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しおりを挟む「ユースフェリア王子。どういうことですか?アマリア嬢を学園から追放するなど。いくらあなた様がこの国の王子だとしても、なんの落ち度もないアマリア嬢を学園から追放することはできません。」
学園の教師であるウェインは、静かな怒りをこめてユースフェリアに言う。しかしながら、ユースフェリアはウェインの言うことなどどこ吹く風であった。
「ふんっ。アマリアがアンナライラを呪ったのだから追放するのが妥当だろう。」
「そ、そうですわ。アマリア様は私を呪ったのです。私がユースフェリア様と仲が良いからと私に焼き餅を焼いて、人としてしてはいけないことをアマリア様は私になさったのです。ユースフェリア様は、そんなアマリア様を公平な立場で罰してくださったのです。」
アンナライラは目に涙をこれでもかというほど溜めてウェインを上目遣いで見つめた。大抵の男はアンナライラのその表情でアンナライラに同情心を抱く。アンナライラはそれを知っていて自分の容姿を最大限利用しているのだ。
「公平な立場なら学園長に直談判するのが筋だ。だいたいアマリア嬢が呪いをかけたという証拠はあるのか。証拠もないのにアマリア嬢を追放したのではあるまいな?」
「まあ。証拠だなんて……。アマリア様に呪われた私が言うのです。それが証拠です。」
「どいつもこいつも証拠を示せとうるさいものだ。実際にアマリアに呪われたアンナライラが言うのだからそれが真実なのだ。」
「……はあ。証拠はないということですね。」
「だから証拠はあると!!」
ウェインはユーフェリアとアンナライラの言葉に大きなため息をついた。
「……証拠があるにしろ無いにしろ、この学園の決定権は学園長にあります。アマリア嬢のことも学園長が判断するのが筋です。いくらあなた様がこの国の王子であろうとも、この学園の決定権は学園長にあります。その学園長に断りもなくアマリア嬢を学園から追放した。これはゆゆしき自体です。私から学園長には報告させていただきます。」
ウェインは怒鳴りたい気持ちを押さえてつとめて冷静に言う。
「ふんっ。学園長も私と同じ判断をするだろう。私の判断が間違うはずがないのだ。」
「あ、あの。呪われた当事者の私も一緒に学園長のところに行きます。私が学園長にアマリア様が私を呪ったことを事細かく説明させていただきます。そして、どうかアマリア様が心を入れ替えてくれるようにと。」
アンナライラは良い子を演じる。あくまでも悪いのはアマリアである、と。学園長すらも自分の味方にしてしまおうとアンナライラは考えていた。
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