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ヤミイ

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 いつの間にか眠ってしまったようだ。
 無理もなかった。
 この一日で、何度射精したかわからないのだ。
 それも、ただのオナニーではない。
 僕は文字通り、色々な人間たちに凌辱されたのである。
 驚いたのは、目覚めた時、部屋のベッドで寝ていたことだった。
 しかも、なぜか肌にフィットしたレオタードを着せられている。
 白色の、ハイレグタイプのきわめて露出度の高いレオタードである。
 あまりに布地が薄いので、メラニン色素の沈着した乳輪と乳首がモロ見えになっている。
 当然、股間では、臍の高さまであるペニスが、血管の一本一本にあたるまで克明に浮き彫りになっていた。
 不思議なことに、身体中からボディシャンプーの香りが漂っている。
 精液まみれで気を失った僕を、誰かが風呂にでも入れてくれたのだろうか。
 それにしても、躰を洗われている最中も目覚めなかったということは、僕はよほど疲れていたのに違いない。
 用便を済ませてラウンジに出ると、カウンターの向こうにジュリがいた。
 メイド服に着替えていて、きちんと化粧までしている。
 ゆうべの狂気は、その整った顔に片鱗も残っていない
 今朝のジュリは、初めて会った時の怜悧さを取り戻しているようだった。
「あけまして、おめでとう。よく眠れた?」
 カウンターのストゥールのひとつに腰かけると、僕の前に朝食を並べながらジュリが言った。
「う、うん・・・。おめでとう、ございます」
 そういえば、きょうは一月一日、元日なのだ。
 そう納得しながら、もごもごと返事を返す。
 納豆、オクラのあえもの、ニンニクを効かせたステーキなど、食事はすべて精のつくものばかりである。
 飲み物はコーヒーのほかに精力ドリンク、錠剤もある。
「たっぷり食べて、精液をつくらなきゃね」
 カウンターに頬杖をついて、ジュリが言う。
「きのうのあなた、なかなかよかったわよ。若いけど、才能あるかも。ネコでもタチでもどっちでもいけそうね」
 僕は、精液風呂で男の娘の本性を見せたジュリに犯されたゆうべのシーンを思い出し、顏を赤くした。
「きょうは、何を・・・?」
 おそるおそる訊いてみると、
「あたしはしばらくいいから、3日目のきょうはあの人と好きなようにどうぞ。恋人ごっこが恋しいんでしょ?」
 ジュリがプレイルームのほうを顎でしゃくってみせた。


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