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39話 魔眼が視せるもの
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僕が見た少女の目は、紫色をした綺麗な瞳。
それこそ、光が散りばめられた宝石のようで、爛々と輝く。
いつまでもでも見ていられる。
そんか生きる宝石の瞳は、得意的なもので、僕はそれが何か知っていた。
リュウラン師匠から教えてもらったそれは、一種の突然変異のようなもので、特別なもの。
人によって様々だけど、煌眼には名前がある。
「綺麗な魔眼だね。もしかして、目を閉じてても見えるの?」
「うん。私の目は、人の魔力が視えるの」
くぐもって、涙を浮かべる。
きっと見たくなくても視せるんだ。
それは魔力を持った瞳だから。その瞳には、集中すれば魔力を通すことができる。つまり、魔力を視ることができるんだ。
「そっか。もしかして、辛い?」
「……」
「そうだよね。よし、じゃあ僕が教えてあげるよ」
少女は涙を浮かべていた。
忌々しい目だと思っている。きっとそうだ。
魔眼を使う人のうち、大抵は上手く使いこなすか、忌み嫌うかだ。
魔眼とは、魔力を持った瞳だから、変態野郎が欲しがる可能性がある。つまるところ、命の危険性を醸し出すには十分すぎる要項で、僕はそれが原因だと悟った。
「君は魔眼の力がそこそこ強いみたいだから、こうして光に出てるのかも。少し練習して、コントロールできるようにしてみようよ」
「そんなこと、できるの?」
「うん。頑張り次第だけどね」
それこそ、僕が理性を保てるのも、理性を保ち、そうなるために最初の頃、めちゃくちゃに訓練したからだ。
そのおかげで、狂気に飲まれないように精神を鍛えた。それと同じ原理だ。
「まずは一つ、呼吸を整えること。冷静さをかいたら、上手くいくものもいかなくなるんだよ」
「呼吸を整える。すぅーはぁーすぅーはぁー」
「そう。そうやって全身に酸素を届ける。それから次にその力と向き合うこと。その力は君の一部。だからこそ、自分の精神状態でどうこうにもなる。それを利用して、その力を悪いものから良いものに変える。それが一番だよ」
「でも!」
「わかってる。怖いんでしょ。僕も最初、自分の血が怖かった。だけど克服できた。それはなんでだと思う?」
「わからない、です」
「そうなりたいって思ったから」
僕の答えは至極単純。
いつか師匠たちに追いつく。そして、そのために必要なのは、この血と向き合うこと。そう教えられた。
そうだったからこそ、僕はこの血を忌み嫌わなくて済んだ。無性に嫌で憎たらしい時もあるけど、だから不可能でもない。
結局、感じ方の違いで、力はコントロールが効く。そう認識したからこそ、僕はこの力をコントロールしている。それこそが今、僕の武器。最大の凶器になっていた。
だからこそ、
「その力を嫌いにならないで、どうなりたいかを考えるんだよ。そのためにやるべきことを見つければ、自ずと答えは見えてくる。どうかな? 簡単じゃないけど、できなくはないでしょ?」
突きつけた剣先。まるで言葉の一閃。
きっとどうしようもない理解のできないものに苦しんでいるに違いないが、それでも少女の瞳は瞳孔を開いたままで、僕の言った言葉を飲み込み、ポカンとしていた。
だけどそう、
「難しいけど、できるかな?」
「できるよ」
半端じゃない、納得した表情を、浮かべていた。
それこそ、光が散りばめられた宝石のようで、爛々と輝く。
いつまでもでも見ていられる。
そんか生きる宝石の瞳は、得意的なもので、僕はそれが何か知っていた。
リュウラン師匠から教えてもらったそれは、一種の突然変異のようなもので、特別なもの。
人によって様々だけど、煌眼には名前がある。
「綺麗な魔眼だね。もしかして、目を閉じてても見えるの?」
「うん。私の目は、人の魔力が視えるの」
くぐもって、涙を浮かべる。
きっと見たくなくても視せるんだ。
それは魔力を持った瞳だから。その瞳には、集中すれば魔力を通すことができる。つまり、魔力を視ることができるんだ。
「そっか。もしかして、辛い?」
「……」
「そうだよね。よし、じゃあ僕が教えてあげるよ」
少女は涙を浮かべていた。
忌々しい目だと思っている。きっとそうだ。
魔眼を使う人のうち、大抵は上手く使いこなすか、忌み嫌うかだ。
魔眼とは、魔力を持った瞳だから、変態野郎が欲しがる可能性がある。つまるところ、命の危険性を醸し出すには十分すぎる要項で、僕はそれが原因だと悟った。
「君は魔眼の力がそこそこ強いみたいだから、こうして光に出てるのかも。少し練習して、コントロールできるようにしてみようよ」
「そんなこと、できるの?」
「うん。頑張り次第だけどね」
それこそ、僕が理性を保てるのも、理性を保ち、そうなるために最初の頃、めちゃくちゃに訓練したからだ。
そのおかげで、狂気に飲まれないように精神を鍛えた。それと同じ原理だ。
「まずは一つ、呼吸を整えること。冷静さをかいたら、上手くいくものもいかなくなるんだよ」
「呼吸を整える。すぅーはぁーすぅーはぁー」
「そう。そうやって全身に酸素を届ける。それから次にその力と向き合うこと。その力は君の一部。だからこそ、自分の精神状態でどうこうにもなる。それを利用して、その力を悪いものから良いものに変える。それが一番だよ」
「でも!」
「わかってる。怖いんでしょ。僕も最初、自分の血が怖かった。だけど克服できた。それはなんでだと思う?」
「わからない、です」
「そうなりたいって思ったから」
僕の答えは至極単純。
いつか師匠たちに追いつく。そして、そのために必要なのは、この血と向き合うこと。そう教えられた。
そうだったからこそ、僕はこの血を忌み嫌わなくて済んだ。無性に嫌で憎たらしい時もあるけど、だから不可能でもない。
結局、感じ方の違いで、力はコントロールが効く。そう認識したからこそ、僕はこの力をコントロールしている。それこそが今、僕の武器。最大の凶器になっていた。
だからこそ、
「その力を嫌いにならないで、どうなりたいかを考えるんだよ。そのためにやるべきことを見つければ、自ずと答えは見えてくる。どうかな? 簡単じゃないけど、できなくはないでしょ?」
突きつけた剣先。まるで言葉の一閃。
きっとどうしようもない理解のできないものに苦しんでいるに違いないが、それでも少女の瞳は瞳孔を開いたままで、僕の言った言葉を飲み込み、ポカンとしていた。
だけどそう、
「難しいけど、できるかな?」
「できるよ」
半端じゃない、納得した表情を、浮かべていた。
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