書道が『神級』に昇格!?女神の失敗で異世界転移して竜皇女と商売してたら勇者!聖女!魔王!「次々と現れるので対応してたら世界を救ってました」

銀塊 メウ

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第五章 黒尽くめの正体、そしてアルヴィア姫の判断

第87話 黒ずくめの男……は誰?

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◆少し時は遡り、さくらの視点

 ダメダメダメーーそこを退けーー
 
 アルヴィア姫にドラゴンの攻撃が
当たる瞬間突如黒ずくめの男が
アルヴィア姫を守った。
 
 私はその姿を見て一瞬気が抜け隙を
作ってしまった。

「さくらー危なーい!」
 お母さんの声に反応して身体を反転
させた時には遅かった。目の前に
鎌が接近………躱せない。

 自分の首が飛ぶ……

「キィーン」
 
 え!?……目の前に綺麗な人が立っていた。

 そのシスターの様な服装をした剣士が
私を守ってくれた?

「あなたは……」

「立てますか!それならすぐに立ち
上がりなさい!」
 私はその女性に言われ立上り
距離を取る。

 女性はワーウルフを押し返し、
こちらにやって来た。

「ダメです!まずは冷静に
なりなさい勇者、貴方ならワーウルフ如きに
遅れは取らないでしょ
あちらに居る姫はご主人様に任せて
貴方は目の前の敵に集中するのです!」
 
「そんな事、急に言われても
貴方は何者なの!」
「私が何者であってもどうでも良いこと、
気にするひま……」
 
 私達が喋っている隙を狙いワーウルフが
女性の後ろから襲おうとした……けど

「黙りなさい!」
 女性から凄まじい殺気が放たれると、
ワーウルフはかなりの距離を取り下がった。

「うそ……すごい!」
 
「もう一度だけ言います。戦いに集中
してあいつを倒しなさい。良いですね!」

 有無を言わせない気迫を感じ、私は頷いた。

◆陽菜乃(ひなの)の視点

「さくらも大丈夫そうで良かった!
それで貴方も、あちらの黒ずくめと
美人シスターさんのお仲間かしら?」

「えーそうよ!勇者殿、微力ながら
助太刀させて頂きます」

「ご謙遜を、さっきの動きは達人の
動きだと思いますよ」
 
 私を助ける姿は、まさに疾風迅雷!
目にも止まらない動きだった。

「フッ、協力して頂けるのは心強いです。
宜しくお願いします」
 私はアルヴィア姫を助ける為、
謎の美人さんの力を借りて
ワーウルフに挑む。

◆アルヴィア姫の視点

 黒ずくめの人が捕まってしまった。
助けないと、
 身体に力を入れようとしても力が
入らない、どうすれば、

「アルヴィア、待ってなさい!
あれくらい蒼字(そうじ)なら
自分でなんとかするから」

 キャリーちゃん様はあの黒ずくめの人、
蒼字(そうじ)様を信じているようです。
しかし、あの濃い瘴気の中で
精神を保つことが出来るのでしょうか……


◆蒼字(そうじ)の視点

 ん~どうするか……結界は張ったけど
5分くらいしか持たなからな~浄化するにも
これだけ濃くて量が多いと至難の技に
なるぞ。
 
 どうこの困難を乗り越えるか、
考えながら周りを見ると、
少し離れた位置に紫色に輝く石があった。

「ん?………あ~なるほどね!
あれがあいつの心臓か!」
 これで脱出する術が見つかった。

 元々、骨がバラバラになって倒したと
思ったら元に戻ってたからどうしようかと
思っていたけど、あの石がこいつを
構成する核、つまりあれがなくなれば
こいつは死ぬ!

「しかし、あれに接近するのもなかなか
難しいか……」
 石の周りは特に瘴気の濃度が高い。
近づけば呪いを受けて精神が病んで
しまうかもしれない。勢いだけでは
ダメだ!

 俺は筆で何枚も『破魔の印』を書き、
それを結界から手を出し自分と石の
直線上に貼り付けながら結界を
広げ前に進む。

「到着!……さすがに近すぎて気分が悪いが、
ここまでくればなわるだけだな!」

『斬魔白華印(ざんまはっかいん)』
 俺は石を切り裂いた。

「グオオーー」
 雄叫びをあげカースボーンドラゴンが
ボロボロと砕けていく。

「あー疲れた!………外の空気は美味いね~」
 俺は服のホコリをポンポンと
叩いて落とす。


「本当に……生きてた!?」
 アルヴィア姫はぽかーっと
俺を見ている……?

