84 / 89
後日談
帝国の日々⑥
しおりを挟む♢不調和♢
「おはよーございます、アルト様」
いつもの間延びした挨拶。ぼんやり視線を向ければ、メイド服に身を包んだメリアンヌが、ワゴンを押して来てベッドの前で立ち止まった。
「······おはよう、メリアンヌ」
のそり、と起き上がる。一晩中泣いていたせいで、頭が痛い。
泣き腫らした目で見上げると、顔に冷たいタオルが押し当てられた。
「わっ」
「今ホットミルクをご用意しますから、それまでの間目を冷やして下さいまし」
頭をポンポンと撫でられ、素直に目を冷やす。冷んやりとした感触が気持ち良く、そういえば自分は最近泣いてばかりだ、とタオルの下で微かに笑った。
心配かけまいと、なるべく声を出さないように泣いていたのに、メリアンヌには何でもお見通しのようだ。
優しい侍女に、また涙が零れそうになる。
「······ねぇ、メリアンヌ。僕はライノアと一緒にいて良いんだろうか?」
タオルを外して問いかけると、メリアンヌが手を止めた。ベッドに腰掛けて、アルフォルトをそっと抱きしめる。
「ライノアを傷付けちゃった······」
昨日のライノアの顔が、頭から離れない。
「貴方も、充分傷付いた顔をしてます」
泣き腫らした目元を、優しく撫でられる。また涙が零れて来ている事に気づいたが、止められなかった。
「勘違いさせて、怒らせちゃった。ちゃんと話し合うつもりだったのに」
「感情が高ぶっている時は、話し合いは難しいですからね」
メリアンヌが苦笑いし、アルフォルトは頷いた。
「泣きながら色々考えたんだ。本当はね、ライノアには僕だけ見てほしい。側室なんか絶対に嫌だって思った。でも」
涙で滲んだ視界の中、メリアンヌの燃えるような赤い髪だけが、ハッキリとみえる。
「僕は、男だから······子供を産む事は出来ない。ライノアに、家族を作ってあげられないんだよ」
繰り返し言われ続けたモルトの言葉が、頭の中に響くのだ。
貴方は男だから。ライノアの正妻に相応しくない。それならせめて側室を持て、と。
遠回しに言われた言葉を、否定出来ないのは、心のどこかで負い目を感じていたからだ。
「だから、僕は······ッ」
それ以上は、言葉を紡げなかった。
涙がとめどなく溢れ、アルフォルトはメリアンヌにすがりついて泣いた。
メリアンヌは何も言わずに、アルフォルトの身体を抱きしめる。
優しく背中を撫で、頭を撫でて、でもその手が微かに震えていた。
「好きなだけ、泣いていいですよ」
優しい声と温かい腕に甘え、アルフォルトは涙が枯れるまで泣いた。
ようやく落ち着いたアルフォルトは、メリアンヌに着替えを手伝ってもらい、立ち上がろうとして視界が揺れた。
「アルト様!?」
傾いた身体を、咄嗟にメリアンヌの腕が支える。
「······一晩中泣いて、寝不足だからフラついちゃった」
苦笑いするアルフォルトを再び座らせ、メリアンヌは目線を合わせるように屈んだ。
「今日はお休みしましょう」
心配そうに覗き込む視線に、アルフォルトは首を振った。
「せっかく来ていただくんだから、休んで迷惑なんてかけられないよ」
よりによってモルトが歴史の授業をしに来るのが今日だった。
ここで休んでは、また何を言われるかわかったものじゃない。自分が我慢すれば、誰にも迷惑はかからないのだ。
アルフォルトは「ちょっとめまいがしただけだよ」と笑って見せると、ドアがノックされる音がした。
「アルト様、ナターシャ様がお越しです······こちらにお通ししても宜しいでしょうか」
シェーンが途中でアルフォルトの不調に気づいたようで、提案してくる。アルフォルトが答える前に、メリアンヌが答えた。
「そうして貰いましょう。シェーン、アルフォルト王子を頼むわ。私はちょっと出かけてくる」
「かしこまりました。アルト様、そのままお待ち下さい」
