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20話 プール開き①
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六月の夜。
窓の外では街の灯りがきらめき、空気は少し蒸していた。
沙耶香さんとのデートから約三週間――季節はすっかり夏の入口へ。
翌日はついに、学校のプール開きだった。
広々とした橘家の一室。
高層マンションの上階にある彼女の部屋は、淡いベージュを基調とした上品な空間だった。
壁には海外旅行の写真、ガラス棚には小さな香水瓶がいくつも並んでいる。
まるで雑誌の一ページのような整った部屋の中央で、橘玲奈は鏡の前に立っていた。
「……小っちゃくなってない? これ」
クローゼットから取り出したスクール水着を胸の前に当てて、首をかしげる。
少し布地を引っ張ってみても、どこか窮屈そうだ。
入学からたった二か月。
春に見たときよりも、どう見てもサイズが違う気がした。
「え、まさか……成長期って本当にあるんだ……?」
思わず苦笑しながら、鏡に映る自分の姿を見つめる。
去年より少し背が伸び、髪もツヤツヤして見える。
だが、いちばんの変化は――胸のあたり。
指先でそっと触れながら、玲奈はため息をついた。
「……うわ、重っ。ちょっと……成長しすぎじゃない?」
鏡の角度を変え、姿勢を正してみる。
その瞬間、思わず口を開いた。
「――あれ? つま先、見えない」
小さく笑って、肩をすくめる。
自分の胸が大きくなったせいで、足元が少し隠れて見えなくなっていた。
これにはさすがのお嬢様ギャルも、苦笑するしかない。
「……やば。これ、スクール水着きついどころの話じゃないかも」
試しにもう一度胸の前に当ててみる。
布地が引っ張られ、ほんの少し皺が寄った。
玲奈はため息をつきながら、水泳バッグの隅にしまい込んだ。
それでも、落ち込むというよりはむしろ前向きな様子だ。
「どうせ明日は、健斗が変な顔して見てくるんでしょ」と小さく笑い、クローゼットを開いた。
「……一応、こっちも見とくか」
並んでいるのは、夏用の私服やリゾート用のビキニ。
白地にレース、淡いブルーのフリル付き、上品なパステルカラーのものまで並んでいる。
鏡の前でいくつか当ててみたが――どれも、どこか小さい。
「はぁ……これもサイズアウト? もぉ~……お嬢様でもお金がかかる体型ってやつね」
思わず口を尖らせてつぶやく。
だが、次の瞬間には笑っていた。
自分の変化を素直に受け止め、少し誇らしく感じているようだった。
そのまま、洗面台の前に移動して髪をドライヤーで乾かし始める。
しゅうっと温風が広がり、長い栗色の髪がふわりと揺れる。
ミラー越しに映る自分を見つめながら、軽く髪を指で整える。
「……よし。完璧」
続けて化粧台の前に座り、保湿クリームを手のひらに伸ばして顔にそっと当てる。
「明日は絶対日焼けするもんね……日焼け止め、忘れないようにしなきゃ」
独り言をつぶやきながら、リップを軽く塗り、仕上げに甘い香りのボディミストをひと吹き。
ふわっと漂う花のような香り。
部屋の空気が一瞬、柔らかく変わる。
「……うん、これ。明日もこの香りで行こ」
スマホを手に取り、天気アプリを開く。
画面には晴れマークがずらりと並んでいた。
玲奈は嬉しそうに笑いながら、画面を閉じる。
「明日は……楽しくなりそう。どうせなら、誰よりも目立ってやろ」
髪をゆるくまとめて、ベッドに腰を下ろす。
窓の外には夜景が広がり、遠くで車のライトが瞬いている。
その光をぼんやりと眺めながら、玲奈は小さくあくびをした。
「……よし、寝よ。プール開き、初戦突破だね」
お嬢様でありながら、どこか庶民的で無邪気な笑顔。
翌朝、彼女の香りと明るさに翻弄される男子がいるとも知らずに――
橘玲奈の夜は静かに更けていった。
翌朝――。
六月の陽射しはすでに夏を思わせるほど強く、空はどこまでも澄んでいた。
街路樹の間を抜ける風が心地よく、校門前には朝から活気があふれている。
その中で、一際目を引く存在がいた。
橘玲奈――制服の上からでも目を引くスタイルに、誰もがつい振り返る。
今日はいつもより髪をきれいにまとめ、淡い香りをほんのりまとっていた。
昨日の夜に振ったボディミストの香りが、風に乗ってほのかに漂う。
軽やかな足取りで登校するその姿に、通り過ぎる男子たちは目を奪われた。
「おい……今日の橘、なんかいつもより可愛くね?」
「てか髪ツヤッツヤだし。え、何かイベント?」
「アホ、今日はプール開きだぞ。テンション上がってるに決まってんだろ!」
