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第九章 邪神降臨
第283話 今のルビーの推し!
しおりを挟む「あ~なんて言えば良いのか、その今のは嘘!クレスを動揺させるための嘘だよ」
「蒼字(そうじ)ってさ~。嘘つくの下手だよね」
「いげぇ」……たぶん俺の顔が引きつっている。
「えーーっと、確かに今のは嘘だけど!そうだ!こうも言ってたよ。クレスは速いけど数が凄いってスタミナがあるって言うか、そう!マシンガンタイプだって言ってたよ」
「蒼字(そうじ)ってさ~、レビィと何の話をしているんだよ」
クレスが呆れた顔をしている。
確かに俺もそう思う。聞いてた時は動揺してたもん。
「はぁ~蒼字(そうじ)すまない。心の整理がついたよ。ボク達も参戦しないといけない」
クレスの目線の先には空中戦を繰り広げている。レビィ達がいた。激しい魔法攻撃をチーちゃんとルビーが応戦していた。
………………▽
時は少し遡り、蒼字(そうじ)とクレスが戦っていたその頃、チーちゃんとルビーはレビィ相手に苦戦していた。
◆ルビーの視点
「戦い方は防御重視、要塞を相手に戦っているようです」
「え!?ルビーさん要塞って何?……キャー!?」
チーちゃんが魔弾の衝撃で吹き飛んだ。
キャッチしないと!
私は土魔法で腕を作りチーちゃんを捕まえる。
「チーちゃん大丈夫?」
「ルビーさんありがとうございます。大丈夫です。ダメージはありません」
チーちゃんはすぐに立ち上がり、手から飛び降りた。本当になんともないようです。レイチェルが作ったシルバー装甲は優秀なので良かったですが、ダメです。まだまだ使いこなせてはいない。ここは私が隙を作りチーちゃんに攻撃させるのが良いでしょう。
「チーちゃん、私が先に攻撃をしますので、当てられそうであれば遠慮なく攻撃をして下さい」
「ルビーさん、ごめんなさい。足手まといになってしまいまして」
「問題ありません、頼りにしております。チーちゃん」
私は日頃から表情が乏しいですが、チーちゃんにニッコリと笑顔を見せた。
私は愛用のモップを武器に振り回し準備運動良し。それでは行きます。
私はレビィに向かって跳躍、高速で接近する。レビィは先程と同じく高速で魔弾を撃ち込んで来る。
「このくらいであれば回せば弾けます」
モップを高速で回転させながら突進を続ける。
レビィの手前5メートルと言ったところか、モップが壁に阻まれる。モップの感触から、かなり硬度な障壁と判断出来た。この障壁を破壊するには今の私ではどうしても大振りの体勢を取らなければならない。でもレビィはそんな隙を逃すわけがない。それなら隙を限りなく減らしつつ障壁を削る連撃を放つ。
『ロックストーム』
モップの先から暴風と同時に石を飛ばし障壁にぶつける。さらにそれを維持しながらガリガリと障壁を削りモップをガンガンとぶつけ、レビィを完封さていく。
「面白い攻撃だね。物理攻撃と魔法の融合。それでいて隙がないわ。かなりの使い手ね!あなた。でもごめんなさい。あなたと私では力の差があり過ぎる」
レビィは懐から札を取り出しそれを破り捨てる。
札から解放された膨大な魔力を片腕に取り込む。
「砕け散れ!『デスストーム』」
レビィの手のひらから暴風が飛び出したかと思うと、それは小さな竜巻となって私を襲った。モップでガードしたが恐ろしく強い力を持っていた。受け切ることは出来ず、私は弾き飛ばされたが、その時一筋の光が竜巻を消し飛ばす。
「チーちゃんサンキューです!」
ビシッとグッドサインを送った先には高出力の魔力レーザーを放ったチーちゃんが居た。
「ルビーさん!行きます。援護をお願いします」
チーちゃんはレビィに向かって一直線に跳躍、レビィはもちろん反撃体勢を取る。紫色の炎が周りで揺らぎ、そして花火の様にパンっと爆ぜる。
爆ぜた火花は人の姿に変わりレビィと全く同じ姿に変わった。
あれは幻影ではなく実体と判断しました。撹乱に使うつもりでしょうが、無視は出来ません。
『ロックスパイラルスピアー』
鋭く尖らせた石を大回転、レビィの複製体を攻撃。
攻撃は難なく弾かれ複製体を倒すに至らず、しかし動きは僅かに止められた。その間を先程とは違いジグザグに壊しながら本体に接近するチーちゃん。
「行けます!魔力ロケットパーンチ!」
チーちゃんの腕から拳の形の魔力が放たれる。レビィは障壁で受け止める。
「ん!?…」ピキッ……障壁にヒビが入った。
攻撃は障壁を貫通しレビィを殴り飛ばす。
チーちゃんの攻撃は見事に当たったけど反応が薄い、痛みによる叫び声もない。このことからまだ倒せてはいない。
「驚いちゃった。その子そんなに力が強かったのね。今度からはもう少し気をつけるわ」
声からすると何のダメージは受けていない。僅かに見えていけど、レビィの身体に触れた攻撃は吸収されていた。あれだけの魔力だから少しは攻撃が貫通してもおかしくなかったのに、思っていたより面倒なヤツ。
私はチーちゃんの傍に行き、聞かれないように横耳の傍に顔を近づけて「ふ~」っと息を吹きかれると「ヒヤッ!?」とかわいい声を上げた。
「ルビーさん何するんですか!」
当然怒るチーちゃんに真顔で対応。
「緊張しているかと思いまして、どうです?力が抜けたと思いますが」
「抜け過ぎです!変な声出ちゃったじゃないですか!」
「かわいい」
「も~うルビーさんは~」
プンプン怒るチーちゃん……かわいい。
ここ最近私はチーちゃん推しだ。
「チーちゃん冗談はこのくらいで耳を貸して頂けますか?」
「嫌ですよ!またやるつもりじゃないですか!」
「今度は本気!作戦を伝えたい」
「本当ですか?…………」
チーちゃんはしぶしぶ耳を傾けてくれた。
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