491 / 855
483
しおりを挟む
よろめきながら立ち上がり、椅子に腰を落ち着けた僕は、見た。
「こ、これは…」
カウンターの向こうで腕を組んだジュリがにたりと笑う。
「あんたのしたいことは、だいたいお見通しだよ。道具をそろえてるうちにピンときた」
「さすがですね」
僕は素直に感心した。
ジュリには集めてきてほしい道具の名前を告げただけで、計画の中身については話してなかったのだ。
なのに、”彼女”の言う通り、準備は万端のようだった。
カウンターの上に、少し間隔を置いて、二本のバイブレーターが立ててある。
どちらも基部に台座が取りつけられ、よほどのことがない限り倒れないように固定されている。
黒光りするフォルムは、ごつごつしていて見るからに猛々しい。
その太さといい、長さといい、明らかに日本人男性ではなく、黒人男性のイチモツを模したもののようだ。
しかも、真珠を埋め込んだバージョンなのか、海綿体の凹凸具合が尋常ではない。
「さあ、ふたりとも、カウンターに上がって」
そう言うと、ジュリは容器になみなみと注いだローションらしきものを、二本のバイブに等分に垂らし始めた。
その手元に置いてあるもうひとつの筒状のモノは、僕が頼んだもうひとつのグッズ、貫通型オナホールだろう。
手動オナニー用のオナホールはひとつしかない。
でも、それでいい。
それがこの計画のミソなのだから。
「こんなもので、どうしようというんだ…?」
やっと気がついたのか、床から這いあがり、椅子にもたれかかると、先生がたずねた。
「いいから、まずカウンターの上に立ちましょう」
僕は先にカウンターによじ登ると、先生に手を貸した。
「それぞれ、バイブを挟むようにして、立つんです」
ちょうど、股間の真下に極太バイブがくる位置に立つと、僕は先生と向き合った。
このマンションは天井がかなり高いので、カウンターの上に立っても、頭がつかえるということはない。
「このように向かい合ったら、お互いに肩を組みます」
僕は両手を伸ばし、先生の両肩をつかんだ。
「こうか?」
先生が僕に倣い、僕の肩に両手を置いてきた。
「このまま、少しずつしゃがみこんで行って、バイブを肛門に挿入します」
僕が言うと、先生がハッとしたように僕を見た。
「なんだって? この体勢から、バイブを肛門に?」
#
「こ、これは…」
カウンターの向こうで腕を組んだジュリがにたりと笑う。
「あんたのしたいことは、だいたいお見通しだよ。道具をそろえてるうちにピンときた」
「さすがですね」
僕は素直に感心した。
ジュリには集めてきてほしい道具の名前を告げただけで、計画の中身については話してなかったのだ。
なのに、”彼女”の言う通り、準備は万端のようだった。
カウンターの上に、少し間隔を置いて、二本のバイブレーターが立ててある。
どちらも基部に台座が取りつけられ、よほどのことがない限り倒れないように固定されている。
黒光りするフォルムは、ごつごつしていて見るからに猛々しい。
その太さといい、長さといい、明らかに日本人男性ではなく、黒人男性のイチモツを模したもののようだ。
しかも、真珠を埋め込んだバージョンなのか、海綿体の凹凸具合が尋常ではない。
「さあ、ふたりとも、カウンターに上がって」
そう言うと、ジュリは容器になみなみと注いだローションらしきものを、二本のバイブに等分に垂らし始めた。
その手元に置いてあるもうひとつの筒状のモノは、僕が頼んだもうひとつのグッズ、貫通型オナホールだろう。
手動オナニー用のオナホールはひとつしかない。
でも、それでいい。
それがこの計画のミソなのだから。
「こんなもので、どうしようというんだ…?」
やっと気がついたのか、床から這いあがり、椅子にもたれかかると、先生がたずねた。
「いいから、まずカウンターの上に立ちましょう」
僕は先にカウンターによじ登ると、先生に手を貸した。
「それぞれ、バイブを挟むようにして、立つんです」
ちょうど、股間の真下に極太バイブがくる位置に立つと、僕は先生と向き合った。
このマンションは天井がかなり高いので、カウンターの上に立っても、頭がつかえるということはない。
「このように向かい合ったら、お互いに肩を組みます」
僕は両手を伸ばし、先生の両肩をつかんだ。
「こうか?」
先生が僕に倣い、僕の肩に両手を置いてきた。
「このまま、少しずつしゃがみこんで行って、バイブを肛門に挿入します」
僕が言うと、先生がハッとしたように僕を見た。
「なんだって? この体勢から、バイブを肛門に?」
#
0
あなたにおすすめの小説
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる