41 / 50
報告 ーアレクー
しおりを挟む
思わず声を出しそうになった。
エリザベス嬢の専属侍女のマリーが話があると言われ時間をとった。
エリザベス嬢に何かあったのかと。
しかし何かあったレベルの話ではなかった。
「それは‥一体‥」途切れ途切れの言葉しか出ない。
ルカには言いすぎたかと思っていた。しかしエリザベス嬢との関係ももう限界だろうとも思っていた。
愕然としていたルカにおそらくだがと前置きをしてアメリア様が下すであろう判断をルカに聞かせた。心の準備のために言っておいた方がいいかと思ったんだ。
しかしこれをエリザベス嬢に伝えていた。
例の如く色々すっ飛ばして。
決定事項として。
お前それ、城を追い出した事に、ならないか?
「もし婚約解消という事になってもエリザベス様の専属侍女辞めたくないんです。」
一介の侍女ですら理解してるじゃないか。
とりあえず口止めしておかなければならない。
「君の気持ちはよくわかったよ。しかしこれは決定事項ではないんだ。」
「アレク様と相談して決定した風におっしゃってましたが。」
やめろ。
頭を抱えたくなった。
「アメリア様も帰っていらっしゃらないだろう?すべてまだ何も決まっていないんだ。まして婚約解消など。わかったね、決して口外しないように。」
確約がもらえないからだろう、侍女の顔が晴れない。なるほど本当にエリザベス嬢に固執しているらしい。
「ですが‥」
「信用できない侍女をエリザベス嬢につけるわけにいかないな。」
話を遮り脅しのような事を言う。仕方ない、こんな噂が出回るのは不味いんだ。
侍女はサッと顔色を変える。
「信じてください!決して口外しません!本当です!したくとも話す相手がいません!ですから大丈夫です!正式な発表を待ちます!」
100点満点の答えを導き出した。
が、違うところが気になった。
「話す相手がいないとはどういう事だ?」
城の使用人達はそれなりに仲が良かったはずだが。
侍女マリーもトラブルなく皆と仲良くやっていたはずだ。だからこそエリザベス嬢の専属に抜擢されたんだ。
侍女の顔色がみるみる紙のように真っ白になった。
なにかあるな。
「まあまあゆっくり話そうじゃないか。さあかけなさい。」
大げさに席を勧め、もはや土色になっている侍女に俺はニッコリと微笑んだ。
エリザベス嬢の専属侍女のマリーが話があると言われ時間をとった。
エリザベス嬢に何かあったのかと。
しかし何かあったレベルの話ではなかった。
「それは‥一体‥」途切れ途切れの言葉しか出ない。
ルカには言いすぎたかと思っていた。しかしエリザベス嬢との関係ももう限界だろうとも思っていた。
愕然としていたルカにおそらくだがと前置きをしてアメリア様が下すであろう判断をルカに聞かせた。心の準備のために言っておいた方がいいかと思ったんだ。
しかしこれをエリザベス嬢に伝えていた。
例の如く色々すっ飛ばして。
決定事項として。
お前それ、城を追い出した事に、ならないか?
「もし婚約解消という事になってもエリザベス様の専属侍女辞めたくないんです。」
一介の侍女ですら理解してるじゃないか。
とりあえず口止めしておかなければならない。
「君の気持ちはよくわかったよ。しかしこれは決定事項ではないんだ。」
「アレク様と相談して決定した風におっしゃってましたが。」
やめろ。
頭を抱えたくなった。
「アメリア様も帰っていらっしゃらないだろう?すべてまだ何も決まっていないんだ。まして婚約解消など。わかったね、決して口外しないように。」
確約がもらえないからだろう、侍女の顔が晴れない。なるほど本当にエリザベス嬢に固執しているらしい。
「ですが‥」
「信用できない侍女をエリザベス嬢につけるわけにいかないな。」
話を遮り脅しのような事を言う。仕方ない、こんな噂が出回るのは不味いんだ。
侍女はサッと顔色を変える。
「信じてください!決して口外しません!本当です!したくとも話す相手がいません!ですから大丈夫です!正式な発表を待ちます!」
100点満点の答えを導き出した。
が、違うところが気になった。
「話す相手がいないとはどういう事だ?」
城の使用人達はそれなりに仲が良かったはずだが。
侍女マリーもトラブルなく皆と仲良くやっていたはずだ。だからこそエリザベス嬢の専属に抜擢されたんだ。
侍女の顔色がみるみる紙のように真っ白になった。
なにかあるな。
「まあまあゆっくり話そうじゃないか。さあかけなさい。」
大げさに席を勧め、もはや土色になっている侍女に俺はニッコリと微笑んだ。
267
あなたにおすすめの小説
【完結】君を迎えに行く
とっくり
恋愛
顔だけは完璧、中身はちょっぴり残念な侯爵子息カインと、
ふんわり掴みどころのない伯爵令嬢サナ。
幼い頃に婚約したふたりは、静かに関係を深めていくはずだった。
けれど、すれ違いと策略により、婚約は解消されてしまう。
その別れが、恋に鈍いカインを少しずつ変えていく。
やがて彼は気づく。
あの笑顔の奥に、サナが隠していた“本当の想い”に――。
