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第8章 遅れた新婚旅行
④
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「……っ!」律さんの体がぴくんと跳ねる。
「だめ、触ったら興奮するから。」
「いいよってば。」
私は律さんを抱き寄せた。
「ほら……」私は大胆に足をあげた。
「……千尋、ほんとに……ここで?」
律さんの声はかすれていて、息が熱を帯びている。
「うん……ここでも、律さんとなら……」
私が足を絡めると、律さんの喉がごくりと鳴った。
彼の両手が私の腰を支え、そっと持ち上げるように引き寄せる。
「そんなにされたら……もう、我慢できないよ。」
唇が重なり、指先が肌の上をゆっくりと滑っていく。
お湯のせいでいつもより敏感になった肌が、律さんの指を感じ取って震える。
「かわいい……全部が、愛しい。」
私の耳元で囁かれた声に、心まで蕩けそうになる。
腰を引き寄せられ、彼の熱が私に触れる──
「千尋……入れるよ……?」
私は小さく頷いた。
その瞬間、身体が律さんに包まれて、奥まで熱が差し込んでくる。
「……んっ……あぁ……」
思わず声が漏れてしまう。けれど律さんはその声すら、唇でふさぐようにキスしてくれた。
「痛くない?……大丈夫?」
「うん……律さんが優しいから……」
キスを重ねながら、律さんの動きがゆっくりと始まる。
まるで大切に、私の全部を抱きしめるように──
「千尋……気持ちいい……」
「私も……律さんの全部が……好き……」
お湯の音と、ふたりの重なる吐息だけが響く空間。
「ああ……」
律さんの熱を帯びた視線が、私の体に注がれる。
「ごめん、いつもよりも感じてる。」
律さんの切ない声。それだけで私は心が満たされる。
「こんなところで……ああ……千尋を味わってる……」
立ったまま、二人で抱きしめ合ったまま、二人の体が一つになっている。
「律さん、来て……」
私のその一言に、律さんの動きが深く、そして強くなった。
立ったまま、バスルームの壁に支えられながら、私達は何度も重なっていく。
「ああ……千尋……可愛すぎて……」
熱を孕んだ声が耳元をくすぐる。
律さんの中にある感情が、全部私に注がれてくるようで──
「もう……限界……行くよ、千尋……!」
律さんの体が震え、次の瞬間、私の奥に彼の熱が流れ込む。
全身が熱くて、溶けてしまいそう。
「んっ……あ……ああ……」
私も一緒に達して、力が抜けていく。
律さんの腕に全体重を預けると、そっと抱きしめられた。
「大丈夫?……辛くなかった?」
「ううん……嬉しかったよ……律さんと、ちゃんと繋がれて……」
お湯の音だけが静かに響く中、二人で額を寄せ合う。
「千尋。」
唇が重なり、さっきよりも穏やかなキスを交わす。
「ありがとう……俺を、選んでくれて。」
泣きそうなくらいに、結婚相手が律さんでよかったと思える夜だった。
「だめ、触ったら興奮するから。」
「いいよってば。」
私は律さんを抱き寄せた。
「ほら……」私は大胆に足をあげた。
「……千尋、ほんとに……ここで?」
律さんの声はかすれていて、息が熱を帯びている。
「うん……ここでも、律さんとなら……」
私が足を絡めると、律さんの喉がごくりと鳴った。
彼の両手が私の腰を支え、そっと持ち上げるように引き寄せる。
「そんなにされたら……もう、我慢できないよ。」
唇が重なり、指先が肌の上をゆっくりと滑っていく。
お湯のせいでいつもより敏感になった肌が、律さんの指を感じ取って震える。
「かわいい……全部が、愛しい。」
私の耳元で囁かれた声に、心まで蕩けそうになる。
腰を引き寄せられ、彼の熱が私に触れる──
「千尋……入れるよ……?」
私は小さく頷いた。
その瞬間、身体が律さんに包まれて、奥まで熱が差し込んでくる。
「……んっ……あぁ……」
思わず声が漏れてしまう。けれど律さんはその声すら、唇でふさぐようにキスしてくれた。
「痛くない?……大丈夫?」
「うん……律さんが優しいから……」
キスを重ねながら、律さんの動きがゆっくりと始まる。
まるで大切に、私の全部を抱きしめるように──
「千尋……気持ちいい……」
「私も……律さんの全部が……好き……」
お湯の音と、ふたりの重なる吐息だけが響く空間。
「ああ……」
律さんの熱を帯びた視線が、私の体に注がれる。
「ごめん、いつもよりも感じてる。」
律さんの切ない声。それだけで私は心が満たされる。
「こんなところで……ああ……千尋を味わってる……」
立ったまま、二人で抱きしめ合ったまま、二人の体が一つになっている。
「律さん、来て……」
私のその一言に、律さんの動きが深く、そして強くなった。
立ったまま、バスルームの壁に支えられながら、私達は何度も重なっていく。
「ああ……千尋……可愛すぎて……」
熱を孕んだ声が耳元をくすぐる。
律さんの中にある感情が、全部私に注がれてくるようで──
「もう……限界……行くよ、千尋……!」
律さんの体が震え、次の瞬間、私の奥に彼の熱が流れ込む。
全身が熱くて、溶けてしまいそう。
「んっ……あ……ああ……」
私も一緒に達して、力が抜けていく。
律さんの腕に全体重を預けると、そっと抱きしめられた。
「大丈夫?……辛くなかった?」
「ううん……嬉しかったよ……律さんと、ちゃんと繋がれて……」
お湯の音だけが静かに響く中、二人で額を寄せ合う。
「千尋。」
唇が重なり、さっきよりも穏やかなキスを交わす。
「ありがとう……俺を、選んでくれて。」
泣きそうなくらいに、結婚相手が律さんでよかったと思える夜だった。
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