朝の昇降口に響く、男子たちのざわめき。
橘本人はそんな視線を気にも留めず、スマホを見ながら涼しい顔で上履きに履き替えている。
その何気ない仕草すら、妙に大人びて見えた。
「……まったく、朝から落ち着きないなぁ」
そう呟きながら、廊下を歩く彼女。
窓から差し込む陽射しが長い髪に反射して、まるで光を纏っているように見えた。
同じ女子たちでさえ、「橘、今日ほんとキレイ……」と小声で囁き合うほどだ。
教室のドアを開けると、すでに何人かのクラスメイトが席に着いていた。
橘が入ってくると、男子たちの視線が一斉にそちらへ向く。
「うおっ、橘! 今日マジで眩しい!」
「その髪どうしたの!? なんかサロン行った?」
「お前ら、騒ぎすぎ。橘が引いてるだろ」
そんな中、窓際の席にいた健斗が顔を上げた。
橘と目が合う。
「おっはー、健斗!」
いつもの明るい声。けれど、今日はどこか雰囲気が違って見えた。
表情が柔らかく、髪のツヤが朝の光を反射して輝いている。
そして、ほのかに香る甘い匂いが鼻をくすぐる。
「……なんか今日、いつもより大人っぽくないか?」
つい口に出してしまう健斗。
橘はきょとんとしたあと、にやりと笑った。
「ふーん、気づくんだ。へぇ~、ちゃんと見るじゃん、健斗って」
「い、いや別にそういう意味じゃ……!」
「はいはい、照れなくていーって!」
わざとらしく笑いながら、橘は健斗の机に肘をつく。
その香りがふわっと漂い、健斗の心臓が跳ねた。
「そういえば、今日プール開きだよね」
「う、うん。なんか男子みんな落ち着いてないけど」
「そりゃそーでしょ。夏のイベント第一弾だもん」
橘はスマホで時間を確認しながら、いたずらっぽく微笑む。
「でもさ、プール開きっていっても授業だよ? テンション上がりすぎでしょ、男子って単純~」
「……いや、誰のせいで上がってるのか、わかってんだろ」
「ん? 何それ?」
「な、なんでもない!」
言い返す健斗の顔を見て、橘は吹き出した。
「ふふっ、ホント健斗ってわかりやすい~。……ま、そういうとこ、嫌いじゃないけどね」
軽くウインクを残して、橘は自分の席に戻る。
その笑顔に、教室の男子全員が一瞬息を止めた。
(……くそ、やっぱり橘には敵わないな)
健斗はため息をつきながら窓の外を見た。
陽射しはどんどん強くなり、プールの水面がキラキラと反射している。
――今日は、何かが起こりそうな予感がしていた。
窓の外では街の灯りがきらめき、空気は少し蒸していた。
沙耶香さんとのデートから約三週間――季節はすっかり夏の入口へ。
翌日はついに、学校のプール開きだった。
広々とした橘家の一室。
高層マンションの上階にある彼女の部屋は、淡いベージュを基調とした上品な空間だった。
壁には海外旅行の写真、ガラス棚には小さな香水瓶がいくつも並んでいる。
まるで雑誌の一ページのような整った部屋の中央で、橘玲奈は鏡の前に立っていた。
「……小っちゃくなってない? これ」
クローゼットから取り出したスクール水着を胸の前に当てて、首をかしげる。
少し布地を引っ張ってみても、どこか窮屈そうだ。
入学からたった二か月。
春に見たときよりも、どう見てもサイズが違う気がした。
「え、まさか……成長期って本当にあるんだ……?」
思わず苦笑しながら、鏡に映る自分の姿を見つめる。
去年より少し背が伸び、髪もツヤツヤして見える。
だが、いちばんの変化は――胸のあたり。
指先でそっと触れながら、玲奈はため息をついた。
「……うわ、重っ。ちょっと……成長しすぎじゃない?」
鏡の角度を変え、姿勢を正してみる。
その瞬間、思わず口を開いた。
「――あれ? つま先、見えない」
小さく笑って、肩をすくめる。
自分の胸が大きくなったせいで、足元が少し隠れて見えなくなっていた。
これにはさすがのお嬢様ギャルも、苦笑するしかない。
「……やば。これ、スクール水着きついどころの話じゃないかも」
試しにもう一度胸の前に当ててみる。
布地が引っ張られ、ほんの少し皺が寄った。
玲奈はため息をつきながら、水泳バッグの隅にしまい込んだ。
それでも、落ち込むというよりはむしろ前向きな様子だ。
「どうせ明日は、健斗が変な顔して見てくるんでしょ」と小さく笑い、クローゼットを開いた。
「……一応、こっちも見とくか」
並んでいるのは、夏用の私服やリゾート用のビキニ。
白地にレース、淡いブルーのフリル付き、上品なパステルカラーのものまで並んでいる。
鏡の前でいくつか当ててみたが――どれも、どこか小さい。
「はぁ……これもサイズアウト? もぉ~……お嬢様でもお金がかかる体型ってやつね」
思わず口を尖らせてつぶやく。
だが、次の瞬間には笑っていた。
