書道が『神級』に昇格!?女神の失敗で異世界転移して竜皇女と商売してたら勇者!聖女!魔王!「次々と現れるので対応してたら世界を救ってました」

銀塊 メウ

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第九章 邪神降臨

第285話 ゾールの目的

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◆ルビーの視点

…………『グランドバインド』…………

 ルビーはモップを片手に地面を絵の具の様に扱いレビィを取り囲んで行く。地面は波のように荒ぶりながらどんどんレビィを抑えていく


「この程度で止めれると思うなよ!」
 怒りの形相を見せるレビィ。
 でもルビーはそんなのお構いなしでテキパキとモップを操る。
 

「くっ!?……何よこれ!」
 レビィが苦しむような声をあげる。
 
 レビィは纏まりつく土の波によって拘束され、それを解こうともがいている。

「一応言っておきます。その土は普通とは違いますので簡単には解けませんよ」

「舐めるな!こんなもの!」
 レビィから高い魔力が放出されるが、それは無駄となる。

「何だと。これはまさか!?」
 レビィの表情が歪む。

「アホさんでも気が付きましたか、魔力は抑えた方が良いですよ。すぐに枯渇してしまいますよ」

 ポケーっとした顔で私は言ってのける。

「キサマ!殺す!」
 
「どうぞ!ご勝手にして下さい。ちゃんと見ておいてあげますよ」

 レビィは怒りの形相を向けるが、そんなことしても無駄無駄無駄、そんなものでこの魔法『グランドバインド』は外せない。この魔法の拘束力は非常に高い。それに加えて魔力を吸収そしてその魔力を使い拘束力を強化する。これから脱出することはどんな者でも不可能………とは言っても相手が相手、油断は出来ないか、しっかりと見張っておこ~


……………▽

◆聖女セレーナの視点

「ゾール、あなたは私が滅する!」
 私の鋭い目つきの先には大司教ゾールが立っている。コイツがニーナを私の娘を殺した!

「イイね!強い言葉だ。そんなセレーナを落とすのはとても楽しみたよ。簡単には折れてくれないでよ」

 ゾールはニッシシっと楽しそうに笑う。コイツにとって私達はきっとオモチャなのだろう。人の命をなんだと思っているの。

「あ~ごめんよ!お話中横から失礼するよ。ゾール大司教、君に一つ聞きたい。君がわざわざ危険を犯してまで来た理由だ。僕達を殺しに来たわけではないのだろう」

「サン教皇、あなたとお話するのも久しぶりだね!僕さ~君のことが大嫌いなんだよ。だからあんまり話したくないな~」
 
 笑顔で大嫌いだと言われたサン教皇は不貞腐れたように言い返す。

「フン!なんだよ!まだ気にしているのかな。昔のことじゃないか、そろそろ忘れなよ」

「いやだよ!僕をあそこまでコケにしたのは君だけだよ!それにどうせなんとなくは分かっているんだろ。わざわざ言わせないでくれるかな~」

「えー間違いたらカッコ悪いじゃん!教えてくれれば良いじゃん!」
 
 プンプンと怒ったフリで言い返すサン教皇、この言い合い多分埒が明かないし、聞いていて腹が立ってきた。

「サン教皇、さっさと言って下さい。面倒くさいんで!」

「えー!?セレーナボクに当たらないでよ~」
 サン教皇は不貞腐れるように呟く。

「ほらほら、そんなこと言ってるとまたセレーナに怒られるよ」

「えーそれはイヤだな~、もう良いよ仕方ないから言うか」

「うんうん…そうした方が良いよ」

 何かしら、この二人からは同じイラつきを感じる。
でも今は我慢よ!せっかく話が進みそうなんだから。

「じゃ~仕方ないね。ゾール大司教、君は神界に行きたいんだろ」

「うん!そうだよ」
 あっさりとゾールは答える。

「神界に行くにはこの場所から選ばれた者しか行けない。だからモニカの身体を使ったんだな」

「うん!そうだよ」
 なぜ悪びれもなくなぜ答えられる!
 怒りが込み上げて来る。

「ゾール君の狙いは穢れなき魂、神界へ行きそこで大量に魂を確保、邪神復活を目論んでいるんだね!」

 な!なんですって!?
 私はそれを聞き驚愕する。

「ピンポーン!大正解……う~ん何で分かるかな~?正直そこまでは分かると思ってなかったんだけど、だから僕は君が嫌いだ。僕より先が見えている気がする」

「そうなことはないさ。何となくの予想が当たっただけだよ。それにそれだけとも思えない」

「ホント!君は疑り深い。僕達アビスの目的は邪神復活が目的だよ。それ以外はついでさ。だから君もついでに殺してあげるね」

「それはどうも、でも願い下げかな」

 サン教皇の身体から魔力が放出され、五つの魔力玉が生成される。

 私も戦う。
 武器を召喚、メイスを片手に構える。


「良いのかい。僕の今の身体はモニカなんだよ。今ならまだ助けられるかも」

「もうそう言うのいいから。さっさと消えてくれる?」

 サン教皇がスーッと流れるように腕を上げると、フッと魔力玉が消える。そしてその玉はゾールの目の前に移動していた。魔力玉は輝き出し爆発した。

 しかしその爆発は収束される。

「あちゃ~失敗だった。モニカの結界魔法で包んで防いだんだね」

「よく言う。分かってやっただろ。おちょくるのが好きだね~。ま~僕も好きだけどさ」

 ゾールはニヤリと笑い魔法陣を展開、強力な結界を自身の周りに張る。そしてその結界から筒のような物が多く突き出た。

『魔障壁多連弾(ましょうへきたれんだん)」
 結界からマシンガンのように大量の弾丸が放たれる。
 

「モニカ……あなたの魔法は誰よりも私が知っている」
 大量の弾丸は地面に叩きつけられ沈黙する。


「そうだった。忘れていたよセレーナ、君の凶悪なスキルを……」
 ゾールは攻撃を防がれたのに余裕からかクスクスと笑う。
 
「ゾールあなたに凶悪なんて言われたくないけど、今だけはそれで構わないわ!あなたを恐怖のどん底に落としてあげる!」

 セレーナのスキルが発動、凄まじい轟音が響いた!
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