これは、不器用なふたりが、
遠回りの先で見つけた“本当の気持ち”を迎えに行く物語
【完結】婚約破棄された令嬢の毒はいかがでしょうか
まさかの
恋愛
皇太子の未来の王妃だったカナリアは突如として、父親の罪によって婚約破棄をされてしまった。
己の命が助かる方法は、友好国の悪評のある第二王子と婚約すること。
カナリアはその提案をのんだが、最初の夜会で毒を盛られてしまった。
誰も味方がいない状況で心がすり減っていくが、婚約者のシリウスだけは他の者たちとは違った。
ある時、シリウスの悪評の原因に気付いたカナリアの手でシリウスは穏やかな性格を取り戻したのだった。
シリウスはカナリアへ愛を囁き、カナリアもまた少しずつ彼の愛を受け入れていく。
そんな時に、義姉のヒルダがカナリアへ多くの嫌がらせを行い、女の戦いが始まる。
嫁いできただけの女と甘く見ている者たちに分からせよう。
カナリア・ノートメアシュトラーセがどんな女かを──。
小説家になろう、エブリスタ、アルファポリス、カクヨムで投稿しています。
奪われる人生とはお別れします 婚約破棄の後は幸せな日々が待っていました
水空 葵
恋愛
婚約者だった王太子殿下は、最近聖女様にかかりっきりで私には見向きもしない。
それなのに妃教育と称して仕事を押し付けてくる。
しまいには建国パーティーの時に婚約解消を突き付けられてしまった。
王太子殿下、それから私の両親。今まで尽くしてきたのに、裏切るなんて許せません。
でも、これ以上奪われるのは嫌なので、さっさとお別れしましょう。
◇2024/2/5 HOTランキング1位に掲載されました。
◇第17回 恋愛小説大賞で6位&奨励賞を頂きました。
◇レジーナブックスより書籍発売中です!
本当にありがとうございます!
拝啓、婚約者様。婚約破棄していただきありがとうございます〜破棄を破棄?ご冗談は顔だけにしてください〜
みおな
恋愛
子爵令嬢のミリム・アデラインは、ある日婚約者の侯爵令息のランドル・デルモンドから婚約破棄をされた。
この婚約の意味も理解せずに、地味で陰気で身分も低いミリムを馬鹿にする婚約者にうんざりしていたミリムは、大喜びで婚約破棄を受け入れる。
婚約破棄されたので、聖女になりました。けど、こんな国の為には働けません。自分の王国を建設します。
ぽっちゃりおっさん
恋愛
公爵であるアルフォンス家一人息子ボクリアと婚約していた貴族の娘サラ。
しかし公爵から一方的に婚約破棄を告げられる。
屈辱の日々を送っていたサラは、15歳の洗礼を受ける日に【聖女】としての啓示を受けた。
【聖女】としてのスタートを切るが、幸運を祈る相手が、あの憎っくきアルフォンス家であった。
差別主義者のアルフォンス家の為には、祈る気にはなれず、サラは国を飛び出してしまう。
そこでサラが取った決断は?
とある令嬢の優雅な別れ方 〜婚約破棄されたので、笑顔で地獄へお送りいたします〜
入多麗夜
恋愛
【完結まで執筆済!】
社交界を賑わせた婚約披露の茶会。
令嬢セリーヌ・リュミエールは、婚約者から突きつけられる。
「真実の愛を見つけたんだ」
それは、信じた誠実も、築いてきた未来も踏みにじる裏切りだった。だが、彼女は微笑んだ。
愛よりも冷たく、そして美しく。
笑顔で地獄へお送りいたします――
【完結】よりを戻したいですって? ごめんなさい、そんなつもりはありません
ノエル
恋愛
ある日、サイラス宛に同級生より手紙が届く。中には、婚約破棄の原因となった事件の驚くべき真相が書かれていた。
かつて侯爵令嬢アナスタシアは、誠実に婚約者サイラスを愛していた。だが、サイラスは男爵令嬢ユリアに心を移していた、
卒業パーティーの夜、ユリアに無実の罪を着せられてしまったアナスタシア。怒ったサイラスに婚約破棄されてしまう。
ユリアの主張を疑いもせず受け入れ、アナスタシアを糾弾したサイラス。
後で真実を知ったからと言って、今さら現れて「結婚しよう」と言われても、答えは一つ。
「 ごめんなさい、そんなつもりはありません」
アナスタシアは失った名誉も、未来も、自分の手で取り戻す。一方サイラスは……。
【完結】時戻り令嬢は復讐する
やまぐちこはる
恋愛
ソイスト侯爵令嬢ユートリーと想いあう婚約者ナイジェルス王子との結婚を楽しみにしていた。
しかしナイジェルスが長期の視察に出た数日後、ナイジェルス一行が襲撃された事を知って倒れたユートリーにも魔の手が。
自分の身に何が起きたかユートリーが理解した直後、ユートリーの命もその灯火を消した・・・と思ったが、まるで悪夢を見ていたように目が覚める。
夢だったのか、それともまさか時を遡ったのか?
迷いながらもユートリーは動き出す。
サスペンス要素ありの作品です。
設定は緩いです。
6時と18時の一日2回更新予定で、全80話です、よろしくお願い致します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる