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第10章 15歳差の恋、いま永遠になる
④
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その言葉に、私も、お父さんも、思わず「えっ」と声を漏らした。
「お父さんのお気持ちも分かります。でも……」
玲央さんは少し笑って、私の方をちらりと見た。
「ひよりさん、けっこうタフなんですよ。」
「おおっ……?」
お父さんが目を見開く。
まるで“初耳だぞ”とでも言いたげな顔。
「ひよりさんって、一度やると決めたらとことんやるタイプです。家事も、勉強も、俺の心配も……なんでも引き受けようとする。でも、俺はそれを支えたいんです。支えるために、結婚したいんです。」
玲央さんの言葉が、どんどん熱を帯びていく。
「僕が、全力でひよりさんを守ります。卒業できるよう、全力でサポートします。そして社会人になっても──僕が、誰よりも彼女を大切にします。」
その言葉に、父はしばらく口を開けたまま固まっていた。
部屋の中に、静かな沈黙が落ちる。
私は息をのんで、父の返事を待った。
……そして。
「……はぁー……」
父は、大きなため息をついた。
そしてぽつりと、笑うように、でもちょっと悔しそうに言った。
「……そこまで言うんだったら──結婚させましょうか。」
「えっ……」
その言葉に、今度は私が驚いた番だった。
「ただし。」
父は玲央さんをぐっと見据える。
「“大切にする”っていうのは、口で言うほど簡単じゃない。娘を守るってことは、家族として、ずっと背負うってことだからな。」
玲央さんは真剣にうなずいた。
「もちろんです。覚悟してます。」
「……よし。」
父が笑った。その笑顔は、少しだけ照れくさくて、少しだけ嬉しそうだった。
この日、私たちは家族としての“はじまり”を、ようやく父に認めてもらえた気がした。
そして一週間後。
ついにその日がやってきた。
私は、玲央さんのご両親と会うため、彼の会社へと向かっていた。
なのに。
ちらりと隣を見た。
「……お父さん、どうしてついてきたの?」
スーツに身を包んだ父は、まるで自分が主役かのように堂々としている。
「おまえがまだ二十歳だからだ。念のため、俺が責任をもって“確認”しに来た。」
「……確認って何を……」
言い返す余裕もないまま、私たちは玲央さんに案内され、会社の最上階へと上がった。
案内されたのは──“会長室”。
「こ、ここ……?」
革張りの椅子。高級感のあるデスク。
窓からは東京の街が一望できる、まるでドラマの中の世界だった。
ドアが開くと、そこには、柔らかく笑みをたたえた男性が立っていた。
「よくぞいらして頂きました。」
玲央さんにどこか似た目元。だが声には年季と風格がある。
「お父さんのお気持ちも分かります。でも……」
玲央さんは少し笑って、私の方をちらりと見た。
「ひよりさん、けっこうタフなんですよ。」
「おおっ……?」
お父さんが目を見開く。
まるで“初耳だぞ”とでも言いたげな顔。
「ひよりさんって、一度やると決めたらとことんやるタイプです。家事も、勉強も、俺の心配も……なんでも引き受けようとする。でも、俺はそれを支えたいんです。支えるために、結婚したいんです。」
玲央さんの言葉が、どんどん熱を帯びていく。
「僕が、全力でひよりさんを守ります。卒業できるよう、全力でサポートします。そして社会人になっても──僕が、誰よりも彼女を大切にします。」
その言葉に、父はしばらく口を開けたまま固まっていた。
部屋の中に、静かな沈黙が落ちる。
私は息をのんで、父の返事を待った。
……そして。
「……はぁー……」
父は、大きなため息をついた。
そしてぽつりと、笑うように、でもちょっと悔しそうに言った。
「……そこまで言うんだったら──結婚させましょうか。」
「えっ……」
その言葉に、今度は私が驚いた番だった。
「ただし。」
父は玲央さんをぐっと見据える。
「“大切にする”っていうのは、口で言うほど簡単じゃない。娘を守るってことは、家族として、ずっと背負うってことだからな。」
玲央さんは真剣にうなずいた。
「もちろんです。覚悟してます。」
「……よし。」
父が笑った。その笑顔は、少しだけ照れくさくて、少しだけ嬉しそうだった。
この日、私たちは家族としての“はじまり”を、ようやく父に認めてもらえた気がした。
そして一週間後。
ついにその日がやってきた。
私は、玲央さんのご両親と会うため、彼の会社へと向かっていた。
なのに。
ちらりと隣を見た。
「……お父さん、どうしてついてきたの?」
スーツに身を包んだ父は、まるで自分が主役かのように堂々としている。
「おまえがまだ二十歳だからだ。念のため、俺が責任をもって“確認”しに来た。」
「……確認って何を……」
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