俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛

第二十一章 新たなる試練

車椅子の生活になるの？

「意識が戻っても、車椅子の状態を覚悟してください」

「車椅子ですか」

「リハビリでも回復は見込めません、　足の神経が切れて、全く動かない状態と思われます」

みゆは目の前が真っ暗になり、倒れた。

「大丈夫ですか」

森本先生はストレッチャーを用意させて、みゆを処置室へ運んだ。

胎児の検査をして、テキパキと指示を出し、みゆは問題なかった。

目が覚めると、心配そうに覗き込んでいたのは高城だった。

「奥様、気がつかれましたか」

「私、また倒れちゃいました？」

「そのようです、でも森本先生がお腹の赤ちゃんもちゃんとみてくださって、問題ないとのことです」

「そうですか、よかった、私、もっと強くならないとダメですね」

「この状況下の中、誰でも倒れます」

みゆに少し安堵の表情が見えた。

その頃、日本では、健志がみゆがいなくなったことに気づき、ゆかりに連絡していた。

ちょうど同じ頃、高城は会社に一方を入れていた。

健志の情報と、高城からの連絡で、ゆかりはみゆが廉也の元に行ったと推測した。

「健志、みゆさんは廉也の元に行ったのよ」

「どうして？」

「廉也が事故で意識不明の重体だって」

「そんな……」

「健志、行ってあげてよ」

「姉さん、俺はいけない」

「どうして？l

「姉さん、行ってくれよ、頼む」

健志は何かあったらと知り合いのドクターに連絡した旨を伝えた。

ゆかりはアメリカへ向かった。