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第五章 黒尽くめの正体、そしてアルヴィア姫の判断
第89話 画竜点睛
しおりを挟む「いつかは来るかと思ってはいたけど、
レベル100超えじゃないか……」
蒼字(そうじ)は強敵を前に身体が
ビクついて動けない……と言う事はなく、
さくらや陽菜乃(ひなの)、ジャンヌに
キャンベルさん、みんなに怪我をさせた
ことに対して腹がたって仕方なく、
暴走しそうな身体を必死に抑えていた。
それに無闇に突っ込めば殺される。
蒼字(そうじ)が前に出ようと動くと
一瞬で距離を縮め接近リルと同じ竜人族の
特別な力『竜装』腕の表面に強固な
ウロコをつけ攻守共に使える力で
殴りかかる。
直撃はヤバい!!『墨払い』
ネウロの拳を筆から出した黒い魔力で
受け流し態勢を崩したところに拳を
ねじ込んだ。
「い!?かてぇー」
殴った自分の方の手が痛い!?
「あんた硬すぎだよ!どうなってるんだ」
「フン、俺の竜装は金剛石の如く硬い、
お前の攻撃など効かんぞ!」
「な!?」…………『墨払い』
また、一瞬でネウロは接近、
再び受け流しを行おうとするが、
「同じ手が通じると思うか!」
ネウロは右腕の拳を受け流しを
受けながら回転、その勢いを遠心力に
変えて左腕が俺の左側頭部を狙う。
さっき以上の力、無防備て受ければ
頭が吹き飛ぶ、
『風陣』風太が駆けつけ拳の
軌道を変える。
俺と風太は再び距離を取り、
「油断するな!こいつは一瞬で距離を
縮める術があるようだ!止まらず
動き続けろ!」
俺は風太の助言を受け、
すぐに走り出す。
ネウロの動きは加速度的速さが
上がるが、一定の距離で動きが落ちている。
つまり一定の距離を離れていれば
一瞬で詰められることはない。
距離を取りつつ、攻撃に移る。
『点撃 散らし墨』
黒き弾丸がショットガンの如く、
ネウロに炸裂するが、何事も無かった
ように突撃、俺はさらなる攻撃に移る。
『一筆書き一閃 乱』
連続の斬撃を飛ばす、さすがの
ネウロも今回は腕に魔力を集中させ、
より強く硬質化し受け止めた。
俺は止まった瞬間を見て更に距離を離す。
「どうするつもりだ、離れていては
埒があかないのではないのか?」
風太が並走しながら聞いてくる。、
「それは分かってが、あいつ隙が
無さ過ぎだ!無闇に突っ込んで
馬鹿力でぶん殴られたら一発アウト!
作戦を考える時間が欲しい」
「それは良いが、逃げる時間を稼ぐのも
キツイ相手だわかってるな!」
「あ~分かっているよ!」
考えろ!………相手の方が数段高い
身体能力のうえに戦い慣れている。
正攻法で勝つのは難しい。
相手の動きをよく見ろ!隙を見つけるん
じゃない隙を作る攻撃をするんだ!
それから様々な遠距離から攻撃を仕掛るが
まさに鉄壁、尽く攻撃を防がれる。
「だー全然思いつカーン!大体こいつ
なんなんだよ!こんなけ攻撃してるんだ
から少しは怯め!」
「ボヤいている場合か、躱し続けるのが
難しいと……ワーン」
風太がネウロの拳の衝撃波で
飛ばされた。
「風太~……良くもやったな~
これでも喰らえ~」
火札を投げ、5つの火球が飛んでいく。
「バンバンバンバンバン」高速の拳が
振られ、まったく効かず、接近を
許してしまう!