メリアンヌは立ち上がると、アルフォルトの頭を撫でシェーンを伴って部屋を出ていく。
程なくして、ナターシャを連れてシェーンが戻って来た。
「アルト様!昨日は本当に申し訳ございません」
開口一番、ナターシャは謝罪した。
「謝らないで下さい。その、ちゃんと事情を説明しなかった僕が悪いんですから」
昨日、夜遅くにライノアは城へ来たらしい。
そのまま城の自室に篭ってずっと仕事をしていると側仕えから聞いたナターシャは、ドレスの件が原因で拗れてしまった事を察し、わざわざ来てくれたようだ。
「でも、喧嘩なさった原因の一端は私にありますわ」
思い詰めた表情のナターシャに、アルフォルトは首を振った。
「エディが城にいる、とわざわざ教えに来て下さりありがとうございます。──その、信じてはいるんですけど、不安になっていたので」
苦笑いしたアルフォルトに、ナターシャも苦笑いし──何かに気づいたのか、アルフォルトの頬に手を伸ばして触れた。
「アルト様、今日はゆっくりお休みになった方がよろしいかと」
先程メリアンヌにも同じ事を言われたのを思い出す。確かに泣き腫らした目はまだ痛々しいだろうが、自分は今そんなに顔色が悪いのだろうか。
「お気遣いありがとうございます。でも、大丈夫ですよ」
気丈に振舞ってみせるが、ナターシャは心配そうな表情のままだった。
「顔色が優れませんわ。······断り辛いなら、私から言いますからお休み下さい」
「しかし······」
甘えてはいけない、と断ろうとしたら、従僕のトーリが複雑な顔で部屋を訪ねてきた。
「ご歓談中失礼致します──モルト様が、お越しです」
「······歴史の授業は一時間後です。こんな早くから何の用ですか」
シェーンが硬い声で訪ねると、トーリが困った顔で答えた。
「はい、授業の前にアルフォルト様にお話があるので、一緒にお茶でもどうか、との事です」
部屋にいた全員が顔を見合わせると、ナターシャが立ち上がった。
「ろくな話じゃないでしょうから、やはり本日はお断りしましょう。シェーン、アルト様を宜しくお願いしますわ。私、モルト様と話して来ます。トーリ、行きますわよ」
そう言ってナターシャが立ち上がると、部屋がノックされて──ドアが開いた。
「おはようございますアルト様、それに──ナターシャ様」
慇懃にお辞儀したモルトに、トーリが戸惑った。
「モルト様、屋敷の中を勝手に歩かれては困ります」
「そうですわ、案内も許可も無しに奥方の自室に立ち入るなど言語道断です」
ナターシャが扇で口元を覆い、非難の目で見ると、モルトは侮蔑的な笑みを浮かべた。
「奥方といえどアルト様は男性ですから、問題ありますまい?それより、王妃様は余程暇と見受けられる──朝から王弟殿下の婚約者をわざわざ訪ねるなんて」
明らかな挑発に、ナターシャは微笑んだ。
「体調の悪い義弟を気遣ってエルドレッドの代理でお見舞いに来ただけですわ」
皇帝の名前を出されて、モルトは眉を寄せた。側室の件以降、ナターシャを良く思っていないモルトは、言葉の端々に嫌味が混じっている。
「おや、アルト様は体調が悪いのですか。いやぁ、体調管理もろくに出来ないとなれば、先が思いやられますな」
最早、アルフォルトに取り繕う事すらしないモルトに、ナターシャは不快感を顕にした。
「モルト様!お言葉が過ぎます。体調が悪い日は誰にだってございますわ──ですから、本日はお引き取り下さい」
ピシッと言い放つナターシャだが、アルフォルトはこれ以上迷惑はかけられない、と口を開いた。
「ナターシャ様、お気遣いありがとうございます。僕なら、大丈夫ですから。モルト様、わざわざ早くからお越し頂きありがとうございます。今はナターシャ様とお話がございますので、授業まで申し訳ございませんが、応接室でお待ち頂いても宜しいですか?お茶をご用意させますので」
