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第五章 黒尽くめの正体、そしてアルヴィア姫の判断
第88話 闇人
しおりを挟む「何?今の音」
衝撃音が響き、蒼字(そうじ)達は
新たな敵襲を受けていると感じた。
……………▽
アルヴィア姫達が居なくなってすぐの事、
「ん?あなた、まだやるつもり!」
陽菜乃(ひなの)はこちらに歩いて
来たダークエルフを見る。
「え、このまま終わっちゃうと怒らちゃう
から、もう少し頑張るわ」
「そう、分かった!それじゃ相手を
してあげる。陽菜乃(ひなの)は銃を
向け撃った。
「パス」……目の前に男が立っていた。
男は銃から放たれた玉を銃口から出た
瞬間に指先で止めていた。そのあり得ない
光景に陽菜乃(ひなの)は
あ然とみなから固まる。
「その子、強いから気をつけた方が
良いわよ!竜人族の元英雄だから」
「え!?」
陽菜乃が次に見たのは空、
一瞬で投げられていた。
「陽菜乃(ひなの)に何をするのよ!」
さくらは突撃して槍で突く。
男は指先でやりを受け止めた!
「そんな……」
男から鋭い拳が、咄嗟に槍でガード、
しかし、凄まじい力に槍が吹き飛ば
された。
ヤバい!鋭い拳がさくらの腹部に
当たる直前「ビリ」っとした音と共に
一筋の光が走った。
男の左腕から血が流れ、隣には
陽菜乃(ひなの)と一緒に居た女性、
剣からはバチバチと音をたて、
恐らく助けてくれた。
「あの、ありがとうございます」
「お礼は良いです。それよりも早く槍を
取りなさい。この男、かなり強い」
女性は一切の油断もなく男を見ていた。
「あなたやりますわね!ネウロに傷を
負わせるなんて私は初めて見ました」
ダークエルフの女は少し驚いた
表情をしている。
キャンベルの鋭い目つきになり、
「この方、どうやら普通ではないよう
ですが、何かしたのですか?」
「あら?良くわかったわね。見た目では
案外分からないけど人によっては気配、
オーラみたいなものでわかるらしい
けど、私にはわからないわ」
「この気配……何故です!『闇人』」
「あら、知っているの、博識なことね
『闇人』は一般的には知られていない
はずだけど」
「バチバチバチ」
さっきとは比べ物にならないほど
激しい音と光が女性から放たれる。
「そんなはずはありません!『闇人』は
ヴィクターシュタイン博士にしか
作れない!」
ダークエルフの女性は更に驚き
歓喜の声を上げた。
「あら!あなた博士をご存知なの、
それは嬉しいことよ!この世から抹消
された。偉大なる魔術師を」
女性から凄まじい怒気が放たれた!
「ふざけるな!あの男によって
どれ程の人間が死んだと
思っているの」
「あら?もしかして身近な人が
闇人になったのかしら良いじゃないの、
これは偉大なる進化の為の犠牲
仕方ないことよ~むしろその功績の礎に
慣れたことを光栄に思うことね」
ダークエルフの女性が話を終えた瞬間、
一筋の光となりキャンベルは突撃、
突き殺そうとするが、
「うっ」腹部に激痛が走る。
ネウロと言う竜人族の男の
足がめり込んでいた。
「ガハッ」キャンベルは口から血を吐き、
ドドメをささんと次の一撃を放つ、
「させません!」
ジャンヌが剣で切り込み、それを
ネウロは躱しながら離れていく。
さくらはその隙にキャンベルを回収、
「大丈夫ですか、
これハイポーションです」
キャンベルはそれを飲み、
すぐに立ち上がる。
「すいません、ありがとうございます。
助かりました」
「いえ、こちらもさっき助けてもらったし」
「あなたは勇者ですね」さくらは頷くと、
「アルヴィア姫を連れて逃げて下さい」
「え!?でもあなた達はどうするん
ですか!」
「もちろんあれを倒します!しかし、
相手は闇人危険過ぎる相手です。
勇者であるあなたでも今のレベルでは
太刀打ち出来ません!ここは私達が
食い止めます」
「アタタ~それはダメでしょ~」
「陽菜乃(ひなの)!大丈夫なの」
「まーね!どっちかと言うとびっくり
したかな全然見えなかったし」
「ちょうど良かった。
あなたも逃げなさい!」
「さっきも行ったけどそれはダメ!
