書道が『神級』に昇格!?女神の失敗で異世界転移して竜皇女と商売してたら勇者!聖女!魔王!「次々と現れるので対応してたら世界を救ってました」

銀塊 メウ

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第九章 邪神降臨

第273話 セレーナ様の誓い!

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 はぁ~俺には荷が重い相談だった。
 クレスさんが悩むほどってどんだけだよ!
レビィさん、仲が良いのは良いことだけど、
相手のことをもう少し気遣ってほしい。

 俺はクレスさんと別れた後宿へ戻ると
セレーナ様が待っていた。

「お帰りなさい。蒼字(そうじ)待って
いました」

「セレーナ様……どうされましたか?」

「え~モニカの件……何か分かりそう
かしら?」

「いえまだ……でもいくつか気になる点が
ありますから、その辺をもう少し探れば何か
分かるかも知れません」

「そう……それは良かったわ」

 う~ん仕方ないことだけど、いつもの
ような元気が全くない。どう元気づければ
良いんだろう。

「ごめんなさい、今回は流石に堪えてる。
聖女としてお役目を果たしていれば、
自然と人の生死に関わってしまう。
だから人が亡くなるのには慣れてしまうの、
蒼字(そうじ)は私が酷い女だと思わない」

「はぁ~そんなこと思うわけないでしょ。
確かにセレーナ様はお疲れの様ですね」

「うん!抱き締めて慰めてくれる
蒼字(そうじ)」
 セレーナ様はニコリと笑うけど、
やっぱり影が見える。

「ふん!……良いですよ!ちょっとだけ
ですからね」

「本当!?……ありがとう。それじゃ~
遠慮なく」
 
 セレーナ様は優しくではなく、
飛びつく様に突っ込んで来た。

「アタタタタ……」

「う~ん、蒼字(そうじ)は温かいね。
最高の抱き枕になれるわよ」

「セレーナ様もう少し優しくして下さいよ」

「ごめんね!本当に今回は堪えてるみたい。
モニカの前にも居たのよ。私の次になる
聖女見習いが……彼女は私と違ってとっても
しっかり者で、指導者私がいつも注意され
たわ。

「母さんだらしないって」

 母さん!?セレーナ様には見えて
いなかったと思うけど、俺はかなり驚き
動揺していた。

「私の娘にも高い適性があって、
やっぱり聖女のスキルを賜ったわ。
周りのみんなは喜んだけどその時私は
酷くショックを受けたことを覚えている。
さっきも言ったけど聖女はとてもつらい
仕事なの、娘にはそんなこと…させたく
なかった。

娘はね。ニーナって言うの、ニーナは
いつも言ってた。だらしない母さんは
さっさと引退して私に任せなさいって!
すぐに母さんより優秀な
聖女になってやるんだからって!

 ニーナは頑張り屋さんだったから本当に
メキメキと力をつけて行った。みんなにも
慕われて本当に私が引退しても良い
くらいに、でもだからこそアイツに目を
つけられた。

 大司教ゾール……アイツを私は許さない!
 娘を……ニーナを殺した。あの男を!」

 セレーナ様から強い感情を感じる。
いつも穏やかなセレーナ様でも当たり前だ!
自分の娘が殺されたんだから、俺は少し
強くセレーナ様を抱き締めた。

「ありがとう蒼字(そうじ)、私ねその時
誓ったの、もうこんな事絶対に
させないって、なのにモニカを救えな
かった。私はなんて無力
なんだろうって思い知らされたわ」

 そうか、モニカさんが亡くなった事も
そうだけど、娘さんを亡くし、もうこれ以上
被害者を出さないと誓ったにも関わらず助け
られなかった。その衝撃は計り知れない。

 俺は自然とセレーナ様の頭を優しく
撫でていた。その間セレーナ様は黙って
何も喋らず動こうとしなかった。

「ワタシ……弱い女でごめんね
蒼字(そうじ)」
 ゆっくりと顔を上げる。
 その顔は目に涙をため悲しい顔を
していた。

「そんなことはないです!セレーナ様は
弱くありませんから、良くやっていると
思います。なんか上から目線で
すいませんけど諦めないで下さい。
たまには弱音を吐きたくなることも
ありますよ!そう言う時は俺の胸も
貸しますよ!」

「うん!分かったよ。それじゃ~さっそく
甘えさせてもらおうかな」
 セレーナ様は俺の頬に手を当て、
そのまま顔を近づけてくる。

「あーあー、蒼字(そうじ)くんあっさり
騙されそう。やっぱりお姉さんがついて
ないとね」

 フワフワと現れたのは
一花(いちか)さん。

「こんにちは一花(いちか)さん、
騙すなんて酷いわ」

「セレーナ様、蒼字(そうじ)くんは
私が先に目をつけていたんですよ。
そんな簡単にはかっさらわれたら
たまったもんじゃありませんよ!」

 一花(いちか)さんは腰に手を当て
プンプンと怒った顔をしている。
 実際は別に怒っていないのだけど、
そう言うお茶目なところが可愛く見えて
しまう。(子供ぽいとも言えるか?
ま~それを言うと面倒なことになるから
言わないけど)

「良いじゃないですか一花(いちか)さん!
今の私はか弱いんです!ちょっとくらい
甘えても良いじゃないですか!減るもんでも
ありませんし」

「セレーナ様、確かに減りませんけど、
染まる可能性があるじゃないですか、
それだとさくらが困るんですよ!」

「分かりました!それでは蒼字(そうじ)を
みんなで順番に廻すということで、
今日は私と一花(いちか)さんで
しましょう」

「え!?私も混ざっていいの!」

「えぇ、良いですよ!一花(いちか)さんも
一緒にしましょう!」

 一花(いちか)さん、いつの間にか
説得されておりませけど?大丈夫ですか?
 一花(いちか)さんはとても純粋、
セレーナ様の様な腹黒いタイプに簡単に
操られる。

「あら?蒼字(そうじ)、
何か言いたそうね」

「一体俺は何をされるんですか?」

「キャー!蒼字(そうじ)ったら、
そんなこと乙女に
言わせるつもり、エッチ!」

 両頬に手を当てモジモジする。
 セレーナ様、歳を考えて下さい。

「はぁ~全くセレーナ様……冗談がお好き
ですね!でも一つだけ言わせて貰います!」

「もしかして怒られるのワタシ!」

「俺はセレーナ様が悪いなんて微塵も思って
いません。それにセレーナ様が悲しむ姿は
もう見たくない。だからセレーナ様が辛く
ならない様に頑張るよ!」

 俺は「ニッ」と笑顔を見せて、少し恥ずか
しかったから走って逃げた。

「ふふふっ、ああ言うことを言われると
ますます好きになりそう。あ~あ、
私がもう少し若かったらな~………
一花(いちか)さんもそう思わない」

「そうですね!セレーナ様、でも私も
昔同じ様なことを言われているんですよ!
本当に困ってしまいますね」

 二人はその時のことを思い出し
嬉しく思った。
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