ここで怒ったり不快な態度を取れば相手の思う壷だ。
挑発には乗らずに微笑んで告げると、モルトは毒気を抜かれた顔になる。アルフォルトは立ち上がり──ふいに、視界が歪んだ。
(あれ······)
足から力が抜け、身体が傾く。
部屋の景色が回転し、スローモーションで床が近づいて来る。
「アルト様ッ?!」
ナターシャの驚いた声、咄嗟にアルフォルトを支えようと駆けつけたシェーンの焦った顔。立ち竦むモルト。
その全てがどこか遠くの出来事に思えて──アルフォルトの意識は、そこで途絶えた。
♢♢♢
ライノアは、自己嫌悪に陥っていた。
(なにをやっているんだ、自分は)
カッとなったとはいえ、昨日の自分は最低だった。
見知らぬ綺麗な少女が誰なのか答えたがらないアルフォルトに、ライノアはあろう事か──乱暴してしまった。
もしアルフォルトがあの少女を好きなら。もし恋仲ならと思うと、嫉妬で狂いそうだった。だってあまりにも。
(綺麗な少女だった)
目深に被ったボンネッからチラリと見えた、アルフォルトとお揃いの紫水晶の瞳。綺麗に化粧が施された人形のような顔はアルフォルトに似ていて、不覚にもドキリとした。
今までアルフォルト以外に心臓の高鳴りを感じた事など無いはずなのに。
あまりにも綺麗で、自分なんかよりも余程アルフォルトにお似合いだと思ってしまった。
昼間の事もあり、感情を抑えきれなかったライノアは、アルフォルトを押さえ込み、快楽を教えだ込んだ身体に触れ──犯そうとした。
パニックになる事は無くなったとはいえ、性的な物にトラウマを抱えるアルフォルトに、なんて酷い事をしてしまったのだろう。これなら、アルフォルトが触れられるのを嫌がるのも仕方がない。
「許して」と泣いて震えるアルフォルトを見て──自分はとんでもない事をしてしまったと気付き、逃げるように部屋を出てしまった。
「······最低だ」
思い返せば、アルフォルトは部屋でずっとライノアの帰りを待っていたのだろう。
湯浴みを終えた身体は冷たくなっていた。
話し合おうとしてくれていたのに、怖がらせて泣かせて、傷付けた。
あの少女が誰だったにせよ、アルフォルトが不誠実な事をする人ではない、と誰よりもわかっているのに。
モルトに言われ続けた側室の件も相俟って、余裕がなかったとはいえ、アルフォルトを怖がらせてしまった事を酷く後悔した。
現実から逃げるように、城の自室で仕事に明け暮れ、気づくと朝になっていた。
さすがに身体が凝り固まっていて、身体を伸ばして目頭を揉んでいると、部屋のドアが乱暴にノックされ、返事をする前にドアが開く。
メリアンヌが、メイド服のまま足早に部屋に入って来ると、いきなり手を振りあげた。
そのままパシン、と右の頬に衝撃が走り、よろめいたライノアは執務机に手を付いて身体を支える。その胸ぐらを掴み、メリアンヌは怒鳴った。
「お前、なんの為にアルト様を帝国に連れて来たんだよ!!泣かせて傷つける為か!?」
メリアンヌの言葉に、ぐっと息が詰まる。
「違う······」
幸せにしたいのに、ただ一緒にいたいのに。
上手く行かない事ばかりで、すれ違って。ライノアは上手く言葉が纏まらない自分に苛立った。
「違わねーよ。お前昨日アルト様に何した?あ?言えねーよな。このままなら俺はアルト様を連れてライデンに戻る」
従者の服にも着替えず、メイド服のまま城へ出向いたメリアンヌは、余程ライノアに怒っている。その原因が自分にあるとわかっているから、ライノアは何も言えなかった。
俯いたままのライノアに、メリアンヌはなおも言い募る。
「アルト様は、ずっと側室の件で悩まれてたんだぞ?」
側室、と聞いてライノアはのろのろと顔を上げる。
「私に、側室を持って欲しいと······」
モルトの言葉に同意されたとき、ライノアは酷く傷ついた。