勇者が逃げてどうするのよ!それに
あなた達を残して絶対ダメ!
どうしても言うなら全員で逃げよう」
「うふふ、流石は陽菜乃(ひなの)、
そうだよ人助けは勇者の存在意義
なんだから」
「は~あなた達は……嫌いではありませんが、
まだ現実を知らないと言ったところですか」
「酷いですね!お姉さん、あ!そうだ
名前教えてください」
「今はそれどころではない気がしますが、
私はキャンベルあちらで戦っているのは
ジャンヌです。戦うなら覚悟
して下さい!」
キャンベルは説得を諦め、
戦闘状態に入る。
「ヤッター、私は陽菜乃(ひなの)で
こっちはさくらお姉さん宜しく」
陽菜乃(ひなの)は嬉しそうに笑い、
さくらは真剣な顔で会釈する。
「二人共、ジャンヌの援護に行きますよ!」
「「はい!!」」二人は気合を入れ
返事をした。
…………………▽
そして激しい戦いが始まり、
離れた位置に居た。蒼字達にまで
聞こえる程の衝撃音が起った。
蒼字(そうじ)はアルヴィア姫と一花
(いちか)さんと共に戻る。そこには、
瓦礫の下に倒れているジャンヌと
倒れて立ち上がれずにいる。さくら、
陽菜乃(ひなの)そして、剣を支えに
立っているキャンベルさんが居た。
「そんな、何故こんな事に」
アルヴィア姫は口を押さえながら驚き、
そして俺は、一人の男を見る。
「鬼人化、もしくは悪魔化、
どちらにしても、これをやったのは
お前か!」
俺は怒気を放ちながら問う!
「そうだが、今度は貴様が敵か?」
男の頭には小さな3本の角が生えおり、
目の色が赤く光る。
俺は怒りを抑えながら、
『治癒の朱墨(しゅずみ)』を
怪我をしている4人に放った。
さくらと陽菜乃(ひなの)は怪我の
痛みがなくなり驚きながら身体を
確認している。キャンベルさんも
一瞬動揺するがすぐに戦闘状態をとり
ジャンヌは……
『ご主人様、大変申し訳ありません、
なんと申し訳すれば良いか、そ、その……」
片膝を付き、平謝りする
ジャンヌに俺は、
「ジャンヌ、良くやった!皆を守って
くれたんだな!かなり怪我で辛い
思いをさせた。すまない!
ここからは俺がやる!」
「ご主人様……」
ジャンヌは蒼字(そうじ)の言葉を
噛み締め感動していた。
俺はキャンベルさんの横に立ち、
声を掛ける。
「大丈夫ですか、キャンベルさん」
「え~助かったわ!体感してわかったけど、
蒼字(そうじ)は本当にすごいわ」
「褒めても何もでないですよ
キャンベルさん」
俺は笑って答えた。
「気をつけて、あれは『闇人』、
どの様な方法を使っているのかは
分かりませんが、人に悪魔の力を
植え付け超人敵な力を発揮する。
能力を取り入れている
あいつは、爆炎の公爵と言われる
デーモンロードの力を持っている」
「そうか、それは強そうだな……」
………………………………………………………………
『ネウロ』 Lv:105
種族:竜人族(闇化)
年齢:55
称号:マーラル峠の英雄
職業∶戦士
加護∶特になし
魔法:爆炎魔法
HP:185500/185500(+0)
MP∶100000/100000(+0)
気力∶138500/138500(+0)
魔力:60000(+0)
筋力:246000(+0)
耐久:86000(+15000)
敏捷:91300(+0)
運 ∶0(+0)
スタミナ∶91500(+0)
技能:固有スキル 『闇化』Lv5
『灼熱装衣』Lv5
∶コモンスキル『竜装体術』Lv9
『縮地』Lv9
『闘気集中』Lv8
※闇化∶1.5倍~5倍の身体能力向上が
可能と言われ取り込んだ悪魔の
能力を手に入れることが出来る。
リスクとして精神が徐々に
蝕まれる。
召喚条件:爆炎の公爵デーモンロードの力と
ヴィクターシュタイン博士の術式
………………………………………………………………
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