「アルヴィア姫……どうされました?」

「どうやってドラゴンを倒したのです?」

「え!…石を切った……です!」
 
「石?……」

「も~うあんた達そんなどうでもいい事、
話してるんじゃないわよ。前を見なさい!」

「お、の、れー良くも我が傑作を
壊してくれたな!」
 セネイラは怒り心頭、身体を震わせ
怒っている。

「許さんぞ!貴様ら全員いきて
……ごえーー」
 俺は一気に接近しセネイラの
顔面をぶん殴った。
 
「良し!当たった………ん?」
 セネイラは顔面を押さえてのた
うち回っている。

 術者はあまり強くないようだ。

「おぼれ~べっぱいひゅるざん」
 まだなにか言っている。

「うっさいわ!ボケーもう終わって
るんだよ!周りをよく見ろ!」

「ばぁ!?」
 セネイラの周りには魔物を倒した
さくらや陽菜乃(ひなの)達が戻って
きていた。

「この状況から覆せるのか?」
 
「バガな!」
 セネイラは目を見開きガクッと肩を
落とした。


 終わったな………「カチャ」
 俺のこめかみに銃が突きつけられていた。

「助けてくれてありがとう。
でもあなたは敵なの?」
 
 陽菜乃(ひなの)か、

「どう言うつもりかしら、
アルヴィア姫を攫ったかと思ったら、
今度は助けてくれる。何が目的!」

「…………」喋るとバレる。

 その時銃に手が添えられた。

「陽菜乃(ひなの)銃を下ろして下さい」
 アルヴィア姫が止めてくれた。

「アルヴィア姫はこいつを
信用するのですか?」

「助けてくれました。信用している
わけではありませんが
それでも信じたいと思っています」

「………は~分かりました」
 溜め息をつきなから、陽菜乃(ひなの)
は銃を下ろしてくれた。

「それで、お話をして頂けるのですか?」

「……………」話すけど、ここではちょっと~

 反応が無いため無言のいや~な
空気が流れていく

「ご主人様はあなたと二人で
お話をしたいようです」

 アルヴィア姫は察してくれたようで
「はい」と返事をくれたが、
そこで横槍が入った。

「待て!それは許さん!」
 剣を抜いたアインがやって来た!

「アイン、良いのです私は
この者と話をしたいのです」

「駄目でございます!こいつの素性も
わからずすでにアルヴィア姫を攫った罪の
ある者、とてもではないですが、
許すわけにはいきません」

「アイン……それに関しては
不問としました。ですので彼は罪人では
ありません。下がりなさい」

「しかし、姫様!」
 アインは引き下がらない。
さらに接近し無理にでも
俺を捕まえようとした時、

「止まりなさい!これ以上ご主人に
近づけば斬り伏せます!」
 ジャンヌが俺の前に立った。

 俺はジャンヌに耳打ちするように、
アインを止めといてと
言ってアルヴィア姫の元に行った。
 
 俺は小声でアルヴィア姫に移動しますと
言って抱き上げて移動、抱き上げた瞬間
「キャッ」と反応したけど
抵抗はしなかった。

 陽菜乃(ひなの)達には睨まれたが
追いかけては来なかった。


……………………▽

「ここまで離れれば大丈夫かな
……失礼致しました」
 離れた位置に移動しアルヴィア姫を
下ろした。

「オホン、ありがとうございます。
それではお話を頂けるのですね?」
 アルヴィア姫は少し顔を赤くして
こちらを見る。

「ええ、約束ですから、ただその前に
確認ですけど俺が捕まる恐れはないで
良かったですよね~罪人じゃ
ないですよね~」
 
 恐る恐る聞く。

「はい、それについては罪を問わない
ことを約束します」

「は~良かった!それじゃ~
安心してお話出来る」

 俺は顔隠していた墨帯を外す。

「あ……布の下はその様な顔をして
いたのですね」
 アルヴィア姫は興味津々に見つめる。

「すいません、そんなに見られると
恥ずかしいです」
 美人に見つめられ照れる。

「うふふ、ごめんなさい」
 
 アルヴィア姫は一歩下がり落ち着いた
ところで、俺とさくら達の関係について
説明、女神のうっかりでこの世界に
居ること、それと今は気ままに冒険者を
しながら商売を手伝っている事を説明した。

「まさか!そのような事が…それでは
あなたは勇者様!?」
 アルヴィア姫は喋っている途中途中で
驚きながら気になるところには質問を
してしっかりと理解をしてくれたようだ。

「いや…俺は勇者じゃないですよ!
間違えて飛ばされた迷い人と
言ったところですかね」

「しかし、あなたの力は勇者に
相応しい力かと、もし良ければ、
あなたを勇者として迎え入れたいと」

「あ~それはお断りします。それは
さくらと陽菜乃(ひなの)に
任せますよ!二人は強くなりますよ」

「そういえば貴方はさくらや
陽菜乃(ひなの)とは学友で
したね!そうなのですか……本当ですか?」

「え!そこは疑うんですね!
証明は出来ないですよ!」

「本当よ!アルヴィア姫、
蒼字(そうじ)くんは
さくらと陽菜乃(ひなの)とは
良く遊んでたから」

「「一花(いちか)さん」」
 俺とアルヴィア姫がびっくりする。

「何で一花(いちか)さんが
いるんですか?」
 
「さくらが心配そうにしてたから
こっそり見てくるって
言って出てきた」

「あ、そうてすか……」

「一花(いちか)さんが言われるので
あれば、間違いありませんね。それを
聞きますとますます貴方を勇者として
迎え入れたいと思います!」

「やったじゃん!蒼字(そうじ)くん、
さくらも喜ぶよ!」
 ヤッターと手を上げて喜ぶ一花
(いちか)さん、しかし、

「悪いんですけど、お断りします」

「えー何で!?」
「何故です!」
 一花(いちか)さんは驚き、
アルヴィア姫は疑問に思う。

「約束があるんです!それが達成される
まではそちらを優先しようと思います。
大丈夫です!もしも何かあれば俺も
駆けつけますから、協力は
惜しまないですよ!」
 
「ん~」一花(いちか)さんは唸り
「…………」アルヴィア姫は黙って
考えている。

「それでは、お願いがあります。
あなたの……」


……………「ドガァン」

 さっきまで居た場所から
衝撃音が聞こえて来た。

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