きみのもとにかえる

２ ねがいをかなえるカエル

きららちゃんと　おかあさんは、ペットボトルの水を　ぼくにかけてくれた。

つめたくて、きもちがよくて、ぼくのからだが　すこしずつ　うごけるようになった。

それから　ふたりは　ぼくを　おうちに　つれてかえってくれた。

すいそうを　かってくれて、カエルの　えさも　よういしてくれた。

（いきかえった……ふふっ）

きららちゃんが　おふろにいくと、そっと　おかあさんが　ぼくを　みおろした。

「ひとつめの　ねがいごとは……おかあさんよー」

そうつぶやいて、おかあさんは　ぼくに　ねがった。

「いっしょう　こまらない　せいかつが　ほしいの」

すると　ぼくの　からだが　かがやいて、おかあさんは　ぼくよりも　おおきな　ホシニカエルに　なった。

びっくりして　さけんだ　おかあさん。

でも、ホシニカエルになったら　じぶんにも　ねがいが　かけられると　しって、

「にんげんにもどりたい！」と　ねがった。

おかあさんは　ひかって、そして　もとのすがたにもどった。