むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス

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24話 いざ大学へ

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週末の朝。
 屋敷の門を出た瞬間、真夏のような陽射しが頬を刺した。
 空は高く、蝉がもう鳴き始めている。
 ふだん通学している制服姿とは違い、今日は私服。
 それだけで少しだけ背伸びをした気分になる。

「お待たせ、健斗くん」

 振り向いた瞬間、息が止まった。

 白いブラウスに、淡いベージュのロングスカート。
 胸元にはシルバーのペンダント。
 黒髪を後ろで緩くまとめた篠原美優さんが、
 夏の光の中に立っていた。

「……っ、なんか、いつもと雰囲気違いますね」
「そう? 大学ではこんな格好が多いの。家庭教師のときは少し“先生らしく”してるけど」
 そう言って、彼女は涼しげに笑う。
「それと、大学にはかわいい女の子がいっぱいいるけど」

「……っ、なんか、いつもと雰囲気違いますね」
「そう? 大学ではこんな格好が多いの。家庭教師のときは少し“先生らしく”してるけど」
 そう言って、彼女は涼しげに笑う。

「それと、大学にはかわいい女の子がいっぱいいるけど――」
 美優さんは少し悪戯っぽくこちらを見た。
「女の子ばっかり見てちゃだめよ? ああいう子たちって、見られてるのすぐ気づくから。
 それに、目線でわかるの。『この人、スケベだな』って」

「っ……そ、そんなことしませんよ!」
「ほんとに? 健斗くん、意外と顔に出るタイプだもの」
 くすりと笑いながら、軽く肩をすくめる。

「それに――今日は“私とデート”なんだから、よそ見しちゃだめ」

「えっ……で、デート!?」
 思わず声が裏返る。
「ち、違っ……これはあくまで勉強のためで……!」
「ふふっ、そういうところ。ほんと素直ね」

 美優さんはからかうように笑って前を向いた。
 陽射しにきらめく髪が揺れて、
 その笑顔が妙に大人びて見える。

(……デートって、冗談だよな。でも……今の言い方、反則だろ)

 思わず沙耶香さんの言葉を思い出す。
『まぁ、デートのようですね』――あのからかいが脳裏をよぎった。

(やっぱ、沙耶香さんの言うとおりだ……完全にデートだこれ……!)

 そんなことを考えているうちに、
 隣を歩く美優さんが小さく笑いながら、横目でこちらを見た。
「……顔、赤いわよ。まさか本気にした?」

「な、してません!」
「うふふ。かわいい反応」

 そのやり取りが妙に心地よくて、
 俺は夏の陽射しよりも、ずっと熱い気持ちを抱えながら歩き続けた。

 駅までの道を並んで歩きながら、
 ときどき吹く風が美優さんの髪をふわりと揺らした。
 香水ではなく、柔らかなシャンプーの香り。
 それが妙に大人びて感じられて、
 何度か視線を逸らすはめになった。

「ねえ、健斗くん。大学って、どんなイメージ?」
「えっと……頭のいい人たちが、ひたすら難しい勉強してるところ……ですかね」
「ふふ、半分正解。もう半分は――“自由に悩む場所”よ」
「自由に悩む?」
「そう。将来、どんな人になりたいか。何をしたいのか。
 正解なんてないから、みんな悩むの。でも、その悩み方を学ぶのが大学なの」

 大人っぽい言葉に、思わず黙り込む。
(……やっぱ、俺とは全然違う世界の人だ)
 そんなことを考えながら電車に揺られていたら、
 目的の駅に着くまであっという間だった。

美優さんの通う大学は、丘の上にある。
 緑の多いキャンパスには広い芝生と噴水。
 その真ん中を、夏の光がまぶしく照らしていた。

 構内のあちこちで学生スタッフが来場者を案内しており、
 カラフルなTシャツを着た大学生たちが明るく声をかけてくる。

「ようこそ、**大学へ!」

 受付に向かうと、
 そこには大学ロゴ入りのTシャツを着た女の子が笑顔で立っていた。
 薄く化粧をした白い肌にポニーテールが似合っていて、
 その爽やかさに思わず目を奪われる。

「こんにちは! 来場ありがとうございます。
 今日は模擬授業やキャンパスツアーもありますので、ぜひ参加してみてくださいね!」
しかも手が触れてしまった。
「あっ、は、はい!」
 思わず声が上ずる俺。
 美優さんが隣で、くすっと笑ったような気がした。

 パンフレットと首から下げる入館証を受け取ると、
 なんだか自分まで“大学生になった気分”になる。

「すごい人ですね……」
「そうね。高校生も保護者も多いから。
 オープンキャンパスは、ちょっとしたお祭りみたいなものよ」

 そのまま正門を抜けると、
 広い芝生の向こうに赤レンガ造りの校舎が見えた。
 白い雲を背景に、歴史ある建物が堂々と立っている。

「ここ、文学部棟。今日の模擬授業はこの中よ」
「へぇ……なんか、オシャレですね」
「そう? でも中身は意外と地味よ。
 研究テーマなんて、みんな“地味を極めた人たち”ばっかり」

 そう言いながらも、美優さんの表情はどこか誇らしげだった。

 ちょうどそのとき、キャンパスの中央から音楽が聞こえてきた。
 吹奏楽のリズムに合わせて、チアリーダーたちがステージで踊っている。
 夏の日差しに照らされる短いスカート、
 弾けるような笑顔、そしてまぶしいほど健康的な脚。
 動画を取りたいがとってもいいのだろうか。

「わ、すご……」
 思わず足を止めて見入ってしまう。

 美優さんが、横から静かに言った。
「……健斗くん?」

「っ! い、いや! ちがっ……その、すごい盛り上がりだなーって!」
「ええ。確かに“盛り上がってる”わね」

 声のトーンは穏やかだが、
 どこか温度の低い笑みが返ってくる。

(や、やばい……絶対見てたのバレた……!)

「大学生になると、こういうイベントも多いのよ。
 でも――あまり“目移り”しすぎないようにね」
「は、はい……」

 その言い方は冗談めいていたが、
 ほんの一瞬だけ、美優さんの頬がふくれて見えた。

「……なんか、今の顔、ちょっと子どもっぽいですね」
「誰が?」
「い、いえ! なんでもないですっ!」

 そのあともキャンパスを歩く間、
 俺はなるべく周りを見ないように、視線を前に固定した。
 けれど、美優さんが横で小さく息をつくたびに、
 なんとなく、胸の奥がざわついた。

 校舎の前に着いたころには、
 ようやくさっきの空気も和らいでいた。

「……ここが文学部棟。今日の模擬授業はこの中よ」
 美優さんは指を差しながら、いつもの穏やかな口調に戻っていた。
「教室は三階の講義室。静かでいい場所なの」

「なるほど……でも、思ったより広いですね」
「ええ。建物も古いけど、図書館や資料室はすごく充実してるの。
 学生の数も多いから、意外とにぎやかよ」

「へぇ……」
 赤レンガの壁を見上げながら、俺は思わずつぶやいた。

「美優さんが、ここを歩いてる姿……なんか想像できますね」
「ふふ、褒め言葉として受け取っておくわ」

 さっきまでの不機嫌な気配は、もうすっかり消えていた。
 でも、歩き出した美優さんの耳がほんのり赤くなっているのを、
 俺は見逃さなかった。
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