自分の変化を素直に受け止め、少し誇らしく感じているようだった。
そのまま、洗面台の前に移動して髪をドライヤーで乾かし始める。
しゅうっと温風が広がり、長い栗色の髪がふわりと揺れる。
ミラー越しに映る自分を見つめながら、軽く髪を指で整える。
「……よし。完璧」
続けて化粧台の前に座り、保湿クリームを手のひらに伸ばして顔にそっと当てる。
「明日は絶対日焼けするもんね……日焼け止め、忘れないようにしなきゃ」
独り言をつぶやきながら、リップを軽く塗り、仕上げに甘い香りのボディミストをひと吹き。
ふわっと漂う花のような香り。
部屋の空気が一瞬、柔らかく変わる。
「……うん、これ。明日もこの香りで行こ」
スマホを手に取り、天気アプリを開く。
画面には晴れマークがずらりと並んでいた。
玲奈は嬉しそうに笑いながら、画面を閉じる。
「明日は……楽しくなりそう。どうせなら、誰よりも目立ってやろ」
髪をゆるくまとめて、ベッドに腰を下ろす。
窓の外には夜景が広がり、遠くで車のライトが瞬いている。
その光をぼんやりと眺めながら、玲奈は小さくあくびをした。
「……よし、寝よ。プール開き、初戦突破だね」
お嬢様でありながら、どこか庶民的で無邪気な笑顔。
翌朝、彼女の香りと明るさに翻弄される男子がいるとも知らずに――
橘玲奈の夜は静かに更けていった。
翌朝――。
六月の陽射しはすでに夏を思わせるほど強く、空はどこまでも澄んでいた。
街路樹の間を抜ける風が心地よく、校門前には朝から活気があふれている。
その中で、一際目を引く存在がいた。
橘玲奈――制服の上からでも目を引くスタイルに、誰もがつい振り返る。
今日はいつもより髪をきれいにまとめ、淡い香りをほんのりまとっていた。
昨日の夜に振ったボディミストの香りが、風に乗ってほのかに漂う。
軽やかな足取りで登校するその姿に、通り過ぎる男子たちは目を奪われた。
「おい……今日の橘、なんかいつもより可愛くね?」
「てか髪ツヤッツヤだし。え、何かイベント?」
「アホ、今日はプール開きだぞ。テンション上がってるに決まってんだろ!」
朝の昇降口に響く、男子たちのざわめき。
橘本人はそんな視線を気にも留めず、スマホを見ながら涼しい顔で上履きに履き替えている。
その何気ない仕草すら、妙に大人びて見えた。
「……まったく、朝から落ち着きないなぁ」
そう呟きながら、廊下を歩く彼女。
窓から差し込む陽射しが長い髪に反射して、まるで光を纏っているように見えた。
同じ女子たちでさえ、「橘、今日ほんとキレイ……」と小声で囁き合うほどだ。
教室のドアを開けると、すでに何人かのクラスメイトが席に着いていた。
橘が入ってくると、男子たちの視線が一斉にそちらへ向く。
「うおっ、橘! 今日マジで眩しい!」
「その髪どうしたの!? なんかサロン行った?」
「お前ら、騒ぎすぎ。橘が引いてるだろ」
そんな中、窓際の席にいた健斗が顔を上げた。
橘と目が合う。
「おっはー、健斗!」
いつもの明るい声。けれど、今日はどこか雰囲気が違って見えた。
表情が柔らかく、髪のツヤが朝の光を反射して輝いている。
そして、ほのかに香る甘い匂いが鼻をくすぐる。
「……なんか今日、いつもより大人っぽくないか?」
つい口に出してしまう健斗。
橘はきょとんとしたあと、にやりと笑った。
「ふーん、気づくんだ。へぇ~、ちゃんと見るじゃん、健斗って」
「い、いや別にそういう意味じゃ……!」
「はいはい、照れなくていーって!」
わざとらしく笑いながら、橘は健斗の机に肘をつく。
その香りがふわっと漂い、健斗の心臓が跳ねた。
「そういえば、今日プール開きだよね」
「う、うん。なんか男子みんな落ち着いてないけど」
「そりゃそーでしょ。夏のイベント第一弾だもん」
橘はスマホで時間を確認しながら、いたずらっぽく微笑む。
「でもさ、プール開きっていっても授業だよ? テンション上がりすぎでしょ、男子って単純~」
「……いや、誰のせいで上がってるのか、わかってんだろ」
「ん? 何それ?」
「な、なんでもない!」
言い返す健斗の顔を見て、橘は吹き出した。
「ふふっ、ホント健斗ってわかりやすい~。……ま、そういうとこ、嫌いじゃないけどね」
軽くウインクを残して、橘は自分の席に戻る。
その笑顔に、教室の男子全員が一瞬息を止めた。
(……くそ、やっぱり橘には敵わないな)
健斗はため息をつきながら窓の外を見た。
陽射しはどんどん強くなり、プールの水面がキラキラと反射している。
――今日は、何かが起こりそうな予感がしていた。
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