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その通り ールシアーノー
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リズ嬢が倒れた。
知らせを聞いて部屋を飛び出した。
アレクは医者と応接室で話していると聞いて向かうとちょうど部屋から医者と執事とアレクが出てきたところだった。
「アレク!!」
名前を呼ばれたアレクがこちらを向いた。
瞬間両腕を掴む。
「リズ嬢が倒れたって!どういう事なんだ?!」
アレクは驚いていた目を冷めたものに変えると、手を振り解くように俺の体を軽く押した。
「とりあえず中に入ろうか。」
医者の見送りを執事に任せるとアレクはそう言った。
部屋に入りソファーに座りながら「セイラと2人のバースデーパーティーはもう終わったのか?」
と笑いながら言われる。しかし目は笑っていない。それどころか責めるような眼差しに
2人になったのはお前がリズ嬢と2人で部屋を出たからじゃないか
と言いたくなったがその後リズ嬢は倒れたのだ。
俺は黙り込んだ。
「医者が言うにはストレス性のものだろうと。胃がずいぶんやられているようだ。サラが気づいてエリザベス嬢に確認したところ自覚したとたん倒れてしまった。しばらく安静に。また明日エリザベス嬢が目を覚ましたら医者に来てもらって詳しく診てもらう予定だよ。」
「ストレス‥」気がつくと声が漏れていた。
「もっと気にかけるべきだったんだ。たった一人だったのだから。」
後悔するようにアレクは言う。
何も言えない俺を無視してアレクは続けた。
「俺たちもすっかり悪役令嬢の噂に振り回されていたんだよ。会えば凄みのある存在感に目をくらまされていたんだ。エリザベス嬢は今日18歳になったばかりの御令嬢にすぎなかったというのに。」
は?
思わず聞き流しそうになったが、今なんて言った?
驚いている俺を見てアレクが片方の口角だけを上げ皮肉っぽくわらう。
「ああそうか、そこからか。お前はそこからだな。今日はエリザベス嬢の誕生日だ。本当に気の毒だよ。どういう思いであの席に座っていたんだろうね。自分の誕生日に婚約者がセイラの誕生日を祝ってるんだから。」
いい加減な事言うなと叫び出したくなった。
進水式兼誕生パーティーに来なかった俺たちに連日怒り狂っていたセイラの機嫌取りに食事会でもやってやろうと言っていたじゃないか。それが今日の誕生会だったんじゃなかったのか。
「何を考えているのか知らんが今日セイラの誕生会だと思っていたのはお前とセイラだけだよ。」
黙り込んだ俺にアレクはピシャリと言い放った。
アレクは軽く嘆息すると顔を手で覆った。
「俺だってお前を応援してやりたかった。でもそれももう終わり。アメリア様が帰って来られたら、洗いざらい報告して判断を仰ごう。」
アレクのポツポツと話す様子に身ぶるいがした。
いい加減な事を言うなと叫べたらどれだけ良いだろう。
しかし不可解に思えたリズ嬢や使用人達の行動が今ではすっかり理解できてしまっていた。
「判断って‥」
思わず口から溢れた言葉をアレクはしっかりひろう。
「おそらくだが、公爵家としっかり話をつけた上で城を出て気候の良い地方で療養されるのが良いと判断されるのではないかな。その上でエリザベス嬢が希望されるなら雪解けと共に王都に帰られても良いと考えると思うよ。」
「城を出てって‥来たばかりじゃないか。」
茫然としている俺にアレクは底意地の悪い顔をした。
「ストレスの元凶が何言ってんだ。お前だって苦手なんだろ?もう会いたくないんだろ?なら双方得しかないじゃないか。」
確かにその通りだ。
得しかない、その通りだ。
頭で何度もその言葉を繰り返した。
得しかない‥
知らせを聞いて部屋を飛び出した。
アレクは医者と応接室で話していると聞いて向かうとちょうど部屋から医者と執事とアレクが出てきたところだった。
「アレク!!」
名前を呼ばれたアレクがこちらを向いた。
瞬間両腕を掴む。
「リズ嬢が倒れたって!どういう事なんだ?!」
アレクは驚いていた目を冷めたものに変えると、手を振り解くように俺の体を軽く押した。
「とりあえず中に入ろうか。」
医者の見送りを執事に任せるとアレクはそう言った。
部屋に入りソファーに座りながら「セイラと2人のバースデーパーティーはもう終わったのか?」
と笑いながら言われる。しかし目は笑っていない。それどころか責めるような眼差しに
2人になったのはお前がリズ嬢と2人で部屋を出たからじゃないか
と言いたくなったがその後リズ嬢は倒れたのだ。
俺は黙り込んだ。
「医者が言うにはストレス性のものだろうと。胃がずいぶんやられているようだ。サラが気づいてエリザベス嬢に確認したところ自覚したとたん倒れてしまった。しばらく安静に。また明日エリザベス嬢が目を覚ましたら医者に来てもらって詳しく診てもらう予定だよ。」
「ストレス‥」気がつくと声が漏れていた。
「もっと気にかけるべきだったんだ。たった一人だったのだから。」
後悔するようにアレクは言う。
何も言えない俺を無視してアレクは続けた。
「俺たちもすっかり悪役令嬢の噂に振り回されていたんだよ。会えば凄みのある存在感に目をくらまされていたんだ。エリザベス嬢は今日18歳になったばかりの御令嬢にすぎなかったというのに。」
は?
思わず聞き流しそうになったが、今なんて言った?
驚いている俺を見てアレクが片方の口角だけを上げ皮肉っぽくわらう。
「ああそうか、そこからか。お前はそこからだな。今日はエリザベス嬢の誕生日だ。本当に気の毒だよ。どういう思いであの席に座っていたんだろうね。自分の誕生日に婚約者がセイラの誕生日を祝ってるんだから。」
いい加減な事言うなと叫び出したくなった。
進水式兼誕生パーティーに来なかった俺たちに連日怒り狂っていたセイラの機嫌取りに食事会でもやってやろうと言っていたじゃないか。それが今日の誕生会だったんじゃなかったのか。
「何を考えているのか知らんが今日セイラの誕生会だと思っていたのはお前とセイラだけだよ。」
黙り込んだ俺にアレクはピシャリと言い放った。
アレクは軽く嘆息すると顔を手で覆った。
「俺だってお前を応援してやりたかった。でもそれももう終わり。アメリア様が帰って来られたら、洗いざらい報告して判断を仰ごう。」
アレクのポツポツと話す様子に身ぶるいがした。
いい加減な事を言うなと叫べたらどれだけ良いだろう。
しかし不可解に思えたリズ嬢や使用人達の行動が今ではすっかり理解できてしまっていた。
「判断って‥」
思わず口から溢れた言葉をアレクはしっかりひろう。
「おそらくだが、公爵家としっかり話をつけた上で城を出て気候の良い地方で療養されるのが良いと判断されるのではないかな。その上でエリザベス嬢が希望されるなら雪解けと共に王都に帰られても良いと考えると思うよ。」
「城を出てって‥来たばかりじゃないか。」
茫然としている俺にアレクは底意地の悪い顔をした。
「ストレスの元凶が何言ってんだ。お前だって苦手なんだろ?もう会いたくないんだろ?なら双方得しかないじゃないか。」
確かにその通りだ。
得しかない、その通りだ。
頭で何度もその言葉を繰り返した。
得しかない‥
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