ネウロの拳が俺を捉える。
「エヘッ」俺はニヤリと笑う。
俺の背中から墨帯が伸び、
『縛筆』
「ム!」ネウロの身体を束縛し
動きを封じる。
「油断したな!隙がないからワザと
こっちで隙を作って油断させたんだよ!」
『一文字 一閃直書き』
俺が筆を振り上げた瞬間、
「ブチ」………「?」
目の前には、腰を落として渾身の一撃を
放とうとしているネウロが居た。
「イヤイヤイヤ、待った!」
俺は腕を交差させガード態勢を取るが、
受ければ死にはしないが骨が砕けるのは
避けられない。
「させません!」
「ご主人様に手を出させない!」
二人の美人が間に入ってを
助けてくれた。
斬撃を受け、後方に後退するネウロ。
ネウロは鋭い目つきになる。
「また貴様らか無駄だ!もう分かって
いるだろう!確かに貴様らは強いが、
闇人となった俺には及ばん」
ネウロから黒いオーラが放たれ、
角の色が黒くなる。
「これで、俺の身体能力はさっきの倍だ!」
俺達はネウロに攻撃を仕掛る。
ジャンヌ、キャンベルさんの鋭い剣撃と
隙を狙った俺の術で激しい戦いが
繰り広げられた。
「クッ」
「カハァ」
「アー!」
俺達の攻撃を尽く防ぎ、
ネウロの攻撃を受け吹き飛ばされなから
もなんとか耐え着地する。
「まったくしつこい奴らだ!」
膝をつき立ち上がろうとしている俺達に
さらなる追撃をするネウロ
身体から溢れる黒いオーラが熱を持ち、
右腕に黒いオーラが集中していく。
「爆ぜよ!黒天爆竜衝(こくてんばくりゅうしょう)」
拳から放たれた黒い球体が前方
100メートルに衝撃波を放ち、
俺達を弾き飛ばした。
轟音と共に弾かれた俺達は瓦礫と共に
落下、かなりのダメージを負った。
「ガハッ……つえー、か、勝てない」
俺は圧倒的な強さに挫けそうになる。
しかし、倒れている。ジャンヌや
キャンベルさん達を見ていると、
は~諦める訳にも行かない。
そう思い踏ん張って立ち上がった。
「ん!………もう諦めろ!お前では話に
ならない!力がある事は認めよう。
しかしお前と私では戦士としての経験値が
違う!勝てる見込みはほぼ0だと思え」
「はぁ!関係ないね!勝てないから諦める。
やなこった。俺は仲間を守れる人間に
なりたいんでね。
今、この場で諦める選択肢はない」
「そうか……良い事だ!
だが!お前に勝たせるつもりはない。
せめて戦士として葬ってやろう」
ネウロから凄まじいオーラが放たれる。
「俺はお前に一つだけ確実に勝っている
ものがある!だから、俺はそこに勝機を
見いだす」
俺は筆片手に魔力を高める。
『マジックブースト』…………『画竜………』
筆を高らかと上げ魔力を放出、それは
黒き龍となりうねり上がって行く。
龍の大きさは時間と共にさらに
大きく強力になっていく。
「なるほど、それがお前の奥の手か!
確かに受ければただではすまないだろう。
当たればだかな!」
「それなら当たるまで攻撃し続ける
だけだーー」
俺は筆を大きく振った。
龍はうねりながらネウロを向って突進、
凄まじい破壊力に地面が爆ぜる。
龍を前にネウロは横に飛び躱す。
それを追うように龍は曲り追撃、
ネウロは縮地を使うことで瞬間的に
加速移動、連続で回避する。
「いつまでもついてきおって邪魔だ!」
「爆ぜよ!黒天爆竜衝(こくてんばくりゅうしょう)」
凄まじい衝撃波が龍を包み吹き飛ばす。
その中を龍は貫き泳いでいく。
ネウロは驚きながらも縮地で移動し
距離を離すが、どこまでも追いかけてきた。
ネウロは攻撃を仕掛けられずにいたが、
焦ってはいなかった。こちらも躱すことが
十分出来ると判断したからだ。しかし
その考えは甘かったと後に思う。
蒼字(そうじ)は声を漏らす
「ここまでが………限界だ!」
……………『画竜点睛(がりゅうてんせい)』
俺は新たなステージに辿り着いた!
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