本当はもう、自分の事などどうでもいいのではないか、と不安になって──無理矢理犯そうとまでして、繋ぎ止めようとした。
そんなライノアに、メリアンヌは盛大な溜息をついた。
「馬鹿なのか?本心なわけないだろ······お前本当にあの方の何を見て来た?」
言葉に詰まるライノアに、メリアンヌは呆れた顔を浮かべた。
最近、忙しくてちゃんと会話をしていなかった。ただ、アルフォルトが積極的に身体を重ねたがるから、その身体を貪る事で安堵して目を逸らしていたのかもしれない。
「あのジジイにずっと側室の話をされ続けてたんだよ。お前に側室を持つよう言えってな」
「······お断りしたはず」
ライノアの言葉に、メリアンヌはキッと睨んだ。
「ああ、お前は断ったさ。だからアルト様に矛先が向いた。お前じゃ子供は産めないから、正妻に相応しくない、と遠回しに何度も何度も言われ続けた。そのせいで、アルト様はご飯が食べられなくなったの、お前気づいていたか?」
確かに痩せたな、とは思っていた。その事をアルフォルトに言うと、ダイエットしてると言っていたが──昨日掴んだ手首の細さを思い出し、ライノアは手が震えた。昨日のアルフォルトは顔色も悪かったし、押さえ込んだ身体は、記憶よりもずっと薄かった。
シェーンに夜伽を控えろ、と言われたのもアルフォルトの体調が思わしくないからなのだと今更気づいて、ライノアは顔を覆った。
「ずっと一人で泣いてたんだぞ!『僕は子供を産めないからライノアに家族を作ってあげられない』って」
広い部屋で、孤独に震え罪悪感に泣くアルフォルトを考えて、胸が苦しくなった。メリアンヌの言葉が、重くのしかかる。
「私は、子供は望んでないし、アルフォルトがいればそれで充分なのに······」
絞り出すようなライノアの言葉に、メリアンヌは掴んでいた胸ぐらから手を離した。
強く掴まれていた胸元は皺になり、上等な衣服が草臥れてみえた。
「お前、それ直接アルト様に言ったか?」
力無く首を振ると、メリアンヌに今度は額を叩かれた。
「馬鹿だろ。言えよ。今すぐ言いに帰れ──俺はお前らがすれ違って傷付いてるのは嫌なんだ。屋敷のメイド達だってそうだ。皆──お前達の事が好きなんだよ」
最後はもう、怒鳴っていなかった。メリアンヌだって、わかっているのだ。ライノアの立場がまだ不安定なのも、アルフォルトが迷惑をかけないように一人で抱え込んでしまう悪い癖も。
慣れない環境で藻掻く事に、どこまで口出ししていいのかメリアンヌも悩んでいたのだろう。
ライノアは深く息を吐き出すと──メリアンヌに頭を下げた。
「すみません、私が至らないばっかりに。アルフォルトにも酷い事をしました」
「本当にな。ちゃんと謝れよ。──あと顔叩いて悪かった」
王族に危害を加えたら、最悪不敬罪で捕らわれるのだが、ライノアは首をふった。
「これは······私が悪いので大丈夫です」
そういえば、いつも平手で殴られるな、とライノアがぼんやり思っていると──廊下を慌ただしく駆けてくる音がした。
ノックの後部屋に入ってきたのは、息を切らせたナターシャの侍従で、心做しか顔色が悪い。
「どうしましたか?」
右頬が赤く腫れたライノアに、どうしたのかと言いたげな視線を向けたが、思い直したのか口を開いた。
「アルト様が、御屋敷の中で倒れました!!」
そう、聞いた途端。
ライノアは脇目も振らず、屋敷へと駆け出した。
42
あなたにおすすめの小説
自己肯定感低めの不幸な義弟が完璧な義兄と大揉めに揉める話
あと
BL
「こんな僕をお兄ちゃんは嫌ってるだろうな」
トップ俳優な完璧超人の義理の兄×不幸な自己肯定感低めのネガティブ義理の弟です。
お金ない受けが追い詰められて変なアルバイトしようとしたら、攻めと再会して……?みたいな話です。
攻めがヤンデレ気味で、受けがマジで卑屈なので苦手な人はブラウザバックで。
