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第九章 邪神降臨
第284話 シルバー装甲の三つの武器
しおりを挟む◆チーちゃんの視点
う~……ルビーさん、無茶言います。上手くやれるか不安です。でもやるしかない。頑張れワタシ!
本来私程度の実力では相手にならない敵、でもレイチェルさんが作ったシルバー装甲のお陰で役に立てる。そしてレイチェルさんがさらに改良して三つの武器を手に入れた。
まず一つ目。「モードボウガン」
私は手を組むと腕の装甲が大きく広がり弓の形に変形する。
『フェースアロー』
膨大な魔力纏った弓矢が現れ、それをレビィさんに向かって放つ。飛んでいく弓矢をレビィは魔弾で迎撃、でもその程度の威力ではこの矢は止められない。レイチェルさんの話だと、かつて一つの都市を滅ぼした伝説級の宝具らしい。どこまで本当かは分からないけど、すごい威力なのは間違いない。
「凄まじい威力ね。それはまともに受けられないわね」
レビィは杖を振り前面に魔法陣を展開する。
『5連転移!スペシャルワープ』
弓矢の前に5つ魔法陣が現れる。
「砕けなさい!」
レビィは希少なアダマンタイトの欠片を魔法陣に飛ばし空間転移で加速それを5回繰り返すことで恐ろしい威力に上昇、チーちゃんの弓矢に対抗する。
伝説の弓矢と伝説の鉱石の激突、勝負は一瞬だった。
アダマンタイトは砕かれ、弓矢は高速で飛んでいく。
「やはり、止められなかったか…………でも」
レビィの口からのボソッと声が漏れた。
弓矢はレビィの横を通り過ぎて行く。
「進路は変えられた。危なかったわね」
外れた……いえ、外されたのかも……
信じられないけど、今のでは倒せなかった。
それなら二つ目!
私は「モードボウガン」の状態を戻し、跳躍し「モードフライ」に変更、シルバー装甲の背中から翼が生える。
レビィが居る場所よりさらに上に飛び停止する。
私は片腕を高らかに上げると「モードブレード」に
変更、自分の身長より遥かに長い光の刃を形成する。
この剣は形こそ剣の形をしているけど、実は違うらしい。小さな光の粒子が高速で動き周り、攻撃を当てたると斬ると言うよりかは削るが正解だそうだ。
威力ではさっきの弓矢に劣るらしいけど……
「行きます!」
私はレビィさんに向かって突進し光の刃を振る。
「キィィィィーーーー」
レビィさんの手前で剣が止まる。
この障壁が攻めあぐねていた理由の一つ、ルビーさんも何度か攻撃しても突破出来なかったこの障壁、このシルバー装甲ならやれるはず!
剣は障壁に阻まれて攻撃は通っていないけど、ここからがこの剣の本領発揮、剣を形成している粒子をさらに高速移動させると徐々に剣が障壁に沈んていく。
この剣は時間さえかければどんな強固な壁でも壊すことが出来る。
「私の障壁要塞に切れ込みを入れるの、止めてくれるかしら」
レビィは膨大な量の魔力弾を放つ。
うーっ!……怖い!だけどここは我慢のしどころ。
シルバー装甲で自分の周り全体に障壁を張って魔力弾から身を守る。私の障壁が先に壊れるか!それともレビィさんの障壁が先に壊れるか!持久戦よ!
ん~………魔力がどんどん減って行く。私が戦えるのは後僅かかもしれない。だけど私の方が速かった。
「ギャキーン」
レビィの障壁を破壊することが出来た。私は障壁の隙間から内部に入り一気にレビィに接近、拳を振り上げる。
「あーもう、面倒くさい……死んでくれる!」
「ドン」………胸が苦しい。何が起こったの!?
振り上げた拳がレビィさんの前で動かなくなる。
「あら?死なないの?これだけ私に接近して私の呪術に耐えれるなんて、中々の状態異常耐性じゃない」
「はぁ~はぁ~はぁ~」
息が苦しくって動けない。
レビィさんはこちらに杖を向けると先端が赤く光だした。
『エクスプロージョン』
かなりの接近状態での大爆発、私は障壁のお陰で耐えれたけど、大きく吹き飛ばされた。
「キャーーー」
ダメ体勢を立て直さないと!
さっきよりさらに高い位置に飛ばされた私はなんとか魔力を制御し空中で停止した。
「はぁ~はぁ~、今のは何をされたか分からなかったけど次は耐えられそうにない。お願い上手く行って!」
これで最後……「モードワンド」
シルバー装甲から百を超える魔法の杖が飛び出す。
どれも強力な魔法の杖。それをレイチェルさんの考案した術式によって繋がり極大魔法を使う。
『グラビティプレス』
え!?何をしたの!
身体がどんどん重く!?これは重力魔法!?
「かあ!?」
レビィは耐えきれず、地面へと落ちて行った。
やった!ルビーさんやりましたよ!
私は心の中でガッツポーズをする。
ルビーさんの作戦は正直作戦と言うほどの何かはなかった。ほぼぶん投げ要求、レビィさんを地面になんとしても落とせ!だった。その後はなんとかする。だそうだ。
あともう一つ言ってたかな、蒼字(そうじ)はレビィさんを助けたいと思ってる。だから出来るだけそうしょうよ!
ルビーさんはいい加減なところはあるけれど、案外人のことを見ている。あまり見せないけど優しいんだよね。ルビーさんあとは任せましたよ。
私はニッコリと笑った。
………………▽
「あのクソガキやってくれたわね」
レビィは怒りで顔を歪ませる。
そこに一人の女性が歩いて来た。
「うん!本当ですね。チーちゃんはやる女なのです。
では期待に応える為に私も仕事をしましょう」
ルビーはモップを片手に地面を絵の具の様に扱いレビィを取り囲んで行く。
…………『グランドバインド』…………
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