むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス

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34話 夏祭り④

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橘と白石が連れ立って人混みに消えたのを見届けてから、健斗は一度大きく息をついた。

(……助かったような、置いていかれたような……)

そのまま屋台で焼きそばとフランクフルトを買い、二人の待ち合わせ場所へ向かう。

ほどなくして、橘と白石が戻ってきた。

「お待たせ~!」
「……すみません、少し時間がかかってしまって」

「いや、大丈夫。ほら、食べ物買ってきた」

そう言って袋を差し出すと、橘が目を輝かせる。

「やった! 気が利くじゃん健斗くん!」

白石も小さく微笑んだ。

「ありがとうございます。ちょうどお腹が空いていました」

三人でベンチに腰掛け、紙トレーを広げる。

「じゃ、いただきまーす!」

橘が焼きそばを一口食べて、すぐに顔を上げる。

「ね、健斗くんも食べてみ?」

箸で一口分をつまんで差し出してくる。

「え、いや、自分で食べるって……」

「いいからいいから。はい、あーん」

「……っ」

一瞬ためらいながらも、観念して口を開く。

「……うまい」

「でしょ? ほら白石さんも」

白石は少し驚いたように目を瞬かせ、それから小さく首を振る。

「……私も、ですか?」

「もちろん。平等でしょ」

白石は一瞬だけ視線をそらし、そっと同じように箸を差し出した。

「……あーん、してください」

健斗は完全に赤面しながら受け取る。

「……ありがとうございます」

「……どういたしまして」

三人の間に、妙に静かな空気が流れた。

橘がくすっと笑う。

「なにその顔。完全に照れてるじゃん」

「い、いや……」

白石も小さく息を吐いて言った。

「……健斗くんは、そういうところが分かりやすいですね」

「こういうところもわかりやすいけどね。」
橘は浴衣の胸元をわざとはだけさせた。
(谷間がさっき見た時よりもなんか浅い気がする。)

「お察しの通り、ブラ取っちゃいました。どう?気分上がる?」

「気分は上がるけど……少しやりすぎというか」
「なら、いいじゃん!私は健斗くんに喜んでほしいんだけど。しかもほら、ここ乳首の近くにほくろあるんだあ。すっごい興奮するでしょ」

「ほくろだったら私もあるよ」
今度は白石が浴衣をはだけさせ、内ももの付け根を見せた。
「ほんとだエッチなところにある」
橘が感心するように言った。

「ちょ、股を見せるのはさすがに、我慢できなくなっちゃうぞ」
「我慢しなくても、私は受け入れますよ。」
健斗の困惑に対して、白石は恥ずかしそうに答えた。

「さすがに無理だ。」
健斗はその場から逃げるように離れた。

「逃げた~」
「……逃げましたね」

健斗は人混みに紛れながら、胸を押さえた。

(……無理だろ、あの露出具合は……)


人混みを抜けながら歩いていると、不意に視界の端に見覚えのある姿が映った。

「あ――」

声を出すのが一瞬遅れ、足を止めた拍子に、前から来た人と軽くぶつかってしまう。



「す、すみません!」

慌てて顔を上げると、そこにいたのは沙耶香だった。

「……坊ちゃま?」

一瞬きょとんとしたあと、ほっとしたように目を細める。

「まあ……やっと見つけました」

「沙耶香さん……! よかった、無事だったんだ」

「はい。途中で人の流れに分断されてしまいまして。
 皆さまを探しておりましたの」

「坊ちゃま、お怪我はございませんか?」
「あ、大丈夫。ちょっと焦っただけで」

「それなら何よりです」

柔らかな声でそう言われると、張りつめていた緊張が少しほどける。

「……また会えてよかった」
健斗がそう言うと、沙耶香は一瞬だけ驚いたような顔をしてから、穏やかに微笑んだ。

「ありがとうございます。私も同じ気持ちでございますよ」

自然と並んで歩き出す二人。

「せっかくですから、皆さまと合流するまで、少しだけ歩きましょうか」
「はい」

そのとき、遠くで花火が一発、夜空に咲いた。

光に照らされた沙耶香の横顔を見て、健斗はなぜか胸が少しだけ高鳴るのを感じていた。

(……はぐれたおかげで、こんな時間もできたんだな)
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