兄弟は親が離婚してるため、苗字が違います。
攻め:水瀬真広
受け:神崎彼方
⚠️作者は芸能界にもお葬式ににもエアプなので、気にしないでください。
途中でモブおじが出てきます。
義理とはいえ兄弟なので、地雷の人はブラウザバックで。
初投稿です。
初投稿がちょっと人を選ぶ作品なので不安です。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
内容も時々サイレント修正するかもです。
定期的にタグ整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
愛され少年と嫌われ少年
透
BL
美しい容姿と高い魔力を持ち、誰からも愛される公爵令息のアシェル。アシェルは王子の不興を買ったことで、「顔を焼く」という重い刑罰を受けることになってしまった。
顔を焼かれる苦痛と恐怖に絶叫した次の瞬間、アシェルはまったく別の場所で別人になっていた。それは同じクラスの少年、顔に大きな痣がある、醜い嫌われ者のノクスだった。
元に戻る方法はわからない。戻れたとしても焼かれた顔は醜い。さらにアシェルはノクスになったことで、自分が顔しか愛されていなかった現実を知ってしまう…。
【嫌われ少年の幼馴染(騎士団所属)×愛され少年】
※本作はムーンライトノベルズでも公開しています。
売れ残りオメガの従僕なる日々
灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才)
※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!
ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。
無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【完結】顔だけと言われた騎士は大成を誓う
凪瀬夜霧
BL
「顔だけだ」と笑われても、俺は本気で騎士になりたかった。
傷だらけの努力の末にたどり着いた第三騎士団。
そこで出会った団長・ルークは、初めて“顔以外の俺”を見てくれた人だった。
不器用に愛を拒む騎士と、そんな彼を優しく包む団長。
甘くてまっすぐな、異世界騎士BLファンタジー。
【完結】王子様たちに狙われています。本気出せばいつでも美しくなれるらしいですが、どうでもいいじゃないですか。
竜鳴躍
BL
同性でも子を成せるようになった世界。ソルト=ペッパーは公爵家の3男で、王宮務めの文官だ。他の兄弟はそれなりに高級官吏になっているが、ソルトは昔からこまごまとした仕事が好きで、下級貴族に混じって働いている。机で物を書いたり、何かを作ったり、仕事や趣味に没頭するあまり、物心がついてからは身だしなみもおざなりになった。だが、本当はソルトはものすごく美しかったのだ。
自分に無頓着な美人と彼に恋する王子と騎士の話。
番外編はおまけです。
特に番外編2はある意味蛇足です。
塔の上のカミーユ~幽囚の王子は亜人の国で愛される~【本編完結】
蕾白
BL
国境近くにあるその白い石の塔には一人の美しい姫君が幽閉されている。
けれど、幽閉されていたのはある事情から王女として育てられたカミーユ王子だった。彼は父王の罪によって十三年間を塔の中で過ごしてきた。
そんな彼の前に一人の男、冒険者のアレクが現れる。
自分の世界を変えてくれるアレクにカミーユは心惹かれていくけれど、彼の不安定な立場を危うくする事態が近づいてきていた……というお話になります。
2024/4/22 完結しました。ありがとうございました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる