレアリゼが悪い、と皆に思われて孤立無援なレアリゼ。彼女は報われぬままひたすら国のために働いた……と思われていたが実は……。
好きでした、婚約破棄を受け入れます
たぬきち25番
恋愛
シャルロッテ子爵令嬢には、幼い頃から愛し合っている婚約者がいた。優しくて自分を大切にしてくれる婚約者のハンス。彼と結婚できる幸せな未来を、心待ちにして努力していた。ところがそんな未来に暗雲が立ち込める。永遠の愛を信じて、傷つき、涙するシャルロッテの運命はいかに……?
※十章を改稿しました。エンディングが変わりました。
殿下、もう何もかも手遅れです
魚谷
恋愛
偉大なる国王が崩御した。
葬儀の場で、王太子アドルフォスは、父王が病床にいるのを良いことに国を思うがままにしようとする、婚約者である公爵令嬢ロザリンデと、その父である宰相を断罪しようと決意する。
全ては自分が次の王に相応しいことを、その場にいる全ての貴族たちに示すため。
アドルフォスは自分の勝利を信じて疑わなかった。
自分には、麗しい子爵令嬢で、数百年に一度生まれる聖女の力に覚醒したエレインという心強い味方がいるのだから。
勝利は揺るぎないはずだった……そう、アドルフォスの頭の中では。
これはひとつの国の終わりの物語。
★他のサイトにも掲載しております
★13000字程度でサクッとお読み頂けます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる