二度目の初恋は、穏やかな伯爵と

柴田はつみ

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第十八章 新たな始まり

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結婚式後、屋敷で開かれた披露宴は、祝福と喜びに満ち溢れていた。アランはリーシャンの隣で、心からの笑顔を浮かべている。

以前の結婚式では、アランは終始無関心な態度で、リーシャンもまた、その場にいるのが苦痛だった。

しかし、今は違う。二人は互いの存在を喜び、この幸福な瞬間を分かち合っていた。


「アラン様、本当に、私、幸せです‥‥‥」

リーシャンがアランの耳元で囁いた。アランはリーシャンを抱き寄せ、その髪に口付けた。

「私もだ、リーシャン。君と出会い、君を愛することができて、私の人生は初めて意味を持った。君は、私の全てだ」

アランの言葉に、リーシャンは胸がいっぱいになった。彼らの物語は、一度終わり、そして二度目の始まりを迎えた。それは、過去の悲しみを乗り越え、真の愛を見つけた二人の、輝かしい未来への第一歩だった。

窓の外では、満月が優しく二人の新たな門出を祝福しているかのようだった。この温かい光の中で、アランとリーシャンは、永遠の愛を誓いあったのだった。

結婚式の翌日、リーシャンは慣れない伯爵夫人としての朝を迎えた。隣には、昨日と変わらず穏やかな寝息を立てるアランの姿がある。

彼の腕の中で目覚める朝は、以前の結婚生活では夢にも見なかった幸福だった。


「アラン様、そろそろ起きてください。今日は新婚旅行の打ち合わせがあるのでしょう?」

リーシャンが優しく声をかけると、アランはうっすらと目を開け、リーシャンに微笑んだ。

「ああ、おはよう、私に愛しい妻。もう少しだけ、こうしていたいのだが」


アランがリーシャンを抱きしめ直す。リーシャンはくすりと笑い、彼の胸に顔を埋めた。

「ダメですよ。せっかくのアラン様との新婚旅行ですもの、最高の場所にしたいでしょ?」

「それもそうだな。しかし、君と一緒なら、どこへ行っても最高になるさ」

アランの甘い言葉に、リーシャンは頬を染めた。二人は顔を見合わせ、楽しそうに笑い合った。
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