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第8章 遅れた新婚旅行
⑤
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翌日は、ホテルに備え付けのナイトプールで楽しんだ。
「律さん!」
私は日本から持って来たビキニを着て、プールサイドにいる律さんに手を振った。
「えっ⁉」
律さんの視線が、私の胸元に固定される。
「……千尋の胸、こんな大きかった?」
「もうっ!」
私は律さんの腕を叩いた。
実はビキニの中にパットを入れて寄せている。
密かにこれは、効果があったかもしれない。
嬉しくて、私は律さんの腕に絡みついた。
その時だった。
「千尋、俺の背中に隠れて。」
「えっ?」
何かったと思い、彼の背中に隠れた。
「何?何事?」
すると律さんはゴホンと咳ばらいした。
律さんがゴホンと咳払いした先には──視線を向けてきたのは、明らかに地元の若い男の子たち。
「千尋のこと、ジロジロ見てた。」
低く落ち着いた声だけど、内心は嫉妬で燃えているのがわかる。
その証拠に、背中越しに感じる彼の体温がやけに熱い。
「……ま、まあ、水着なんてそんなもんでしょ?」
私が苦笑いを浮かべると、律さんはピクリと口角を上げた。
「……だめ。千尋があんな格好して他の男に見られるの、全然よくない。」
「え、でもここプールだし……」
「だめ。今日は、俺の目だけで満足させて?」
そう言って、律さんは私の腕を取り、スッとナイトプールの端のカバナへと導いた。
まるで「人目を避けるように」──。
「ちょ、律さん⁉ ここ暗いけど……」
私が慌てて律さんを引き留めようとする。
「そう。暗いから、ちょっとくらい……触っても、バレないでしょ?」
「ええっ⁉」
彼の手が、私のウエストに回る。ビキニの上から、そっと胸に触れる指先──
「千尋……本当に、こんな姿で俺を挑発して、どうなるかわかってる?」
「ち、ちがっ……そういうつもりじゃ……」
離そうとしても、律さんが離れてくれない。
「じゃあ、なんでパット入れてるの?」
「えっ⁉」
──ばれた⁉
「可愛すぎて、抱きしめるの我慢してたのに。」
そのまま、カバナの中でそっと抱き寄せられる。遠くで水音が聞こえる中、ふたりの熱だけが静かに高まっていく──
「俺以外に見せるの禁止。今夜は、この罪を……ちゃんと償ってもらうからね。」
囁く声に、心臓がドクンと跳ねた。
ナイトプールは、まだ始まったばかりなのに。
そしてプールの中、私と律さんは手を繋いで水の中に潜ったりして遊んだ。
「プㇵッ!」
水の中から顔を出すと、律さんも顔を出した。
髪が水に濡れて顔にかかる。
それがセクシーでドキッとした。その時だった。
隣で泳いでいた金髪の女性が、律さんに話しかけてきた。
「Where are you from?」「Japan。」
律さんが答えたのが気に入ったのか、彼女はにこっと笑った。
「Is that girl friend next to you?」
そして私をチラッとみる。
「律さん!」
私は日本から持って来たビキニを着て、プールサイドにいる律さんに手を振った。
「えっ⁉」
律さんの視線が、私の胸元に固定される。
「……千尋の胸、こんな大きかった?」
「もうっ!」
私は律さんの腕を叩いた。
実はビキニの中にパットを入れて寄せている。
密かにこれは、効果があったかもしれない。
嬉しくて、私は律さんの腕に絡みついた。
その時だった。
「千尋、俺の背中に隠れて。」
「えっ?」
何かったと思い、彼の背中に隠れた。
「何?何事?」
すると律さんはゴホンと咳ばらいした。
律さんがゴホンと咳払いした先には──視線を向けてきたのは、明らかに地元の若い男の子たち。
「千尋のこと、ジロジロ見てた。」
低く落ち着いた声だけど、内心は嫉妬で燃えているのがわかる。
その証拠に、背中越しに感じる彼の体温がやけに熱い。
「……ま、まあ、水着なんてそんなもんでしょ?」
私が苦笑いを浮かべると、律さんはピクリと口角を上げた。
「……だめ。千尋があんな格好して他の男に見られるの、全然よくない。」
「え、でもここプールだし……」
「だめ。今日は、俺の目だけで満足させて?」
そう言って、律さんは私の腕を取り、スッとナイトプールの端のカバナへと導いた。
まるで「人目を避けるように」──。
「ちょ、律さん⁉ ここ暗いけど……」
私が慌てて律さんを引き留めようとする。
「そう。暗いから、ちょっとくらい……触っても、バレないでしょ?」
「ええっ⁉」
彼の手が、私のウエストに回る。ビキニの上から、そっと胸に触れる指先──
「千尋……本当に、こんな姿で俺を挑発して、どうなるかわかってる?」
「ち、ちがっ……そういうつもりじゃ……」
離そうとしても、律さんが離れてくれない。
「じゃあ、なんでパット入れてるの?」
「えっ⁉」
──ばれた⁉
「可愛すぎて、抱きしめるの我慢してたのに。」
そのまま、カバナの中でそっと抱き寄せられる。遠くで水音が聞こえる中、ふたりの熱だけが静かに高まっていく──
「俺以外に見せるの禁止。今夜は、この罪を……ちゃんと償ってもらうからね。」
囁く声に、心臓がドクンと跳ねた。
ナイトプールは、まだ始まったばかりなのに。
そしてプールの中、私と律さんは手を繋いで水の中に潜ったりして遊んだ。
「プㇵッ!」
水の中から顔を出すと、律さんも顔を出した。
髪が水に濡れて顔にかかる。
それがセクシーでドキッとした。その時だった。
隣で泳いでいた金髪の女性が、律さんに話しかけてきた。
「Where are you from?」「Japan。」
律さんが答えたのが気に入ったのか、彼女はにこっと笑った。
「Is that girl friend next to you?」
そして私をチラッとみる。
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